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第二章

年齢確認が嬉しいと思ったら、逆に切ない。

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ショタ先生に中庭まで連れてこられた。
中学生に見える先生ってすごい。

「あ、勘違いしてるようだけど、僕まだ若いからね。」

「心読まないでください。」

「僕の特技だからね。」

なにそれ怖い。

「じゃあショタ先生はここにいる生徒の声が全部聞こえるんですね。大変だー。」

「あ、信じてないな。それに僕はショタじゃなくてシャマリオ、一文字しかあってないよ。」

「じゃ、君は終わるまでここにいといてね。」

簡単なロープで仕切られた区間は捕まった人達だろう。
そろそろ終わりかけだが予想よりたくさん人がいる。
先生達頑張ったんだなぁ。

「あら、ジュリアも捕まっちゃったのね。」

「セレナ様……」

さっきのニーナの話を聞いてしまったから、少し気まずい。
いや、他人から聞いた話に惑わされるのはどの世界でも良くない。

「聞いてよジュリア、セレナが開始早々に転けてすぐに捕まったのよ!」

メアリーがぷんすかと擬音が出るように怒っている。
残念ながらあまり仲は深まらなかったようだ。

「それはあなたが急に走ろうとするからでしょ!はしたない。」

「鬼ごっこなんだから走らないと捕まるじゃない。」

いや、ある意味さっきより冷たい笑顔で言い合ってないから仲良くなったのか?

「まぁまぁ、私なんかタオル自分でほどいて自滅しちゃいましたからね。ショ……じゃなくてシャマリオ先生に捕まっちゃいましたよ。」

「あぁ、シャマリオ先生……永遠の15才と自己紹介されてた方ね。」

そんな自己紹介してたのか。

なんやかんやで、他の子達とも話をしてると終了の時間が告げられた。


「残念だったねぇ、俺は女の子とのナイスチームワークで逃げきれたけど。」

「よかったねぇ。」

教室に戻り、ジュリオは特に興味のない女の子との話を聞く。

「また会う約束もしちゃったし。ジュリアもどうせなら男の子と組めば良かったのに。出会いに次はないんだよー。」

「ちょっと何言ってるかわからないわ。」

お前のせいで私はわりと大変だったんだぞ。

「連れないなぁ。」

「そんなことより、朝話してた続きなんだけど。」

「朝?セレナとメアリーが可愛いって話?確かにどっても良いよなぁ。でもどっちかって言うとメアリーかな、あの奔放そうな雰囲気は中々いないよねー。」

「そうじゃなくて……」

「事件の話、ここでする?」

「私は構わないわ。」

「俺も別に良いんだけど、ほら、授業始まるよ。」

ジュリオが指を前を指した方を見ると、先生が見つめていた。
くっ、こいつが無駄話するせいで。

まぁ時間もタイミングもたくさんある、セレナ様の事も気になるし、これから一つずつ解決していこう。
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