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31 聞きたいこと聞けないこと
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レヴィンはアングレア王国の王都で、彼にとっては十年ぶりにようやくシスイに会うことができた。休日になるとギルドを覗いて慧吾がいないかときどき探していたらしく、本日はゆっくりできる休日である。
二人はお互いの近況を大雑把に報告しあった。
「そういえば陛下の遠縁の侯爵家に養子に入ったんだ」
レヴィンは何でもなさそうに言うが、レヴィンはもともと平民だ。慧吾は戸惑った。
「え、貴族になったってこと? 将来的には侯爵様になるわけ?」
「まあ、そうだね。義父は母の従兄に当たる方で後嗣がいなくてね。殿下の側近を務めることになって、身分があったほうがいいだろうと養子縁組を結んだんだ」
「へえ~、殿下の側近かあ。レヴィンは優秀だもんな。将来は侯爵様かあ」
慧吾は感心しきりといった様子だ。
「じゃあ王宮勤めなんだ。良かったな。俺卒業までいられなかっただろ? 心配してたんだ」
「シスイのせいじゃない」
眉尻を下げて悔やむ慧吾にレヴィンはきっぱりと言いきった。そんなレヴィンの毅然とした顔を見て慧吾が目を丸くした。
「そういや、俺よりずっと年上になったんだよな。立派になっててすごくかっこいいよ」
「ぐっ……。……シスイは二十歳くらいじゃなかった?」
「身体年齢的には二十一だよ。聖獣の間は歳を取らないからね。精神年齢はレヴィンと同じくらいじゃないかな」
「二十一か……」
「もっと下に見えるって言いたいんだろ」
「あ、いや、うん」
慧吾はしどろもどろのレヴィンを横目で見てから、何かいいことを思いついたように瞳をきらめかせた。
「なあ、貴族と平民で見た目も年下なんだからさ、部下に話してるみたいに話してよ。そのほうが自然だよ。俺が変な目で見られないですむじゃん。俺も人前では敬語使うようにするし」
「えっ……いやでも……。では私も人前ではなるべく気をつける」
レヴィンは困ったように頷いた。しかし慧吾は組んだ腕をほどき、片手を背に回してこっそり握りこぶしを握った。そのほうが絶対かっこいいレヴィンを見られる。若干の下心を隠して慧吾はレヴィンににっこりした。
慧吾のほうは、日本でのことは特に言うこともなく、こちらに来てからのできごとを話した。ドランス帝国の農家に落ちて世話になったこと、シロトラのこと、王都に行ったら攫われたこと。そしていちばん大事なドランス帝国の聖獣召喚儀式のこと。
レヴィンは歯を食いしばって聞いていた。瀕死の状態だったことや攫われたことに大きなショックを受けたようだ。
「滅ぼそう!!」
「待って! ちょっと待って!」
ほんとにやりそうでコワイ、と慧吾は震えた。レヴィンは慧吾のほうをカッと見ると、上から下までパンパン叩きはじめた。叩かれた慧吾は驚いて身をよじった。
「なに! ねえなに!」
「怪我は? 痛いところは!?」
ひとついい忘れていることを思いだす。バツが悪そうに慧吾は告げた。
「俺さ、ヒール覚えちゃって」
「は!?…………。さすがシスイ!! そのくらいできて当然!」
「いやいやいや。ちょっと落ち着いて。みんな見てるから」
レヴィンが大きな声を出したため、通行人がみんなこちらを見ている。どちらかというとレヴィンを。今日は私服であったために気づいてない人もいたというのにだ。
特に若い女性たちがヒソヒソしあってきゃあきゃあ言っているのが聞こえてきた。そのあとで胡散臭そうに慧吾を見るのだ。慧吾はいたたまれなくなった。
慧吾に不愉快な目を向けている人々の群れをレヴィンがジロリと睨むと、その人々はヒッと喉の奥で声をあげて目をそらした。
「レヴィン大丈夫だから」
「せっかく会えたんだから邪魔されたくない。私の邸に行こう」
レヴィンは待たせていた馬車に慧吾を乗せてほっとしたように息をついた。レヴィンが合図を送ると、馬車はレヴィンの現在の住処の公爵家に静かに向かった。
馬車の中で、慧吾は気になっていたことを聞いてみた。
「ほかには? 私生活はどうなんだ? かわいいお嫁さんもらったりしたんじゃない?」
レヴィンはスッと一瞬目を閉じた。
「そんな気分にならないな。仕事も忙しい」
「気になる子もいないのか?」
「気になる……」
自嘲するようにレヴィンは唇を歪めた。
「…………。私は嫌われてるんだ」
慧吾はぽかんと口を開け、レヴィンをしげしげと見つめた。
「レヴィンを嫌いな女の子なんているはずないじゃん」
レヴィンはきれいで強くて賢くて性格もよくて――――きりがない、やめよう。
とにかくレヴィンを嫌いな女の子がいるなんて、慧吾にはにわかには信じることができない。
レヴィンを慰めたくて、慧吾は聖獣の姿になった。ふわふわのもふもふで癒やされてもらいたい。尾でレヴィンをはたはたと軽くはたくと、レヴィンは柔らかい表情になり尾を手に取って自分の頬につけた。
「ありがとう、シスイ。この姿を見るのも久しぶりだ」
「わふ!」
「話せなくなるけどね」
レヴィンはくすりと笑った。
馬車から降りてレヴィンが大きな玄関のドアのノッカーをコンコンと叩くと、中から五十歳くらいの執事らしき男性が出てきた。
「ただいまセバス。友人のケイだよ。大事な客人だ」
「こんにちは、親しくさせていただいているケイです」
「いらっしゃいませ」
邸の中は思ったより質素で、古い調度品を大事に使っている印象だ。キラキラしていなくて落ちつく感じがする。
「いい家だな。侯爵様はご在宅なのか?」
「いや、義父は引退して領地に帰っているんだ」
レヴィンの養父のアークライト侯爵は、侯爵が所有していた伯爵位をレヴィンに譲ってこちらを任せ、自分は領地を治めているんだそうだ。アークライト侯爵が亡くなればレヴィンが侯爵となる。そしていずれは同じように領地に戻るのだろう。将来が安定していて安心である。
ちょうどお茶の時間となっていたため、お茶を飲みながら続きを話すことにした。手入れの行き届いた庭に面したテラスにセバスが手早く準備を整える。
「ありがとう」
お茶を淹れてくれたセバスに慧吾は笑顔を向けた。今はローブを脱いでいて慧吾の感じの良い笑顔はよく見えた。怪しくないアピールである。
レヴィンもセバスには気を許しているようなので、彼を警戒する必要はないだろう。
「セバス。この人は私の恩人なんだ。今日十年ぶりにようやく会えた」
「ずっと探していらした方でしょう? ようございましたね」
セバスは微笑んで優雅な礼を残し、奥に消えていった。
「探してくれてありがとうな。おかげで帰ってきたその日に会えた」
「ああ、シスイの声が聞こえた気がして気づいたら走ってた」
レヴィンはきれいな線を描く顎に手を添えて不思議そうにしている。
「それだけどね。ユークリッドは念話が使えていたんだよ」
「念話?」
「そうそう、心の中でお互いにお互いのことを強く考えて話しかけるんだ」
レヴィンの眉間にシワが寄り、目はしっかりと閉じられている。しばらくしてレヴィンは目を開けた。
「聞こえた?」
首を振って、慧吾はお手本を示した。
――こう! どうレヴィン。
「あ! 何か聞こえたような」
もういちどレヴィンは目を閉じた。
――シスイ! シスイ!
「あ、あれ……。呼んだ?」
レヴィンは満面の笑みを浮かべ、歓声をあげた。
「ほんとうに!? もういちど!」
――シスイ!
――うん、聞こえたよ。これで人型じゃなくても話せるし、はぐれても大丈夫だよ。
――…………。異世界でも?
――確かにそれはユークリッドにはできなかったよ。でもレヴィンができないとは限らないでしょ。
――そうだね。今日から練習するよ。
多少嫌な予感がしないでもなかったが、慧吾は了承した。その予感は当たり、しばらくはのべつ幕なしに話しかけられることになるのだった。
だいたいの報告が終わり、今度は周囲の人の話になった。
リーンハルトは予定通りに立太子し、婚約者と結婚したそうだ。今は二児の父だそうだ。慧吾は自分より子どもだったのにもう子持ちということに時の流れを感じた。
騎士科でレヴィンと仲の良かったネージュは騎士団で頑張っているらしい。今は第二騎士団の副団長だそうだ。レヴィンも入団当初は同じ第二騎士団で、街を巡回していたりしたそうだ。新人が最初に配属されることが多いらしい。それから第一騎士団を経て側近に就いたということだった。
それもひととおり話し終わると慧吾はためらいがちに口を開いた。
「あの、レヴィン、あの……さ」
「ジルさんのこと?」
慧吾は緊張した面持ちで顔を伏せた。聞きたいけれど怖かったのだ。
「いつ聞くのかと思ってたよ」
いい笑顔でレヴィンは答えた。
「元気だよ」
二人はお互いの近況を大雑把に報告しあった。
「そういえば陛下の遠縁の侯爵家に養子に入ったんだ」
レヴィンは何でもなさそうに言うが、レヴィンはもともと平民だ。慧吾は戸惑った。
「え、貴族になったってこと? 将来的には侯爵様になるわけ?」
「まあ、そうだね。義父は母の従兄に当たる方で後嗣がいなくてね。殿下の側近を務めることになって、身分があったほうがいいだろうと養子縁組を結んだんだ」
「へえ~、殿下の側近かあ。レヴィンは優秀だもんな。将来は侯爵様かあ」
慧吾は感心しきりといった様子だ。
「じゃあ王宮勤めなんだ。良かったな。俺卒業までいられなかっただろ? 心配してたんだ」
「シスイのせいじゃない」
眉尻を下げて悔やむ慧吾にレヴィンはきっぱりと言いきった。そんなレヴィンの毅然とした顔を見て慧吾が目を丸くした。
「そういや、俺よりずっと年上になったんだよな。立派になっててすごくかっこいいよ」
「ぐっ……。……シスイは二十歳くらいじゃなかった?」
「身体年齢的には二十一だよ。聖獣の間は歳を取らないからね。精神年齢はレヴィンと同じくらいじゃないかな」
「二十一か……」
「もっと下に見えるって言いたいんだろ」
「あ、いや、うん」
慧吾はしどろもどろのレヴィンを横目で見てから、何かいいことを思いついたように瞳をきらめかせた。
「なあ、貴族と平民で見た目も年下なんだからさ、部下に話してるみたいに話してよ。そのほうが自然だよ。俺が変な目で見られないですむじゃん。俺も人前では敬語使うようにするし」
「えっ……いやでも……。では私も人前ではなるべく気をつける」
レヴィンは困ったように頷いた。しかし慧吾は組んだ腕をほどき、片手を背に回してこっそり握りこぶしを握った。そのほうが絶対かっこいいレヴィンを見られる。若干の下心を隠して慧吾はレヴィンににっこりした。
慧吾のほうは、日本でのことは特に言うこともなく、こちらに来てからのできごとを話した。ドランス帝国の農家に落ちて世話になったこと、シロトラのこと、王都に行ったら攫われたこと。そしていちばん大事なドランス帝国の聖獣召喚儀式のこと。
レヴィンは歯を食いしばって聞いていた。瀕死の状態だったことや攫われたことに大きなショックを受けたようだ。
「滅ぼそう!!」
「待って! ちょっと待って!」
ほんとにやりそうでコワイ、と慧吾は震えた。レヴィンは慧吾のほうをカッと見ると、上から下までパンパン叩きはじめた。叩かれた慧吾は驚いて身をよじった。
「なに! ねえなに!」
「怪我は? 痛いところは!?」
ひとついい忘れていることを思いだす。バツが悪そうに慧吾は告げた。
「俺さ、ヒール覚えちゃって」
「は!?…………。さすがシスイ!! そのくらいできて当然!」
「いやいやいや。ちょっと落ち着いて。みんな見てるから」
レヴィンが大きな声を出したため、通行人がみんなこちらを見ている。どちらかというとレヴィンを。今日は私服であったために気づいてない人もいたというのにだ。
特に若い女性たちがヒソヒソしあってきゃあきゃあ言っているのが聞こえてきた。そのあとで胡散臭そうに慧吾を見るのだ。慧吾はいたたまれなくなった。
慧吾に不愉快な目を向けている人々の群れをレヴィンがジロリと睨むと、その人々はヒッと喉の奥で声をあげて目をそらした。
「レヴィン大丈夫だから」
「せっかく会えたんだから邪魔されたくない。私の邸に行こう」
レヴィンは待たせていた馬車に慧吾を乗せてほっとしたように息をついた。レヴィンが合図を送ると、馬車はレヴィンの現在の住処の公爵家に静かに向かった。
馬車の中で、慧吾は気になっていたことを聞いてみた。
「ほかには? 私生活はどうなんだ? かわいいお嫁さんもらったりしたんじゃない?」
レヴィンはスッと一瞬目を閉じた。
「そんな気分にならないな。仕事も忙しい」
「気になる子もいないのか?」
「気になる……」
自嘲するようにレヴィンは唇を歪めた。
「…………。私は嫌われてるんだ」
慧吾はぽかんと口を開け、レヴィンをしげしげと見つめた。
「レヴィンを嫌いな女の子なんているはずないじゃん」
レヴィンはきれいで強くて賢くて性格もよくて――――きりがない、やめよう。
とにかくレヴィンを嫌いな女の子がいるなんて、慧吾にはにわかには信じることができない。
レヴィンを慰めたくて、慧吾は聖獣の姿になった。ふわふわのもふもふで癒やされてもらいたい。尾でレヴィンをはたはたと軽くはたくと、レヴィンは柔らかい表情になり尾を手に取って自分の頬につけた。
「ありがとう、シスイ。この姿を見るのも久しぶりだ」
「わふ!」
「話せなくなるけどね」
レヴィンはくすりと笑った。
馬車から降りてレヴィンが大きな玄関のドアのノッカーをコンコンと叩くと、中から五十歳くらいの執事らしき男性が出てきた。
「ただいまセバス。友人のケイだよ。大事な客人だ」
「こんにちは、親しくさせていただいているケイです」
「いらっしゃいませ」
邸の中は思ったより質素で、古い調度品を大事に使っている印象だ。キラキラしていなくて落ちつく感じがする。
「いい家だな。侯爵様はご在宅なのか?」
「いや、義父は引退して領地に帰っているんだ」
レヴィンの養父のアークライト侯爵は、侯爵が所有していた伯爵位をレヴィンに譲ってこちらを任せ、自分は領地を治めているんだそうだ。アークライト侯爵が亡くなればレヴィンが侯爵となる。そしていずれは同じように領地に戻るのだろう。将来が安定していて安心である。
ちょうどお茶の時間となっていたため、お茶を飲みながら続きを話すことにした。手入れの行き届いた庭に面したテラスにセバスが手早く準備を整える。
「ありがとう」
お茶を淹れてくれたセバスに慧吾は笑顔を向けた。今はローブを脱いでいて慧吾の感じの良い笑顔はよく見えた。怪しくないアピールである。
レヴィンもセバスには気を許しているようなので、彼を警戒する必要はないだろう。
「セバス。この人は私の恩人なんだ。今日十年ぶりにようやく会えた」
「ずっと探していらした方でしょう? ようございましたね」
セバスは微笑んで優雅な礼を残し、奥に消えていった。
「探してくれてありがとうな。おかげで帰ってきたその日に会えた」
「ああ、シスイの声が聞こえた気がして気づいたら走ってた」
レヴィンはきれいな線を描く顎に手を添えて不思議そうにしている。
「それだけどね。ユークリッドは念話が使えていたんだよ」
「念話?」
「そうそう、心の中でお互いにお互いのことを強く考えて話しかけるんだ」
レヴィンの眉間にシワが寄り、目はしっかりと閉じられている。しばらくしてレヴィンは目を開けた。
「聞こえた?」
首を振って、慧吾はお手本を示した。
――こう! どうレヴィン。
「あ! 何か聞こえたような」
もういちどレヴィンは目を閉じた。
――シスイ! シスイ!
「あ、あれ……。呼んだ?」
レヴィンは満面の笑みを浮かべ、歓声をあげた。
「ほんとうに!? もういちど!」
――シスイ!
――うん、聞こえたよ。これで人型じゃなくても話せるし、はぐれても大丈夫だよ。
――…………。異世界でも?
――確かにそれはユークリッドにはできなかったよ。でもレヴィンができないとは限らないでしょ。
――そうだね。今日から練習するよ。
多少嫌な予感がしないでもなかったが、慧吾は了承した。その予感は当たり、しばらくはのべつ幕なしに話しかけられることになるのだった。
だいたいの報告が終わり、今度は周囲の人の話になった。
リーンハルトは予定通りに立太子し、婚約者と結婚したそうだ。今は二児の父だそうだ。慧吾は自分より子どもだったのにもう子持ちということに時の流れを感じた。
騎士科でレヴィンと仲の良かったネージュは騎士団で頑張っているらしい。今は第二騎士団の副団長だそうだ。レヴィンも入団当初は同じ第二騎士団で、街を巡回していたりしたそうだ。新人が最初に配属されることが多いらしい。それから第一騎士団を経て側近に就いたということだった。
それもひととおり話し終わると慧吾はためらいがちに口を開いた。
「あの、レヴィン、あの……さ」
「ジルさんのこと?」
慧吾は緊張した面持ちで顔を伏せた。聞きたいけれど怖かったのだ。
「いつ聞くのかと思ってたよ」
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