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24 ○○喧嘩?
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人化できるのを黙っていたのがバレて、青くなったり赤くなったりしている慧吾に、ジルは猫なで声で聞いた。
「シスイ様? シスイ様ですよね? 今までずーっと、わたくしとお話することもできたのに、しなかったのね? ……ああっ!」
やにわにジルは大声で叫んだ。慧吾の肩がビクッと揺れる。
「私、シスイ様に銀毛と同じご飯を……!」
あああと頭を押さえてくずおれるジル。慧吾がおろおろと上から手を出したり引っこめたりしていると、さらには急に顔を手でおおってぶつぶつ言いはじめてしまった。
「わ、わ、私の夜着を見ましたね?」
その言葉に、ハラハラと見守っていた人たちまで、慧吾を冷たい眼差しで見てきた。
「お、俺は変態じゃない! 夜着のときは部屋に入らなかっただろう!」
ジルはキッと慧吾を睨みつけた。
「だいたい何で黙ってたんですか! いっしょに暮らしてたときもあったのに!」
「言い方! 人聞きが悪いな! 俺は人化していると帰ったら浦島太郎になるの! 行方不明状態になって、親や友達が心配するからあんまり人ではいられないの! あの小屋なら時間が進まないから……」
「せめてご飯だけはちゃんとしたかったわ!」
置いてけぼりのレヴィンがぽつりと零した。
「なんか、痴話喧嘩みたい。ご飯もずっと食べに行ってたんだ……」
リーンハルトもうんうんと同意する。ルークが冷静に助言をした。
「レヴィンが卒業したら、もういっしょに住めば良いではないですか。半分しか意味はわかりませんが、どうやら今の住まいは人として暮らすのに好都合ということですよね? レヴィンのところへは、聖獣に変身してちゃちゃっと転移で通ってこられればいいんじゃないですか」
慧吾とジルはカーッと赤くなって否定した。
「イヤです!」
「ムリ!!」
そこへエリオット王が咳ばらいをして入ってきた。
「コホ……。もういいかな。私の用件を言っても」
一同はハッとなった。何をしに来たんだったのか忘れるところだった。
「あ、ハイ」
エリオット王は大きなため息を吐いた。
「聖女殿に何か要望がないか聞きたくて呼んだのだ。あとは……そうだな。今の暮らしぶりや、あのときのことなどな」
ジルは少し考えてから答えた。
「要望はありません。お金もありますし、家族はとうにいませんし、地位もいりません。今までどおり、静かに北の森で暮らして、たまに王都に来ます。何も困ったことはございません」
エリオット王は一瞬目を閉じた。それから肩を落とした。
「そうか。いたしかたない」
「あの……ひとつお聞きしたいのですが」
「何でも申せ」
「フィーネリア様はどうなったんでしょうか。修道院に入ったと聞きました」
それには宰相が答えた。
「私は聖女様をお連れする命を受けたあと、当時の記録を読みました。それによりますと、初めは『悪役令嬢は幸せになるはず』とか『隣国の王子様が迎えに来てくれる』とかわけのわからないことを言っていたそうです。しかし何度も寄進に来ていた商人に見初められてあっさり還俗、結婚したらしいです。子供もたくさん産まれて、今はお孫さんやひ孫さんに囲まれて元気ですよ」
「そうだったんですね」
加害者だったとはいえ、もう恨みはない。胸に刺さった棘のようなものも感じなくて良いと、ジルはほっとした。
対して慧吾は頭を抱えていた。
「そういうことか!」
「え、何かわかったの?」
「ああ、いや余計ややこしくなるから。まあ悪いことは悪いことだからね」
ここでラノベ好きの友人、涼介の教育の成果が出た。幸か不幸か慧吾にはフィーネリアの言っていることが理解できたのである。
おそらく、フィーネリアは元日本人だったのだろう。悪役令嬢もののファンで、記憶が混乱して勘違いしてしまったのだ。かわいそうなところもあるけど、悪いことをしたことには変わりはない。
幸せに暮らしているのなら、それでいい。思うところはあるが、慧吾はそれで納得することにした。
「シスイ様も、そろそろご自分を許してあげてくださいね」
さっきの怒りは何だったのか、いつもどおり優しく微笑むジルがそこにいた。
「これは……」
ジルの慈愛に満ちた微笑みに当てられたリーンハルトがうめいた。ルークがその先を続ける。
「シスイ様がイチコロになったのは必然ですね」
「私は無粋な真似をしたようだ」
「聞こえてる!」
慧吾はそちらを向いてカッと目を見開いた。そこに空気を読まない宰相の冷静な質問が割りこんできた。
「そうそう、聖女様の能力についてお伺いしておきたいのですが」
話題が変わって助かった慧吾がその質問に飛びついた。
「私とだいたい同じですよ。浄化で北の森の魔獣を間引いてくれています。それと転移とポーション作りですね」
「魔獣を……ありがとうございます。……ただ、増えすぎないようにするだけにしてください。北の森はドランス帝国の侵攻を防ぐ要でもありますから」
「かしこまりました」
ジルは背筋を伸ばし、キリリと答えた。
それを見ながら、慧吾は前から言いたかったことをこの際吐きだしてしまおうと思った。
「もうひとつ、私のほうから陛下に申しあげておきたいことがあります」
「何なりとお申しつけを」
エリオット王は改まってうやうやしくかしこまった。
「私はユークリッドとその子孫をずっと守ってきました。でもあの騒動があって、エングリットで最後にしようと考えていたのです」
そこで言葉を切り、レヴィンを見る。そしてレヴィンは信頼がこもった紫の目で慧吾を見返した。慧吾は目を細め、レヴィンの肩にそっと手を置いた。
「しかしこのレヴィンに会ってから、レヴィンで最後にしようと思いなおしました。次代からは私は自由に生きたい」
自分や王子のところへ現れなかったことで覚悟はしていたけれど、エリオット王はがっくりと気落ちしてしまった。
「王都にはおりますから、たぶん」
ちょっと気の毒になったので、フォローするつもりでうっかり口からこぼれ出てしまった。
「冒険者でもやりますか?」
リーンハルトが面白そうに目をきらめかせた。
「冒険者!?」
王と宰相とルークの驚愕の叫び声が同時に室内に響いた。近衛たちも一瞬、口をぱかりと開けて慌てて閉める。
「シスイはずっと地下道をピカピカにしてくれています」
レヴィンの得意な暴露に、リーンハルトはとうとうケラケラと笑いだした。この二人以外の面々は絶句している。
気を取りなおしたエリオット王が咳ばらいをして告げた。
「ん、まあなんだ。今日のところは解散といたしましょう。シスイ殿、聖女殿、またおいでくだされ」
「またいらっしゃる折には私、宰相のディカルド・キリオスにご連絡をお願いいたします」
もう来ない!と慧吾は言いたかったが、そこは大人になって代わりに社交辞令を言っておいた。
王を残して全員でどやどやと執務室を出る。入り口で侍従が控えており、宰相に目で合図をした。
「お疲れでしょう。お茶をご用意しておりますのでどうぞ」
キリオス宰相の申し出に、リーンハルトはよろこんだ。
「シスイ殿と聖女殿にお茶にご同席いただけるとは。子々孫々まで自慢できましょう」
昼食も食べ損ねていたため、聖女に焼菓子でも食べさせておいたほうがいいだろうか。家に帰っても自分で準備するより早いかもしれない。
慧吾は迷ってジルのほうを伺うと「王宮のお菓子……」とうっとりしている。
「ありがたく同席させてもらおうか?」
「ほんと!?」
ジルは満面の笑みだ。さっきのとは違うがこれはこれでたいへんかわいい。
「シスイ……やっぱり……」
レヴィンが後ろでひとりごとを言うのが聞こえ、慧吾はさっと表情を引きしめた。吹きだすのが聞こえてきたが無視してスピードをあげ、レヴィンとジルを置きざりにして角を曲がる。
「あれ?」
角を曲がった先にはシスイがいない。レヴィンは目を瞬いた。
「拗ねて転移で帰った?」
「なぜ拗ねたの?」
からかいすぎたかなあとレヴィンは額に握りこぶしを当てた。
「探してくるわ。きっと小屋ね。先に行ってて」
止める間もなくジルは転移して行ってしまった。様子がおかしいのに気がついて、先に行っていたリーンハルトたちが戻ってきた。
「いかがいたした」
「シスイがいなくて。角を……曲がったら、曲がったらいなくて」
言いながら、だんだんと血の気が引いていくのを感じ、レヴィンは立っていられなくなってガクリと膝をついた。ルークが慌てて支えに走る。
「シスイが、シスイがいない……いないんです。置いて……? ……ジルさんが探しに、きっとどこかに」
「そうだ、どこかにちょっと行っただけだ。すぐに帰ってくる」
反対側からリーンハルトが支え、力強く言いきかせる。とりあえず用意されていた部屋でレヴィンを休ませ、ジルを待った。
祈るような気持ちで長い時間を過ごしたが、戻ってきたジルはひとりだった。
「シスイ様? シスイ様ですよね? 今までずーっと、わたくしとお話することもできたのに、しなかったのね? ……ああっ!」
やにわにジルは大声で叫んだ。慧吾の肩がビクッと揺れる。
「私、シスイ様に銀毛と同じご飯を……!」
あああと頭を押さえてくずおれるジル。慧吾がおろおろと上から手を出したり引っこめたりしていると、さらには急に顔を手でおおってぶつぶつ言いはじめてしまった。
「わ、わ、私の夜着を見ましたね?」
その言葉に、ハラハラと見守っていた人たちまで、慧吾を冷たい眼差しで見てきた。
「お、俺は変態じゃない! 夜着のときは部屋に入らなかっただろう!」
ジルはキッと慧吾を睨みつけた。
「だいたい何で黙ってたんですか! いっしょに暮らしてたときもあったのに!」
「言い方! 人聞きが悪いな! 俺は人化していると帰ったら浦島太郎になるの! 行方不明状態になって、親や友達が心配するからあんまり人ではいられないの! あの小屋なら時間が進まないから……」
「せめてご飯だけはちゃんとしたかったわ!」
置いてけぼりのレヴィンがぽつりと零した。
「なんか、痴話喧嘩みたい。ご飯もずっと食べに行ってたんだ……」
リーンハルトもうんうんと同意する。ルークが冷静に助言をした。
「レヴィンが卒業したら、もういっしょに住めば良いではないですか。半分しか意味はわかりませんが、どうやら今の住まいは人として暮らすのに好都合ということですよね? レヴィンのところへは、聖獣に変身してちゃちゃっと転移で通ってこられればいいんじゃないですか」
慧吾とジルはカーッと赤くなって否定した。
「イヤです!」
「ムリ!!」
そこへエリオット王が咳ばらいをして入ってきた。
「コホ……。もういいかな。私の用件を言っても」
一同はハッとなった。何をしに来たんだったのか忘れるところだった。
「あ、ハイ」
エリオット王は大きなため息を吐いた。
「聖女殿に何か要望がないか聞きたくて呼んだのだ。あとは……そうだな。今の暮らしぶりや、あのときのことなどな」
ジルは少し考えてから答えた。
「要望はありません。お金もありますし、家族はとうにいませんし、地位もいりません。今までどおり、静かに北の森で暮らして、たまに王都に来ます。何も困ったことはございません」
エリオット王は一瞬目を閉じた。それから肩を落とした。
「そうか。いたしかたない」
「あの……ひとつお聞きしたいのですが」
「何でも申せ」
「フィーネリア様はどうなったんでしょうか。修道院に入ったと聞きました」
それには宰相が答えた。
「私は聖女様をお連れする命を受けたあと、当時の記録を読みました。それによりますと、初めは『悪役令嬢は幸せになるはず』とか『隣国の王子様が迎えに来てくれる』とかわけのわからないことを言っていたそうです。しかし何度も寄進に来ていた商人に見初められてあっさり還俗、結婚したらしいです。子供もたくさん産まれて、今はお孫さんやひ孫さんに囲まれて元気ですよ」
「そうだったんですね」
加害者だったとはいえ、もう恨みはない。胸に刺さった棘のようなものも感じなくて良いと、ジルはほっとした。
対して慧吾は頭を抱えていた。
「そういうことか!」
「え、何かわかったの?」
「ああ、いや余計ややこしくなるから。まあ悪いことは悪いことだからね」
ここでラノベ好きの友人、涼介の教育の成果が出た。幸か不幸か慧吾にはフィーネリアの言っていることが理解できたのである。
おそらく、フィーネリアは元日本人だったのだろう。悪役令嬢もののファンで、記憶が混乱して勘違いしてしまったのだ。かわいそうなところもあるけど、悪いことをしたことには変わりはない。
幸せに暮らしているのなら、それでいい。思うところはあるが、慧吾はそれで納得することにした。
「シスイ様も、そろそろご自分を許してあげてくださいね」
さっきの怒りは何だったのか、いつもどおり優しく微笑むジルがそこにいた。
「これは……」
ジルの慈愛に満ちた微笑みに当てられたリーンハルトがうめいた。ルークがその先を続ける。
「シスイ様がイチコロになったのは必然ですね」
「私は無粋な真似をしたようだ」
「聞こえてる!」
慧吾はそちらを向いてカッと目を見開いた。そこに空気を読まない宰相の冷静な質問が割りこんできた。
「そうそう、聖女様の能力についてお伺いしておきたいのですが」
話題が変わって助かった慧吾がその質問に飛びついた。
「私とだいたい同じですよ。浄化で北の森の魔獣を間引いてくれています。それと転移とポーション作りですね」
「魔獣を……ありがとうございます。……ただ、増えすぎないようにするだけにしてください。北の森はドランス帝国の侵攻を防ぐ要でもありますから」
「かしこまりました」
ジルは背筋を伸ばし、キリリと答えた。
それを見ながら、慧吾は前から言いたかったことをこの際吐きだしてしまおうと思った。
「もうひとつ、私のほうから陛下に申しあげておきたいことがあります」
「何なりとお申しつけを」
エリオット王は改まってうやうやしくかしこまった。
「私はユークリッドとその子孫をずっと守ってきました。でもあの騒動があって、エングリットで最後にしようと考えていたのです」
そこで言葉を切り、レヴィンを見る。そしてレヴィンは信頼がこもった紫の目で慧吾を見返した。慧吾は目を細め、レヴィンの肩にそっと手を置いた。
「しかしこのレヴィンに会ってから、レヴィンで最後にしようと思いなおしました。次代からは私は自由に生きたい」
自分や王子のところへ現れなかったことで覚悟はしていたけれど、エリオット王はがっくりと気落ちしてしまった。
「王都にはおりますから、たぶん」
ちょっと気の毒になったので、フォローするつもりでうっかり口からこぼれ出てしまった。
「冒険者でもやりますか?」
リーンハルトが面白そうに目をきらめかせた。
「冒険者!?」
王と宰相とルークの驚愕の叫び声が同時に室内に響いた。近衛たちも一瞬、口をぱかりと開けて慌てて閉める。
「シスイはずっと地下道をピカピカにしてくれています」
レヴィンの得意な暴露に、リーンハルトはとうとうケラケラと笑いだした。この二人以外の面々は絶句している。
気を取りなおしたエリオット王が咳ばらいをして告げた。
「ん、まあなんだ。今日のところは解散といたしましょう。シスイ殿、聖女殿、またおいでくだされ」
「またいらっしゃる折には私、宰相のディカルド・キリオスにご連絡をお願いいたします」
もう来ない!と慧吾は言いたかったが、そこは大人になって代わりに社交辞令を言っておいた。
王を残して全員でどやどやと執務室を出る。入り口で侍従が控えており、宰相に目で合図をした。
「お疲れでしょう。お茶をご用意しておりますのでどうぞ」
キリオス宰相の申し出に、リーンハルトはよろこんだ。
「シスイ殿と聖女殿にお茶にご同席いただけるとは。子々孫々まで自慢できましょう」
昼食も食べ損ねていたため、聖女に焼菓子でも食べさせておいたほうがいいだろうか。家に帰っても自分で準備するより早いかもしれない。
慧吾は迷ってジルのほうを伺うと「王宮のお菓子……」とうっとりしている。
「ありがたく同席させてもらおうか?」
「ほんと!?」
ジルは満面の笑みだ。さっきのとは違うがこれはこれでたいへんかわいい。
「シスイ……やっぱり……」
レヴィンが後ろでひとりごとを言うのが聞こえ、慧吾はさっと表情を引きしめた。吹きだすのが聞こえてきたが無視してスピードをあげ、レヴィンとジルを置きざりにして角を曲がる。
「あれ?」
角を曲がった先にはシスイがいない。レヴィンは目を瞬いた。
「拗ねて転移で帰った?」
「なぜ拗ねたの?」
からかいすぎたかなあとレヴィンは額に握りこぶしを当てた。
「探してくるわ。きっと小屋ね。先に行ってて」
止める間もなくジルは転移して行ってしまった。様子がおかしいのに気がついて、先に行っていたリーンハルトたちが戻ってきた。
「いかがいたした」
「シスイがいなくて。角を……曲がったら、曲がったらいなくて」
言いながら、だんだんと血の気が引いていくのを感じ、レヴィンは立っていられなくなってガクリと膝をついた。ルークが慌てて支えに走る。
「シスイが、シスイがいない……いないんです。置いて……? ……ジルさんが探しに、きっとどこかに」
「そうだ、どこかにちょっと行っただけだ。すぐに帰ってくる」
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