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5-10 本心からの
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「――クルムくん! キミが作ってくれる料理は最高だよ!」
「喜んで頂けて何よりです」
食卓に並んだご飯を食べながら、パルマは頬を綻ばせながら言った。一口食べる度に、美味しい美味しいと言う子供のような素直な賛辞は、クルムに作った甲斐を芽生えさせてくれるものだ。
クルムは食べていたものを飲み込むと、
「でも、今までパルマ博士は料理とかはして来なかったんですか? 料理なんて発明よりも簡単ですけど……」
「ああ、ボクは栄養を取れれば、それで満足だからね。効率の悪い、無駄なことはしない主義なのさ!」
パルマの堂々とした主張を聞いて、クルムは頭を押さえた。
本来であれば、依頼人となる立場のクルムが、何故パルマの家で料理をして食卓を囲むまでになったのか。
その理由は、クルムがパルマの研究所の中へ案内された時まで遡る。
クルムを研究所内に招き入れたパルマはお茶を入れるまで、部屋の中でゆっくりしてくれとクルムに言ったが、クルムはその言葉に甘えることは出来なかった。
書類や開発に必要なもので散乱とした汚い部屋には、どこも座る場所はない。「一応、この研究所は、乙女の住居も兼ねているんだ。まじまじ見られると恥ずかしいよ」と、パルマは茶化すように言ったが、その冗談に笑って応えられるほどのものではなかった。
クルムは他人の家であることは承知で、パルマに依頼を伝えるよりも、部屋の片付けに入った。
パルマとしては、わざわざ探す必要もなく、これはこれで使い勝手が良いと思っていたのだが、クルムの言動には逆らえないものがあった。渋々ながら、パルマも久し振りに部屋の片付けをすることにした。
そして、研究所内が人が休めるくらいには綺麗になったところで、夕刻に差し迫っていたため、クルムが食事の準備を始めたわけだ。といっても、パルマは普段からろくな食事を取っていないようで、ありつけの食材で適当に見繕っただけのものだ。勿論、限られた食材の中で、美味しく食べることが出来るようにクルムは料理をした。
「でも、今まで効率重視で味のことは考えていなかったけど、こんなにいい気分で食事が出来るのなら作ってみるのもアリかなぁ!」
「はい、時間がある時はオススメしますよ」
それから、パルマはすっかりクルムに心を赦し、これまで人と話せなかった分の話を取り戻すように、食事中にクルムに話しかけた。ほとんどの内容は、他愛のない雑談だ。しかし、クルムは嫌な顔一つせず、パルマの話に相槌を打った。
パルマは喋り続ける一方で、クルムのことをしっかりと観察していた。
本当ならば、一刻も早く依頼内容を伝えたいはずなのに、クルムは自分から話題を持ちかけることはせず、パルマから依頼を聞き出すまで待ってくれていた。部屋の散乱っぷりから、パルマのことを案じてくれたのだろう。
今まで出会って来た人の中で、クルムのような人物はいなかった。まるでパルマのことを、事実その通りではあるが、自分の願う道具を作る相手くらいにしか思っていなかった。対等な一人の人間として、誰もパルマに接して来なかったのだ。
世話焼きな人間だ、と心の中で思いながら、クルムに悪印象を抱くことはなかった。
そして、食事が終わり、一休みすると、
「さて、クルムくん。そろそろ君の話を聞こうじゃないか。悪魔人を救いたい、と言っていたよね?」
パルマの質問に、クルムは目を見張った。クルムの表情の変化を見て、パルマは自分の考えが正しかったことが分かった。
「キミがボクのことを案じて、依頼の内容を切り出さなかったのは伝わって来たよ。でも、これでもボクは発明家だ。キミが望むものを、ボクは全力で作らせてもらおう」
「……パルマ博士、ありがとうございます」
クルムは丁寧に頭を下げた。
「まだ作ってもいないのに、そんな仰々しい態度はやめてくれよ。それで、キミはどんな風に悪魔人を救いたいんだい?」
「悪魔人の中にいる悪魔だけを滅ぼしたいです。終の夜は、悪魔人のことを絶対悪として見ていますが、本当は違う。彼らも犠牲者です。悪魔に囚われている苦しみから救い、本来の人として生活できるようにしてあげたい……、それが僕の想いです」
顔を上げて真っ直ぐにパルマのことを見つめるクルムの瞳は、真剣そのものだった。ただ綺麗ごとを言っているのではなく、本心でそうしたいということが伝わって来る。
そして、クルムが言ったことは、パルマが初めて悪魔人を見た時に感じていたことと全く同じだった。
悪魔人を救いたいと思って「バロール」を作ったパルマの想いは、独り善がりで、偽善的な考えではなかった、と認められたような気がした。
「特に、災厄の解放以降、終の夜の方針はまるっきり変わってしまいました。まるで別の組織のように……」
「……キミも辛かっただろう。悪魔人に手を加えるようになって」
言い淀むクルムに、その心中を察したパルマは、優しい声音で慰めた。終の夜が悪魔人に対して容赦をなくしてから、パルマの心も痛んだものだ。間接的にではなく、直接的に手を加えなければならなかったクルムは、どれほど苦しい時間を乗り越えて来たのだろうか。
「あ、いえ。終の夜の方針が変わる前も変わった後も、僕はずっと悪魔人に対して、手を掛けたことはありません」
「……は?」
しかし、パルマの同情も虚しく、クルムは首を横に振った。
パルマは理解が出来ず、口をぽかんと開けながら考える。クルムは終の夜に所属していたのだから、終の夜の方針に従って悪魔人を裁いてたはずだ。そうしなければ、組織の中で生きることは出来ないというのは、どの組織においても当て嵌まるはずだ。なのに、クルムはずっと終の夜の方針に背いて、悪魔人の命を奪うことはなかったという。
一体どういうことだ、と問い詰めるような視線をクルムに注いだ。
クルムは指を組みながら、真剣な表情をしていた。
「たとえ悪魔人だとしても、僕はなるべく傷付けたくなかったんです。純粋に、悪魔人のことを救いたかった。でも、僕の願いは、終の夜にいる限り果たされることはありません。だから、僕は終の夜を抜けて、一人になったとしても悪魔人を救う道を選びました」
「いや、だけどさ、そうすることでキミ自身が危うい立場に置かれることになるんだよ?」
エスタから依頼を受けた際、パルマは直接悪魔人の力を見たから分かる。悪魔人は人外の力を有しているのだ。自身が抱き続けている想いとは相反していることを分かっていながらも、悪魔人を傷付けずに救うというのは、冗談抜きで死と隣合わせの世界を生きるということだ。何か一つでも誤れば、悪魔人の手によって命を落とすのはクルムの方になる。
しかし、パルマの心配を察してか、クルムは無言で薄っすらと微笑んだ。クルムの微笑には、全てを受け入れるような覚悟が籠っていた。
クルム・アーレントという人間は、たとえ自分が死ぬことになっても、最後まで他の人の命を守ろうとする。
よく目を凝らせば傷だらけのクルムを見て、パルマはそう思った。
暫くクルムに対してパルマは視線を向けていたが、クルムの瞳は揺らがない。その奥に秘められた決意も、絶対に揺らがないだろう。
パルマはクルムの中に光を垣間見た。今まで感じたこともない、眩い光だ。
そう思うと、パルマの中で込み上げて来るものがあった。そして、込み上げて来るものを抑えきることが出来ず、
「アッハッハ!」
突然吹き出して大笑いするパルマに、クルムは呆けた顔を浮かべた。
「キミはどれだけお人好しなんだい、クルムくん! そんなんじゃ、キミの命がいくつあっても足りないだろう!」
久し振りに大笑いをしたパルマは、腹筋が痛くなるほど笑った。元来、人好きなパルマが、ここまで笑うことが出来たのはいつぶりだろうか。少なくとも「災厄の解放」、いやエスタが訪れた以降から、表情筋を使っていなかった気がする。
そして、満足するまでパルマは笑うと、目尻に浮かんだ涙を拭い、
「だから、早急に作ろうじゃないか。悪魔人の中から悪魔を追い払うことが出来る、対悪魔の武器を!」
パルマは拳を握って、勢いよく宣言した。
このまま萎んで自然と消えることを待つしかなかった、パルマの博士としての心に再び火が灯る。
ここでパルマが立ち上がらなければ、このお人好しのクルム・アーレントという人間は、理想を高くして命を潰えてしまうだろう。それはきっと、将来的にダオレイスにとっての希望が光を放たなくなり、絶望に陥らせることを意味する。
クルムを守るために至高の対悪魔の武器を作ることを、パルマは心に決めた。
「――クルムくん! キミが作ってくれる料理は最高だよ!」
「喜んで頂けて何よりです」
食卓に並んだご飯を食べながら、パルマは頬を綻ばせながら言った。一口食べる度に、美味しい美味しいと言う子供のような素直な賛辞は、クルムに作った甲斐を芽生えさせてくれるものだ。
クルムは食べていたものを飲み込むと、
「でも、今までパルマ博士は料理とかはして来なかったんですか? 料理なんて発明よりも簡単ですけど……」
「ああ、ボクは栄養を取れれば、それで満足だからね。効率の悪い、無駄なことはしない主義なのさ!」
パルマの堂々とした主張を聞いて、クルムは頭を押さえた。
本来であれば、依頼人となる立場のクルムが、何故パルマの家で料理をして食卓を囲むまでになったのか。
その理由は、クルムがパルマの研究所の中へ案内された時まで遡る。
クルムを研究所内に招き入れたパルマはお茶を入れるまで、部屋の中でゆっくりしてくれとクルムに言ったが、クルムはその言葉に甘えることは出来なかった。
書類や開発に必要なもので散乱とした汚い部屋には、どこも座る場所はない。「一応、この研究所は、乙女の住居も兼ねているんだ。まじまじ見られると恥ずかしいよ」と、パルマは茶化すように言ったが、その冗談に笑って応えられるほどのものではなかった。
クルムは他人の家であることは承知で、パルマに依頼を伝えるよりも、部屋の片付けに入った。
パルマとしては、わざわざ探す必要もなく、これはこれで使い勝手が良いと思っていたのだが、クルムの言動には逆らえないものがあった。渋々ながら、パルマも久し振りに部屋の片付けをすることにした。
そして、研究所内が人が休めるくらいには綺麗になったところで、夕刻に差し迫っていたため、クルムが食事の準備を始めたわけだ。といっても、パルマは普段からろくな食事を取っていないようで、ありつけの食材で適当に見繕っただけのものだ。勿論、限られた食材の中で、美味しく食べることが出来るようにクルムは料理をした。
「でも、今まで効率重視で味のことは考えていなかったけど、こんなにいい気分で食事が出来るのなら作ってみるのもアリかなぁ!」
「はい、時間がある時はオススメしますよ」
それから、パルマはすっかりクルムに心を赦し、これまで人と話せなかった分の話を取り戻すように、食事中にクルムに話しかけた。ほとんどの内容は、他愛のない雑談だ。しかし、クルムは嫌な顔一つせず、パルマの話に相槌を打った。
パルマは喋り続ける一方で、クルムのことをしっかりと観察していた。
本当ならば、一刻も早く依頼内容を伝えたいはずなのに、クルムは自分から話題を持ちかけることはせず、パルマから依頼を聞き出すまで待ってくれていた。部屋の散乱っぷりから、パルマのことを案じてくれたのだろう。
今まで出会って来た人の中で、クルムのような人物はいなかった。まるでパルマのことを、事実その通りではあるが、自分の願う道具を作る相手くらいにしか思っていなかった。対等な一人の人間として、誰もパルマに接して来なかったのだ。
世話焼きな人間だ、と心の中で思いながら、クルムに悪印象を抱くことはなかった。
そして、食事が終わり、一休みすると、
「さて、クルムくん。そろそろ君の話を聞こうじゃないか。悪魔人を救いたい、と言っていたよね?」
パルマの質問に、クルムは目を見張った。クルムの表情の変化を見て、パルマは自分の考えが正しかったことが分かった。
「キミがボクのことを案じて、依頼の内容を切り出さなかったのは伝わって来たよ。でも、これでもボクは発明家だ。キミが望むものを、ボクは全力で作らせてもらおう」
「……パルマ博士、ありがとうございます」
クルムは丁寧に頭を下げた。
「まだ作ってもいないのに、そんな仰々しい態度はやめてくれよ。それで、キミはどんな風に悪魔人を救いたいんだい?」
「悪魔人の中にいる悪魔だけを滅ぼしたいです。終の夜は、悪魔人のことを絶対悪として見ていますが、本当は違う。彼らも犠牲者です。悪魔に囚われている苦しみから救い、本来の人として生活できるようにしてあげたい……、それが僕の想いです」
顔を上げて真っ直ぐにパルマのことを見つめるクルムの瞳は、真剣そのものだった。ただ綺麗ごとを言っているのではなく、本心でそうしたいということが伝わって来る。
そして、クルムが言ったことは、パルマが初めて悪魔人を見た時に感じていたことと全く同じだった。
悪魔人を救いたいと思って「バロール」を作ったパルマの想いは、独り善がりで、偽善的な考えではなかった、と認められたような気がした。
「特に、災厄の解放以降、終の夜の方針はまるっきり変わってしまいました。まるで別の組織のように……」
「……キミも辛かっただろう。悪魔人に手を加えるようになって」
言い淀むクルムに、その心中を察したパルマは、優しい声音で慰めた。終の夜が悪魔人に対して容赦をなくしてから、パルマの心も痛んだものだ。間接的にではなく、直接的に手を加えなければならなかったクルムは、どれほど苦しい時間を乗り越えて来たのだろうか。
「あ、いえ。終の夜の方針が変わる前も変わった後も、僕はずっと悪魔人に対して、手を掛けたことはありません」
「……は?」
しかし、パルマの同情も虚しく、クルムは首を横に振った。
パルマは理解が出来ず、口をぽかんと開けながら考える。クルムは終の夜に所属していたのだから、終の夜の方針に従って悪魔人を裁いてたはずだ。そうしなければ、組織の中で生きることは出来ないというのは、どの組織においても当て嵌まるはずだ。なのに、クルムはずっと終の夜の方針に背いて、悪魔人の命を奪うことはなかったという。
一体どういうことだ、と問い詰めるような視線をクルムに注いだ。
クルムは指を組みながら、真剣な表情をしていた。
「たとえ悪魔人だとしても、僕はなるべく傷付けたくなかったんです。純粋に、悪魔人のことを救いたかった。でも、僕の願いは、終の夜にいる限り果たされることはありません。だから、僕は終の夜を抜けて、一人になったとしても悪魔人を救う道を選びました」
「いや、だけどさ、そうすることでキミ自身が危うい立場に置かれることになるんだよ?」
エスタから依頼を受けた際、パルマは直接悪魔人の力を見たから分かる。悪魔人は人外の力を有しているのだ。自身が抱き続けている想いとは相反していることを分かっていながらも、悪魔人を傷付けずに救うというのは、冗談抜きで死と隣合わせの世界を生きるということだ。何か一つでも誤れば、悪魔人の手によって命を落とすのはクルムの方になる。
しかし、パルマの心配を察してか、クルムは無言で薄っすらと微笑んだ。クルムの微笑には、全てを受け入れるような覚悟が籠っていた。
クルム・アーレントという人間は、たとえ自分が死ぬことになっても、最後まで他の人の命を守ろうとする。
よく目を凝らせば傷だらけのクルムを見て、パルマはそう思った。
暫くクルムに対してパルマは視線を向けていたが、クルムの瞳は揺らがない。その奥に秘められた決意も、絶対に揺らがないだろう。
パルマはクルムの中に光を垣間見た。今まで感じたこともない、眩い光だ。
そう思うと、パルマの中で込み上げて来るものがあった。そして、込み上げて来るものを抑えきることが出来ず、
「アッハッハ!」
突然吹き出して大笑いするパルマに、クルムは呆けた顔を浮かべた。
「キミはどれだけお人好しなんだい、クルムくん! そんなんじゃ、キミの命がいくつあっても足りないだろう!」
久し振りに大笑いをしたパルマは、腹筋が痛くなるほど笑った。元来、人好きなパルマが、ここまで笑うことが出来たのはいつぶりだろうか。少なくとも「災厄の解放」、いやエスタが訪れた以降から、表情筋を使っていなかった気がする。
そして、満足するまでパルマは笑うと、目尻に浮かんだ涙を拭い、
「だから、早急に作ろうじゃないか。悪魔人の中から悪魔を追い払うことが出来る、対悪魔の武器を!」
パルマは拳を握って、勢いよく宣言した。
このまま萎んで自然と消えることを待つしかなかった、パルマの博士としての心に再び火が灯る。
ここでパルマが立ち上がらなければ、このお人好しのクルム・アーレントという人間は、理想を高くして命を潰えてしまうだろう。それはきっと、将来的にダオレイスにとっての希望が光を放たなくなり、絶望に陥らせることを意味する。
クルムを守るために至高の対悪魔の武器を作ることを、パルマは心に決めた。
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