23 / 26
第4章 真実の扉
第23話 底に残っていたのは
しおりを挟む
(時が……)
不意に、まりあの脳裏を過るものがあった。それは、病棟で見つけた不可解な記憶。ベッドに横たわるまりあに、母親が不思議なことを言っていた。
『まさか、こんなことになるなんて』
『あの男とは、別れるから。もう、まりあに近付かせはしないから』
あの男――それが、和哉のことではなく、幹雄のことなのだとしたら。
(生きている)
幹雄が、生きている。
「わたし……誰も死なせてなかったんだ」
ふっと、心が軽くなった。泣き出しそうな程の安堵感が、まりあの全身を満たす。
思えば、あれだけ他の記憶と上手く繋がらなかった。時系列が違ったのだ。
(でも……それならどうして、わたしはここに飛ばされたの?)
まりあは意識を取り戻していた。あの事件で死にかけたことが原因ではない。ならば、何故……。
視界の端に、何かが引っ掛かった。見上げる己の指先に、一際輝くものがある。指輪だ。ダイヤモンドのような小さな石が象嵌された、細みの銀環。左手の薬指。それは、初めからそこにあった。
(ああ……そうだ)
これは――。
見つめる内に、強い光が指輪から放たれ、まりあの身体も意識も、全てを包み込んで追憶へと連れ去った。
◆◇◆
春風が一陣、まりあの長い髪を踊らせる。
「あっ」
擦れ違いざま、一房相手のシャツのボタンに絡まってしまった。
「ごめんなさいっ」
慌てて外そうと手を伸ばすと、相手も同じことを考えたようで、手と手が触れる。互いにびくりと手を引っ込めて、ペコペコ頭を下げ合った。
「ご、ごめんっ」
「い、いえ、こちらこそっ」
改めて、相手がまりあの髪をボタンから解く。優しく丁寧な手付きに、まりあは何だかこそばゆくなった。ちらと目線を上げて、相手の様子を窺う。メガネを掛けた真面目そうな青年だった。まりあと同じく、伴は無く一人。目が合うと、はにかむように微笑んだ。
「外れたよ」
「あ、ありがとう」
ここで、青年はふと心配げに眉を寄せた。
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫? もしかして、邪魔しちゃったかな」
他に人気の無い中庭。青年が来たから、まりあが場所を移動しようとしたのだと察したらしい。そんな風に訊ねてくる。まりあは申し訳なくなって、ぶんぶんと首を左右に振った。
「いえ、そんなっ! ……ただ、わたし、男の人が苦手で……中高まではずっと女子校だったから、まだ慣れなくて」
すると、青年が笑みを零した。
「そっか。僕も、人の多い場所がどうも苦手で……サークル勧誘の嵐から逃げ出してきたんだ。凄い熱気だよね、先輩方。あ、同じ新入生……で合ってる?」
「うん、そう」
今度はまりあがクスリと微笑する。青年が照れたように頬を掻き、提案した。
「良ければ、もう少し休んでいって下さい。その……お邪魔じゃなければ、一緒に話しませんか?」
青年は、名を正人。名前の通り正義感の強い、真人間。初めて会った時から、まりあは何故だか彼に強く惹かれた。
小学生の頃の記憶が無い彼女には分からなかったが、今思えば彼が少し和哉に似ていたからかもしれない。
彼の方もまりあを気に入ったようで、親しくなるのに差程時間は掛からなかった。
幸せだった。二人の間には静かで穏やかな時間が流れ、このまま将来を共に出来ればいいと誓い合うまでになっていた。
けれど、あの――ハロウィンの日に、事は起きた。
「まりあ、どうしたの? 顔が真っ青だ」
この年、まりあは正人と初めて都会のハロウィン行列に行くことになった。二人とも人混みが苦手でこれまでそうした行事に関わったことがなかったのだが、苦手を克服する意味でも一度くらいは挑戦してみようという運びになったのだ。
しかし、待ち合わせ場所で正人を見つけた途端に、まりあが顔色を変えた。
正人の仮装はゾンビだった。別段傷メイクが上手い訳でもない、よくある血糊をぶちまけただけの簡単なものだ。それでもまりあは、紅に染まる恋人の姿を見て、急に気分が悪くなったのだ。
「わ、わたし……分からない」
何故だろう。血を見ると、いつも不穏な心持ちになった。しかし、正人のそれが尋常の量ではなかった為か、この日はいつもの非ではなかった。
まりあは全身を激しく揺さぶられるような衝撃を受けていた。凄まじい吐き気。悪寒。頭をキリで突かれるような鋭い痛みが襲う。
(何これ……わたし、どうしちゃったの?)
どうして、こんなに怖いのか。恋人の今の姿を直視することが出来ない。
俯いて震えるまりあを、正人は心配そうに見つめていた。天使の仮装をした彼女の細い身体が、突如ぐらりと傾ぐ。
「まりあ!」
慌てて正人が支えた、その時。まりあは目を見開いた。
「あ、ああぁあ……ッ」
覗き込む正人の血まみれの顔が、見知らぬ誰かのそれと重なった。浅黒い肌。無精髭。鬼のような憤怒の形相。
脳裏に映像が閃く。吊り下げられたシフォン。割れたガラス瓶。重く鈍い衝撃。掌に残る感触。赤く、紅く、赫く染まりゆく視界。
――それは、消し去った筈の、過去のフラッシュバックだった。
「いやぁああっ!!」
まりあは喉が裂けるような悲鳴を上げて、正人の胸を突き飛ばした。彼は、突然の彼女の行動に驚き、硬直していた。それを確認する余裕もなく、駆ける。
逃げ出した。まりあはその場から。彼から。自分の過去から。
「そう……思い出した」
追憶から現実に立ち戻ったまりあが、静かに口を開く。辺りはいつの間にかまた様相を変えていた。崩れたアパートはもう影もなく、元の通りの学校の校庭に座り込んでいた。傍らには、白い犬とピエロの青年が、彼女を囲むようにして立つ。
「わたしは、あの時のショックで子供の頃の記憶を失くしていたんだ」
人を殺したと思っていた。自分は人殺しなのだと。その事実に耐えかねて、自らの心を守る為、無意識に記憶を封じ込めていた。
「それが……ハロウィンの日に、血まみれの仮装をした正人さんを見て、蘇った」
恐怖した。絶望した。こんな自分が、正人の傍にはもう居られないと思った。
「わたしは人殺し。彼に愛される資格も、幸せになる資格もない。……もう、生きてちゃいけないと思った」
だから、手首を切った。
ハロウィンの夜、一人暮らしのマンションに戻った後、浴室で――。
左の手首が、熱を帯びて紅く光り出す。流した血の色。刻んだ傷の証。それを指先でそっと撫でて、まりあは顔を上げた。
「それで、わたし……ここに来たんだね」
そこには、白い長袖のワンピースを身に纏い、背に作り物の天使の翼を背負った、二十歳の大人の女性の姿があった。
不意に、まりあの脳裏を過るものがあった。それは、病棟で見つけた不可解な記憶。ベッドに横たわるまりあに、母親が不思議なことを言っていた。
『まさか、こんなことになるなんて』
『あの男とは、別れるから。もう、まりあに近付かせはしないから』
あの男――それが、和哉のことではなく、幹雄のことなのだとしたら。
(生きている)
幹雄が、生きている。
「わたし……誰も死なせてなかったんだ」
ふっと、心が軽くなった。泣き出しそうな程の安堵感が、まりあの全身を満たす。
思えば、あれだけ他の記憶と上手く繋がらなかった。時系列が違ったのだ。
(でも……それならどうして、わたしはここに飛ばされたの?)
まりあは意識を取り戻していた。あの事件で死にかけたことが原因ではない。ならば、何故……。
視界の端に、何かが引っ掛かった。見上げる己の指先に、一際輝くものがある。指輪だ。ダイヤモンドのような小さな石が象嵌された、細みの銀環。左手の薬指。それは、初めからそこにあった。
(ああ……そうだ)
これは――。
見つめる内に、強い光が指輪から放たれ、まりあの身体も意識も、全てを包み込んで追憶へと連れ去った。
◆◇◆
春風が一陣、まりあの長い髪を踊らせる。
「あっ」
擦れ違いざま、一房相手のシャツのボタンに絡まってしまった。
「ごめんなさいっ」
慌てて外そうと手を伸ばすと、相手も同じことを考えたようで、手と手が触れる。互いにびくりと手を引っ込めて、ペコペコ頭を下げ合った。
「ご、ごめんっ」
「い、いえ、こちらこそっ」
改めて、相手がまりあの髪をボタンから解く。優しく丁寧な手付きに、まりあは何だかこそばゆくなった。ちらと目線を上げて、相手の様子を窺う。メガネを掛けた真面目そうな青年だった。まりあと同じく、伴は無く一人。目が合うと、はにかむように微笑んだ。
「外れたよ」
「あ、ありがとう」
ここで、青年はふと心配げに眉を寄せた。
「顔色が悪いみたいだけど、大丈夫? もしかして、邪魔しちゃったかな」
他に人気の無い中庭。青年が来たから、まりあが場所を移動しようとしたのだと察したらしい。そんな風に訊ねてくる。まりあは申し訳なくなって、ぶんぶんと首を左右に振った。
「いえ、そんなっ! ……ただ、わたし、男の人が苦手で……中高まではずっと女子校だったから、まだ慣れなくて」
すると、青年が笑みを零した。
「そっか。僕も、人の多い場所がどうも苦手で……サークル勧誘の嵐から逃げ出してきたんだ。凄い熱気だよね、先輩方。あ、同じ新入生……で合ってる?」
「うん、そう」
今度はまりあがクスリと微笑する。青年が照れたように頬を掻き、提案した。
「良ければ、もう少し休んでいって下さい。その……お邪魔じゃなければ、一緒に話しませんか?」
青年は、名を正人。名前の通り正義感の強い、真人間。初めて会った時から、まりあは何故だか彼に強く惹かれた。
小学生の頃の記憶が無い彼女には分からなかったが、今思えば彼が少し和哉に似ていたからかもしれない。
彼の方もまりあを気に入ったようで、親しくなるのに差程時間は掛からなかった。
幸せだった。二人の間には静かで穏やかな時間が流れ、このまま将来を共に出来ればいいと誓い合うまでになっていた。
けれど、あの――ハロウィンの日に、事は起きた。
「まりあ、どうしたの? 顔が真っ青だ」
この年、まりあは正人と初めて都会のハロウィン行列に行くことになった。二人とも人混みが苦手でこれまでそうした行事に関わったことがなかったのだが、苦手を克服する意味でも一度くらいは挑戦してみようという運びになったのだ。
しかし、待ち合わせ場所で正人を見つけた途端に、まりあが顔色を変えた。
正人の仮装はゾンビだった。別段傷メイクが上手い訳でもない、よくある血糊をぶちまけただけの簡単なものだ。それでもまりあは、紅に染まる恋人の姿を見て、急に気分が悪くなったのだ。
「わ、わたし……分からない」
何故だろう。血を見ると、いつも不穏な心持ちになった。しかし、正人のそれが尋常の量ではなかった為か、この日はいつもの非ではなかった。
まりあは全身を激しく揺さぶられるような衝撃を受けていた。凄まじい吐き気。悪寒。頭をキリで突かれるような鋭い痛みが襲う。
(何これ……わたし、どうしちゃったの?)
どうして、こんなに怖いのか。恋人の今の姿を直視することが出来ない。
俯いて震えるまりあを、正人は心配そうに見つめていた。天使の仮装をした彼女の細い身体が、突如ぐらりと傾ぐ。
「まりあ!」
慌てて正人が支えた、その時。まりあは目を見開いた。
「あ、ああぁあ……ッ」
覗き込む正人の血まみれの顔が、見知らぬ誰かのそれと重なった。浅黒い肌。無精髭。鬼のような憤怒の形相。
脳裏に映像が閃く。吊り下げられたシフォン。割れたガラス瓶。重く鈍い衝撃。掌に残る感触。赤く、紅く、赫く染まりゆく視界。
――それは、消し去った筈の、過去のフラッシュバックだった。
「いやぁああっ!!」
まりあは喉が裂けるような悲鳴を上げて、正人の胸を突き飛ばした。彼は、突然の彼女の行動に驚き、硬直していた。それを確認する余裕もなく、駆ける。
逃げ出した。まりあはその場から。彼から。自分の過去から。
「そう……思い出した」
追憶から現実に立ち戻ったまりあが、静かに口を開く。辺りはいつの間にかまた様相を変えていた。崩れたアパートはもう影もなく、元の通りの学校の校庭に座り込んでいた。傍らには、白い犬とピエロの青年が、彼女を囲むようにして立つ。
「わたしは、あの時のショックで子供の頃の記憶を失くしていたんだ」
人を殺したと思っていた。自分は人殺しなのだと。その事実に耐えかねて、自らの心を守る為、無意識に記憶を封じ込めていた。
「それが……ハロウィンの日に、血まみれの仮装をした正人さんを見て、蘇った」
恐怖した。絶望した。こんな自分が、正人の傍にはもう居られないと思った。
「わたしは人殺し。彼に愛される資格も、幸せになる資格もない。……もう、生きてちゃいけないと思った」
だから、手首を切った。
ハロウィンの夜、一人暮らしのマンションに戻った後、浴室で――。
左の手首が、熱を帯びて紅く光り出す。流した血の色。刻んだ傷の証。それを指先でそっと撫でて、まりあは顔を上げた。
「それで、わたし……ここに来たんだね」
そこには、白い長袖のワンピースを身に纏い、背に作り物の天使の翼を背負った、二十歳の大人の女性の姿があった。
0
あなたにおすすめの小説
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
《完結》当て馬悪役令息のツッコミ属性が強すぎて、物語の仕事を全くしないんですが?!
犬丸大福
ファンタジー
ユーディリア・エアトルは母親からの折檻を受け、そのまま意識を失った。
そして夢をみた。
日本で暮らし、平々凡々な日々の中、友人が命を捧げるんじゃないかと思うほどハマっている漫画の推しの顔。
その顔を見て目が覚めた。
なんと自分はこのまま行けば破滅まっしぐらな友人の最推し、当て馬悪役令息であるエミリオ・エアトルの双子の妹ユーディリア・エアトルである事に気がついたのだった。
数ある作品の中から、読んでいただきありがとうございます。
幼少期、最初はツラい状況が続きます。
作者都合のゆるふわご都合設定です。
日曜日以外、1日1話更新目指してます。
エール、お気に入り登録、いいね、コメント、しおり、とても励みになります。
お楽しみ頂けたら幸いです。
***************
2024年6月25日 お気に入り登録100人達成 ありがとうございます!
100人になるまで見捨てずに居て下さった99人の皆様にも感謝を!!
2024年9月9日 お気に入り登録200人達成 感謝感謝でございます!
200人になるまで見捨てずに居て下さった皆様にもこれからも見守っていただける物語を!!
2025年1月6日 お気に入り登録300人達成 感涙に咽び泣いております!
ここまで見捨てずに読んで下さった皆様、頑張って書ききる所存でございます!これからもどうぞよろしくお願いいたします!
2025年3月17日 お気に入り登録400人達成 驚愕し若干焦っております!
こんなにも多くの方に呼んでいただけるとか、本当に感謝感謝でございます。こんなにも長くなった物語でも、ここまで見捨てずに居てくださる皆様、ありがとうございます!!
2025年6月10日 お気に入り登録500人達成 ひょえぇぇ?!
なんですと?!完結してからも登録してくださる方が?!ありがとうございます、ありがとうございます!!
こんなに多くの方にお読み頂けて幸せでございます。
どうしよう、欲が出て来た?
…ショートショートとか書いてみようかな?
2025年7月8日 お気に入り登録600人達成?! うそぉん?!
欲が…欲が…ック!……うん。減った…皆様ごめんなさい、欲は出しちゃいけないらしい…
2025年9月21日 お気に入り登録700人達成?!
どうしよう、どうしよう、何をどう感謝してお返ししたら良いのだろう…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】以上をもちまして、終了とさせていただきます
楽歩
恋愛
異世界から王宮に現れたという“女神の使徒”サラ。公爵令嬢のルシアーナの婚約者である王太子は、簡単に心奪われた。
伝承に語られる“女神の使徒”は時代ごとに現れ、国に奇跡をもたらす存在と言われている。婚約解消を告げる王、口々にルシアーナの処遇を言い合う重臣。
そんな混乱の中、ルシアーナは冷静に状況を見据えていた。
「王妃教育には、国の内部機密が含まれている。君がそれを知ったまま他家に嫁ぐことは……困難だ。女神アウレリア様を祀る神殿にて、王家の監視のもと、一生を女神に仕えて過ごすことになる」
神殿に閉じ込められて一生を過ごす? 冗談じゃないわ。
「お話はもうよろしいかしら?」
王族や重臣たち、誰もが自分の思惑通りに動くと考えている中で、ルシアーナは静かに、己の存在感を突きつける。
※39話、約9万字で完結予定です。最後までお付き合いいただけると嬉しいですm(__)m
🥕おしどり夫婦として12年間の結婚生活を過ごしてきたが一波乱あり、妻は夫を誰かに譲りたくなるのだった。
設楽理沙
ライト文芸
☘ 累計ポイント/ 180万pt 超えました。ありがとうございます。
―― 備忘録 ――
第8回ライト文芸大賞では大賞2位ではじまり2位で終了。 最高 57,392 pt
〃 24h/pt-1位ではじまり2位で終了。 最高 89,034 pt
◇ ◇ ◇ ◇
紳士的でいつだって私や私の両親にやさしくしてくれる
素敵な旦那さま・・だと思ってきたのに。
隠された夫の一面を知った日から、眞奈の苦悩が
始まる。
苦しくて、悲しくてもののすごく惨めで・・
消えてしまいたいと思う眞奈は小さな子供のように
大きな声で泣いた。
泣きながらも、よろけながらも、気がつけば
大地をしっかりと踏みしめていた。
そう、立ち止まってなんていられない。
☆-★-☆-★+☆-★-☆-★+☆-★-☆-★
2025.4.19☑~
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる