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エピソード4-2
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となりを歩く高橋は、視界のギリギリ後ろを歩いてついてくるが、その時点でなにか言いたげだ。
「…なんだ。」
「いえいえ。」
怒られるのを分かっているから、言いたげな態度から踏み込まない。
さり気なく話題を変えるために、出先の成果を聞く。
このあと会議で同じことをするのだが、気まずさを埋めるのと意識阻害するにはうってつけだ。
高橋の担当箇所は、昔自分が担当していたところなのでアドバイスし易いのもある。
そんなことを話しているうちに、会社に着いた。
スマホを見ると、留守電が何件かあるのと着信だけのとメッセージのお知らせが並んでいた。
会議前に、全部に返事できれば良いのだが。
チラッと高橋を見る。
仕事の話を振ったので、少しは仕事モードに顔が戻っている。
なんだかんだと目をかけ、手をかけてきた後輩なだけある。
だが、おちゃらけた部分もまだまだ大いにある。
高橋はこの後お昼を途中で切り上げて自分と戻ることを選んだから、事務所の近くの休憩行くのだろうことは想像できる。
が、会議で意識が完全に仕事モードになるまで気になるのもあって、いつもなら外回り後はその足で自分だけ喫煙室に行くのをやめ、一緒に自分のフロアへと戻った。
自分の姿が見えなくなったと同時に部署中の人間に笑い話として言いふらしそうだからだ。
そういう面で、本当に信用ならない。
食べることに夢中になったのを見計らって、会議前に1本吸っておきたい。
ただ、一度タイミングを逃すと、そうそう時間なんて取れることもなく、業務以外の1件分の録音だけスルーしたところで、午後の会議の時間になってしまった。
そんなこんなで、いつの間にか高橋はもとより匡尋も記憶の彼方にかき消されていった。
今は、繁忙期。今日も妻に迷惑をかけそうだ。
***
そうやって、何週間か過ぎていった。
業務は次のクールへと突入するころだ。
家では肩身狭く吸うタバコも、この喫煙ルームでは同士が伸び伸びと談笑しながら時間を潰す。
他チーム、他部署への根回しするのも割とここで行われていたりする。
そんな自分もその一人で、喫煙仲間の部長から近々中途入社が数人入るというのを聞いた。
自分のチームにも1名割り振るのでよろしくと、頼まれた。
「繁忙期外してもらって、良かったです。
忙しい時期に入ってこられても、来た方も来られた方も大変な思いをする。
うまい具合に、研修とかを調整してくれたようだ。
1ヶ月前くらい前に、一人産休に入ってしまったのもあり、うちのチームには女性を割り振ると言われた。
きっと、数人(もちろん高橋も含めて)言葉に出さなくても、独身連中は喜ぶだろう。
とりあえず中途入社組はそれぞれの事情で、新入社員と違って同日の入社にはならない。
「佐々木チームに合流は、来週の月曜からになるそうだ。」
そう言って、部長は先に喫煙ルームを出ていった。
(研修スケジュール組んで、誰に教育係を振るか考えないと。)
女性同士の方がいい、最初はそう思っていたのだが、人事から回ってきた経歴書等をみると外回りに強いらしいことが書いてある。
そうなると、ちょうどいいのが高橋になるかな。
(しょうがない、あいつを喜ばせるのはシャクだけど…)と思いながら、大綱だけ考えてあとは高橋にスケジュール組みから任せることにした。
サポートじゃない教育を任されるからと、高橋は俄然やる気を出していた。
まさか、この組み合わせがあの天国と地獄を思い出すことになるなんて、この時の匡尋は思ってもなかった。
「…なんだ。」
「いえいえ。」
怒られるのを分かっているから、言いたげな態度から踏み込まない。
さり気なく話題を変えるために、出先の成果を聞く。
このあと会議で同じことをするのだが、気まずさを埋めるのと意識阻害するにはうってつけだ。
高橋の担当箇所は、昔自分が担当していたところなのでアドバイスし易いのもある。
そんなことを話しているうちに、会社に着いた。
スマホを見ると、留守電が何件かあるのと着信だけのとメッセージのお知らせが並んでいた。
会議前に、全部に返事できれば良いのだが。
チラッと高橋を見る。
仕事の話を振ったので、少しは仕事モードに顔が戻っている。
なんだかんだと目をかけ、手をかけてきた後輩なだけある。
だが、おちゃらけた部分もまだまだ大いにある。
高橋はこの後お昼を途中で切り上げて自分と戻ることを選んだから、事務所の近くの休憩行くのだろうことは想像できる。
が、会議で意識が完全に仕事モードになるまで気になるのもあって、いつもなら外回り後はその足で自分だけ喫煙室に行くのをやめ、一緒に自分のフロアへと戻った。
自分の姿が見えなくなったと同時に部署中の人間に笑い話として言いふらしそうだからだ。
そういう面で、本当に信用ならない。
食べることに夢中になったのを見計らって、会議前に1本吸っておきたい。
ただ、一度タイミングを逃すと、そうそう時間なんて取れることもなく、業務以外の1件分の録音だけスルーしたところで、午後の会議の時間になってしまった。
そんなこんなで、いつの間にか高橋はもとより匡尋も記憶の彼方にかき消されていった。
今は、繁忙期。今日も妻に迷惑をかけそうだ。
***
そうやって、何週間か過ぎていった。
業務は次のクールへと突入するころだ。
家では肩身狭く吸うタバコも、この喫煙ルームでは同士が伸び伸びと談笑しながら時間を潰す。
他チーム、他部署への根回しするのも割とここで行われていたりする。
そんな自分もその一人で、喫煙仲間の部長から近々中途入社が数人入るというのを聞いた。
自分のチームにも1名割り振るのでよろしくと、頼まれた。
「繁忙期外してもらって、良かったです。
忙しい時期に入ってこられても、来た方も来られた方も大変な思いをする。
うまい具合に、研修とかを調整してくれたようだ。
1ヶ月前くらい前に、一人産休に入ってしまったのもあり、うちのチームには女性を割り振ると言われた。
きっと、数人(もちろん高橋も含めて)言葉に出さなくても、独身連中は喜ぶだろう。
とりあえず中途入社組はそれぞれの事情で、新入社員と違って同日の入社にはならない。
「佐々木チームに合流は、来週の月曜からになるそうだ。」
そう言って、部長は先に喫煙ルームを出ていった。
(研修スケジュール組んで、誰に教育係を振るか考えないと。)
女性同士の方がいい、最初はそう思っていたのだが、人事から回ってきた経歴書等をみると外回りに強いらしいことが書いてある。
そうなると、ちょうどいいのが高橋になるかな。
(しょうがない、あいつを喜ばせるのはシャクだけど…)と思いながら、大綱だけ考えてあとは高橋にスケジュール組みから任せることにした。
サポートじゃない教育を任されるからと、高橋は俄然やる気を出していた。
まさか、この組み合わせがあの天国と地獄を思い出すことになるなんて、この時の匡尋は思ってもなかった。
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