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32 ジルとの再会と、できちゃった
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いつかと同じようにシスイは、北の森の小屋の前にこわごわと立っていた。なんとなく聖獣になっている。なんとなくだ。
それからのろのろと歩いてそっと小屋を覗く。
「わふっ!?」
突如として与えられた衝撃に、シスイはふっとんで横倒しに倒れてしまった。シスイの眷属である銀狐の魔獣、銀毛だ。いくら聖獣でも油断をしているところに大きな上位魔獣の頭突きではひとたまりもない。倒れているシスイにさらにジャンピング頭突きをかまさんと、銀毛はシスイに狙いを定め、軽くぴょんぴょんと跳ねている。
――やめろって! 悪かったよ。遅くなったな、銀毛。
銀毛はぷいと横を向いたままシスイの横に座り、今まで何も悪いことなんかしたことありませんという顔をしている。
――だからごめんて。おまえ相変わらずだな。ここを守ってくれててありがとうな? ジルも守ってくれてたんだろ?
「きゃん!」
銀毛は得意げに鼻をつんとシスイに向けた。シスイはその鼻をぺろりと舐めてやった。嫌がられた。
「どうしたの? お客様?」
聞きたかった声が居間のほうから聞こえてくる。シスイはピクリと耳を動かした。それから……再会をどれだけ恐れていたかも忘れ、気づくとジルの前に駆けだしていた。そうしてジルの驚いた顔が一瞬見えたと思ったら、今はもう首しか見えない。ジルがシスイの首に飛びついたのだ。
それからジルはゆっくりと頭を起こし、シスイの目を見ながらゆっくりと耳の後ろを掻いた。
ジルは……ジルは変わっていなかった。ずっと待ってくれていたのだ。
レヴィンから「たまに息災を伝える便りが届くがあれ以来会ってはいない」と聞いていたから、ほんとうに元気で暮らしているのか不安だった。元気そうでシスイはほっとした。
「シスイ様……やっと帰ってきてくれたのね」
鼻声だ。シスイは頭をジルの手に擦りよせた。
(また泣かせてしまった……)
でも……ジルが泣いているのが申し訳なくて、うれしくて、かわいい。
……もしかしたらこれが愛しいということなのかもしれない。たぶん初めからそうだったのだ。慧吾はとうとう認めた。だからきっとエンクリッドが彼女に近づくのが気にいらなかったのだ。どうせすぐに別れがくると、なんとも思っていないフリをしていただけで……。
ただ、ジルのほうは慧吾にはほとんど面識がなく、前のときも突然訪れなくなったシスイを待っていてくれたのだ。今回もジルが待っていたのは男性の自分ではないのかもしれない。そう後ろ向きに考えたシスイは人化せず、そのまま聖獣でいることにした。
ジルはしばらくして泣きやむと、シスイの鼻をやさしくつまんだ。
「もう、遅いわよ。どこへ出かけていたの?」
聖獣のままでいて良かった、とシスイはまだ瞳の潤んでいるジルのアップを見てそう思った。これは人では享受できないし、たとえ幸運にも享受できたとしても自分には耐えられない。しかし現実はシビアだ。
「シスイ様、あの……人にはなってくれないの? あ、もしかしてなれなくなったとか!?」
ジルは悪い想像をしたらしく、両手を口に当ててサーッと青ざめた。反射的にシスイは人化し、慧吾の姿になった。そしてすぐに我に返った。
「あ、しまった」
「シスイ様! 良かった! ……しまった?」
よろこんでいたジルは、慧吾の発したひとことを聞きとがめた。
「あ、いやだって、聖獣のほうが良かったんじゃないかと思って」
「え? どうして? シスイ様はシスイ様だし、聖獣のお姿のままだったらお話できないわ」
「……シスイは癒やし系だから。俺、普通でしょ? レヴィンみたいだったらいいけどさ」
「んー? そう?」
ジルは小首を傾げた。
ジルには慧吾がどんな姿でどんな容姿でも構わないようだ。しかし裏を返せば慧吾が自分で気にするほど、彼女が慧吾の容姿に興味を持っていないということでもある。
慧吾は力なく言った。
「はは、自意識過剰だったね」
「シスイ様はどちらのお姿でも癒やし系でかわいいわ」
「…………。かわいい……」
言えば言うほど墓穴を掘っていく。やはり人間として、男としては見られてないかもしれない。
(うう、もうやめよう。どっちにしても手に届かない人だ。いつ消えるかわからない俺にどうこうできる相手じゃないよ。せめて好きに転移できたらな……うん?)
「とにかく座って。夕飯食べるでしょ? 何か作るわ」
「はい」
慧吾はおとなしく席についた。一時間くらい銀毛にお手を仕込んだり、銀色のふわふわの毛並みをブラッシングしたり、それに飽きて本を読んだりして過ごしていると、いい匂いとともにジルが料理を運んできた。具だくさんスープと肉の煮込みと焼きたてパンだ。
「いい匂いだね。楽しみだ」
「初めて人間用のご飯を食べてもらえるわね。心のこりがひとつ減ったわ」
「ぐ、スミマセン」
声を引きつらせる慧吾に、銀毛の前に焼いた肉と薄味のついた茹で野菜を置いていたジルは、表情をやわらげて自らも席についた。
「もういいのよ、とにかく召しあがって」
食べはじめた慧吾は、幸せそうに頬をゆるめた。
「おいしい。とってもおいしくて幸せだ」
「私の料理でそんなにシスイ様を幸せになるなんて……。なんならずっとここにいてくれてもいいのよ?」
慧吾は喉を詰まらせそうになった。咳をひとつふたつして、呼吸を整えてから慎重に聞く。
「俺がここに住んでいいってこと? ジルといっしょに?」
それに対してジルは何でもないように答える。
「だって、ここはもともとシスイ様のお家でしょう? 二階にもう一部屋空いているし」
「ですよね!」
(そんなことだろうと思った!)
慧吾は気持ちがスーッと落ちついたので食事を続けた。食事が終わってのんびりしているとき、ジルは再び慧吾に伝えた。
「ほんとに、泊まってくれると嬉しいわ。だってずっと待ってたんだもの。それにもう夜だし」
(!! 俺をどうしたいの!?)
今度は人型だったため、慧吾は赤くなった頬を隠すことができない。恥ずかしくなり、慧吾は片手で顔の下半分を覆ってごまかした。
なんとなく断りづらくなり、じゃあとりあえず今夜だけなんていいわけしながら、二階を借りることにした。と言っても、もともと慧吾の部屋である。廊下を挟んで向かい側がジルの部屋だ。浄化をかけ、きれいにしてから今夜はそこで休むことにした。
(と、忘れるところだった!)
――レヴィン! 聞こえる!?
――聞こえるよー! って別に大声じゃなくていいのか。
今日のことやこれからのことをレヴィンに報告する必要がある。
――今はジルのところだ。とりあえず今夜はここに泊まるよ。
――そう。ずっといたらいたらどうだい? そこだと人型でいられるんだろう?
――レヴィンまで……。
――私の家でも構わないが。
――う、うん。よく考えてみるよ。
レヴィンの家も落ちつく家だったが、何にせよ侯爵家だ。ここのようにはいかない。しかし女性と二人きりというのもジルのためにならない気がする。恋人ができたら? しかしすでにほかの男性には渡せないに違いない。邪魔をしまくるだろう。それではジルはずっとひとりきりのままなのか?
ぐるぐると悩んでいたら、レヴィンが明日は王宮に来るようにと言ってきたので了承した。朝九時にレヴィンの邸に迎えにいくことになり、慧吾は念話を切った。
それから慧吾はさきほど思いついた実験をしようと魔石を取りだした。机の上に並べ、ステータスをもう一度見てみる。
「やっぱり」
時空魔法がMAXになっている。もしかして自力で日本に帰れるのではないだろうか。しかしそれにも時間の歪みやこちらに来るときはどうするのか、という問題がある。
日本からこちらに来るときは同程度の時間が進んでいるようにしたい。が、こちらから日本に行くときは転移した時点の時間にするか、進ませるか選べたほうが良い。なぜかというとここから出て外で人化すれば時間が進み、日本でも進んでしまう。しかしそれではあちらで行方不明の時期ができてしまう。外で人化して時間が進み、日本で転移時点に戻るとすると、どんどん年齢の差異が広がってしまう。調整できるように選ぶことができればそちらのほうがいいだろう。
もうひとつの問題は魔力が足りるのか、ということだ。MAXになると日本でもスキルレベルは下がらない。ただそれでも魔力が足りるかどうかはわからない。MAX以前では瀕死状態になった。MAXなら安全とは限るまい。
慧吾は確実に安全にこちらに渡りたいのだ。
と、いうことで!!
「できちゃった」
転移魔法を込めた魔石ができました。
それからのろのろと歩いてそっと小屋を覗く。
「わふっ!?」
突如として与えられた衝撃に、シスイはふっとんで横倒しに倒れてしまった。シスイの眷属である銀狐の魔獣、銀毛だ。いくら聖獣でも油断をしているところに大きな上位魔獣の頭突きではひとたまりもない。倒れているシスイにさらにジャンピング頭突きをかまさんと、銀毛はシスイに狙いを定め、軽くぴょんぴょんと跳ねている。
――やめろって! 悪かったよ。遅くなったな、銀毛。
銀毛はぷいと横を向いたままシスイの横に座り、今まで何も悪いことなんかしたことありませんという顔をしている。
――だからごめんて。おまえ相変わらずだな。ここを守ってくれててありがとうな? ジルも守ってくれてたんだろ?
「きゃん!」
銀毛は得意げに鼻をつんとシスイに向けた。シスイはその鼻をぺろりと舐めてやった。嫌がられた。
「どうしたの? お客様?」
聞きたかった声が居間のほうから聞こえてくる。シスイはピクリと耳を動かした。それから……再会をどれだけ恐れていたかも忘れ、気づくとジルの前に駆けだしていた。そうしてジルの驚いた顔が一瞬見えたと思ったら、今はもう首しか見えない。ジルがシスイの首に飛びついたのだ。
それからジルはゆっくりと頭を起こし、シスイの目を見ながらゆっくりと耳の後ろを掻いた。
ジルは……ジルは変わっていなかった。ずっと待ってくれていたのだ。
レヴィンから「たまに息災を伝える便りが届くがあれ以来会ってはいない」と聞いていたから、ほんとうに元気で暮らしているのか不安だった。元気そうでシスイはほっとした。
「シスイ様……やっと帰ってきてくれたのね」
鼻声だ。シスイは頭をジルの手に擦りよせた。
(また泣かせてしまった……)
でも……ジルが泣いているのが申し訳なくて、うれしくて、かわいい。
……もしかしたらこれが愛しいということなのかもしれない。たぶん初めからそうだったのだ。慧吾はとうとう認めた。だからきっとエンクリッドが彼女に近づくのが気にいらなかったのだ。どうせすぐに別れがくると、なんとも思っていないフリをしていただけで……。
ただ、ジルのほうは慧吾にはほとんど面識がなく、前のときも突然訪れなくなったシスイを待っていてくれたのだ。今回もジルが待っていたのは男性の自分ではないのかもしれない。そう後ろ向きに考えたシスイは人化せず、そのまま聖獣でいることにした。
ジルはしばらくして泣きやむと、シスイの鼻をやさしくつまんだ。
「もう、遅いわよ。どこへ出かけていたの?」
聖獣のままでいて良かった、とシスイはまだ瞳の潤んでいるジルのアップを見てそう思った。これは人では享受できないし、たとえ幸運にも享受できたとしても自分には耐えられない。しかし現実はシビアだ。
「シスイ様、あの……人にはなってくれないの? あ、もしかしてなれなくなったとか!?」
ジルは悪い想像をしたらしく、両手を口に当ててサーッと青ざめた。反射的にシスイは人化し、慧吾の姿になった。そしてすぐに我に返った。
「あ、しまった」
「シスイ様! 良かった! ……しまった?」
よろこんでいたジルは、慧吾の発したひとことを聞きとがめた。
「あ、いやだって、聖獣のほうが良かったんじゃないかと思って」
「え? どうして? シスイ様はシスイ様だし、聖獣のお姿のままだったらお話できないわ」
「……シスイは癒やし系だから。俺、普通でしょ? レヴィンみたいだったらいいけどさ」
「んー? そう?」
ジルは小首を傾げた。
ジルには慧吾がどんな姿でどんな容姿でも構わないようだ。しかし裏を返せば慧吾が自分で気にするほど、彼女が慧吾の容姿に興味を持っていないということでもある。
慧吾は力なく言った。
「はは、自意識過剰だったね」
「シスイ様はどちらのお姿でも癒やし系でかわいいわ」
「…………。かわいい……」
言えば言うほど墓穴を掘っていく。やはり人間として、男としては見られてないかもしれない。
(うう、もうやめよう。どっちにしても手に届かない人だ。いつ消えるかわからない俺にどうこうできる相手じゃないよ。せめて好きに転移できたらな……うん?)
「とにかく座って。夕飯食べるでしょ? 何か作るわ」
「はい」
慧吾はおとなしく席についた。一時間くらい銀毛にお手を仕込んだり、銀色のふわふわの毛並みをブラッシングしたり、それに飽きて本を読んだりして過ごしていると、いい匂いとともにジルが料理を運んできた。具だくさんスープと肉の煮込みと焼きたてパンだ。
「いい匂いだね。楽しみだ」
「初めて人間用のご飯を食べてもらえるわね。心のこりがひとつ減ったわ」
「ぐ、スミマセン」
声を引きつらせる慧吾に、銀毛の前に焼いた肉と薄味のついた茹で野菜を置いていたジルは、表情をやわらげて自らも席についた。
「もういいのよ、とにかく召しあがって」
食べはじめた慧吾は、幸せそうに頬をゆるめた。
「おいしい。とってもおいしくて幸せだ」
「私の料理でそんなにシスイ様を幸せになるなんて……。なんならずっとここにいてくれてもいいのよ?」
慧吾は喉を詰まらせそうになった。咳をひとつふたつして、呼吸を整えてから慎重に聞く。
「俺がここに住んでいいってこと? ジルといっしょに?」
それに対してジルは何でもないように答える。
「だって、ここはもともとシスイ様のお家でしょう? 二階にもう一部屋空いているし」
「ですよね!」
(そんなことだろうと思った!)
慧吾は気持ちがスーッと落ちついたので食事を続けた。食事が終わってのんびりしているとき、ジルは再び慧吾に伝えた。
「ほんとに、泊まってくれると嬉しいわ。だってずっと待ってたんだもの。それにもう夜だし」
(!! 俺をどうしたいの!?)
今度は人型だったため、慧吾は赤くなった頬を隠すことができない。恥ずかしくなり、慧吾は片手で顔の下半分を覆ってごまかした。
なんとなく断りづらくなり、じゃあとりあえず今夜だけなんていいわけしながら、二階を借りることにした。と言っても、もともと慧吾の部屋である。廊下を挟んで向かい側がジルの部屋だ。浄化をかけ、きれいにしてから今夜はそこで休むことにした。
(と、忘れるところだった!)
――レヴィン! 聞こえる!?
――聞こえるよー! って別に大声じゃなくていいのか。
今日のことやこれからのことをレヴィンに報告する必要がある。
――今はジルのところだ。とりあえず今夜はここに泊まるよ。
――そう。ずっといたらいたらどうだい? そこだと人型でいられるんだろう?
――レヴィンまで……。
――私の家でも構わないが。
――う、うん。よく考えてみるよ。
レヴィンの家も落ちつく家だったが、何にせよ侯爵家だ。ここのようにはいかない。しかし女性と二人きりというのもジルのためにならない気がする。恋人ができたら? しかしすでにほかの男性には渡せないに違いない。邪魔をしまくるだろう。それではジルはずっとひとりきりのままなのか?
ぐるぐると悩んでいたら、レヴィンが明日は王宮に来るようにと言ってきたので了承した。朝九時にレヴィンの邸に迎えにいくことになり、慧吾は念話を切った。
それから慧吾はさきほど思いついた実験をしようと魔石を取りだした。机の上に並べ、ステータスをもう一度見てみる。
「やっぱり」
時空魔法がMAXになっている。もしかして自力で日本に帰れるのではないだろうか。しかしそれにも時間の歪みやこちらに来るときはどうするのか、という問題がある。
日本からこちらに来るときは同程度の時間が進んでいるようにしたい。が、こちらから日本に行くときは転移した時点の時間にするか、進ませるか選べたほうが良い。なぜかというとここから出て外で人化すれば時間が進み、日本でも進んでしまう。しかしそれではあちらで行方不明の時期ができてしまう。外で人化して時間が進み、日本で転移時点に戻るとすると、どんどん年齢の差異が広がってしまう。調整できるように選ぶことができればそちらのほうがいいだろう。
もうひとつの問題は魔力が足りるのか、ということだ。MAXになると日本でもスキルレベルは下がらない。ただそれでも魔力が足りるかどうかはわからない。MAX以前では瀕死状態になった。MAXなら安全とは限るまい。
慧吾は確実に安全にこちらに渡りたいのだ。
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