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4話

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俺は愛読書の「君は僕の光」の悪役令息になったようだ。

「君は僕の光」は、平民出身の主人公が、光属性に目覚め、第2王子と恋をする話だ。

ここでは、同性愛も異性愛もとくにこだわりがなく、同性同士なら、養子をとって跡継ぎにするなど、柔軟な考え方をしている。

そしてこの世界は、魔法が衰退した世界。

もう自由に魔法を使えるものはほとんど居ないのだ 。

そんな中で光属性なんて激レア属性の主人公が放っておかれるはずがないよな。

そして養子として引き取られた主人公は、そこで王子と出会い、王子のこころを癒し結ばれるのだ。


そこでの悪役令息の役割は、第2王子に一目惚れをして、主人公に嫌がらせをすることだ。

そして、王子を怒らせ修道院送りにされてしまうのだ。

恋愛経験が無さすぎてその気持ちが理解できなんだが…。

まあ、俺がそんなことする必要はないからいいんだけどな!

そんなことよりも彼とは、好みが全く合わないようだ。

第2王子は勉強より、運動が好きな体育会系の男だ。

赤髪黒目で、俺の兄の方が王子って感じだったような。

そういうタイプが人気なのかなー。不思議だな。

俺と兄が1歳しか離れていないこともびっくりだわー。

俺15歳ってことだぞ。全然子供に見えるんだけど、この年代ってこんなもんだっけ?子供と関わらんからピンと来ない。

てことは俺は来年には、学園に行くんだ。

基本、学園まで子供同士で大きく関わることはないんだが、今年は例外だ。主人公のお披露目のため、パーティを開き、学園で一緒になる辺りの子供と交流を持てるようにするらしい。

そこで、俺は、第2王子と主人公2人に出会う。

俺の顔が拝めるなんて幸せ者め!

可愛いは、正義だぞ!

主人公も正義だったが俺も正義だ!

主人公を拝みたいし、パーティ楽しみだな!

てか、母は何について聞いてたんだろ。

爆弾投下されてそれどころじゃなかったんだが。

まあ大丈夫だろ!




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