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第百三十話 本能
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ビアード公爵家次女はイナリアと名付けられました。
母子共に健康で安堵しております。
良く食べよく眠り元気にすくすくと育ってます。ビアード公爵家ではすでに溺愛され,ビアード公爵も常に顔が緩んでいます。誰の真似かはわかりませんがすでに父上、母上と両親を呼び知恵がついていると周囲は驚きとともに大層期待しています。私が抱くと泣き叫びますが両親には常に笑顔。パチパチと動く手は赤子にしては力があります。赤子に嫌われるのは初めての経験です。イナリアは泣き疲れてすやすやと眠っています。
「なんでだろう。シアと同じ色なのに可愛らしさのカケラもない」
「リオが抱くと可愛らしく笑いましたよ」
「落としたくなった」
「そんなことしたらお父様が斬りますよ。令嬢が苦手でも優しくしてください。イナリアを落としたら怒りますよ。私は優しい顔が好きですわ」
イナリアの手が当たり手形が残る私の頬をそっと撫でる拗ねた顔のリオの頭を撫でます。
「私は学園に戻りますわ。よろしくお願いします」
「送る。王都に寄ろう。これは執事長に任せればいい」
人見知りの激しいイナリアはビアード公爵夫人以外の女性が抱くと激しく泣きます。
執事長や騎士達に抱かれるとニコニコと笑います。私はビアード公爵夫人がイナリアと過ごせるようにできる限りお仕事は代行しましょう。
ビアードの仕事はリオが張り切っています。私が消えた時のためのビアード関連の資料はリオに譲りました。資料を有効活用して説明せずとも進めてくれるので助かりますわ。
ルーン公爵家でも銀髪と青い瞳の生前の娘にそっくりな令嬢が生まれました。名前はティアラ・ルーン。抱かせてもらうとニコリと笑う顔が生前の娘、優しく明るいティアを思い出し懐かしさに涙がこぼれ慌てて拭いました。
「おめでとございます。美しいルーンの瞳を受け継いでます。お母様譲りの銀髪も受け継がれ」
「レティシア?」
「申し訳ありません。美しい瞳に感動してしまい、公爵令嬢としていけませんわ。筆頭派閥のティアラ・ルーン様の」
「気にしないで。我慢しなくていいって教えてくれたのは姉様」
「立派になって。エディは優しいお兄様に」
そっと抱き寄せられる温もりは覚えています。不器用に頭を撫でる手も。大人になってから「自慢の娘」と笑って迎えてくれた優しい顔も同じです。私にとってお母様と思える存在は一人だけ。
「お母様」
「ビアード公爵家は大変だろう?うちでは力を抜いていい。少し休みなさい」
「大丈夫ですわ。お父様、私はルーン、いえ失礼しました。ルーン公爵」
「まだ15歳だ。リオも心配している。私で良ければ父と呼んで構わない。ティアラも喜んでいる。妹分として可愛がってほしい。エドワードだと限界があるだろう」
ルーン公爵がティアラを抱くと泣いてしまい本気で困惑された顔に昔を思い出して笑みがこぼれます。そういえばお父様に抱かれて泣かない娘を喜んでいました。無表情なのにずっと孫を抱いていたお姿が懐かしい。
「私がきちんと社交デビューを見届けますわ。派閥もまとめておきます。ティアラ、ルーンはどこの家よりも視線を集める一族です。でもルーン一族は優しくウンディーネ様のようですのよ」
「レティがいると助かるわ。いつでも遊びにいらっしゃい。ビアード公爵なら私のほうが強いのよ」
まさかビアード公爵夫人とルーン公爵が学生時代より不仲だったとは知りませんでした。ルーン公爵に手を上げるビアード公爵夫人をルーン公爵夫人が力づくで止めていたことも。武術ができないと思っていたビアード公爵夫人に自衛の心得があったとは思いもしませんでしたわ。自信満々なルーン公爵夫人の笑みは美しいですが、ビアード公爵をあっさりと倒されると非常に困ります。
「私はどう答えていいかわかりません。ありがとうございます。心が軽くなりましたわ」
「社交は僕も手伝うよ。殿下の手伝いも。ビアードの社交はリオに丸投げを」
「そうですね。リオにお任せしますわ。今日はお言葉に甘えてティアラの可愛さを堪能しますわ」
優しく笑うルーン公爵夫妻とエドワードの笑っている顔に止まった涙がまたこぼれました。ティアラはルーン公爵家を幸せで包み込んでくれます。私が後悔したことを教えてあげましょう。わかりにくい両親の優しさと愛情を。またルーン公爵に抱かれて泣いてしまったティアラを見て笑みがこぼれました。愛され望まれて生まれてきた子。私が生まれた時もきっと同じような光景だったのでしょう。きっと怖がらずに両親の腕に「大好きです」と飛び込んだら笑いを堪えて無表情で不器用に抱きとめてくれたでしょう。私にはできないこと。私の後悔をティアラに託したら怒るでしょうか?きっと怒りませんわ。幼い頃はマール公爵家のわかりやすい愛情が羨ましかった。愛されることを疎む子などいませんわ。
この世界に生まれるはずの命の形。やり直しを受け入れてもビアードよりもルーンのほうが落ち着く私はまがいものでしょう。ビアード公爵家を大事に思っています。それでもビアードの庭園よりもルーンの庭園でシエルの淹れたお茶を飲むのが一番。ビアードで料理するよりもケイトと一緒に料理する方が楽しい。ベンとダンの育てた花を飾った部屋にほっとするなんて誰にも言えません。聞き慣れすぎて違和感がなかったんですがいつの間にかルーン公爵家でお嬢様と呼ばれていました。部外者の私を優しく受け入れ自由に過ごさせてくれるルーン公爵邸の皆。庭園を歩いているとダンを見つけました。庭園の花さえも自由にしていいとルーン公爵夫妻から言われています。
「花をわけてもらえますか?」
「かまいませんよ。どれを」
ダンに頼んで幾つかの花を指差してティアラの部屋に飾ってもらうように頼みました。選んだのはルーン公爵夫妻とエドワードが好きな花。どんな花が好きな子に育つかはわかりません。ルーン公爵夫妻が許してくださるならティアラにも優しい世界を教えてあげましょう。抱っこすると笑うティアラは可愛らしい。イナリアは私が抱くと大泣きしますが元気のよさに感心しますわ。エイベルが一度もビアードに帰ってないんですけど、このままでいいのでしょうか?でもエイベルは自分から構ってくれることはほとんどありませんよね。
エドワードと社交を協力してからは自分の時間が増えました。
久しぶりに休養日を学園で過ごしています。
「ビアードに導入したい」
部屋に飛び込んできたエイベルに渡されたのは私がルーン公爵夫人のために作った栄養満点・疲労回復レシピの書類でした。
「レオ様が作ってくれた。食べた時の体の軽さが、これは絶対に」
「わかりました。エイベルの食事はこれで手配するように伝えます。ビアードの食堂にも」
「さすが俺の妹だ。じゃあな」
「もう一人の妹はいいんですか?」
「無事に生まれただろう。用があるのか?」
「なんでもありません。訓練はほどほどにしてくださいませ」
嬉しそうに笑って飛び出していくエイベルを見送ります。訓練好きは歳を取っても変わりません。次の休みはエイベルの代わりにイナリアの顔を見に行きましょう。
「レティシア、助けて!!わかんない!!」
リアナが課題を持って飛び込んできました。誰かをイチコロせずに自分で勉強する姿に感動を覚えます。不謹慎ですがリアナならもしかして。
「エイベルをイチコロさせられます?初恋を体験させたいんですが」
「エイベル様って頭の中が子供だから無理」
「そうですか。恋ってどうして落ちますの?」
「レティシアは?」
「私は自暴自棄になった時にずっと傍で支えてくれた方に恋をしましたわ。諦めたもの、気付いていなかったものを拾って手に乗せてくれる世界で一番頼りになる素敵な方」
「マール様よりも?」
「はい。リオは成長に期待してますがまだまだ及びませんわ。自暴自棄にさせればいいのでしょうか。そこに親切な令嬢が?」
「レティシア、無駄だよ。エイベル様は逆境さえも力にしようと動くだろう?」
「私がエイベルをボロボロにしてリアナが助ける?書類仕事を手伝ってあげなければエイベルは」
「ロキとハリーが手伝う」
「うまくいきませんわ。リオとは仲が悪いですし、フィル、エイベルに恋を教えてくださいませ」
「諦めろよ。ほら、これやるよ」
「まぁ!!ありがとうございます。お茶にしましょう」
「ステラがすでに用意してる」
「効果あるかな。レティシア、そこに立って。角度はその角度で」
「私はイチコロしたくないんですが、やりますよ。リアナ様の言われたままに」
私の部屋はいつも賑やかです。ステラの淹れたお茶とフィルのお土産の蜂蜜菓子で至福の時間を味わいましょう。レオ様が天然で数多の令嬢をイチコロするのは諦めました。学園で一番人気はレオ様です。次点はクロード様、エイベル、エドワード、クラム様です。王族なので令嬢達が追いかけ回されることはありません。レオ様の面倒はラウルやサモン様が見てくれるので大丈夫ですわ。
演技力があれば便利なので久々にお勉強しましょう。リアナに教わった方法でリオにエイベルと仲良くしてほしいと頼んだら通じるでしょうか?
母子共に健康で安堵しております。
良く食べよく眠り元気にすくすくと育ってます。ビアード公爵家ではすでに溺愛され,ビアード公爵も常に顔が緩んでいます。誰の真似かはわかりませんがすでに父上、母上と両親を呼び知恵がついていると周囲は驚きとともに大層期待しています。私が抱くと泣き叫びますが両親には常に笑顔。パチパチと動く手は赤子にしては力があります。赤子に嫌われるのは初めての経験です。イナリアは泣き疲れてすやすやと眠っています。
「なんでだろう。シアと同じ色なのに可愛らしさのカケラもない」
「リオが抱くと可愛らしく笑いましたよ」
「落としたくなった」
「そんなことしたらお父様が斬りますよ。令嬢が苦手でも優しくしてください。イナリアを落としたら怒りますよ。私は優しい顔が好きですわ」
イナリアの手が当たり手形が残る私の頬をそっと撫でる拗ねた顔のリオの頭を撫でます。
「私は学園に戻りますわ。よろしくお願いします」
「送る。王都に寄ろう。これは執事長に任せればいい」
人見知りの激しいイナリアはビアード公爵夫人以外の女性が抱くと激しく泣きます。
執事長や騎士達に抱かれるとニコニコと笑います。私はビアード公爵夫人がイナリアと過ごせるようにできる限りお仕事は代行しましょう。
ビアードの仕事はリオが張り切っています。私が消えた時のためのビアード関連の資料はリオに譲りました。資料を有効活用して説明せずとも進めてくれるので助かりますわ。
ルーン公爵家でも銀髪と青い瞳の生前の娘にそっくりな令嬢が生まれました。名前はティアラ・ルーン。抱かせてもらうとニコリと笑う顔が生前の娘、優しく明るいティアを思い出し懐かしさに涙がこぼれ慌てて拭いました。
「おめでとございます。美しいルーンの瞳を受け継いでます。お母様譲りの銀髪も受け継がれ」
「レティシア?」
「申し訳ありません。美しい瞳に感動してしまい、公爵令嬢としていけませんわ。筆頭派閥のティアラ・ルーン様の」
「気にしないで。我慢しなくていいって教えてくれたのは姉様」
「立派になって。エディは優しいお兄様に」
そっと抱き寄せられる温もりは覚えています。不器用に頭を撫でる手も。大人になってから「自慢の娘」と笑って迎えてくれた優しい顔も同じです。私にとってお母様と思える存在は一人だけ。
「お母様」
「ビアード公爵家は大変だろう?うちでは力を抜いていい。少し休みなさい」
「大丈夫ですわ。お父様、私はルーン、いえ失礼しました。ルーン公爵」
「まだ15歳だ。リオも心配している。私で良ければ父と呼んで構わない。ティアラも喜んでいる。妹分として可愛がってほしい。エドワードだと限界があるだろう」
ルーン公爵がティアラを抱くと泣いてしまい本気で困惑された顔に昔を思い出して笑みがこぼれます。そういえばお父様に抱かれて泣かない娘を喜んでいました。無表情なのにずっと孫を抱いていたお姿が懐かしい。
「私がきちんと社交デビューを見届けますわ。派閥もまとめておきます。ティアラ、ルーンはどこの家よりも視線を集める一族です。でもルーン一族は優しくウンディーネ様のようですのよ」
「レティがいると助かるわ。いつでも遊びにいらっしゃい。ビアード公爵なら私のほうが強いのよ」
まさかビアード公爵夫人とルーン公爵が学生時代より不仲だったとは知りませんでした。ルーン公爵に手を上げるビアード公爵夫人をルーン公爵夫人が力づくで止めていたことも。武術ができないと思っていたビアード公爵夫人に自衛の心得があったとは思いもしませんでしたわ。自信満々なルーン公爵夫人の笑みは美しいですが、ビアード公爵をあっさりと倒されると非常に困ります。
「私はどう答えていいかわかりません。ありがとうございます。心が軽くなりましたわ」
「社交は僕も手伝うよ。殿下の手伝いも。ビアードの社交はリオに丸投げを」
「そうですね。リオにお任せしますわ。今日はお言葉に甘えてティアラの可愛さを堪能しますわ」
優しく笑うルーン公爵夫妻とエドワードの笑っている顔に止まった涙がまたこぼれました。ティアラはルーン公爵家を幸せで包み込んでくれます。私が後悔したことを教えてあげましょう。わかりにくい両親の優しさと愛情を。またルーン公爵に抱かれて泣いてしまったティアラを見て笑みがこぼれました。愛され望まれて生まれてきた子。私が生まれた時もきっと同じような光景だったのでしょう。きっと怖がらずに両親の腕に「大好きです」と飛び込んだら笑いを堪えて無表情で不器用に抱きとめてくれたでしょう。私にはできないこと。私の後悔をティアラに託したら怒るでしょうか?きっと怒りませんわ。幼い頃はマール公爵家のわかりやすい愛情が羨ましかった。愛されることを疎む子などいませんわ。
この世界に生まれるはずの命の形。やり直しを受け入れてもビアードよりもルーンのほうが落ち着く私はまがいものでしょう。ビアード公爵家を大事に思っています。それでもビアードの庭園よりもルーンの庭園でシエルの淹れたお茶を飲むのが一番。ビアードで料理するよりもケイトと一緒に料理する方が楽しい。ベンとダンの育てた花を飾った部屋にほっとするなんて誰にも言えません。聞き慣れすぎて違和感がなかったんですがいつの間にかルーン公爵家でお嬢様と呼ばれていました。部外者の私を優しく受け入れ自由に過ごさせてくれるルーン公爵邸の皆。庭園を歩いているとダンを見つけました。庭園の花さえも自由にしていいとルーン公爵夫妻から言われています。
「花をわけてもらえますか?」
「かまいませんよ。どれを」
ダンに頼んで幾つかの花を指差してティアラの部屋に飾ってもらうように頼みました。選んだのはルーン公爵夫妻とエドワードが好きな花。どんな花が好きな子に育つかはわかりません。ルーン公爵夫妻が許してくださるならティアラにも優しい世界を教えてあげましょう。抱っこすると笑うティアラは可愛らしい。イナリアは私が抱くと大泣きしますが元気のよさに感心しますわ。エイベルが一度もビアードに帰ってないんですけど、このままでいいのでしょうか?でもエイベルは自分から構ってくれることはほとんどありませんよね。
エドワードと社交を協力してからは自分の時間が増えました。
久しぶりに休養日を学園で過ごしています。
「ビアードに導入したい」
部屋に飛び込んできたエイベルに渡されたのは私がルーン公爵夫人のために作った栄養満点・疲労回復レシピの書類でした。
「レオ様が作ってくれた。食べた時の体の軽さが、これは絶対に」
「わかりました。エイベルの食事はこれで手配するように伝えます。ビアードの食堂にも」
「さすが俺の妹だ。じゃあな」
「もう一人の妹はいいんですか?」
「無事に生まれただろう。用があるのか?」
「なんでもありません。訓練はほどほどにしてくださいませ」
嬉しそうに笑って飛び出していくエイベルを見送ります。訓練好きは歳を取っても変わりません。次の休みはエイベルの代わりにイナリアの顔を見に行きましょう。
「レティシア、助けて!!わかんない!!」
リアナが課題を持って飛び込んできました。誰かをイチコロせずに自分で勉強する姿に感動を覚えます。不謹慎ですがリアナならもしかして。
「エイベルをイチコロさせられます?初恋を体験させたいんですが」
「エイベル様って頭の中が子供だから無理」
「そうですか。恋ってどうして落ちますの?」
「レティシアは?」
「私は自暴自棄になった時にずっと傍で支えてくれた方に恋をしましたわ。諦めたもの、気付いていなかったものを拾って手に乗せてくれる世界で一番頼りになる素敵な方」
「マール様よりも?」
「はい。リオは成長に期待してますがまだまだ及びませんわ。自暴自棄にさせればいいのでしょうか。そこに親切な令嬢が?」
「レティシア、無駄だよ。エイベル様は逆境さえも力にしようと動くだろう?」
「私がエイベルをボロボロにしてリアナが助ける?書類仕事を手伝ってあげなければエイベルは」
「ロキとハリーが手伝う」
「うまくいきませんわ。リオとは仲が悪いですし、フィル、エイベルに恋を教えてくださいませ」
「諦めろよ。ほら、これやるよ」
「まぁ!!ありがとうございます。お茶にしましょう」
「ステラがすでに用意してる」
「効果あるかな。レティシア、そこに立って。角度はその角度で」
「私はイチコロしたくないんですが、やりますよ。リアナ様の言われたままに」
私の部屋はいつも賑やかです。ステラの淹れたお茶とフィルのお土産の蜂蜜菓子で至福の時間を味わいましょう。レオ様が天然で数多の令嬢をイチコロするのは諦めました。学園で一番人気はレオ様です。次点はクロード様、エイベル、エドワード、クラム様です。王族なので令嬢達が追いかけ回されることはありません。レオ様の面倒はラウルやサモン様が見てくれるので大丈夫ですわ。
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