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ビアード公爵令嬢の婚約者9
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ロベルト先生の手伝いもレティシアに群がる害虫駆除も終えた。レティシアは俺とも過ごしてくれるけど、二人っきりにはなれない。ビアードに帰ればナギや領民と過ごすからロダが訪ねてナギの相手をしてくれる日はありがたい。イナリアが生まれてからはビアード公爵家の内務を学園に持ち込んでいるためレティシアはよく書類に囲まれている。兄の分も引き受けていたからそれは俺が引き受けた。学園の改革にも積極的でいつになっても多忙を極めているレティシアを手伝うか。レティシアの部屋を訪ねると力なく微笑みながら迎えられた。
「手伝うよ」
「私は貴方の妻です。だから貴方が誰を想っても許してあげます」
レティシアに近づこうとすると、ふくよかな女子生徒がいた。
「直接お話してください。この部屋を使って構いませんわ。終われば結界を。挨拶はいりません。失礼しますわ」
銀の瞳を大きく開けて、目を伏せすぐに上品な笑みを浮かべたレティシアが机の上にある書類をまとめて手に持った。嫌な予感に出ていこうとする腕を掴む。
「誤解。知らない。誰」
「私に弁解よりも」
嗜めるように俺を見るレティシアは完全に誤解している。
「ないから。本当に、俺はシアしか」
「後日報告を聞きますわ」
ニコリと笑う顔は可愛い。水魔法で体を包まれ、手が緩んだ隙にレティシアは出ていった。この感覚は嬉しくないのに覚えがある。
「私は貴方の妻です。だから貴方が誰を想っても許してあげます」
「俺には婚約者がいる。君は知らない。迷惑」
「私達は夫婦よ。ここには貴方の子供がいるの」
殺気を向けてもずっと笑っている。俺はレティシア以外に手を出していない。うつらうつらと語る目の前の相手を放ってレティシアを追いかけるか。でも追いかけてこられれば面倒。保健室に連れていき教師に任せよう。ここで不敬罪で処理すると生徒会の仕事が増えるからレティシアに迷惑がかかる。後で対処すればいい。公爵家の俺の子供を身籠ったなんて詐称すれば首がなくなっても仕方ないよな。
「行こうか」
部屋を出ると女子生徒はフラフラと歩いているが手を貸すつもりもない。誤解される行動は絶対にしない。俺はレティシア以外が転んでも素通りする。紳士として相応しくないと言われてもいい。悔いても悔やみきれない過ちを繰り返さないために。
保健室に行き教師に預けようとすると女子生徒がまだ語っている。
「ここに命があるの。ずっとお願いして、とうとう」
教師の咎める視線に首を横に振りきっぱりと否定する。髪もボサボサで、美しさのカケラもない顔立ちに締まりのない体に一つも魅力を感じない。全裸で前に立たれても何もする気がおきない自信がある。豊満な胸より慎ましい胸のほうが好みだし全てが美しいレティシアはどんな姿でも欲に負けないように抗うのが必死になるほど魅力的だ。
「俺は無関係です」
「貴方が忘れても私は覚えてる。カサカサの指がそっと触れて私の初めてを―」
うっとり語り続ける姿はシオン一族だろうか?
「最後にギュッと包みこんでくれた瞬間は―」
「終わりました。マール様?」
部屋に入ってきたのはレティシアのことを報告させてる後輩。怪しい女子生徒のことを聞いてみるか。放っておきたいがレティシアに危害を加えられるなら対処しないといけない。
「これを知っているか?」
「はい。いつも研究室にいるのに珍しい。実験に巻き込まれましたか」
「これの恋人を知ってるか?」
「恋人は知りませんが対処できる者なら」
「すぐに呼べ」
後輩はすぐに戻ってきた。紺色の髪を持つ嫌そうな顔をした男子生徒を連れている。男子生徒が近づき女子生徒の顔を覗く。
「何度も言うけど手を繋いでも子供はできない。人と魔物は違う」
「ここに愛の」
「いない」
「彼女は有名なんです。紺色の髪を見ると全てが恋人に見えるという特殊な」
「恋人ではありません。付きまとわれているだけです。呼び出されて、」
「彼女が興味があるのは動物の交配」
「俺の婚約者に付きまとわないように言い聞かせろ」
「ビアード様にも!?」
俺達とは無関係ならそれでいい。保健室を出てレティシアを探すとエドワードの部屋にいた。呆れた顔のエドワードと書類に集中しているレティシア。
「勘違い。人違い」
顔を上げたレティシアはふぅっと溜め息をこぼした。俺に気付いて嗜めるときの顔をしている。
「きちんと責任を取らないのはどうかと」
「違うんだって。彼女の妄想。妊娠もしていない。手を繋いだくらいで子供はできない」
「エディ、どう思いますか?」
「シア、なんでエドワードに」
「妊娠されてないなら構いませんわ。成人前に」
興味のなさそうな顔で呆れた声のレティシアの腕を強引に掴んで保健室に連れて行く。素っ気なさに心が抉られる感覚は久しぶりだ。呆れた顔の紺色の髪の生徒に抱きついている女子生徒。
「視力が悪く俺の髪色を見て勘違いしたらしい。恋人は忙しく学年が違うから全然会ってなかった。シアの授業を受けている生徒だから勘違いして」
彼女の中の恋人で、本当の関係は興味はない。レティシアがマナに視線で命じた。すぐに戻ったマナから眼鏡を受け取った。
「こちらをかけてください」
女子生徒に近づき強引に眼鏡をかけた。
「旦那様はどちらでしょうか?」
俺を見て首を傾げる女子生徒。
「俺はシアしかいない」
「申し訳ありません」
「信用されてないリオが悪い」
エドワードに優しく笑いかけ、俺から視線を逸らすレティシアは男子生徒にしがみついている女子生徒にふたたび視線を止めた。
「健康診断も必要でしょうか?」
「そうだね。次の会議にかけようか」
俺への興味が一切ない感じは懐かしい。すでにレティシアはエドワードと話し合いを始めた。俺の存在は忘れて歩きエドワードの部屋で書類をまとめはじめた。ロキが加わり、今は話すのを諦めて仕事を手伝うことにした。
もしかして俺はまだ信用されてないのか?
「おはようございます。朝食を楽しみにしてくださいね。行ってきますわ」
魔導鏡で意味深なことを言ったレティシア。朝食のデザートはチョコレートケーキだった。レティシアなりの気遣いか?レティシアに誤解され、嫉妬さえもされなかったことに衝撃を受けながら口の中に広がる甘味に思い出した。俺達はまだ始まったばかり。レティシアが俺のために行動を起こしてくれるなんて、昔は考えもしなかった。レティシアに信じてもらえるかは自分次第。それに俺はレティシアを傷つけている。初心に返ろう。
レティシアに持たせている追跡魔法を仕込んだ地図と同じ物を用意して魔力を注げば俺の居場所がわかるように魔方陣を組み込んだ。
後日地図を渡すときょとんとした顔をした。
「レティシア、これを。魔力を注げば俺の居場所がわかる。俺はシアしかいないから。常に俺の行動を把握すれば」
「誤解して申し訳ありませんでした。追跡魔法をかけることはありませんのでお持ち帰りを。興味がありませんし」
胸を貫く言葉に久しぶりのよく知っていた感覚。いかに俺がレティシアが特別か語ると曖昧に笑って頷いてくれた。レティシアに信用されるまではまだまだ先が長い。それでも抱き締めると体を預けてくれること。俺の顔を見て笑ってくれること。きちんと話を聞いてくれること。昔の俺には向けられず考えられなかった行動ばかり。ようやく胸元まで伸びた髪。腰まで伸びる頃にはレティシアの心に近づけるだろうか。細くて柔らかく俺の世界で一番美しい髪に口づけるとほのかに頬を染めた愛しい人。子供を見るような顔で頭を撫でる仕草さえも愛しい。
「すぐに伸びますよ。気にするのはやめてください」
「シアの美しい髪に」
「艶やかで美しい髪の持ち主に言われましても。王国一」
「叔母上への称賛だろう?俺は大衆の称賛よりもシアに…」
「リオの色は特別です。いつまでも眺めていたい美しい色、大好きな色ですわ。王国一と吟遊詩人が吟う価値のあるもの」
楽しそうに笑うレティシア。レティシアの心の中に住む大事にされる存在が羨ましい。それでも俺は触れられて共に歩ける未来を持っている。レティシアの心に住むのは羨ましいけど過去の人にはなりたくない。
「幸せにする」
「私は幸せですよ」
腕の中の愛しい温もりを堪能しよう。ビアード公爵に勝って早く手に入れたい。叔母上に訓練を増やしてもらおう。婿入りするための外堀は簡単に埋められても壊すしかない壁がある。新たな愛娘の誕生に腕が鈍ると思った考えは甘かった。ビアード公爵夫妻がイナリアと過ごしているとレティシアは席を外す。おかげで二人の時間が増えるのは憎らしい義妹が生まれて唯一良かったことかもしれない。
「手伝うよ」
「私は貴方の妻です。だから貴方が誰を想っても許してあげます」
レティシアに近づこうとすると、ふくよかな女子生徒がいた。
「直接お話してください。この部屋を使って構いませんわ。終われば結界を。挨拶はいりません。失礼しますわ」
銀の瞳を大きく開けて、目を伏せすぐに上品な笑みを浮かべたレティシアが机の上にある書類をまとめて手に持った。嫌な予感に出ていこうとする腕を掴む。
「誤解。知らない。誰」
「私に弁解よりも」
嗜めるように俺を見るレティシアは完全に誤解している。
「ないから。本当に、俺はシアしか」
「後日報告を聞きますわ」
ニコリと笑う顔は可愛い。水魔法で体を包まれ、手が緩んだ隙にレティシアは出ていった。この感覚は嬉しくないのに覚えがある。
「私は貴方の妻です。だから貴方が誰を想っても許してあげます」
「俺には婚約者がいる。君は知らない。迷惑」
「私達は夫婦よ。ここには貴方の子供がいるの」
殺気を向けてもずっと笑っている。俺はレティシア以外に手を出していない。うつらうつらと語る目の前の相手を放ってレティシアを追いかけるか。でも追いかけてこられれば面倒。保健室に連れていき教師に任せよう。ここで不敬罪で処理すると生徒会の仕事が増えるからレティシアに迷惑がかかる。後で対処すればいい。公爵家の俺の子供を身籠ったなんて詐称すれば首がなくなっても仕方ないよな。
「行こうか」
部屋を出ると女子生徒はフラフラと歩いているが手を貸すつもりもない。誤解される行動は絶対にしない。俺はレティシア以外が転んでも素通りする。紳士として相応しくないと言われてもいい。悔いても悔やみきれない過ちを繰り返さないために。
保健室に行き教師に預けようとすると女子生徒がまだ語っている。
「ここに命があるの。ずっとお願いして、とうとう」
教師の咎める視線に首を横に振りきっぱりと否定する。髪もボサボサで、美しさのカケラもない顔立ちに締まりのない体に一つも魅力を感じない。全裸で前に立たれても何もする気がおきない自信がある。豊満な胸より慎ましい胸のほうが好みだし全てが美しいレティシアはどんな姿でも欲に負けないように抗うのが必死になるほど魅力的だ。
「俺は無関係です」
「貴方が忘れても私は覚えてる。カサカサの指がそっと触れて私の初めてを―」
うっとり語り続ける姿はシオン一族だろうか?
「最後にギュッと包みこんでくれた瞬間は―」
「終わりました。マール様?」
部屋に入ってきたのはレティシアのことを報告させてる後輩。怪しい女子生徒のことを聞いてみるか。放っておきたいがレティシアに危害を加えられるなら対処しないといけない。
「これを知っているか?」
「はい。いつも研究室にいるのに珍しい。実験に巻き込まれましたか」
「これの恋人を知ってるか?」
「恋人は知りませんが対処できる者なら」
「すぐに呼べ」
後輩はすぐに戻ってきた。紺色の髪を持つ嫌そうな顔をした男子生徒を連れている。男子生徒が近づき女子生徒の顔を覗く。
「何度も言うけど手を繋いでも子供はできない。人と魔物は違う」
「ここに愛の」
「いない」
「彼女は有名なんです。紺色の髪を見ると全てが恋人に見えるという特殊な」
「恋人ではありません。付きまとわれているだけです。呼び出されて、」
「彼女が興味があるのは動物の交配」
「俺の婚約者に付きまとわないように言い聞かせろ」
「ビアード様にも!?」
俺達とは無関係ならそれでいい。保健室を出てレティシアを探すとエドワードの部屋にいた。呆れた顔のエドワードと書類に集中しているレティシア。
「勘違い。人違い」
顔を上げたレティシアはふぅっと溜め息をこぼした。俺に気付いて嗜めるときの顔をしている。
「きちんと責任を取らないのはどうかと」
「違うんだって。彼女の妄想。妊娠もしていない。手を繋いだくらいで子供はできない」
「エディ、どう思いますか?」
「シア、なんでエドワードに」
「妊娠されてないなら構いませんわ。成人前に」
興味のなさそうな顔で呆れた声のレティシアの腕を強引に掴んで保健室に連れて行く。素っ気なさに心が抉られる感覚は久しぶりだ。呆れた顔の紺色の髪の生徒に抱きついている女子生徒。
「視力が悪く俺の髪色を見て勘違いしたらしい。恋人は忙しく学年が違うから全然会ってなかった。シアの授業を受けている生徒だから勘違いして」
彼女の中の恋人で、本当の関係は興味はない。レティシアがマナに視線で命じた。すぐに戻ったマナから眼鏡を受け取った。
「こちらをかけてください」
女子生徒に近づき強引に眼鏡をかけた。
「旦那様はどちらでしょうか?」
俺を見て首を傾げる女子生徒。
「俺はシアしかいない」
「申し訳ありません」
「信用されてないリオが悪い」
エドワードに優しく笑いかけ、俺から視線を逸らすレティシアは男子生徒にしがみついている女子生徒にふたたび視線を止めた。
「健康診断も必要でしょうか?」
「そうだね。次の会議にかけようか」
俺への興味が一切ない感じは懐かしい。すでにレティシアはエドワードと話し合いを始めた。俺の存在は忘れて歩きエドワードの部屋で書類をまとめはじめた。ロキが加わり、今は話すのを諦めて仕事を手伝うことにした。
もしかして俺はまだ信用されてないのか?
「おはようございます。朝食を楽しみにしてくださいね。行ってきますわ」
魔導鏡で意味深なことを言ったレティシア。朝食のデザートはチョコレートケーキだった。レティシアなりの気遣いか?レティシアに誤解され、嫉妬さえもされなかったことに衝撃を受けながら口の中に広がる甘味に思い出した。俺達はまだ始まったばかり。レティシアが俺のために行動を起こしてくれるなんて、昔は考えもしなかった。レティシアに信じてもらえるかは自分次第。それに俺はレティシアを傷つけている。初心に返ろう。
レティシアに持たせている追跡魔法を仕込んだ地図と同じ物を用意して魔力を注げば俺の居場所がわかるように魔方陣を組み込んだ。
後日地図を渡すときょとんとした顔をした。
「レティシア、これを。魔力を注げば俺の居場所がわかる。俺はシアしかいないから。常に俺の行動を把握すれば」
「誤解して申し訳ありませんでした。追跡魔法をかけることはありませんのでお持ち帰りを。興味がありませんし」
胸を貫く言葉に久しぶりのよく知っていた感覚。いかに俺がレティシアが特別か語ると曖昧に笑って頷いてくれた。レティシアに信用されるまではまだまだ先が長い。それでも抱き締めると体を預けてくれること。俺の顔を見て笑ってくれること。きちんと話を聞いてくれること。昔の俺には向けられず考えられなかった行動ばかり。ようやく胸元まで伸びた髪。腰まで伸びる頃にはレティシアの心に近づけるだろうか。細くて柔らかく俺の世界で一番美しい髪に口づけるとほのかに頬を染めた愛しい人。子供を見るような顔で頭を撫でる仕草さえも愛しい。
「すぐに伸びますよ。気にするのはやめてください」
「シアの美しい髪に」
「艶やかで美しい髪の持ち主に言われましても。王国一」
「叔母上への称賛だろう?俺は大衆の称賛よりもシアに…」
「リオの色は特別です。いつまでも眺めていたい美しい色、大好きな色ですわ。王国一と吟遊詩人が吟う価値のあるもの」
楽しそうに笑うレティシア。レティシアの心の中に住む大事にされる存在が羨ましい。それでも俺は触れられて共に歩ける未来を持っている。レティシアの心に住むのは羨ましいけど過去の人にはなりたくない。
「幸せにする」
「私は幸せですよ」
腕の中の愛しい温もりを堪能しよう。ビアード公爵に勝って早く手に入れたい。叔母上に訓練を増やしてもらおう。婿入りするための外堀は簡単に埋められても壊すしかない壁がある。新たな愛娘の誕生に腕が鈍ると思った考えは甘かった。ビアード公爵夫妻がイナリアと過ごしているとレティシアは席を外す。おかげで二人の時間が増えるのは憎らしい義妹が生まれて唯一良かったことかもしれない。
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