6 / 10
第六話:魅惑のバラとクール令嬢
しおりを挟む
テルマ村は、変わった。
俺の【神聖農業】スキルとガイアの力で、死んだ土地は奇跡の農場へと変貌。
【爆裂トマト】がゴブリンを退け、【鋼鉄カボチャ】がC級冒険者を撃退。
そして、【超回復ハーブ】が王都を襲った謎の疫病(※俺を追放した実家が原因)を鎮静化させた。
その結果、どうなったか。
「アルト様! こちら、王都の教会からの寄進でございます!」
「アルトさん! 西の街の商人ギルドが、ぜひウチの小麦を卸してくれと!」
「アルト! 悪いが【鋼鉄カボチャ】が足りねえ! 騎士団の鎧より硬えって、王都で大騒ぎだぞ!」
そう。
テルマ村は、辺境の寂れた村から、一躍「奇跡の村」として、王国中にその名を轟かせ始めていたのだ。
聖女候補のセレナ(ヒロイン②)が、約束通り王都で宣伝しまくってくれたらしい。
おかげで、村は連日、商人や巡礼者、果ては騎士団の視察まで訪れる、一大ブームタウンと化していた。
リリア(ヒロイン①)も、村のまとめ役として、毎日忙しそうに、だが本当に嬉しそうに働いている。
「アルトさんのおかげです! こんなに村が活気づくなんて……!」
そう言って微笑む彼女は、芋スープを運んできた時とは比べ物にならないほど、輝いていた。
そんな熱狂の中、その日、テルマ村に、これまでで最も格式高い馬車が訪れた。
漆黒の車体に、銀色の獅子の紋章。
それは、このテルマ村を含む広大な東部辺境領を治める、アークライト公爵家のものだった。
「公爵様が、こんな辺境の村に……!?」
リック村長が、緊張で顔をこわばらせる。
馬車から降りてきたのは、一人の女性だった。
銀色の長い髪を厳かにまとめ上げ、氷のように冷たい、だが恐ろしく整った顔立ちを持つ美女。
その身にまとうのは、華美なドレスではなく、機能的ながらも最高級の生地で作られた騎士服(サーコート)。
彼女こそ、若くして公爵位を継いだ、現当主。
『氷の公爵令嬢』と呼ばれる、アナスタシア・フォン・アークライト、その人だった。
「……ここが、噂のテルマ村。なるほど、確かに妙な『気』に満ちている」
アナスタシアは、俺の畑を見て、わずかに眉をひそめた。
その視線は、作物(トマトやカボチャ)ではなく、畑そのものから溢れ出る、異常なまでの生命力(マナ)に向けられていた。
「お、お待ちしておりました、アナスタシア様!」
リック村長が、慌てて地面に膝をつこうとする。
「よい。形式は不要だ」
アナスタシアは、冷たくそれを制すると、まっすぐ俺の方を見た。
俺は、相変わらずガイア(クワ)を肩に担ぎ、土まみれのエプロン姿だ。
「貴様が、アルトか」
「……そうっすけど」
「聖女セレナが『神の使徒』と呼び、騎士団が『カボチャの聖者』と恐れる男が、ただの農民にしか見えんな」
その視線は、俺を値踏みしている。
父や兄、イザベラが向けてきた「侮蔑」とは違う。
純粋な「疑い」と「警戒」の目だ。
「(こいつ、他の奴らとは違うな……)」
俺は、直感的にそう感じた。
「王都での疫病騒ぎ、そしてこの辺境領の不作と魔物の活発化。その全ての原因が、バルフォア子爵領にあることは掴んでいる」
アナスタシアは、淡々と語る。
「だが、この村だけが、その厄災を免れ、あまつさえ異常な豊作を謳歌している。……説明しろ、アルト。貴様、何者だ?」
鋭い問い。
もし俺が「魔王の力で……」とか言えば、即座に斬りかかってきそうな気迫だ。
「言ったろ。ただの農家だ」
俺は、動じない。
「バルフォア家からは追放された。このクワ(ガイア)で、この土地を耕したら、美味い野菜が育った。それだけだ」
「……フン。その『クワ』が、伝説級の魔道具(アーティファクト)であることには気づいているぞ」
アナスタシアは、さすが公爵と言うべきか、ガイアの放つ尋常ならざるオーラを感じ取っていた。
「だが、それだけでは、この土地全体を蘇らせるほどの力の説明にはならん。貴様自身のスキルが、異常なのだ」
(バレてる……!)
【神聖農業】のことまでは分からなくとも、俺のスキルがヤバいことには気づいているらしい。
アナスタシアは、俺の畑をゆっくりと歩き始める。
【爆裂トマト】を見て、「危険な植物兵器だ」と呟き。
【鋼鉄カボチャ】を指で弾き、「オリハルコン並みの硬度……馬鹿な」と驚愕し。
【超回復ハーブ】の香りを嗅ぎ、「聖女セレナが夢中になるわけだ……」と納得していた。
彼女は、終始冷静だった。
だが、その冷静さが、ある一点で崩れた。
畑の隅。
俺が、リリアたち村の女の子が喜ぶかと思って、趣味で育てていた「花畑」の前で。
「……この花は、なんだ?」
アナスタシアの足が止まった。
そこに咲いていたのは、夜空の星々を溶かし込んだような、青く、幻想的に輝く「バラ」だった。
「あ、それ? 肥料(ガイアの魔力)の配合間違えたら、なんか光るバラが咲いたんだ」
俺がそう言うと、アナスタシアは、まるで何かに取り憑かれたかのように、そのバラに近づいた。
《フム。あれは【魅惑のバラ(チャーム・ローズ)】よ。主の過剰な生命力が、花の『魅了』効果を暴走させておる。触れれば、精神が弛緩し、本能が剥き出しになるぞ》
(おいガイア! もっと早く言えよ!)
「(ツンツンしてるこの人、ヤバいんじゃ……)」
俺が焦った、その時。
アナスタシアは、公務のストレスと緊張からか、無意識にその青いバラの香りを、深く吸い込んでしまっていた。
フワリ、と。
魅惑の香りが、彼女の鼻腔をくすぐる。
「なっ……!」
次の瞬間。
アナスタシアの、氷のように冷たかった表情が、一気に崩れた。
頬が、カッと赤く染まり。
その瞳が、潤んでいく。
「な、なんだ、これは……! 体が……あつい……! 頭が、ぼーっと……」
アナスタシアは、よろめいた。
俺は、慌ててその華奢な体を支える。
「だ、大丈夫か、公爵様!」
「さ、触るな、無礼者……!」
彼女は俺を突き放そうとするが、力が入らない。
それどころか、俺の土と汗の匂い(農家)に、さらに顔を赤らめる。
「ふ、不覚だ……! こんな、ただの花の香りで……私が……!」
「(すげえ効き目だなおい!)」
「だが……! なんて香りなの……! この、心が解き放たれるような感覚は……! ふ、不覚にも……と、ときめいて……しまった……!」
(はい、モテフラグ③いただきましたーーー!)
アナスタシアは、俺の腕の中で、必死に理性を保とうと震えていた。
「こ、このバラ! 全て買い取る! いや、この畑ごと、アークライト公爵家の管理下に置く!」
「ええ!? ちょ、それは横暴だろ!」
「うるさい! 貴様もだ、アルト! 貴様は、私の……私の専属庭師として、城に来てもらう!」
ツンツンクール令嬢が、まさかのデレ(?)&強引お持ち帰り宣言!?
こうして、俺の知らぬ間に、俺の争奪戦は、聖女と公爵令嬢を巻き込んで、さらに激化していくのだった。
俺の【神聖農業】スキルとガイアの力で、死んだ土地は奇跡の農場へと変貌。
【爆裂トマト】がゴブリンを退け、【鋼鉄カボチャ】がC級冒険者を撃退。
そして、【超回復ハーブ】が王都を襲った謎の疫病(※俺を追放した実家が原因)を鎮静化させた。
その結果、どうなったか。
「アルト様! こちら、王都の教会からの寄進でございます!」
「アルトさん! 西の街の商人ギルドが、ぜひウチの小麦を卸してくれと!」
「アルト! 悪いが【鋼鉄カボチャ】が足りねえ! 騎士団の鎧より硬えって、王都で大騒ぎだぞ!」
そう。
テルマ村は、辺境の寂れた村から、一躍「奇跡の村」として、王国中にその名を轟かせ始めていたのだ。
聖女候補のセレナ(ヒロイン②)が、約束通り王都で宣伝しまくってくれたらしい。
おかげで、村は連日、商人や巡礼者、果ては騎士団の視察まで訪れる、一大ブームタウンと化していた。
リリア(ヒロイン①)も、村のまとめ役として、毎日忙しそうに、だが本当に嬉しそうに働いている。
「アルトさんのおかげです! こんなに村が活気づくなんて……!」
そう言って微笑む彼女は、芋スープを運んできた時とは比べ物にならないほど、輝いていた。
そんな熱狂の中、その日、テルマ村に、これまでで最も格式高い馬車が訪れた。
漆黒の車体に、銀色の獅子の紋章。
それは、このテルマ村を含む広大な東部辺境領を治める、アークライト公爵家のものだった。
「公爵様が、こんな辺境の村に……!?」
リック村長が、緊張で顔をこわばらせる。
馬車から降りてきたのは、一人の女性だった。
銀色の長い髪を厳かにまとめ上げ、氷のように冷たい、だが恐ろしく整った顔立ちを持つ美女。
その身にまとうのは、華美なドレスではなく、機能的ながらも最高級の生地で作られた騎士服(サーコート)。
彼女こそ、若くして公爵位を継いだ、現当主。
『氷の公爵令嬢』と呼ばれる、アナスタシア・フォン・アークライト、その人だった。
「……ここが、噂のテルマ村。なるほど、確かに妙な『気』に満ちている」
アナスタシアは、俺の畑を見て、わずかに眉をひそめた。
その視線は、作物(トマトやカボチャ)ではなく、畑そのものから溢れ出る、異常なまでの生命力(マナ)に向けられていた。
「お、お待ちしておりました、アナスタシア様!」
リック村長が、慌てて地面に膝をつこうとする。
「よい。形式は不要だ」
アナスタシアは、冷たくそれを制すると、まっすぐ俺の方を見た。
俺は、相変わらずガイア(クワ)を肩に担ぎ、土まみれのエプロン姿だ。
「貴様が、アルトか」
「……そうっすけど」
「聖女セレナが『神の使徒』と呼び、騎士団が『カボチャの聖者』と恐れる男が、ただの農民にしか見えんな」
その視線は、俺を値踏みしている。
父や兄、イザベラが向けてきた「侮蔑」とは違う。
純粋な「疑い」と「警戒」の目だ。
「(こいつ、他の奴らとは違うな……)」
俺は、直感的にそう感じた。
「王都での疫病騒ぎ、そしてこの辺境領の不作と魔物の活発化。その全ての原因が、バルフォア子爵領にあることは掴んでいる」
アナスタシアは、淡々と語る。
「だが、この村だけが、その厄災を免れ、あまつさえ異常な豊作を謳歌している。……説明しろ、アルト。貴様、何者だ?」
鋭い問い。
もし俺が「魔王の力で……」とか言えば、即座に斬りかかってきそうな気迫だ。
「言ったろ。ただの農家だ」
俺は、動じない。
「バルフォア家からは追放された。このクワ(ガイア)で、この土地を耕したら、美味い野菜が育った。それだけだ」
「……フン。その『クワ』が、伝説級の魔道具(アーティファクト)であることには気づいているぞ」
アナスタシアは、さすが公爵と言うべきか、ガイアの放つ尋常ならざるオーラを感じ取っていた。
「だが、それだけでは、この土地全体を蘇らせるほどの力の説明にはならん。貴様自身のスキルが、異常なのだ」
(バレてる……!)
【神聖農業】のことまでは分からなくとも、俺のスキルがヤバいことには気づいているらしい。
アナスタシアは、俺の畑をゆっくりと歩き始める。
【爆裂トマト】を見て、「危険な植物兵器だ」と呟き。
【鋼鉄カボチャ】を指で弾き、「オリハルコン並みの硬度……馬鹿な」と驚愕し。
【超回復ハーブ】の香りを嗅ぎ、「聖女セレナが夢中になるわけだ……」と納得していた。
彼女は、終始冷静だった。
だが、その冷静さが、ある一点で崩れた。
畑の隅。
俺が、リリアたち村の女の子が喜ぶかと思って、趣味で育てていた「花畑」の前で。
「……この花は、なんだ?」
アナスタシアの足が止まった。
そこに咲いていたのは、夜空の星々を溶かし込んだような、青く、幻想的に輝く「バラ」だった。
「あ、それ? 肥料(ガイアの魔力)の配合間違えたら、なんか光るバラが咲いたんだ」
俺がそう言うと、アナスタシアは、まるで何かに取り憑かれたかのように、そのバラに近づいた。
《フム。あれは【魅惑のバラ(チャーム・ローズ)】よ。主の過剰な生命力が、花の『魅了』効果を暴走させておる。触れれば、精神が弛緩し、本能が剥き出しになるぞ》
(おいガイア! もっと早く言えよ!)
「(ツンツンしてるこの人、ヤバいんじゃ……)」
俺が焦った、その時。
アナスタシアは、公務のストレスと緊張からか、無意識にその青いバラの香りを、深く吸い込んでしまっていた。
フワリ、と。
魅惑の香りが、彼女の鼻腔をくすぐる。
「なっ……!」
次の瞬間。
アナスタシアの、氷のように冷たかった表情が、一気に崩れた。
頬が、カッと赤く染まり。
その瞳が、潤んでいく。
「な、なんだ、これは……! 体が……あつい……! 頭が、ぼーっと……」
アナスタシアは、よろめいた。
俺は、慌ててその華奢な体を支える。
「だ、大丈夫か、公爵様!」
「さ、触るな、無礼者……!」
彼女は俺を突き放そうとするが、力が入らない。
それどころか、俺の土と汗の匂い(農家)に、さらに顔を赤らめる。
「ふ、不覚だ……! こんな、ただの花の香りで……私が……!」
「(すげえ効き目だなおい!)」
「だが……! なんて香りなの……! この、心が解き放たれるような感覚は……! ふ、不覚にも……と、ときめいて……しまった……!」
(はい、モテフラグ③いただきましたーーー!)
アナスタシアは、俺の腕の中で、必死に理性を保とうと震えていた。
「こ、このバラ! 全て買い取る! いや、この畑ごと、アークライト公爵家の管理下に置く!」
「ええ!? ちょ、それは横暴だろ!」
「うるさい! 貴様もだ、アルト! 貴様は、私の……私の専属庭師として、城に来てもらう!」
ツンツンクール令嬢が、まさかのデレ(?)&強引お持ち帰り宣言!?
こうして、俺の知らぬ間に、俺の争奪戦は、聖女と公爵令嬢を巻き込んで、さらに激化していくのだった。
0
あなたにおすすめの小説
『婚約破棄された悪役令嬢ですが、嫁ぎ先で“連れ子三人”の母になりました ~三人の「ママ」が聞けるまで、私は絶対に逃げません~』
放浪人
恋愛
「母はいりません」と拒絶された悪役令嬢が、最強の“ママ”になるまでの物語。
「君のような可愛げのない女は、王妃にふさわしくない」
身に覚えのない罪で婚約破棄され、“悪役令嬢”の汚名を着せられたクラリス。 彼女が新たに嫁いだのは、北方の辺境を守る「氷の公爵」ことレオンハルト・フォン・グレイフだった。
冷え切った屋敷で彼女を待っていたのは、無表情な夫と、心に傷を負った三人の連れ子たち。 「僕たちに、母はいりません」 初対面で突きつけられた三つの拒絶。しかし、クラリスは諦めなかった。
「称号はいりません。私が欲しいのは――あなたたち三人の『ママ』になれる日だけです」
得意の生活魔法『灯(ともしび)』で凍えた部屋を温め、『鎮(しずめ)』の歌で夜泣きを癒やし、家政手腕で荒れた食卓を立て直す。 クラリスの献身的な愛情は、頑なだった子供たちの心を解きほぐし、やがて不器用な夫の氷の心さえも熱く溶かしていく。
これは、不遇な悪役令嬢が「最強の母」となり、家族を脅かす元婚約者や魔獣たちを華麗に撃退し、最愛の家族から「ママ」と呼ばれるその日までを綴った物語。
「お前は用済みだ」役立たずの【地図製作者】と追放されたので、覚醒したチートスキルで最高の仲間と伝説のパーティーを結成することにした
黒崎隼人
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――役立たずの【地図製作者(マッパー)】として所属パーティーから無一文で追放された青年、レイン。死を覚悟した未開の地で、彼のスキルは【絶対領域把握(ワールド・マッピング)】へと覚醒する。
地形、魔物、隠された宝、そのすべてを瞬時に地図化し好きな場所へ転移する。それは世界そのものを掌に収めるに等しいチートスキルだった。
魔力制御が苦手な銀髪のエルフ美少女、誇りを失った獣人の凄腕鍛冶師。才能を活かせずにいた仲間たちと出会った時、レインの地図は彼らの未来を照らし出す最強のコンパスとなる。
これは、役立たずと罵られた一人の青年が最高の仲間と共に自らの居場所を見つけ、やがて伝説へと成り上がっていく冒険譚。
「さて、どこへ行こうか。俺たちの地図は、まだ真っ白だ」
追放された凡人魔導士ですが、実は世界最強の隠しステ持ちでした〜気づかないうちに英雄扱いされて、美少女たちに囲まれていました〜
にゃ-さん
ファンタジー
「お前は凡人だ。パーティから追放だ」
勇者パーティの役立たずと蔑まれ、辺境へと追放された下級魔導士エイル。
自分でも平凡だと信じて疑わなかった彼は、辺境でのんびり暮らそうと決意する。
だが、偶然鑑定を受けたことで判明する。
「……え?俺のステータス、バグってないか?」
魔力無限、全属性適性、成長率無限大。
常識外れどころか、世界の理そのものを揺るがす「世界最強の隠しステ」を抱えた、規格外のチートだった。
自覚がないまま災厄級の魔物をワンパンし、滅亡寸前の国を片手間で救い、さらには救われた美少女たちから慕われ、いつの間にかハーレム状態に。
一方、エイルを追放した勇者たちは、守ってもらっていた無自覚チートを失い、あっという間に泥沼へと転落していく。
「俺、本当に凡人なんだけどなあ……」
本人だけが自分を凡人だと思い込んでいる、無自覚最強魔導士の、追放から始まる自由気ままな英雄譚。
ざまぁ上等、主人公最強&ハーレム要素たっぷりでお届けします。
辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~
香木陽灯
恋愛
「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」
実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。
「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」
「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」
二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。
※ふんわり設定です。
※他サイトにも掲載中です。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
氷の精霊と忘れられた王国 〜追放された青年、消えた約束を探して〜
fuwamofu
ファンタジー
かつて「英雄」と讃えられた青年アレンは、仲間の裏切りによって王国を追放された。
雪原の果てで出会ったのは、心を閉ざした氷の精霊・リィナ。
絶望の底で交わした契約が、やがて滅びかけた王国の運命を変えていく――。
氷と炎、愛と憎しみ、真実と嘘が交錯する異世界再生ファンタジー。
彼はなぜ忘れられ、なぜ再び立ち上がるのか。
世界の記憶が凍りつく時、ひとつの約束だけが、彼らを導く。
異世界レストラン・フェルマータ ~追放料理人の俺、神の舌で世界を喰らう~
たまごころ
ファンタジー
王都の五つ星料理店を追放された若き料理人カイ。理不尽な仕打ちに絶望しかけたその瞬間、彼は異世界で目を覚ます。
そこは「味覚」が魔力と結びついた世界──。美味を極めれば魔力が高まり、料理は民を癒やし、王すら跪く力を持つ。
一介の料理人だったカイは、神の舌「フェルマータ」の力に目覚め、貧しい村に小さな食堂を開く。
だがその料理は瞬く間に世界を変え、王侯貴族、聖女、竜姫、女勇者、果ては神々までが彼の皿を求めるようになる。
追放された男の、料理と復讐と愛の異世界成り上がり劇、ここに開店!
【完結】無能と婚約破棄された令嬢、辺境で最強魔導士として覚醒しました
東野あさひ
ファンタジー
無能の烙印、婚約破棄、そして辺境追放――。でもそれ、全部“勘違い”でした。
王国随一の名門貴族令嬢ノクティア・エルヴァーンは、魔力がないと断定され、婚約を破棄されて辺境へと追放された。
だが、誰も知らなかった――彼女が「古代魔術」の適性を持つ唯一の魔導士であることを。
行き着いた先は魔物の脅威に晒されるグランツ砦。
冷徹な司令官カイラスとの出会いをきっかけに、彼女の眠っていた力が次第に目を覚まし始める。
無能令嬢と嘲笑された少女が、辺境で覚醒し、最強へと駆け上がる――!
王都の者たちよ、見ていなさい。今度は私が、あなたたちを見下ろす番です。
これは、“追放令嬢”が辺境から世界を変える、痛快ざまぁ×覚醒ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる