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第二章

何歳に見える?は地雷。

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「ダメじゃないニーナ、タオルをほどかしたら。」

「せっかく良い場所に連れてきてくれたのにね。」

エリーザとソフィアが影から出てきた。
この二人は隠れるのが好きなのかな。

「つ、連れてきたからもういいでしょ。私は知らないからっ!」

そう言うとニーナは教室から出ていってしまった。

「えーと、私もペアがいないと逃げれないから中庭に帰ってもいいかしら?」

「そんなこと、許すわけないでしょ。」

「入学式の時から調子に乗ってるみたいだったから、しっかり釘を刺してあげないとね。」

そういうとエリーザは棚の薬品を手に取り、私に向かって近寄ってきた。
おいおい、薬品は人にかけちゃいけませんよ。

「大丈夫よ、こういう学園にある薬品は薄めてあるからかかっても対した傷にはならないわ。」

「まぁ、そんな傷物になれば貰い手もいなくなって、何なら学校を辞めてまた引きこもってくれて構わないのだけど。」

ドアの鍵は閉まってない、薬品を持ったエリーザと壁役のソフィアなら、ソフィアにぶつかりに行った方が逃げれる可能性が高いだろう。

近くの椅子を武器がわりに持って、覚悟を決めた瞬間、男の子の声が聞こえてきた。

「うわっ、先生こっちきたぞ。」

「逃げろ逃げろ!」

その声を聞いてエリーザは慌てて薬品を棚に戻すと、

「運が良かったわね。」

と言い捨てて部屋から出ていった。

私も一人になってしまったので、中庭に戻ろうと思ったが、足が震えていたのに気づいた。
思ったより気を張ってたようだ。

それにしても、

「危ない所だったね。」

振り替えると窓から顔を出した男の子と目があった。
緑のふわふわした髪にパッチリ二重、格好いいより可愛いが正しい顔つきだ。アイドルになれそう。

「えぇっと、さっきのはあなたが?」

「そう、先生は来てないけどね。窓から君たちが見えたからわざわざ廊下に回ってあげたんだ。」

感謝してよね、と言いながら窓から教室に入ってきた。

「ありがとうございます。お陰で怪我をせずにすみましたから。」

「君たち一年生でしょ?仲良くなるためのオリエンテーションでなにやってるんだか。」

「あなたは、上級生の方ですか?」

てっきり同い年かと思ってた。ベビーフェイスめ。

「うん、いくつに見える?」

「実は高等科の方とか。」

「惜しいなぁ、外れた君はこのまま中庭に連行ね。まぁタオルを外した時点でルール違反だけどね。」

可愛い笑顔で腕を掴まれた。
いや、先生なら普通に出てきて助けてくれてもよかったんじゃない?

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