追憶令嬢の徒然日記

夕鈴

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番外編 家族の記録

元公爵令嬢の感動の再会

こんにちは。ルリことレティシアです。Aランクの冒険者です。
夫はSランク。双子のリアムとティアはCランクで9歳になりました。

クロード殿下に子供が産まれたのでフラン王国に帰国しました。
妃はカトリーヌお姉様だけですし、後継者問題も落ち着いたようで良かったですわ。
せっかくなのでフラン王国を観光することにしました。
フラン王国は豊かな自然と魔法が有名ですが、芸術は他国に遅れを取っていました。
そんなフラン王国になんと、芸術の都といわれる場所ができました。

「芸術の都を持つレント公爵領は変わっているんだ」

サーカスや大道芸は外国の文化なのでフラン王国では旅芸人等の訪問がないと見られていませんでしたが、なんと芸術の都では定期的に演劇だけでなく、大道芸やサーカスもあるそうです。
せっかくなのでマール公爵領の家に帰る前に立ち寄ることにしました。
私達の瞳の色は貴族の色なので、念のため瞳の色を変えてローブを着ています。

芸術の都は見慣れない色を持つ他国からの訪問者も多いようで、色んな人とすれ違います。
観光客が多い場所の市はとても賑やかです。

「珍しいものがたくさんありますね。」
「ほとんどの領主は露店を出すのに手数料として税金をとるけど、レント領主はとらないんだ。領の法令を守る誓約をすれば、他国の商人も領民と同じ条件で露店を開ける。領主は領民に贔屓するだろう?ここは誰にでも平等だから、成り上がりたい商人達が集まるんだろうな」
「だから安価なものも売られてるんですね。価格の差が激しいですが、子供のお小遣いでもお土産が見つかるのはいいですね」
「この市目当てで来る者も多く、今では人気の観光名所だ。マールには及ばないが」
「フラン王国で一番大きな市を持ってますものね。歴史あるマールの市も素晴らしいですが、魅力ある場所が増えるのはさらに素晴らしいことですわ。代替わりした新しい領主様は優秀な方ですのね。将来の殿下の治世に心強いお味方になるといいですね」

色々な国を冒険しましたが、ここにはリアムとティアにとっても見慣れないものばかりです。
二人の目がキラキラと輝いています。
あら?物凄く懐かしい物を見つけました。

「リオ、見てください。ラウルの畑のかぼちゃとそっくりです」
「懐かしいな。シアが包丁で切れなくて剣を使おうとしてたもんな」
「忘れてくださいませ」
「ラウル様を知っているのかい!?」

店主に声を掛けられました。

「ラウル様?」
「ラウル様はこの地に育ちやすい種を無料で配布してくれたんだ。領主様の側近なのにえらぶらないで、時々畑の様子を見に来てくれるんだ。いつも困ったことがあれば相談してくださいって優しく声を掛けてくださる。しかも領主様にお願いして魔導士を派遣して土壌環境を整えてくれるんだ」

店主の声には親しみが溢れ、ラウル様が好かれているのが伝わってきますわ。

「すばらしい方ですね。私の友人も同じ名前で立派な方ですのよ」
「新しい領主様が来て、この町は変わったよ。観光かい?」
「ええ」
「もうすぐあのテントで芝居があるから見てきなよ。月に1度の領主夫妻からのプレゼントだ。お代の要らない芝居だよ」
「リオ!!お金いらないって」
「別にお金に困ってないから、わざわざって、行きたいのか」

笑っているリオの言葉に頷きます。

「リアム、ティア、お芝居を見に行きませんか?」
「ティアはこれが欲しい」

ティアが紫色の実を指さしました。

「お嬢ちゃん、それは酸っぱいよ。こっちならそのまま食べても甘くておいしいよ」

「これを」

リオが店主に勧められるまま購入するとティアの目が輝きましたわ。

「リオ!?」
「経験だよ。リアムと分けるんだよ」
「うん。ありがとう。父様」
「甘やかしすぎです」
「まぁまぁ。ほら芝居に行きたいんだろ?」

ごまかされた気がしますが、リオに促されるままに教えてもらったテントに向かいます。
人が多いですね。
月に一度、芸術を広めるために領主様主催の演劇やコンサートなどの催しが行われるそうです。
全ての人に芸術のすばらしさを。リール公爵家を思い出しますね。
二階席の空席に座ります。マナー違反なのでローブのフードは脱ぎます。
なぜか視線を集めていますが、魔導士が珍しいんでしょうか?

「無礼講だから、着てて」

リオにフードを被せられました。
三人はフードを被っていましたわ。
賑やかな客席も照明が落ち、舞台の始まりを告げる案内の声が響くと静かになりました。

演劇は二人の少年と少女が主人公のお話です。
愛し合う幼馴染の二人は幸せに暮らしていました。
少女はある日強い魔力に目覚めます。
魔力に怯える少女に少年が手を取り強い魔力を持った少女を守ると誓いました。
少年の決意に少女は幸せそうに笑っています。魔法を使って幻想的な演出でうっとりと見てしまいます。
少女を守るために強くなる少年の修業シーンも迫力のある演出をしていました。
少年役は風魔法の使い手です。成人していないだろう少年の演技に迫力がありますわ。
国が魔物に襲われて、少年は少女を守るために戦いましたが、力半ばで倒れてしまいました。
少女は少年のために禁忌の魔法を使って、美しい女神を召喚し、魔物を倒しました。
少女と魔物の戦いもすごい演出でした。
少女の禁忌の魔法で現れた女神は美女でしたわ。これは男性客を惹きつけますわね。光と水の演出でしょうか!?とても綺麗でしたわ。
少女は最後の力を使って傷ついた人達に治癒魔法を使い消えてしまいました。
目を覚ました少年は愛する少女を探して旅立ちました。
お話はこれで終わりです。
盛大な拍手に包まれていますが、確かに素晴らしい演出でしたわ。

「悲しいね」

泣いてるティアをリオが抱き上げています。本当にうちの子は優しい子です。

「僕は魔物に負けないくらい強くなるよ」
「まぁ!?きっと立派な騎士になりますわ。楽しみですわ」

魔物を怖がるのではなく、戦おうとするなんて凄いですわ。リアムは才能の塊ですので、騎士を目指すならポンコツエイベルと比べものにならないほど、立派な騎士になるでしょう。

「ティア、このお話は続きがあるんだよ」
「つづき?」
「少年は旅に出て、愛する少女を見つけるんだ」
「二人はちゃんと一緒?」
「ああ。再会した二人はずっと一緒だ。結婚して可愛い子供も産まれて幸せに暮らすよ」
「よかった」

ティアがいつのまにか泣き止んで笑ってますわ。
リオは泣いてるティアをあやすのが上手で感心しますわ。

「リオはこの物語を知ってますの?」
「ああ。良く知ってる」
「さすが元巡廻使ですわね。私は初めて聞きましたわ」
「俺は消えてしまった少女に思うところがあるけどな」
「リオがお話に感情移入するなんて珍しいですね」
「今度消える時は少年の怪我なんて治さなくていいから、引きずってでも一緒に連れて行くべきだと思う」
「その流れですと、感動ではなく恐怖しか観客に残らないのでは?怖すぎますよ」
「絵本買ってきてもいい?」
「ティア、一人だと危ないから父様と行こう」

ティアがリオの腕から飛び降りて走っていきました。リオが慌てて追いかけていきましたわ。
ティアが人にぶつかってしまいましたわ。
リアムと手をつないで、二人のもとにむかいます。
ティアのフードが脱げてしまいました。
追い付いたリオがティアにフードを被せて抱き上げていますが、二人の周りに人が集まっています。
ティアが主人公の少女と同じ銀髪なので演者と勘違いされたのでしょうか?
劇は盛り上がっていたので勘違いされたら危険ですわ。でも、リオがいれば大丈夫でしょう。

「リアム、ローブが脱げないように気をつけてね」
「うん。わかった」

リオがティアを抱いたまま、こっちに向かってきますね。

「移動しよう。ここはまずい。フード脱げないように気をつけて。絵本は後で買ってあげるから、今は我慢な」
「うん!!父様、約束ね!!」

ニコリと笑うティアは可愛いです。
何でも買い与えようとするリオに思うところはありますが、この人混みから逃げることが優先ですわ。

「リアム、手を放さないでね」
「うん。僕、母様と離れないで歩けるよ」
「えらいですわ」

歓声が響きました。
役者の方々が売り場に出てきましたわ。
皆の視線が釘付けになり、私達への視線が減りました。

「こちらへ」

青年に誘導されるままに付いてきたけどいいんですか?
リオが従うなら任せましょう。
部屋に通されましたわ。

「お久しぶりですね。レティシア嬢、リオ様」

振り返り、礼をした青年の微笑むお顔に見覚えが…。

「ラウル!?」
「はい。レオ様からお話は聞いてましたがお元気そうでよかったです」
「よく俺達ってわかったな」
「セリア様から怪しいローブの4人家族を見たらきっとお二人で、そろそろこちらに来られると言われていましたので」
「セリアのやつ、相変わらずか」

セリアが作ったのに怪しいローブってひどいですわ。

「レオ様はお元気ですか?」
「ええ。皆様にお時間があればお会いになりますか?エイミー様とサラ様もいらっしゃいますよ」
「まぁ!?旅行ですか?」
「シア、本気で言ってる?」

ラウルが穏やかな顔で笑ってますわ。懐かしいですわ。

「レオ様はレント公爵家の当主であり、ここの領主ですよ」
「まぁ!?レオ様、立派になられましたね」
「部屋を用意するのでよければ泊まっていってください。私の家は使用人はいませんのでご心配なく。公爵邸とは比べものにならないような場所ですが、それでも宜しければ」
「ラウルの言葉に甘えようか。ラウルの家にレオ様がくるんだろう?」
「お忍びで来ますね。領主夫妻のお忍び好きは有名です。忍べてないんですが、レオ様も強いから好きにしていただいてます」

レオ様、あれからお忍びが気に入ったのでしょうか。
クロード殿下もお忍び好きなので血筋でしょうか。
レオ様のお忍びを受け入れ、周囲に配慮するように手配したのはきっとラウルですよね。ポンコツエイベルはラウルを見習ってくださいませ。
店主が褒めていたのが、ラウルのことなら気持ちは物凄くわかりますわ。
私は学園を卒業後ラウルは村に帰ると思ってましたのに意外ですわ。

「卒業してもレオ様とご一緒とは思いませんでしたわ」

ラウルの顔が青くなりました。
いつも穏やかなお顔のラウルが苦笑されるって、嫌な予感に襲われました。

「卒業式の後にレオ様とエイミー様に懇願されて断れませんでした。陛下と王太子殿下の前だったのに、不敬罪にならないか頭が真っ白になりました」

想像しただけで震えが…。
私でもそんな立ち位置は恐ろしいですが、ラウルは平民であり公爵令嬢の私とは比べものにならないほど、立場が違います。公爵令嬢と王族に懇願、しかも公衆の前なんて…。

「ラウル、ごめんなさい。レオ様の情操教育を貴方一人に押し付けて。ポンコツエイベルは役に立たなかったから尚更ですね。でもエイベルに任せたらきっとレオ様もポンコツになるから、ラウルに任せたのが正解だったと思いますの」
「シア、落ち着いて。ラウルが困ってるよ。リアム達を紹介しよう」
「終わったことですから、お顔を上げてください」
「ごめんなさい。そうですね。リアム、ティア、母様のお友達にご挨拶できますか?」
「リアムです。よろしくお願いします」
「ティアです」

ラウルがしゃがんで二人の目線に合わせます。

「こんにちは。素晴らしい挨拶ですね。ラウルです。お近づきの印にどうぞ」

ラウルがポケットから小さい包みを二人に渡します。
二人に見つめられますね。知らない人にものを貰ってはいけないという教えを守って偉いですわ。

「頂いていいですよ。お礼を言ってくださいね」
「「ありがとう」」
「いつ見てもラウルはすごいな」

リオがラウルを褒めてますわ。
もしあのまま王国にいたら、リオがラウルを引き抜いたかもしれません。
リオはラウルのことを気に入ってますものね。
ラウルに案内されて着いたラウルの家には、大きい畑に母屋、離れもあります。

「大きいですよね。レオ様達がくださったんです。遠慮したんですが、また懇願に負けてしまって」

レオ様、ラウルが大好きなのはわかりますが、困らせてはいけませんよ。

「ラウル、当然の権利だからもらっておけ。貴族の財産なんて有り余ってるんだから有効活用するのが一番だよ」
「さすがリオ様ですね。セリア様にも同じように言われました。離れを使ってください。セリア様用に片付けてあるので、ご不便はないかと思いますが、必要なものがあれば教えてくださればご用意します」
「セリアも来ますの?」
「時々一緒に研究をします。行き詰まるとこちらの離れに引きこもることもありますよ」
「仲が良いんですね」
「レティシア嬢が心配するような仲ではありませんよ。ただの研究仲間です」

私はラウルならセリアを任せてもいいと思いますが残念です。
ラウルに案内された離れは広く、客間のベッドは2つですが問題ありませんわ。
食事は用意をしていただけるみたいです。
ラウルの淹れてくれたお茶とお菓子をいただいて、荷物整理をしているとノックが聞こえてきましたわ。
リオが扉を開けると美味しそうな香りがしました。

「レティシア!!元気そうで良かったわ」

女性に抱きしめられました。
この花の香りの感じは覚えがあります。

「エイミー様?」
「エイミー、レティシア様が困っているから離れてあげて」

声の先に目線を向けると、サラ様!?
慌ててエイミー様を引き剥がして、礼をとります。

「頭をあげて。礼はいらないわ。もう私は王家の人間ではないもの」

頭をあげると、艶やかな真っ黒な髪とセリアと同じ赤い瞳、相変わらずお美しいお姿ですわ。

「サラ様、素敵なドレスをありがとうございました」
「サイズピッタリだったでしょ?」
「ええ。驚きましたわ。私はあんなに素敵な物を頂いたのに、お返しをなにもできずに申し訳ありません。」
「すでにたくさん頂いてるわ。私はレティシア様に感謝してるの。レオと友達になってくれてありがとう。貴女のおかげで、レオの世界が広がったわ」
「そうよ。レティシアは私の大事な友人で恩人よ」
「エイミー様もありがとうございました。凄く嬉しかったです」
「花嫁姿が綺麗だったわ。レティシアの映像はセリアに複製してもらったの。この目で見れなかったのは残念だわ」
「エイミー様、落ち着いてくださいませ」

興奮するエイミー様に驚きます。でも可愛らしい姿は変わりません。
サラ様に感謝されるのは変な感じがします。

「リオ様もありがとう。レオのためにたくさん動いてくれたこと感謝してるわ。王家は歪んでいるから気をつけて。陛下もクロード殿下も利のためなら手段を選ばないわ」

真剣な顔のサラ様の言葉がよくわかりません。でも嘘をついてる感じはありません。

「サラ様?」
「意味がわからなくても覚えておいて。王族は絶対に信用してはいけないわ。王家の男の誠実そうな見た目に騙されてはいけないわ」

王宮で過ごされたサラ様だから、知っていることもあるのでしょう。

「わかりました。心に留めておきます」
「はい。決して信用しません」
「リオ!?」
「シア、王族であったサラ様の言葉だよ。過ごされた時間も経験も違う」
「もし貴方達が王家に狙われたら力になるわ。あの呪われた王家から私達を解放してくれたことに感謝してるの。私達は王家に忠誠なんて掲げてないから安心して頼ってくれて構わないわ」
「ありがとうございます。サラ様、早速相談なんですが殿下に足取りが掴めないようにする方法はありますか?」

リオとサラ様が意気投合しています。
なぜかサラ様の姿がリオと話し合っているときのセリアに重なりました。

「殿下に頂いたものを見せてもらえる?」
「これを」
「これに追跡魔法が仕掛けてあるわね。これには転移陣も仕込んであるわね。預からせてもらっても?」

リオとサラ様が荷物を広げて何かしてますわね。
あら?
エイミー様は落ち着かれたようですね。
なぜかエイミー様に肩を掴まれて、見つめられています。
愛らしいエイミー様に見つめられるのは気恥ずかしいですわ…。

「レティシア、私達はこれからもっと力をつけるわ。今後、何があっても私達は貴方達の味方になるわ。誰が敵になってもこれだけは変わらないわ」
「エイミー様?」
「私達はレティシア達が大好きなのよ。幸せになってほしいの」
「ありがとうございます」
「もし困ったことがあればレントに来て。困ってなくても、うちに引っ越してきても大歓迎よ」

愛らしいエイミー様に真顔で詰め寄られているのはどういうことですか?
王家となにか、いえ、これは知らないほうがいいことです。

「レティシア!!リオ!!」

聞き覚えのある声とともに扉が開きましたわ。

「レオ様、ノックしてください」
「ごめん。ラウル」

即座に窘めるラウルに、素直に謝るレオ様。
やはりレオ様の教育係はラウルが一番ですわね。
ラウルとレオ様が料理を持って中に入ってきました。
ラウルが用意してくれた料理は素朴な味がして、ケイトを思い出しました。

「リオ、飲まないか?」
「ここは警備が厳重で、王家の影も入れないから安心して。セリアが危ない研究をしても問題にならない場所よ。だから安心して」

パチンとウインクをするサラ様はお美しい。

「リアム、ティア、ご両親のようにバイオリンに興味はあるかしら?」
「母様と父様?」
「ええ。二人ともバイオリンで合奏していたのよ。よければ、挑戦してみない?」
「やりたい!!父様、母様!!」
「僕も!!」
「エイミー様は、いえ、何事も経験ですわね。よければお願いします」

お手本にエイミー様が美しいバイオリン演奏を披露してくださいました。
リオはレオ様に誘われて酒盛りをするみたいです。
今日はリアムとティアと三人で寝ましょうか。
リオ達は友情を深めているでしょうから。





3日間ラウルの家にお世話になりました。
エイミー様は連日リアム達のバイオリンの指導に来てくれました。
リアム達は楽しそうにバイオリンを習い、音楽の才能があるとエイミー様に褒められました。
最後の日には二人にバイオリンを贈ってくれました。
何かお礼をと言ったらリオとのバイオリンの合奏をお願いされましたので、二人で演奏したら、エイミー様が泣いてしまいました。
レオ様がエイミー様の涙を止める姿に感動しました。
そして落ち着かれたエイミー様から懇願されたので映像魔石にリオとの演奏を何曲か記録しました。
恥ずかしいですが、これくらいならお安い御用ですわ。
暗さも、変態の欠片もないレオ様の明るい微笑みに胸が温かくなりました。レオ様もエイミー様も幸せそうでよかったですわ。



私達はマール公爵領に帰ってきました。
ティアとリアムのポシェットの中身を見て固まりました。
エイミー様達からバイオリン以外にも絵本や小説、画集などたくさんいただいていたみたいです。
リオは驚いていませんでしたので、知っていたのでしょう。
まさか、黒歴史の純愛物語まで…。
捨てようかと思いましたがエイミー様からの贈り物を無下にできません。
封印しようとしましたらリアムとティアにやめてと懇願されてしまいました。
我が子の可愛さに負けましたわ。
きっと純愛物語のモデルが私達とは気づかないことを祈りましょう。
目をキラキラさせて小説を読む愛娘に複雑ですわ。
当分は冒険はお休みしてゆっくり過ごすのも素敵ですわね。
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