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第七十九話後編 勧誘
私は3年1組に通っています。
従兄のサモン様とラウルとレオ様と食事をするのが日課になりました。
サモン様はいつの間にかレオ様と親しく話しています。サモン様もラウルも距離の取り方がうまいので、人見知りのレオ様もうまく溶け込んでいます。レオ様の後ろ盾についたと取られないように調整もうまいです。
「レティシア、全然勧誘してないけどいいのか?」
サモン様の言葉に固まりました。食事の時間が楽しくて忘れてました。ラウルに野菜をわけてもらう約束をしている場合ではありませんでした。ここだと人目がありますよね・・・。私達の会話を聞いてる方もいるでしょうし・・・。ラウルが一人になった時に近づくしかありません。私がラウルと二人で話せば噂がたち、ラウルに迷惑がかかります。
「時間はまだまだあります」
「そうか。そういえば母上が会いたいって」
「また夜会に顔を出しますわ」
「相変わらず、忙しいな」
「エイベルが頼りになりませんから」
授業に遅れるので礼をして教室に急いで戻ることにしました。放課後はラウルに近づくため気配を消して追いかけることにしました。放課後は畑で過ごすことが多いと話していたので、ラウルを探して畑を目指します。
「身の程知らずは面の皮があついな」
「お情けに気付かないとは」
聞こえる声に足を早めるとラウルが囲まれ肩を掴まれています。
「生徒会です。その手を離してください」
卑しく笑う上級生の男子生徒に声を掛けます。
「毛色の違うこいつに興味を持ちましたか?」
「まがいもののご令嬢は欠陥品が好みですか。男遊びなら俺が相手をしてあげますよ」
伸ばされる手を振り払います。
「私は貴方達に興味はありません。警告です。ラウル様から手を離しなさい。」
「いつまで強気でいられるか」
これはクロード殿下に怒られるしかありません。ラウルを結界で包んで、目の前の生徒達を水魔法で拘束します。笛を吹くのをやめました。他に人目はありません。
ラウルの結界を解除します。
「お怪我はありませんか?」
「大丈夫です。」
「ラウル様、相談があります。」
目を丸くしているラウルの手を取り小さい防音の結界で覆いましたので拘束している生徒達には声が聞こえません。
「来年度、生徒会に入っていただけませんか?」
「はい?」
平民の生徒の生徒会入りは初めてです。平民で常に主席の生徒も初めてらしいです。
「言い方が悪いんですが、来年度クロード殿下は生徒会役員への平民の登用を考えてます。三年間、常に主席の貴方が相応しいと。ただこれはお願いです。私と殿下しか知らないので断ってもらっても問題ありません。」
「申し訳ありませんが、お断りさせてください」
ラウルなら断ると思っていました。
「わかりました。ラウル様、もしお困りの際はいつでも声を掛けてください。平等な学園ですが、管理が行き届かず不便な思いをさせて申し訳ありません」
「頭をあげてください。よくしていただいてます。」
優しく笑うラウル様にやっかみを言う方は許せませんわ。うちの家門にいれれば保護できますよね…。
「ラウル様、卒業したらご家族でビアード領に引っ越しませんか?うちで働いてくれません?」
「レティシア様?」
「貴方の家族も保護しますし職も用意します。私、優秀な側近は常に募集しております」
ラウルの手を握りじっと見つめます。
「ビアードのために力を貸してくれませんか?」
結界が壊されました。ラウルを背中に庇い見渡すとエイベルとリオがいます。
「レティシア、何を・・・」
不機嫌な顔で睨むリオを気にしている余裕はありません。
「今は大事な話をしているので邪魔しないで下さい。ラウル様、お願いします。お給金も弾みますわ。お休みもあります。屋敷も食事も用意します。貴方が欲しいんです。」
勢いよく頭を叩かれました。
「エイベル、邪魔を」
「レティシア、この状況はなんだ?」
エイベルの指さす水魔法で拘束した生徒のことを忘れてました。握っていたラウルの手を放します。今は生徒会の務めが優先です。
「ラウル様、またゆっくり。お困りの際は生徒会にどうぞ」
にっこり笑ってラウルの背中を軽く押して、手を振りました。忙しいラウルをつき合わせるのは申し訳ありません。申し訳なさそうな顔をしたラウルが頭を下げて立ち去っていきました。
眉間に皺を寄せるエイベルにため息をこぼします。
「平民と私への無礼と差別、暴力行為で取り締まりました。言葉が通じないので拘束しました。魔法を使ったことは殿下に謝罪します。」
拘束を解除しました。逃げていく生徒を見送ります。リオが名前を控えてましたので、追う必要はありません。
「笛を吹け」
「忘れてましたわ。二人はどうしたんですか?」
「会議。」
忘れてました。急いで生徒会室に戻りました。遅れたことと魔法の使用を謝罪すると殿下から冷たい空気が醸し出されました。殿下の貴重な時間を無駄にしたことは責任を感じてます。
私は反省文を提出することになりました。
会議は武術大会のことでした。去年は不正があったので、今年は細かい打ち合わせがされています。
ラウルに辞退されたことは後日報告しましょう。明日はレオ様を説得ですわ。会議が終わったので解散です。
「レティシア、結界の中で何があったんだ?」
「内緒です。失礼します」
リオに話す理由はありません。私はレオ様の説得する方法を考えないと。思考を巡らせエイベルの部屋を目指すことにしました。エイベルの溜まった仕事を片付けないといけません。
***
今日はレオ様と料理をする日です。
材料を確認しているレオ様に先に話をすることを決めました。
「レオ様、来年度生徒会に入ってくださいませんか?」
「なんで?」
「クロード殿下に説得してほしいと頼まれました。」
「なんで兄上が…」
困惑して無表情になってます。似てないと思ってましたが思わぬ同じ行動に笑いたくなるのを我慢しました。
「王家の事情はわかりません。クロード殿下なりに兄弟としてはじめようとされてるのだと思いました。王宮と違い監視の目もありません。なにがあっても私が守ってさしあげますので、一歩踏み出してみませんか?」
「兄上は俺が嫌いだろう?」
私もそう思ってましたが違う気がします。よく考えると生前はクロード殿下が誰かを嫌ったことを見たことがありません。王族として厳しく躾けられた殿下に人を嫌う感情があるか怪しいです。
「殿下は仕事を増やされたり予定を乱されることが嫌いです。レオ様の行動を嫌ってもレオ様自身を嫌っているわけではないと思いますよ。私なんて両手の数では足りないほど冷たい視線を向けられてますわ。」
「受けたほうがいいと思うか?」
「私個人としては受けていただきたいです。クロード殿下を同じ立ち位置で支えられるのはレオ様だけです。血の繋がりは特別です。クロード殿下の信頼を得ればレオ様の夢も叶うと思います。考えてみてくださいませんか?」
「わかった」
今日はここまでにしましょう。レオ様に明るく笑いかけます。
「さて、重たい話はここまでにして料理しましょう。」
「切り替え早いな」
「公爵令嬢ですから」
レオ様に笑いかけて手を動かすことにしました。まだまだ時間はあるので長期戦で説得しましょう。
クロード殿下の命令なので拒否権がないことは内緒です。命令されて受けるより自分の意思で受ける方が良いと思います。
従兄のサモン様とラウルとレオ様と食事をするのが日課になりました。
サモン様はいつの間にかレオ様と親しく話しています。サモン様もラウルも距離の取り方がうまいので、人見知りのレオ様もうまく溶け込んでいます。レオ様の後ろ盾についたと取られないように調整もうまいです。
「レティシア、全然勧誘してないけどいいのか?」
サモン様の言葉に固まりました。食事の時間が楽しくて忘れてました。ラウルに野菜をわけてもらう約束をしている場合ではありませんでした。ここだと人目がありますよね・・・。私達の会話を聞いてる方もいるでしょうし・・・。ラウルが一人になった時に近づくしかありません。私がラウルと二人で話せば噂がたち、ラウルに迷惑がかかります。
「時間はまだまだあります」
「そうか。そういえば母上が会いたいって」
「また夜会に顔を出しますわ」
「相変わらず、忙しいな」
「エイベルが頼りになりませんから」
授業に遅れるので礼をして教室に急いで戻ることにしました。放課後はラウルに近づくため気配を消して追いかけることにしました。放課後は畑で過ごすことが多いと話していたので、ラウルを探して畑を目指します。
「身の程知らずは面の皮があついな」
「お情けに気付かないとは」
聞こえる声に足を早めるとラウルが囲まれ肩を掴まれています。
「生徒会です。その手を離してください」
卑しく笑う上級生の男子生徒に声を掛けます。
「毛色の違うこいつに興味を持ちましたか?」
「まがいもののご令嬢は欠陥品が好みですか。男遊びなら俺が相手をしてあげますよ」
伸ばされる手を振り払います。
「私は貴方達に興味はありません。警告です。ラウル様から手を離しなさい。」
「いつまで強気でいられるか」
これはクロード殿下に怒られるしかありません。ラウルを結界で包んで、目の前の生徒達を水魔法で拘束します。笛を吹くのをやめました。他に人目はありません。
ラウルの結界を解除します。
「お怪我はありませんか?」
「大丈夫です。」
「ラウル様、相談があります。」
目を丸くしているラウルの手を取り小さい防音の結界で覆いましたので拘束している生徒達には声が聞こえません。
「来年度、生徒会に入っていただけませんか?」
「はい?」
平民の生徒の生徒会入りは初めてです。平民で常に主席の生徒も初めてらしいです。
「言い方が悪いんですが、来年度クロード殿下は生徒会役員への平民の登用を考えてます。三年間、常に主席の貴方が相応しいと。ただこれはお願いです。私と殿下しか知らないので断ってもらっても問題ありません。」
「申し訳ありませんが、お断りさせてください」
ラウルなら断ると思っていました。
「わかりました。ラウル様、もしお困りの際はいつでも声を掛けてください。平等な学園ですが、管理が行き届かず不便な思いをさせて申し訳ありません」
「頭をあげてください。よくしていただいてます。」
優しく笑うラウル様にやっかみを言う方は許せませんわ。うちの家門にいれれば保護できますよね…。
「ラウル様、卒業したらご家族でビアード領に引っ越しませんか?うちで働いてくれません?」
「レティシア様?」
「貴方の家族も保護しますし職も用意します。私、優秀な側近は常に募集しております」
ラウルの手を握りじっと見つめます。
「ビアードのために力を貸してくれませんか?」
結界が壊されました。ラウルを背中に庇い見渡すとエイベルとリオがいます。
「レティシア、何を・・・」
不機嫌な顔で睨むリオを気にしている余裕はありません。
「今は大事な話をしているので邪魔しないで下さい。ラウル様、お願いします。お給金も弾みますわ。お休みもあります。屋敷も食事も用意します。貴方が欲しいんです。」
勢いよく頭を叩かれました。
「エイベル、邪魔を」
「レティシア、この状況はなんだ?」
エイベルの指さす水魔法で拘束した生徒のことを忘れてました。握っていたラウルの手を放します。今は生徒会の務めが優先です。
「ラウル様、またゆっくり。お困りの際は生徒会にどうぞ」
にっこり笑ってラウルの背中を軽く押して、手を振りました。忙しいラウルをつき合わせるのは申し訳ありません。申し訳なさそうな顔をしたラウルが頭を下げて立ち去っていきました。
眉間に皺を寄せるエイベルにため息をこぼします。
「平民と私への無礼と差別、暴力行為で取り締まりました。言葉が通じないので拘束しました。魔法を使ったことは殿下に謝罪します。」
拘束を解除しました。逃げていく生徒を見送ります。リオが名前を控えてましたので、追う必要はありません。
「笛を吹け」
「忘れてましたわ。二人はどうしたんですか?」
「会議。」
忘れてました。急いで生徒会室に戻りました。遅れたことと魔法の使用を謝罪すると殿下から冷たい空気が醸し出されました。殿下の貴重な時間を無駄にしたことは責任を感じてます。
私は反省文を提出することになりました。
会議は武術大会のことでした。去年は不正があったので、今年は細かい打ち合わせがされています。
ラウルに辞退されたことは後日報告しましょう。明日はレオ様を説得ですわ。会議が終わったので解散です。
「レティシア、結界の中で何があったんだ?」
「内緒です。失礼します」
リオに話す理由はありません。私はレオ様の説得する方法を考えないと。思考を巡らせエイベルの部屋を目指すことにしました。エイベルの溜まった仕事を片付けないといけません。
***
今日はレオ様と料理をする日です。
材料を確認しているレオ様に先に話をすることを決めました。
「レオ様、来年度生徒会に入ってくださいませんか?」
「なんで?」
「クロード殿下に説得してほしいと頼まれました。」
「なんで兄上が…」
困惑して無表情になってます。似てないと思ってましたが思わぬ同じ行動に笑いたくなるのを我慢しました。
「王家の事情はわかりません。クロード殿下なりに兄弟としてはじめようとされてるのだと思いました。王宮と違い監視の目もありません。なにがあっても私が守ってさしあげますので、一歩踏み出してみませんか?」
「兄上は俺が嫌いだろう?」
私もそう思ってましたが違う気がします。よく考えると生前はクロード殿下が誰かを嫌ったことを見たことがありません。王族として厳しく躾けられた殿下に人を嫌う感情があるか怪しいです。
「殿下は仕事を増やされたり予定を乱されることが嫌いです。レオ様の行動を嫌ってもレオ様自身を嫌っているわけではないと思いますよ。私なんて両手の数では足りないほど冷たい視線を向けられてますわ。」
「受けたほうがいいと思うか?」
「私個人としては受けていただきたいです。クロード殿下を同じ立ち位置で支えられるのはレオ様だけです。血の繋がりは特別です。クロード殿下の信頼を得ればレオ様の夢も叶うと思います。考えてみてくださいませんか?」
「わかった」
今日はここまでにしましょう。レオ様に明るく笑いかけます。
「さて、重たい話はここまでにして料理しましょう。」
「切り替え早いな」
「公爵令嬢ですから」
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