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第一話「異世界召喚」②
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とにかく、錬金術師=生産系バッファーって事なら、大体分かる。
自分で戦おうとか思わないで、後方支援に徹することで本領を発揮するタイプ。
むしろ、街で店構えて商売とか、生産プレイとかやるには向いてる感じ。
ネトゲでも、生産職愛好家とか呼ばれる人達は、少数派だけど、重宝がられるのが定番。
露天で素材買ってくれたり、ポーションとか街売りより安く高性能なのを売ってくれて、皆とっても助かるし、強力な武器、防具については、生産職が居ないと、素のドロップ品くらいしかやりようがなくなるってのが多い。
もっとも、ダンジョン巡回とかクエストなんか進めるってなると、要護衛……介護される側とも言う。
クエスト攻略とか、むしろ報酬用意して、お仲間募集ってやる側ってなったりする。
まぁ、実際問題……私は、脳筋には程遠いんで、戦わない系でも別に構わない。
見た目もちっこいし、弱っちいのは、解ってるから、強気に出たりしないで、か弱い女子を演出して、守ってもらう。
……そう、いわゆる姫プレイ!
ある意味、女冥利に尽きる……幸い、無駄に大きな胸とか、こぢんまりとした妹系、おまけにモノホンの女子中学生!
同年代とかには、微妙だけど年上男子へのアピール力は、いい線いってるんじゃなかろうかと。
目指すは、守られ妹系ヒロイン! 私の生き残るみちは多分それ。
こうなったら私、あざとく生きます。
ちなみに、勇者は勇者の武器に、向こうから指名されるような感じで選ばれるんだけど。
最強と言われてるのは、お姉ちゃんが選ばれた剣の勇者。
剣ってもいわゆる両手剣……攻防一体のバランス系、いかにもって感じな主人公職。
次点で、スピードの槍とパワーの斧……この辺が近接職。
どれも基本、脳筋だけど……単純に強い。
他のジョブについては……遠距離戦の弓、ボウガンの勇者。
前者は手数、後者は一発屋。
防御魔法と回復特化のメイス。
ハンマーは回復もあって、接近戦もこなせて鍛冶スキルで生産もできる万能系。
大盾、小楯はいわゆるタンク……防御系。
防御特化の大盾と、魔法も使える回避タンクの小楯って感じ。
双剣、刀は魔法も使えるバランス職。
短剣、杖、水晶の魔法職。
短剣は、暗殺者……デバッファー系の近接よりの魔法使い……暗黒魔法とか幻術系。
杖は、オーソドックスな地水火風の4大元素魔法。
防御や支援魔法、光魔法なんかが使える水晶……こんな感じらしい。
水晶は回復も使えるので、いわゆるヒーラーよりの魔法職……なのかな?
最後に生産系の天秤、ランタン……。
大体、こんな感じなんだとか。
「16天剣」とかそんな風に呼ばれる神様が人に授けた勇者の武器。
だがしかし。
最後の二つって、どっちも武器じゃないよ?
……それぞれ、天秤は薬師っていうヒーラーよりの回復特化の生産職。
そして、ランタンがバッファー系、生産特化の錬金術師。
うーん、どれも一長一短……。
でも、ゲームだったら、プレイヤー人口めっちゃ偏りそう。
ランタンは絶対、不人気……外れジョブってのは、間違い無さそう。
そもそも、ランタンなんて……武器になるように思えない……。
明かりには困らないかも? って、メリットなのか、それは……。
コレ引いた時点で、そっこーアンインストして、リセマラ開始ってそんな感じの不遇職確定……。
「ダメだ、姉よ……絶望の未来しか見えない……。ゴメンね……向こうで早死しちゃったら、二人で仲良くお化けになってこの世に舞い戻って、お空の上で皆を見守ろうか。……死ぬのは怖いけど、お姉ちゃんがいればきっと怖くない」
思わず、涙目になって、諦め宣言。
お姉ちゃん……わざわざ、知らせてもらってなんだけど。
これって、限りなく死刑宣告に近い。
でも、死んでも幽霊になってこっちの世界に帰ってこれるって、ユズル姉が証明してくれたから、死後の世界の不安はなくなった。
幽霊ライフもお姉ちゃんと一緒なら、ちょっとは楽しいかも知れない。
そんな前向きなんだか、絶望的なんだか、良く解らない考えに至る。
……達観とも言う。
「……お、おぅ、そんなに落ち込むとは……。で、でも、これだけは言わせて……つか、聞けっ! 諦めんなよっ!」
「あっ、ハイ!」
なんか、お姉ちゃんの熱血スイッチがオンになった。
うつむいて、ベソかいてたんだけど、慌てて顔をあげると背筋を伸ばす。
「諦めんなよ、静流(シズル)ッ!! どうしてそこで諦めるんだよ! そこでっ!! もう少し頑張ってみろよ! 過酷な運命、辛い現実……それがどうした! 諦めたら、試合終了って言うじゃない! やる前からそんなでどうすんのよっ! お姉ちゃん、シズルをそんな子に育てた覚えはありません!」
「出たよ……お姉ちゃんの熱血シューゾー煽り。でも……諦めたくもなるよ。いくらなんでもバランス悪すぎ。まぁ、街に引きこもって、NPCみたいな生活に徹すれば、長生きは出来そうだけどね。つか、そう言うのってありなの?」
定期レイドとか開催されて、強制参加とかだったら、多分真っ先に死ぬと思う。
ぶっちゃけ非戦闘員でしょ……錬金術師って。
「んー。そ、それがね……私の時も仲間に錬金術師さん居たんだけど……。無駄にやる気だけあって、割と早いうちから脱落しちゃって……。でも、街に腕利きの錬金術師さんがいたから、居なくなってもそんなに困らなかったかな……」
……居ても居なくても、関係ない。
要するに、そっこー居なくなってしまったので、錬金術師が化ける可能性とか、そんなの含めてお姉ちゃんも解んないと。
「……おう、お姉ちゃん思ったより、使えない」
思わず、呟くのだけど。
姉は耳聡かった……「ああ?」だかなんだか、機嫌悪そうな低い声が返ってきた。
……こ、これは姉がキレる前兆。
お姉ちゃんがキレると、もれなく大惨事……なんだけど、幽霊だとどうなるんだろ?
物理的な干渉は出来ないと思うんだけど、この姉のやることだから、ポルターガイストで家半壊とかやりかねない……。
「……で、でもでもっ! 錬金術師って化学者みたいなもんだから、もしかして化学兵器とか、爆薬調合したりとか出来る?」
姉のフォローと言う訳じゃないけど……。
ネトゲとかじゃ、生産っても決まったものしか作れない……だって、ゲームだから。
アイテム表に載ってないようなオリジナリティなアイテムとか普通作れない。
けど、異世界は、別にゲーム世界って感じでもない。
ゲームじゃないなら、思いつき次第でなんでもアリじゃなかろうか?
もはや魔法とか、勇者関係ないような気もするけど、ゲームじゃないなら、化学兵器とか爆薬とか作って、それを駆使するケミカルソーサラーとか、そんな路線で無双ってもありかも。
それに、錬金術師って言えば、やっぱりあの漫画! 鋼のアレ!
あんな感じで、土くれから武器とか防壁作ったり、身体に装甲まとったり、戦車なんかをバラバラに分解したり……。
色々やりようがあるんじゃないかなぁ。
そうだよ……異世界っても、別にゲームの世界じゃない。
バランスクソゲーでも、自由度が高いって事なら、創意工夫でやりようはあるような気がする。
「ば、爆薬? うーん、でも確かに錬金術師のお婆ちゃんって、むしろ科学者とかそんな感じだったなぁ。いろんな粉とか薬草調合して大鍋でグツグツやってたし、確かに毒薬なんかも作れるって言ってた。実際、ダイナマイトとか爆薬なんかあったら、雑魚のまとめ狩りとか、壁崩したり、ダンジョン攻略が捗ってたかもね。勇者っても、その力はわりと限定的だったからね……むしろ、素の能力が重要だから、勇者の力に頼らない爆弾とかあると、すごく便利かもしれない」
なんでも、勇者の力ってのは、タイムリミットありで一日三回までの回数制限つき。
気軽にホイホイ使ったり、頼り切ってると……あっさり死ぬと。
お姉ちゃんの場合、その素の能力が高い上にチート持ち……そう言う事だったんだろう。
なんせ、予知能力なんて、チートもチート。
それに、勇者の力なんてチート付けたら、普通に無敵。
ラスボスまで辿り着けたのも、お姉ちゃんだったから……。
よく、異世界転生モノでチート能力とか、そんなんに頼って、俺ツエーとかやってるけど。
チート能力っても万能じゃない。
状況にハマればチートだけど、ちょっと外れたら、無力化だって出来るし、弱点や制限だってあるよなーって、その手のラノベとか読みながら、思ったりなんかしてた。
なんだかんだで、素の地力が重要で……ヘボい人は、チートがあってもやっぱりヘボいし、素で凄い人はとことん凄い……。
つまり、素の己の身体能力と知恵、そして勇気!
異世界勇者に必要なのは、いつの時代もこの三点セット!
自分で戦おうとか思わないで、後方支援に徹することで本領を発揮するタイプ。
むしろ、街で店構えて商売とか、生産プレイとかやるには向いてる感じ。
ネトゲでも、生産職愛好家とか呼ばれる人達は、少数派だけど、重宝がられるのが定番。
露天で素材買ってくれたり、ポーションとか街売りより安く高性能なのを売ってくれて、皆とっても助かるし、強力な武器、防具については、生産職が居ないと、素のドロップ品くらいしかやりようがなくなるってのが多い。
もっとも、ダンジョン巡回とかクエストなんか進めるってなると、要護衛……介護される側とも言う。
クエスト攻略とか、むしろ報酬用意して、お仲間募集ってやる側ってなったりする。
まぁ、実際問題……私は、脳筋には程遠いんで、戦わない系でも別に構わない。
見た目もちっこいし、弱っちいのは、解ってるから、強気に出たりしないで、か弱い女子を演出して、守ってもらう。
……そう、いわゆる姫プレイ!
ある意味、女冥利に尽きる……幸い、無駄に大きな胸とか、こぢんまりとした妹系、おまけにモノホンの女子中学生!
同年代とかには、微妙だけど年上男子へのアピール力は、いい線いってるんじゃなかろうかと。
目指すは、守られ妹系ヒロイン! 私の生き残るみちは多分それ。
こうなったら私、あざとく生きます。
ちなみに、勇者は勇者の武器に、向こうから指名されるような感じで選ばれるんだけど。
最強と言われてるのは、お姉ちゃんが選ばれた剣の勇者。
剣ってもいわゆる両手剣……攻防一体のバランス系、いかにもって感じな主人公職。
次点で、スピードの槍とパワーの斧……この辺が近接職。
どれも基本、脳筋だけど……単純に強い。
他のジョブについては……遠距離戦の弓、ボウガンの勇者。
前者は手数、後者は一発屋。
防御魔法と回復特化のメイス。
ハンマーは回復もあって、接近戦もこなせて鍛冶スキルで生産もできる万能系。
大盾、小楯はいわゆるタンク……防御系。
防御特化の大盾と、魔法も使える回避タンクの小楯って感じ。
双剣、刀は魔法も使えるバランス職。
短剣、杖、水晶の魔法職。
短剣は、暗殺者……デバッファー系の近接よりの魔法使い……暗黒魔法とか幻術系。
杖は、オーソドックスな地水火風の4大元素魔法。
防御や支援魔法、光魔法なんかが使える水晶……こんな感じらしい。
水晶は回復も使えるので、いわゆるヒーラーよりの魔法職……なのかな?
最後に生産系の天秤、ランタン……。
大体、こんな感じなんだとか。
「16天剣」とかそんな風に呼ばれる神様が人に授けた勇者の武器。
だがしかし。
最後の二つって、どっちも武器じゃないよ?
……それぞれ、天秤は薬師っていうヒーラーよりの回復特化の生産職。
そして、ランタンがバッファー系、生産特化の錬金術師。
うーん、どれも一長一短……。
でも、ゲームだったら、プレイヤー人口めっちゃ偏りそう。
ランタンは絶対、不人気……外れジョブってのは、間違い無さそう。
そもそも、ランタンなんて……武器になるように思えない……。
明かりには困らないかも? って、メリットなのか、それは……。
コレ引いた時点で、そっこーアンインストして、リセマラ開始ってそんな感じの不遇職確定……。
「ダメだ、姉よ……絶望の未来しか見えない……。ゴメンね……向こうで早死しちゃったら、二人で仲良くお化けになってこの世に舞い戻って、お空の上で皆を見守ろうか。……死ぬのは怖いけど、お姉ちゃんがいればきっと怖くない」
思わず、涙目になって、諦め宣言。
お姉ちゃん……わざわざ、知らせてもらってなんだけど。
これって、限りなく死刑宣告に近い。
でも、死んでも幽霊になってこっちの世界に帰ってこれるって、ユズル姉が証明してくれたから、死後の世界の不安はなくなった。
幽霊ライフもお姉ちゃんと一緒なら、ちょっとは楽しいかも知れない。
そんな前向きなんだか、絶望的なんだか、良く解らない考えに至る。
……達観とも言う。
「……お、おぅ、そんなに落ち込むとは……。で、でも、これだけは言わせて……つか、聞けっ! 諦めんなよっ!」
「あっ、ハイ!」
なんか、お姉ちゃんの熱血スイッチがオンになった。
うつむいて、ベソかいてたんだけど、慌てて顔をあげると背筋を伸ばす。
「諦めんなよ、静流(シズル)ッ!! どうしてそこで諦めるんだよ! そこでっ!! もう少し頑張ってみろよ! 過酷な運命、辛い現実……それがどうした! 諦めたら、試合終了って言うじゃない! やる前からそんなでどうすんのよっ! お姉ちゃん、シズルをそんな子に育てた覚えはありません!」
「出たよ……お姉ちゃんの熱血シューゾー煽り。でも……諦めたくもなるよ。いくらなんでもバランス悪すぎ。まぁ、街に引きこもって、NPCみたいな生活に徹すれば、長生きは出来そうだけどね。つか、そう言うのってありなの?」
定期レイドとか開催されて、強制参加とかだったら、多分真っ先に死ぬと思う。
ぶっちゃけ非戦闘員でしょ……錬金術師って。
「んー。そ、それがね……私の時も仲間に錬金術師さん居たんだけど……。無駄にやる気だけあって、割と早いうちから脱落しちゃって……。でも、街に腕利きの錬金術師さんがいたから、居なくなってもそんなに困らなかったかな……」
……居ても居なくても、関係ない。
要するに、そっこー居なくなってしまったので、錬金術師が化ける可能性とか、そんなの含めてお姉ちゃんも解んないと。
「……おう、お姉ちゃん思ったより、使えない」
思わず、呟くのだけど。
姉は耳聡かった……「ああ?」だかなんだか、機嫌悪そうな低い声が返ってきた。
……こ、これは姉がキレる前兆。
お姉ちゃんがキレると、もれなく大惨事……なんだけど、幽霊だとどうなるんだろ?
物理的な干渉は出来ないと思うんだけど、この姉のやることだから、ポルターガイストで家半壊とかやりかねない……。
「……で、でもでもっ! 錬金術師って化学者みたいなもんだから、もしかして化学兵器とか、爆薬調合したりとか出来る?」
姉のフォローと言う訳じゃないけど……。
ネトゲとかじゃ、生産っても決まったものしか作れない……だって、ゲームだから。
アイテム表に載ってないようなオリジナリティなアイテムとか普通作れない。
けど、異世界は、別にゲーム世界って感じでもない。
ゲームじゃないなら、思いつき次第でなんでもアリじゃなかろうか?
もはや魔法とか、勇者関係ないような気もするけど、ゲームじゃないなら、化学兵器とか爆薬とか作って、それを駆使するケミカルソーサラーとか、そんな路線で無双ってもありかも。
それに、錬金術師って言えば、やっぱりあの漫画! 鋼のアレ!
あんな感じで、土くれから武器とか防壁作ったり、身体に装甲まとったり、戦車なんかをバラバラに分解したり……。
色々やりようがあるんじゃないかなぁ。
そうだよ……異世界っても、別にゲームの世界じゃない。
バランスクソゲーでも、自由度が高いって事なら、創意工夫でやりようはあるような気がする。
「ば、爆薬? うーん、でも確かに錬金術師のお婆ちゃんって、むしろ科学者とかそんな感じだったなぁ。いろんな粉とか薬草調合して大鍋でグツグツやってたし、確かに毒薬なんかも作れるって言ってた。実際、ダイナマイトとか爆薬なんかあったら、雑魚のまとめ狩りとか、壁崩したり、ダンジョン攻略が捗ってたかもね。勇者っても、その力はわりと限定的だったからね……むしろ、素の能力が重要だから、勇者の力に頼らない爆弾とかあると、すごく便利かもしれない」
なんでも、勇者の力ってのは、タイムリミットありで一日三回までの回数制限つき。
気軽にホイホイ使ったり、頼り切ってると……あっさり死ぬと。
お姉ちゃんの場合、その素の能力が高い上にチート持ち……そう言う事だったんだろう。
なんせ、予知能力なんて、チートもチート。
それに、勇者の力なんてチート付けたら、普通に無敵。
ラスボスまで辿り着けたのも、お姉ちゃんだったから……。
よく、異世界転生モノでチート能力とか、そんなんに頼って、俺ツエーとかやってるけど。
チート能力っても万能じゃない。
状況にハマればチートだけど、ちょっと外れたら、無力化だって出来るし、弱点や制限だってあるよなーって、その手のラノベとか読みながら、思ったりなんかしてた。
なんだかんだで、素の地力が重要で……ヘボい人は、チートがあってもやっぱりヘボいし、素で凄い人はとことん凄い……。
つまり、素の己の身体能力と知恵、そして勇気!
異世界勇者に必要なのは、いつの時代もこの三点セット!
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