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1-03 差し伸べられた手
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顔を上げた先にいたのは、昼間にクルムが会った女性だった。先ほど会った時と変わらず同じ表情で、目の前にいるクルムを案じているようだった。
目と目が合う。
彼女は真っ直ぐにクルムを見つめ、クルムもまた彼女のことを見つめる。
クルムは何か言葉を発しようと、口を開こうとした。けれど、それよりも早く、女性は催促するように視線を下に向けた。
彼女の視線を、ゆっくりと追っていく。促されるままに、追っていく。
そこには、彼女の手があった。
クルムに向かって、小さく、細い手が差し伸べられていたのだ。強く握ったら、すぐに折れてしまいそうで――、でも、同時に力強さも感じられる。そんな手だった。
出会って間もないが、差し伸べられる手からも、彼女の性格が垣間見える。恐らく、クルムと似たような性格をしているのだろう。
だから、その行動の理由は、わざわざ問わなくても分かった。
目の前の女性の意図と好意を蔑ろにすることなく、クルムは手を掴んだ。その瞬間、彼女の口元が微かに動く。
その手を掴むと、女性らしい見た目からは考えられない力で、彼女はクルムの体ごと引っ張った。
体が上から宙に浮く。見る景色が変わる。その移り行く世界の中で、
「――」
クルムの頭で、追憶が廻る。懐かしく、温かで、大切な記憶だ。その想いに比例して、思わず口から言の葉が舞いそうになる。しかし、ハッと我に返り、その言葉を外に出さないように口を閉じた。この瞬間には紡ぐ必要のない言葉だからだ。
だから代わりに、
「ありがとうございます」
と、彼女に抱いている感情すべてを込めて、そう言った。ひたすらに真っ直ぐな言葉――その言葉が、彼女の優しさや思いやり、その行動に相応しいと思った。
「――っ」
一瞬、彼女は呆気に取られたような表情を見せた。そこまで直球な言葉を投げられるとは予想していなかったのだろう。
「いいえ、どういたしまして」
しかし、すぐにクルムの真っ直ぐな姿勢に応えるように、彼女は優しく微笑みながら言った。
「……それにしても――」
彼女は握っているクルムの手を離すと、確認するようにクルムの全身を見た。すると、彼女は口元に手を運んだ。その手の形は、表情を隠すためのものにも見える。また、気のせいか、肩も微かに震えている。
クルムは目の前の女性が何か続きを言いだすのかと待ってみるが、彼女はその次の言葉を出さなかった。
彼女の顔が、だんだんと赤くなっていく。何かを我慢しているようだった。
「あ、あの? 大丈夫ですか?」
目の前の女性の様子が心配になったクルムは、声を掛けてみた。
「――ふふ」
彼女の口から、小さな息が漏れた。彼女はハッとして、更に唇に密着してしまうくらい近くに手を寄せた。ぱちぱちと何度も瞬きをしながら、クルムを見つめている。
「……え?」
思わず、クルムは気の抜けた声を出してしまった。女性の容態を心配してクルムは声を掛けたというのに、聞き間違いでなければ、彼女は小さく笑い声を漏らしたのだ。
「ぼ、僕、何か変なこと言いましたか……?」
クルムは慎重に、確かめるように、女性に質問を投げかけた。
「……ぷっ! あはは」
それが起爆剤となったのか、女性は声を上げて笑い始めた。
その瞬間、クルムは彼女の言動を、戸惑いながら見ることしか出来なくなった。
「あはは! ダメ……、すごくボロボロになってる。もう、私の言うこと聞かないで無茶するからよ!」
笑いを堪え切れなくなった彼女の手は、いつの間にか口元を隠すことを止め、お腹を抱えていた。
クルムは彼女の言葉を聞き、自分の服を見た。――なるほど、座っていた時はよく確認出来なかったが、立って見てみると、クルムの服は確かにボロボロだった。汚れはもちろん、所々破れてもいる。
自分の恰好を笑われているというのに、不思議とクルムは悪い気はしなかった。むしろ、クルムも一緒に笑う。
この暗く狭い路地裏、普段なら誰も近寄ろうとしない鬱蒼とした路地裏に、二人の楽しそうな笑い声が響いていた。
「はー、苦しい。――あ、そういえばさ。お互いに名前って知らないよね」
一通り笑い合った後、彼女はそう呟いた。思い出したように言う彼女の目からは、笑いすぎて涙が零れている。彼女は左手でお腹を抱えながら、右手で目を擦る。
クルムは彼女の言葉を受けて、目の前の女性の名前を出そうとしてみるが、思い浮かばなかった。いつの間にか互いに互いのことを分かりあっている気になっていたが、名前さえ分かっていなかった。
その奇妙な感覚に囚われながら、今後のことを考えてみる。互いの名前を知っていないと、これから不便でしかないことは明白だ。
「えーっと、コホン」
クルムは咳払いをして、その場の空気を整える。そして、彼女の前に向き直り、
「僕は、クルム・アーレントと言います。知っての通り、しがない何でも屋です」
一先ず、名前と立場を簡単に紹介した。
「クルム・アーレント――ね。よろしく、クルム」
目の前の女性は、クルムの名前を口の中で吟味すると、ファーストネームで呼んだ。女性は、「私は――」と言いながら、服の裏ポケットから何かを探していた。きっと、そこに彼女の身分を証明するものがあるのだろう。
探し物を見つけたのか、彼女は一瞬ホッとした表情を見せた。そして、すぐに視線をクルムへと戻し、たった今探したものを世界に露わにした。
彼女が取り出した証明書はまだまだ使われた形跡のないほど綺麗で、ダオレイスの世界図と交差された旗のマークが描かれていた。その描かれている絵の意味を知らない者は誰もいない。
「私はリッカ・ヴェント。先日付けで世界政府のトレゾール支部に配属されて、この町に来てるの」
その女性――リッカ・ヴェントがそう言うのと同時に、その証明書の中が開いた。そこには希望に満ちた表情を見せている女性の写真があり、まさしく目の前にいる人が、世界政府に所属するリッカ・ヴェント本人だということを証明していた。
目と目が合う。
彼女は真っ直ぐにクルムを見つめ、クルムもまた彼女のことを見つめる。
クルムは何か言葉を発しようと、口を開こうとした。けれど、それよりも早く、女性は催促するように視線を下に向けた。
彼女の視線を、ゆっくりと追っていく。促されるままに、追っていく。
そこには、彼女の手があった。
クルムに向かって、小さく、細い手が差し伸べられていたのだ。強く握ったら、すぐに折れてしまいそうで――、でも、同時に力強さも感じられる。そんな手だった。
出会って間もないが、差し伸べられる手からも、彼女の性格が垣間見える。恐らく、クルムと似たような性格をしているのだろう。
だから、その行動の理由は、わざわざ問わなくても分かった。
目の前の女性の意図と好意を蔑ろにすることなく、クルムは手を掴んだ。その瞬間、彼女の口元が微かに動く。
その手を掴むと、女性らしい見た目からは考えられない力で、彼女はクルムの体ごと引っ張った。
体が上から宙に浮く。見る景色が変わる。その移り行く世界の中で、
「――」
クルムの頭で、追憶が廻る。懐かしく、温かで、大切な記憶だ。その想いに比例して、思わず口から言の葉が舞いそうになる。しかし、ハッと我に返り、その言葉を外に出さないように口を閉じた。この瞬間には紡ぐ必要のない言葉だからだ。
だから代わりに、
「ありがとうございます」
と、彼女に抱いている感情すべてを込めて、そう言った。ひたすらに真っ直ぐな言葉――その言葉が、彼女の優しさや思いやり、その行動に相応しいと思った。
「――っ」
一瞬、彼女は呆気に取られたような表情を見せた。そこまで直球な言葉を投げられるとは予想していなかったのだろう。
「いいえ、どういたしまして」
しかし、すぐにクルムの真っ直ぐな姿勢に応えるように、彼女は優しく微笑みながら言った。
「……それにしても――」
彼女は握っているクルムの手を離すと、確認するようにクルムの全身を見た。すると、彼女は口元に手を運んだ。その手の形は、表情を隠すためのものにも見える。また、気のせいか、肩も微かに震えている。
クルムは目の前の女性が何か続きを言いだすのかと待ってみるが、彼女はその次の言葉を出さなかった。
彼女の顔が、だんだんと赤くなっていく。何かを我慢しているようだった。
「あ、あの? 大丈夫ですか?」
目の前の女性の様子が心配になったクルムは、声を掛けてみた。
「――ふふ」
彼女の口から、小さな息が漏れた。彼女はハッとして、更に唇に密着してしまうくらい近くに手を寄せた。ぱちぱちと何度も瞬きをしながら、クルムを見つめている。
「……え?」
思わず、クルムは気の抜けた声を出してしまった。女性の容態を心配してクルムは声を掛けたというのに、聞き間違いでなければ、彼女は小さく笑い声を漏らしたのだ。
「ぼ、僕、何か変なこと言いましたか……?」
クルムは慎重に、確かめるように、女性に質問を投げかけた。
「……ぷっ! あはは」
それが起爆剤となったのか、女性は声を上げて笑い始めた。
その瞬間、クルムは彼女の言動を、戸惑いながら見ることしか出来なくなった。
「あはは! ダメ……、すごくボロボロになってる。もう、私の言うこと聞かないで無茶するからよ!」
笑いを堪え切れなくなった彼女の手は、いつの間にか口元を隠すことを止め、お腹を抱えていた。
クルムは彼女の言葉を聞き、自分の服を見た。――なるほど、座っていた時はよく確認出来なかったが、立って見てみると、クルムの服は確かにボロボロだった。汚れはもちろん、所々破れてもいる。
自分の恰好を笑われているというのに、不思議とクルムは悪い気はしなかった。むしろ、クルムも一緒に笑う。
この暗く狭い路地裏、普段なら誰も近寄ろうとしない鬱蒼とした路地裏に、二人の楽しそうな笑い声が響いていた。
「はー、苦しい。――あ、そういえばさ。お互いに名前って知らないよね」
一通り笑い合った後、彼女はそう呟いた。思い出したように言う彼女の目からは、笑いすぎて涙が零れている。彼女は左手でお腹を抱えながら、右手で目を擦る。
クルムは彼女の言葉を受けて、目の前の女性の名前を出そうとしてみるが、思い浮かばなかった。いつの間にか互いに互いのことを分かりあっている気になっていたが、名前さえ分かっていなかった。
その奇妙な感覚に囚われながら、今後のことを考えてみる。互いの名前を知っていないと、これから不便でしかないことは明白だ。
「えーっと、コホン」
クルムは咳払いをして、その場の空気を整える。そして、彼女の前に向き直り、
「僕は、クルム・アーレントと言います。知っての通り、しがない何でも屋です」
一先ず、名前と立場を簡単に紹介した。
「クルム・アーレント――ね。よろしく、クルム」
目の前の女性は、クルムの名前を口の中で吟味すると、ファーストネームで呼んだ。女性は、「私は――」と言いながら、服の裏ポケットから何かを探していた。きっと、そこに彼女の身分を証明するものがあるのだろう。
探し物を見つけたのか、彼女は一瞬ホッとした表情を見せた。そして、すぐに視線をクルムへと戻し、たった今探したものを世界に露わにした。
彼女が取り出した証明書はまだまだ使われた形跡のないほど綺麗で、ダオレイスの世界図と交差された旗のマークが描かれていた。その描かれている絵の意味を知らない者は誰もいない。
「私はリッカ・ヴェント。先日付けで世界政府のトレゾール支部に配属されて、この町に来てるの」
その女性――リッカ・ヴェントがそう言うのと同時に、その証明書の中が開いた。そこには希望に満ちた表情を見せている女性の写真があり、まさしく目の前にいる人が、世界政府に所属するリッカ・ヴェント本人だということを証明していた。
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