煙の向こうに揺れる言葉

らぽしな

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エピソード3ー2

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こうやってどんどんと夫婦は離れて行ってしまうのだろうか。
同時進行で、子どもも大人になって離れていってしまうのだろう。
そう思うと急に寂しくなった。

まあでも今日は昨日一人寝を頑張ったという名目で甘やかそう。

今日はからあげとハンバーグがリクエストだったから、お子様ランチのように盛り付けることにしよう。

食べたいリストは、夫が好きなものに似通っている。
夫と付き合っていた頃に、美味しいといって沢山食べていたメニューばかりだ。
それとカレー。最近、たまにおかわりを求められる。

千草の作る料理はひき肉と鶏肉をよく使う。
施設でよく先生たちが作ってくれたものだ。
千草を作ってきた歴史の一つ。

家につくと、なんだか以前より部屋が狭く感じた。
最初の頃に比べるとそれはもちろん3人分のモノが溢れているから仕方がない。

汐音は靴を脱ぐなり、真っ先に自分の部屋へと駆け込んでいった。
千草のイメージでは、将来子ども部屋で過ごさせるけれど、初めの頃は親子三人で現代風に川の字になって、寝室を同室にするのだと思っていたし、夫もそんなことを考えていたようだった。

なのに…子どもができたと義家族に伝えたときに、あっという間にいろんなものを買い揃えられた。
しかも、義母と義妹が早いうちから自分の部屋を使わせるほうがいいと主張してきた。

紆余曲折あった気がするけれど、あっという間にここまで大きくなって、今では自分の部屋に一人でいることも当たり前だ。

「お手々、洗ったの?」
そんなことを言おうとおもっているうちに、カバンと帽子だけ部屋に置いてきたらしい。
もう、殆ど言わなくても家に帰ったら手洗いうがいまでがセットという認識のようだ。

あとは静かにお気に入りの玩具で遊んでくれる。
スマホを見ると、夫から今日も先に食べておいてというメールが届いていた。
四半期ごとの繁忙期。
ただ、食べていおてということは家で食べるらしいので、3人分で用意する。
もっと遅くなるときは、食べて帰ると送ってくる。そのへんはきっちりしている。まあ、このあたりも義妹のおかげではあるのだけれど。

きっと汐音はつかれているだろうから、早めに用意して早く寝かせよう。
そう思いながら、予定通りにお子様ランチ風に盛り付ける。

唐揚げはお惣菜、ハンバーグは野菜隠しのために自作。
彩りにサラダ、プチトマトも添える。

出来上がるころ、ガサゴソと音がしてくる。
お手伝いを褒められてから、踏み台を上手に使ってコップと麦茶を用意するようになった。

その隙に、料理を並べる。
ひとりじゃないから寂しくない食事。

汐音は喜んで食べてくれる。
好きなものから食べる。食べる横顔も本当によく似ている。

「お野菜もたべるのよ。」
そう言うと笑ってごまかすところもそっくりだ。

最近は、その姿を夫では見ていない気がするけど。



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