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元夫の苦難39
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国王陛下の生誕祭が近づいている。
クロード殿下やレティシアは準備に追われている。
アリア様が療養中のため母上もレティシアと共に接待の準備を手伝っている。
海の皇国から皇族が訪問する。
海の皇族は皇子と皇女が一人づつ以外は、皇族の誰が訪問するかは記載する文化のない国である。
皇子は生誕祭の前日に、皇女は当日に訪問予定だ。わざわざ一日づらしていることも、招待客リストを真剣に見ていたレティシアが綺麗に微笑んだ光景も、嫌な予感しかしない。
生誕祭にドレスを贈らせてほしいと話すと、すでにドレスを用意していると断られた。
仕立て屋にレティシアの注文したドレスを聞くと、簡単に着脱可能で、装飾にまぎれて収納する場所がある。
レティシアの目を盗んで愛用の袋の中身を覗くと剣や弓、着替えにローブ等が用意されている。
レティシアの部屋には題名のついていない本もまた増えている。
本人に探りを入れてもごまかされる。
ロダとロキ達の護衛について相談しているが、俺には何も話さない。
ロダに頼まれ、メイ前伯爵を貸し出した。
「ロキ、今日はローナ達と必ず部屋の中で過ごしてください。絶対に外に出てはいけません。ナギの目を離してはいけません。守れますか?」
「わかりました」
「ウォント、頼みますよ。ローナ、不便をかけますが、しばらくは屋敷で過ごしてください」
「かしこまりました」
エスコートはいらないと断られたが、レティシアを迎えにきた。
ロキ達に真剣に言い聞かせて明らかに警戒しているよな。
いつもの華奢な体が目立つ清楚なドレスとは違いふんわりとした年相応のオレンジ色のドレスを身に付けている。
俺を見て驚いているレティシアを抱き寄せ、髪をまとめて無防備になった首筋に顔を埋めた。
ドレスの下にシャツを着ている。ヒールもいつもより低い。
ポケットには何か詰まっている。
「リオ様!?」
「あまりに綺麗で。ごめん」
羞恥に頬を染めるレティシアの手に口づけを落とすと睨まれた。
ビアードはすでに会場に行っている。
クロード殿下は海の皇国の皇子と面談し、悪だくみをしている。
海の皇国の後継者争いは終盤戦。
自分が優位なうちに皇帝に退位させたい皇子からの提案だった。
当日に訪問する皇女が不敬を働くので、一時的に場を貸して欲しいと頼まれた。
皇女の魔法の暴走は皇子が抑えることができるので危険はない。
皇女はロダを探していた。
魔法を使わない、無礼を働かないと誓約した上で皇帝がフラン王国への訪問を許した。
海の皇国は血族婚が許されている。
皇女はロダとの婚姻を夢見ている。魔力の高い二人の子供なら優秀な魔導士が産まれるので、動き方次第では可能だったが二人は派閥が違うため許されない。いずれ産まれる魔力の強い子供を敵の勢力にいれるのは母親も兄も許さなかった。魔力の高い子供は派閥にとっては重要な駒らしい。
ロダは皇女の願いに全く気付いていなかった。
夢見がちな皇女はロダを取り返すために手段を選ばないと皇子は読んでいた。
報酬に海の魔導書と在位中はフラン王国をさらに優遇し友好国として決して敵対しないと誓約書を差し出した。
クロード殿下は一つ条件をつけ足し了承した。
フラン王国にいる限り罪のない海の皇国民への不干渉を飲むならと。
ロダ達の安全の保障。
皇子は皇族でも海の皇国に足を踏み入れない限りは干渉しないことを約束して急遽変更に追われた。
昨夜は王宮魔導士が会場の魔封じを解いて、準備を進めていた。
王族には海の魔法の作用を消す封印石が皇子より配られた。
ロダは当日はクロード殿下の傍に控える予定だがこの計画は知らない。
馬車の中でレティシアの髪にドレスに合わせて作ったリボンを結んだ。
いなくなっても追いかけられるように追跡魔法を仕込んである。
会場には騎士や魔導士が招待客に扮して紛れ込んでいる。
他国からの来賓は別会場で母上達が接待をしている。皇女の件が片付いて夜会から参加する予定である。レティシアも母上の手伝いを頼もうとしたが、クロード殿下が許さなかった。
レティシアの巻き込まれやすさは異常という理由で。クロード殿下は究極のトラブル体質と言った。
「少ないですね。国王陛下の生誕祭なのに・・」
「事情があるんだろう。俺達はできることをやるだけだ」
会場に着いて不思議そうに呟くレティシアを宥めて挨拶に回る。
王族を迎え、挨拶も終わった頃レティシアは化粧直しに離れた。
会場の扉がバタンと開き見覚えのある皇女が入ってきた。
衛兵が招待客の名を呼び、扉が開くので礼をして入場するのが常識である。
「お兄様!!お兄様、どこですか。いるのはわかっています」
会場の視線が集まっている。
戻ってきたレティシアが目を丸くして皇女の元に近づいていく。
保護したかったけど遅かった。
「お兄様、どこですか!?」
「ようこそおこしくださいました。お会いできて光栄です」
声を荒げる皇女に上品な笑みで礼をするのは慣れているからだろう。
「お兄様はどこなの!?」
「申し訳ありませんが存じません」
「お兄様が興味を持ったのはこの国の女だけよ。お兄様が海で死ぬはずないの。かえして!!私は皇女よ」
ロダがクロード殿下の指示で荒れている皇女からレティシアを庇った。
皇女から魔力が溢れて、風が起こる。
国王陛下が制止の声をかけても皇女は魔法の発動をやめない。
クロード殿下の口角が上がった。茶番はそろそろ終わるか。
ロダは皇女の魔法を打ち消しているが攻撃はしない。
爆風に吹き飛ばされるレティシアを風魔法で包み近づく。
ロダ達の魔法の攻防戦に吹き飛ばされたレティシアが息を飲み、決意を秘めた顔で近づこうとする腕を掴んだ。全身を見ると怪我はなさそうだ。
「レティシア、大丈夫だから動かなくていい」
「このままだと」
「何もしなくていい。魔導士が動くから。陛下は避難している。俺達も行くよ」
「え?」
「この空間は魔法が使える。邪魔になるから、行くよ。」
無理矢理抱き上げて離れることにした。
茶番に介入させるわけにはいかない。
「おろしてください」
ビアードが近づき睨んでいる。
「レティシア、邪魔だから移動って、降ろせよ」
「ロダ様が」
「王宮魔導士だ。負けたりしない。俺達がいると邪魔なんだよ。」
邪魔だと言われて茫然としている。そして辺りを見渡し困惑した顔をしている。
会場が光り皇子が来たので茶番は終わり。
青い顔の皇女が皇子を見ている。彼女にも怖い存在はいるのか。
皇子は皇女に残酷な言葉を告げて、騎士に捕えさせた。
害しかない無能な妹は切り捨てたかったらしい。
「このたびは申しわけありません。後日話し合いの場を設けます。本日はこれで失礼します」
皇子様は優雅に礼をして立ち去りロダは平然と魔法で会場を綺麗にしている。
ロダの冷静さはさすがだよな。諫めることを諦めたんだろう。
困惑しているレティシアに事情を説明すると笑った。
「全ては国王陛下の手のひらの上ですか?」
「殿下かな。ここは結界を解いたから魔法は自由に使える。そろそろパーティも再開かな。国外逃亡する?」
「私に逃亡してほしいんですか?」
「俺は一緒にいてくれればなんでもいい」
「無事で良かった。これで安心ですわ。降ろしてください」
「せっかくだからずっと抱いてようかと」
「御冗談を。陛下達が戻られましたわ。私はご挨拶に行ってきますわ」
腕から抜けたレティシアはクロード殿下に捕まった。
母上が来賓を案内するから挨拶回りで忙しくなるな。
レティシアはビアードの所に行ってしまった。
今日は譲ってやることにして一人で挨拶回りに行くか。
「取られたの」
「ビアードに婚約者ができるまでは諦めました」
「賢明ね。どなたを選ぶか楽しみね」
レティシアは別れの挨拶をしてビアードと共に帰った。
これで一件落着か。
彼女の国外逃亡を止められた良かった。
でもまだ油断できない気がする。
ビアード公爵に勝てるように強くならないと。
***
朝、訓練をしていると木の上で本を読んでいるレティシアがいた。
最近は刺繍ばかりしていたから、読書姿は久々だった。
今日は放課後に部屋に誘ったら来てくれるだろうか。
レオ様はリール嬢達と料理教室の予定だから来ないだろう。
訓練が終わり、レティシアの魔力を辿ると庭園で手紙を受け取っている。
後ろから抱きしめると不思議そうな顔で見られた。
男子生徒に俺のだからと牽制すると逃げて行った。
怒って睨んでくる彼女に強引に口づけると小さく笑う。
抱きしめる腕に甘えてすり寄ってくるのが無意識でも堪らない。
授業に遅れないように手を繋いで登校した。
卒業しても彼女に手を出すバカがいないようにしっかり牽制する。
ビアードは一番の危険人物は俺って言ってるけど失礼だよな・・。
クロード殿下やレティシアは準備に追われている。
アリア様が療養中のため母上もレティシアと共に接待の準備を手伝っている。
海の皇国から皇族が訪問する。
海の皇族は皇子と皇女が一人づつ以外は、皇族の誰が訪問するかは記載する文化のない国である。
皇子は生誕祭の前日に、皇女は当日に訪問予定だ。わざわざ一日づらしていることも、招待客リストを真剣に見ていたレティシアが綺麗に微笑んだ光景も、嫌な予感しかしない。
生誕祭にドレスを贈らせてほしいと話すと、すでにドレスを用意していると断られた。
仕立て屋にレティシアの注文したドレスを聞くと、簡単に着脱可能で、装飾にまぎれて収納する場所がある。
レティシアの目を盗んで愛用の袋の中身を覗くと剣や弓、着替えにローブ等が用意されている。
レティシアの部屋には題名のついていない本もまた増えている。
本人に探りを入れてもごまかされる。
ロダとロキ達の護衛について相談しているが、俺には何も話さない。
ロダに頼まれ、メイ前伯爵を貸し出した。
「ロキ、今日はローナ達と必ず部屋の中で過ごしてください。絶対に外に出てはいけません。ナギの目を離してはいけません。守れますか?」
「わかりました」
「ウォント、頼みますよ。ローナ、不便をかけますが、しばらくは屋敷で過ごしてください」
「かしこまりました」
エスコートはいらないと断られたが、レティシアを迎えにきた。
ロキ達に真剣に言い聞かせて明らかに警戒しているよな。
いつもの華奢な体が目立つ清楚なドレスとは違いふんわりとした年相応のオレンジ色のドレスを身に付けている。
俺を見て驚いているレティシアを抱き寄せ、髪をまとめて無防備になった首筋に顔を埋めた。
ドレスの下にシャツを着ている。ヒールもいつもより低い。
ポケットには何か詰まっている。
「リオ様!?」
「あまりに綺麗で。ごめん」
羞恥に頬を染めるレティシアの手に口づけを落とすと睨まれた。
ビアードはすでに会場に行っている。
クロード殿下は海の皇国の皇子と面談し、悪だくみをしている。
海の皇国の後継者争いは終盤戦。
自分が優位なうちに皇帝に退位させたい皇子からの提案だった。
当日に訪問する皇女が不敬を働くので、一時的に場を貸して欲しいと頼まれた。
皇女の魔法の暴走は皇子が抑えることができるので危険はない。
皇女はロダを探していた。
魔法を使わない、無礼を働かないと誓約した上で皇帝がフラン王国への訪問を許した。
海の皇国は血族婚が許されている。
皇女はロダとの婚姻を夢見ている。魔力の高い二人の子供なら優秀な魔導士が産まれるので、動き方次第では可能だったが二人は派閥が違うため許されない。いずれ産まれる魔力の強い子供を敵の勢力にいれるのは母親も兄も許さなかった。魔力の高い子供は派閥にとっては重要な駒らしい。
ロダは皇女の願いに全く気付いていなかった。
夢見がちな皇女はロダを取り返すために手段を選ばないと皇子は読んでいた。
報酬に海の魔導書と在位中はフラン王国をさらに優遇し友好国として決して敵対しないと誓約書を差し出した。
クロード殿下は一つ条件をつけ足し了承した。
フラン王国にいる限り罪のない海の皇国民への不干渉を飲むならと。
ロダ達の安全の保障。
皇子は皇族でも海の皇国に足を踏み入れない限りは干渉しないことを約束して急遽変更に追われた。
昨夜は王宮魔導士が会場の魔封じを解いて、準備を進めていた。
王族には海の魔法の作用を消す封印石が皇子より配られた。
ロダは当日はクロード殿下の傍に控える予定だがこの計画は知らない。
馬車の中でレティシアの髪にドレスに合わせて作ったリボンを結んだ。
いなくなっても追いかけられるように追跡魔法を仕込んである。
会場には騎士や魔導士が招待客に扮して紛れ込んでいる。
他国からの来賓は別会場で母上達が接待をしている。皇女の件が片付いて夜会から参加する予定である。レティシアも母上の手伝いを頼もうとしたが、クロード殿下が許さなかった。
レティシアの巻き込まれやすさは異常という理由で。クロード殿下は究極のトラブル体質と言った。
「少ないですね。国王陛下の生誕祭なのに・・」
「事情があるんだろう。俺達はできることをやるだけだ」
会場に着いて不思議そうに呟くレティシアを宥めて挨拶に回る。
王族を迎え、挨拶も終わった頃レティシアは化粧直しに離れた。
会場の扉がバタンと開き見覚えのある皇女が入ってきた。
衛兵が招待客の名を呼び、扉が開くので礼をして入場するのが常識である。
「お兄様!!お兄様、どこですか。いるのはわかっています」
会場の視線が集まっている。
戻ってきたレティシアが目を丸くして皇女の元に近づいていく。
保護したかったけど遅かった。
「お兄様、どこですか!?」
「ようこそおこしくださいました。お会いできて光栄です」
声を荒げる皇女に上品な笑みで礼をするのは慣れているからだろう。
「お兄様はどこなの!?」
「申し訳ありませんが存じません」
「お兄様が興味を持ったのはこの国の女だけよ。お兄様が海で死ぬはずないの。かえして!!私は皇女よ」
ロダがクロード殿下の指示で荒れている皇女からレティシアを庇った。
皇女から魔力が溢れて、風が起こる。
国王陛下が制止の声をかけても皇女は魔法の発動をやめない。
クロード殿下の口角が上がった。茶番はそろそろ終わるか。
ロダは皇女の魔法を打ち消しているが攻撃はしない。
爆風に吹き飛ばされるレティシアを風魔法で包み近づく。
ロダ達の魔法の攻防戦に吹き飛ばされたレティシアが息を飲み、決意を秘めた顔で近づこうとする腕を掴んだ。全身を見ると怪我はなさそうだ。
「レティシア、大丈夫だから動かなくていい」
「このままだと」
「何もしなくていい。魔導士が動くから。陛下は避難している。俺達も行くよ」
「え?」
「この空間は魔法が使える。邪魔になるから、行くよ。」
無理矢理抱き上げて離れることにした。
茶番に介入させるわけにはいかない。
「おろしてください」
ビアードが近づき睨んでいる。
「レティシア、邪魔だから移動って、降ろせよ」
「ロダ様が」
「王宮魔導士だ。負けたりしない。俺達がいると邪魔なんだよ。」
邪魔だと言われて茫然としている。そして辺りを見渡し困惑した顔をしている。
会場が光り皇子が来たので茶番は終わり。
青い顔の皇女が皇子を見ている。彼女にも怖い存在はいるのか。
皇子は皇女に残酷な言葉を告げて、騎士に捕えさせた。
害しかない無能な妹は切り捨てたかったらしい。
「このたびは申しわけありません。後日話し合いの場を設けます。本日はこれで失礼します」
皇子様は優雅に礼をして立ち去りロダは平然と魔法で会場を綺麗にしている。
ロダの冷静さはさすがだよな。諫めることを諦めたんだろう。
困惑しているレティシアに事情を説明すると笑った。
「全ては国王陛下の手のひらの上ですか?」
「殿下かな。ここは結界を解いたから魔法は自由に使える。そろそろパーティも再開かな。国外逃亡する?」
「私に逃亡してほしいんですか?」
「俺は一緒にいてくれればなんでもいい」
「無事で良かった。これで安心ですわ。降ろしてください」
「せっかくだからずっと抱いてようかと」
「御冗談を。陛下達が戻られましたわ。私はご挨拶に行ってきますわ」
腕から抜けたレティシアはクロード殿下に捕まった。
母上が来賓を案内するから挨拶回りで忙しくなるな。
レティシアはビアードの所に行ってしまった。
今日は譲ってやることにして一人で挨拶回りに行くか。
「取られたの」
「ビアードに婚約者ができるまでは諦めました」
「賢明ね。どなたを選ぶか楽しみね」
レティシアは別れの挨拶をしてビアードと共に帰った。
これで一件落着か。
彼女の国外逃亡を止められた良かった。
でもまだ油断できない気がする。
ビアード公爵に勝てるように強くならないと。
***
朝、訓練をしていると木の上で本を読んでいるレティシアがいた。
最近は刺繍ばかりしていたから、読書姿は久々だった。
今日は放課後に部屋に誘ったら来てくれるだろうか。
レオ様はリール嬢達と料理教室の予定だから来ないだろう。
訓練が終わり、レティシアの魔力を辿ると庭園で手紙を受け取っている。
後ろから抱きしめると不思議そうな顔で見られた。
男子生徒に俺のだからと牽制すると逃げて行った。
怒って睨んでくる彼女に強引に口づけると小さく笑う。
抱きしめる腕に甘えてすり寄ってくるのが無意識でも堪らない。
授業に遅れないように手を繋いで登校した。
卒業しても彼女に手を出すバカがいないようにしっかり牽制する。
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