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2-20 溢れる感謝
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「――こう言うと、偉そうに聞こえるかもしれないけれど、私はクルム君のことを高く評価しているつもりだ」
クルムは突然の自身に対する評価の言葉に、話の脈絡を掴むことが出来なかった。だから、反応を示すことなく、ソマクの言葉の続きを待つために、真剣な面持ちで立つソマクのことを見つめ返した。
ソマクの瞳には、色々と複雑に絡まった感情が窺える。
「君なら、巡回の舞台に立つことでこの先どうなるかなんて分かったはずだろう。いや、そんなことは誰にだって容易に分かる。なのに、どうして君は命の危険を冒してまで、あの舞台に立ったんだ? まずはクルム君の口から、そのことを聞かせて欲しい」
ソマクが主張したいことを言い終えると、一転、静かな空気が流れ始めた。ソマクの声が、若干緊張も含まれているのを、クルムは聞き逃さなかった。
ソマクの疑問はもっともだ。
希望の再来を待ち望むダオレイスにとって、英雄を迎える意識を高めるためには、巡回という行事は必須ともいえる。その行事もシエルが亡くなって以来、何千年と受け継がれて来たのだ。英雄を待ち望む人が、どれほど巡回を重要視しているだろうか。
しかし、巡回のメインイベントでもあるシエル教団最高指揮官の言葉を待つ人が多くいる中で、クルムはその期待を裏切るような行動をしてしまったのだ。
今こうしてクルムが生きているのも、奇跡に近い。
クルムの答えを一言も聞き漏らさないようにするためか、ソマクは全神経をクルムに傾けている。そして、その中には、英雄に仇を成すかどうかを見極めようと燃える忠誠心が隠れているようだった。
クルムの答え方によって、数秒先の未来も大きく変わるだろう。
クルムは目を閉じ、自分の中にある経緯を振り返る。
巡回の舞台に立った時、多くの人の希望に満ちる顔が見えた。英雄を求める声が、響いた。
そして、クルムは目を開くと、
「……声が聞こえたんです」
自分の行ないの弁明をするかのように、滔々と語り始めた。ソマクは理解できないような怪訝とした表情を浮かべている。
「僕を舞台に立たせようと、願う声が心に聞こえて来たんです。だから、僕は舞台に立つことで、応えようと思いました」
「そんな理由で、あの舞台に立ったというのか……。クルム君の立場を犠牲にしてまで、そのよく分からない願いを成したことで、君は何を得ることが出来た?」
「明確な答えはまだ……。――でも、きっと、僕が僕の旅を全うしてこそ、意味が生まれると思います」
ソマクの緊迫とした問いかけにも、クルムは臆することなく、はっきりと答える。
巡回の舞台に立ったおかげで、クルムは自分の旅の意味を改めて確認することが出来た。
この世界には、英雄を待つ人が多い。言い換えると、人々は何か問題を抱えて生き続け、その問題が英雄によって解かれることを待ち望んでいるということだ。
実際に英雄がいなくなってからは、歴史から大なり小なり争いが絶えることがなかったり、生活を送る上で多くの障害にぶつかって息詰まったり、とにかく人々の顔にはいつも不安と焦りが満ち溢れている。
だから、たとえ足りないとしても、人々に寄り添って、その問題を解く力になってあげたい。
――それこそ、まさに英雄シエル・クヴントがしたように。
そして、英雄と同じ心をもって人の力になることで、人々が英雄シエル・クヴントを実感し、希望の再来が成される時を文字通り希望で過ごすことが出来るようにしてあげたい。
この想いこそ、人好きなクルムが人助けをする原点だ。
「ソマクさん、ありがとうございます」
クルムは嘘偽りのない無邪気な笑みを、忠義に燃えるソマクに向けた。純粋に今の言葉が、クルムがソマクに対して抱く感情だ。クルムの中には、恐れも不安もない。
たった今クルムが紡いだ言葉が、ソマクの耳に優しく、深く入り込んでいく。
クルムの言葉に、ソマクは息を呑んだ。ソマクにとって、あまりにも予想外の言葉だったのだろう。
呆けた表情を見せるソマクに、クルムは微笑みを浮かべ、
「ソマクさんがいなければ、この地で夢半ばに死んでいました。それに――」
一度言葉を区切ると、離れた場所で待っているリッカとシンクのことを見つめた。二人は体の向きを逸らすことなく、真っ直ぐクルム達の方に体を向けている。その心配りに、思わずクルムは息が漏れそうになるのを堪える。
そして、再びクルムは黄色の双眸をソマクに向け、
「それに、リッカさんとシンクとはぐれてしまった僕を探そうと、二人と一緒に親身になって探してくれましたよね。無事この町で二人と合流できたのも、ソマクさんのおかげです。だから――、ありがとうございます」
そう言い切ると、クルムはソマクに頭を下げた。クルムの頭を上から見下ろす形で見ると、ソマクはクルムから視線を逸らすように顔を斜め上へと背けた。
「――全ての事象は繋がっている。私があの場で倒れたことも、君達に助けられたことも、必然だった……か」
ソマクが自らを納得させるように小さく呟いた言葉を、クルムは聞き取ることが出来なかった。クルムがソマクの言葉を聞き直そうとする前に、
「……頭を上げてくれ」
その言葉を聞き直す機会は、ソマクによって失われてしまった。
ソマクの声通りにクルムは頭を上げると、空から視線を移したソマクと向き合った。互いの視線が、真っ直ぐに重なった。
「……はぁ、せっかくの問い詰める演技も、君の前では意味がないな」
忠誠心に燃えていたソマクは、観念したような溜め息を吐くと一変、ソマクを取り巻く雰囲気が普段と変わらない温厚なものへと変わる。
「クルム君の今日の一連の行動に対して、御節介ながら喝を入れようかと思って、あえて演技を入れてみたのだけど……、君は私より遥か先を見据えている上に、現在のことも疎かにせずに見定めているようだ。先ほどの無礼な発言は、どうか忘れてくれ」
ソマクは手を後頭部に触れながら、申し訳なさそうな声音で語りかけていた。
その態度の変わりようを、クルムは受け入れることが出来なかった。
ソマクがクルムの行動について問い詰めるのは当然のことだ。むしろ、もっと怒りをもって、問いただしても大袈裟ではないだろう。
それこそ、シエル教団に所属するソマクの義務ともいえる。
しかし、それにも関わらず、巡回で起こった事態を訊ねたことについて、ソマクは肩身を狭く感じていた。
「……お、怒っていないのですか? 理由があったとはいえ、僕は伝統ある巡回の場で、最もしてはいけないことをしました。いえ、そもそもこんな理由では、誰も耳を貸すはずがありません。何をされても、僕は文句を言える立場では――」
「――確かにシエル教団の立場として言えば怒り、処罰を与えるべきなんだろうけど……、言っただろう? 今はソマク・ロビット一個人として、君の前に立っているんだ。命の恩人に対して、何か行動を起こすつもりはないよ」
ソマクは片目を瞑り、悪戯っ子のような笑みを見せる。強引すぎる論理に、クルムは唖然とし言葉を出すことが出来なかった。
「そもそも、ペテル様が君を見逃した時点で、このヴェルルの中でクルム君をどうこうする権限はないのさ。最高指揮官が選んだ答えに、私が口を挟む分けにはいかないだろう」
「じゃあ、どうして僕に会いに……?」
クルムが頭に抱いた疑問を出した時だ。ソマクは一度だけ微かに口角を上げると、クルムに向かって、
「――ありがとう、ビオス平原で私を助けてくれて。君たちが助けてくれた時、私は一度も出会ったことのない英雄の姿を感じたよ」
自らの頭を下げた。
クルムは突然の自身に対する評価の言葉に、話の脈絡を掴むことが出来なかった。だから、反応を示すことなく、ソマクの言葉の続きを待つために、真剣な面持ちで立つソマクのことを見つめ返した。
ソマクの瞳には、色々と複雑に絡まった感情が窺える。
「君なら、巡回の舞台に立つことでこの先どうなるかなんて分かったはずだろう。いや、そんなことは誰にだって容易に分かる。なのに、どうして君は命の危険を冒してまで、あの舞台に立ったんだ? まずはクルム君の口から、そのことを聞かせて欲しい」
ソマクが主張したいことを言い終えると、一転、静かな空気が流れ始めた。ソマクの声が、若干緊張も含まれているのを、クルムは聞き逃さなかった。
ソマクの疑問はもっともだ。
希望の再来を待ち望むダオレイスにとって、英雄を迎える意識を高めるためには、巡回という行事は必須ともいえる。その行事もシエルが亡くなって以来、何千年と受け継がれて来たのだ。英雄を待ち望む人が、どれほど巡回を重要視しているだろうか。
しかし、巡回のメインイベントでもあるシエル教団最高指揮官の言葉を待つ人が多くいる中で、クルムはその期待を裏切るような行動をしてしまったのだ。
今こうしてクルムが生きているのも、奇跡に近い。
クルムの答えを一言も聞き漏らさないようにするためか、ソマクは全神経をクルムに傾けている。そして、その中には、英雄に仇を成すかどうかを見極めようと燃える忠誠心が隠れているようだった。
クルムの答え方によって、数秒先の未来も大きく変わるだろう。
クルムは目を閉じ、自分の中にある経緯を振り返る。
巡回の舞台に立った時、多くの人の希望に満ちる顔が見えた。英雄を求める声が、響いた。
そして、クルムは目を開くと、
「……声が聞こえたんです」
自分の行ないの弁明をするかのように、滔々と語り始めた。ソマクは理解できないような怪訝とした表情を浮かべている。
「僕を舞台に立たせようと、願う声が心に聞こえて来たんです。だから、僕は舞台に立つことで、応えようと思いました」
「そんな理由で、あの舞台に立ったというのか……。クルム君の立場を犠牲にしてまで、そのよく分からない願いを成したことで、君は何を得ることが出来た?」
「明確な答えはまだ……。――でも、きっと、僕が僕の旅を全うしてこそ、意味が生まれると思います」
ソマクの緊迫とした問いかけにも、クルムは臆することなく、はっきりと答える。
巡回の舞台に立ったおかげで、クルムは自分の旅の意味を改めて確認することが出来た。
この世界には、英雄を待つ人が多い。言い換えると、人々は何か問題を抱えて生き続け、その問題が英雄によって解かれることを待ち望んでいるということだ。
実際に英雄がいなくなってからは、歴史から大なり小なり争いが絶えることがなかったり、生活を送る上で多くの障害にぶつかって息詰まったり、とにかく人々の顔にはいつも不安と焦りが満ち溢れている。
だから、たとえ足りないとしても、人々に寄り添って、その問題を解く力になってあげたい。
――それこそ、まさに英雄シエル・クヴントがしたように。
そして、英雄と同じ心をもって人の力になることで、人々が英雄シエル・クヴントを実感し、希望の再来が成される時を文字通り希望で過ごすことが出来るようにしてあげたい。
この想いこそ、人好きなクルムが人助けをする原点だ。
「ソマクさん、ありがとうございます」
クルムは嘘偽りのない無邪気な笑みを、忠義に燃えるソマクに向けた。純粋に今の言葉が、クルムがソマクに対して抱く感情だ。クルムの中には、恐れも不安もない。
たった今クルムが紡いだ言葉が、ソマクの耳に優しく、深く入り込んでいく。
クルムの言葉に、ソマクは息を呑んだ。ソマクにとって、あまりにも予想外の言葉だったのだろう。
呆けた表情を見せるソマクに、クルムは微笑みを浮かべ、
「ソマクさんがいなければ、この地で夢半ばに死んでいました。それに――」
一度言葉を区切ると、離れた場所で待っているリッカとシンクのことを見つめた。二人は体の向きを逸らすことなく、真っ直ぐクルム達の方に体を向けている。その心配りに、思わずクルムは息が漏れそうになるのを堪える。
そして、再びクルムは黄色の双眸をソマクに向け、
「それに、リッカさんとシンクとはぐれてしまった僕を探そうと、二人と一緒に親身になって探してくれましたよね。無事この町で二人と合流できたのも、ソマクさんのおかげです。だから――、ありがとうございます」
そう言い切ると、クルムはソマクに頭を下げた。クルムの頭を上から見下ろす形で見ると、ソマクはクルムから視線を逸らすように顔を斜め上へと背けた。
「――全ての事象は繋がっている。私があの場で倒れたことも、君達に助けられたことも、必然だった……か」
ソマクが自らを納得させるように小さく呟いた言葉を、クルムは聞き取ることが出来なかった。クルムがソマクの言葉を聞き直そうとする前に、
「……頭を上げてくれ」
その言葉を聞き直す機会は、ソマクによって失われてしまった。
ソマクの声通りにクルムは頭を上げると、空から視線を移したソマクと向き合った。互いの視線が、真っ直ぐに重なった。
「……はぁ、せっかくの問い詰める演技も、君の前では意味がないな」
忠誠心に燃えていたソマクは、観念したような溜め息を吐くと一変、ソマクを取り巻く雰囲気が普段と変わらない温厚なものへと変わる。
「クルム君の今日の一連の行動に対して、御節介ながら喝を入れようかと思って、あえて演技を入れてみたのだけど……、君は私より遥か先を見据えている上に、現在のことも疎かにせずに見定めているようだ。先ほどの無礼な発言は、どうか忘れてくれ」
ソマクは手を後頭部に触れながら、申し訳なさそうな声音で語りかけていた。
その態度の変わりようを、クルムは受け入れることが出来なかった。
ソマクがクルムの行動について問い詰めるのは当然のことだ。むしろ、もっと怒りをもって、問いただしても大袈裟ではないだろう。
それこそ、シエル教団に所属するソマクの義務ともいえる。
しかし、それにも関わらず、巡回で起こった事態を訊ねたことについて、ソマクは肩身を狭く感じていた。
「……お、怒っていないのですか? 理由があったとはいえ、僕は伝統ある巡回の場で、最もしてはいけないことをしました。いえ、そもそもこんな理由では、誰も耳を貸すはずがありません。何をされても、僕は文句を言える立場では――」
「――確かにシエル教団の立場として言えば怒り、処罰を与えるべきなんだろうけど……、言っただろう? 今はソマク・ロビット一個人として、君の前に立っているんだ。命の恩人に対して、何か行動を起こすつもりはないよ」
ソマクは片目を瞑り、悪戯っ子のような笑みを見せる。強引すぎる論理に、クルムは唖然とし言葉を出すことが出来なかった。
「そもそも、ペテル様が君を見逃した時点で、このヴェルルの中でクルム君をどうこうする権限はないのさ。最高指揮官が選んだ答えに、私が口を挟む分けにはいかないだろう」
「じゃあ、どうして僕に会いに……?」
クルムが頭に抱いた疑問を出した時だ。ソマクは一度だけ微かに口角を上げると、クルムに向かって、
「――ありがとう、ビオス平原で私を助けてくれて。君たちが助けてくれた時、私は一度も出会ったことのない英雄の姿を感じたよ」
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