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第四章・魔王城決戦編
第22話:終焉の島へのカチコミ! 決戦、魔王城!
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―――空が、震えていた。
大陸の最北端、終焉の島。
その上空に浮かぶ、漆黒の魔王城。
常に雷雲を纏い、何人たりとも寄せ付けない絶対不可侵の領域。
島全体を覆うのは、神代の魔法による【絶対結界】。
物理攻撃無効、魔法攻撃反射。
歴史上、いかなる軍隊も、勇者も、この結界に傷一つつけられなかった。
だが、今日。
その歴史が終わる。
ズズズズズズズ……!
雲海を突き破り、一つの「山」が浮上してきた。
いや、それは山ではない。
無数の剣、槍、瓦礫、そして古代遺跡のパーツが複雑に絡み合い、泥と魔力で接合された、全長五百メートルを超える超巨大構造物。
俺たち「銀の翼」が操る決戦要塞、【大地の箱舟】(ゴミ拾い号から改名・セシリア案)だ!
「見えたぞ! あれが魔王城だ!」
箱舟の先端で、俺は叫んだ。
風圧が凄まじいが、【風の支配権】で制御しているため、甲板(瓦礫の上)は無風地帯だ。
「結界が来ます! エディさん!」
セシリアが警告する。
目の前に、空を覆い尽くすほどの六角形の光の壁が出現した。
魔王城を守る【絶対結界】だ。
「上等だ! 四宝玉、同調開始!」
俺は、箱舟の中枢に埋め込んだ四つの宝玉に魔力を流し込む。
火、水、風、土。
四つの元素が共鳴し、虹色の光が箱舟全体を包み込む。
「フェン、頼む!」
「はいっ! 【白狼の城壁】・衝角形態!」
フェンが、箱舟の最前部に立ち、自身の盾を巨大化させる。
それは鋭利な角となり、結界の一点を目指す。
「メロディ、歌え! リカルド、呪え!」
「♪~~(結界中和の歌)!」
「【結界腐食】ッ! 食らえ、錆びちまえ!」
そして、俺が舵を取る。
「全速前進! このままブチ抜くぞォォォッ!」
ドォォォォォォォォンッ!!
衝突音。
世界が歪むような衝撃。
絶対結界と、四宝玉の力が激突し、火花が散る。
――ピキッ。
乾いた音が響いた。
無敵を誇った結界の表面に、亀裂が走る。
「いっけぇぇぇぇぇッ!!」
パァァァァァァァァンッ!!
結界が、ガラス細工のように砕け散った。
俺たちの箱舟は、その破片を蹴散らしながら、魔王城の正門前広場へと強行着陸した。
ズシンッ!!
着陸の衝撃で、魔王城そのものが揺れる。
「……着いたな」
俺は、瓦礫の山から降り立った。
目の前には、威圧的な黒曜石の城門。
そして、そこから雪崩れ出てくる、おびただしい数の魔族の軍勢。
「キサマラァァッ! ココヲドコダトオモッテイル!」
「魔王様ノ御前デアルゾ!」
上級悪魔、ガーゴイル、魔鎧騎士。
その数、数千。
Sランク級の魔物も混じっている、文字通りの最強軍団だ。
「……ふん。歓迎会にしちゃあ、暑苦しい連中だぜ」
リカルドが、首をコキコキと鳴らす。
「大将。ここは俺たちに任せて、先に行きな」
「は?」
俺が振り返ると、仲間たちがそれぞれの武器を構えていた。
「魔王は、最上階の玉座にいるはずです」
セシリアが杖を握りしめる。
「ここは私たちが食い止めます。エディさんは、魔王のところへ!」
「……おいおい、数千だぞ? 無茶だろ」
「無茶じゃありません!」
フェンが、タワーシールドを地面に叩きつけた。
「わたくしたちは、『銀の翼』です! エディさんに拾われた、最強の『元・ゴミ』たちです!」
「私の歌で、全員強化します! いけます!」
メロディも、気合十分にウィンクする。
「……へっ、言ってくれるじゃねえか」
俺は、仲間たちの顔を見た。
誰も、微塵も負ける気なんてしていない。
こいつら、いつの間にか俺より頼もしくなりやがって。
「わかった。……死ぬなよ」
「当たり前だろ。酒代、まだ返してもらってねえかんな!」
俺は、仲間たちに背を向け、魔王城の入り口へと走り出した。
「かかれェェェッ! 人間どもを殺せェェェッ!」
魔族軍団が襲いかかる。
「させません! 【白狼の城壁】・多重展開!」
フェンが無数の光の盾を展開し、軍勢の進路を塞ぐ。
「【天罰の雷】!」
セシリアの広範囲魔法が炸裂する。
「【連鎖呪怨】! 一人呪えば全員伝染だ、ヒャッハー!」
リカルドの凶悪なデバフがパンデミックを起こす。
「♪~~(戦意高揚のマーチ)!」
背後で繰り広げられる激戦の音を聞きながら、俺は城内へと突入した。
◇ ◇ ◇
魔王城の内部は、静かだった。
外の喧騒が嘘のように、冷たい静寂が支配していた。
俺は、長い螺旋階段を駆け上がる。
罠はない。伏兵もいない。
魔王は、俺が来るのを待っているのだ。
そして、最上階。
巨大な両開きの扉を、俺は蹴り開けた。
そこは、天井のない広大な広間だった。
頭上には、渦巻く暗黒の雷雲。
その下、玉座に、一人の男が座っていた。
漆黒の礼服。背中には六枚の黒い翼。
人間と変わらない容姿だが、その額にはねじれた二本の角がある。
そして、何より目を引くのは、その瞳。
全てを見透かし、全てを「無価値」と断ずる、冷酷な金色の瞳。
魔王、ルシファー。
「……来たか、人間」
魔王の声は、静かだった。
だが、その一言だけで、周囲の空間が震え、重力が倍加したような圧力が俺を襲う。
「意外だったぞ。大渓谷へ捨てたゴミが、まさか自力で這い上がってくるとはな」
魔王は、頬杖をついたまま、つまらなそうに俺を見た。
「しかも、私が捨てた失敗作(ゴミ)どもを引き連れてな。……物好きにも程がある」
「……ゴミゴミうるせえな、あんた」
俺は、圧力を跳ね除け、一歩踏み出した。
俺はエディ。ゴミ拾いだ。……あんたが捨てたモン、全部拾ってここまで来たぜ」
「ほう。……で? 私に勝てるとでも?」
魔王が、指先を軽く上げた。
ドォォォン!!
俺の足元が爆発した。
魔法の詠唱も、予備動作もない。ただの「魔力の放出」だけで、この威力。
「くっ……!」
俺はバックステップで回避するが、衝撃波だけで吹き飛ばされる。
【超再生】が発動するが、ダメージが深い。
「無駄だ。貴様らがどれほど足掻こうと、所詮は『規格外品』。世界の理から外れた異物だ」
魔王が立ち上がった。
その背後の翼が大きく広がり、世界を闇で覆い尽くす。
「私は、この世界を『再構築』する」
魔王が、淡々と語り始めた。
「人間は愚かで、弱く、醜い。互いに争い、資源を食い潰し、星を汚すだけの害虫だ。……だから、一度すべてを『廃棄(リセット)』し、新たな秩序ある世界を創る」
それが、魔王の目的。
人類抹殺。世界のリセット。
よくある話だ。だが、こいつの実力は本物だ。
「貴様らのような『ゴミ』に、新しい世界の席はない。……消えろ」
魔王が手をかざす。
その掌に、黒い極小の球体が生まれた。
【虚無の球】。
触れたもの全てを、存在ごと消滅させる、究極の破壊魔法。
「……勝手なこと言ってんじゃねえよ」
俺は、短剣を構えた。
膝が震える。本能が「死ぬ」と警鐘を鳴らしている。
だが、引くわけにはいかない。
「人間が醜い? 弱い? ……ああ、そうかもな。俺だって、何度もそう思ったよ。裏切られ、捨てられ、絶望した」
俺の脳裏に、レオンたちの顔が浮かぶ。
ヴァレリウスの顔が浮かぶ。
汚染された街、捨てられた精霊王。
「だけどな!」
俺は叫んだ。
同時に、フェンの笑顔が、セシリアの涙が、リカルドの憎まれ口が、メロディの歌声が浮かぶ。
「捨てられたゴミの中にも、輝くモノはあるんだよ! 泥だらけでも、傷だらけでも……磨けば光る『宝物』があるんだ!」
「……戯言を」
魔王が、虚無の球を放った。
音もなく迫る、死の塊。
回避不可能。防御不可能。
俺は、逃げなかった。
右手を、前に突き出した。
「俺のスキルは【万物拾得】!」
俺は、迫りくる「虚無」を睨みつけた。
「あんたが放ったその『絶望』すら! 俺にとっては『拾うべき力』だッ!!」
バチバチバチッ!!
俺の右手が、黒い球体に触れる。
皮膚が焼ける。骨が軋む。
魂が削り取られるような激痛。
だが、離さない!
『警告! 対象:【虚無】エネルギー! 拾得許容量を超過!』
『身体崩壊の危険性アリ!』
「うるせええええ! 根性で耐えろおおおッ!」
俺は、叫びと共に、魔王の放った最大魔法を、無理やり「握り潰した」。
シュゥゥゥン……。
黒い球体が、俺の右手に吸い込まれ、消滅した。
「……な、に……?」
魔王の顔に、初めて「驚愕」の色が浮かんだ。
「私の『虚無』を……拾った、だと……?」
「はぁ……はぁ……」
俺の右腕は、黒く変色し、炭のようになっていた。
だが、動く。
そして、俺の中には今、魔王の力が宿っている。
「言っただろ。俺は『ゴミ拾い』だ」
俺は、黒く染まった右腕で、魔王を指差した。
「あんたが世界を『ゴミ』だって捨てようとするなら……俺は、世界ごとあんたを『拾って』やる」
俺は、地面を蹴った。
魔王との、最後の戦いが始まる。
【万物拾得】vs【世界廃棄】。
勝つのは、捨てる者か、拾う者か。
決着の時は、今だッ!!
大陸の最北端、終焉の島。
その上空に浮かぶ、漆黒の魔王城。
常に雷雲を纏い、何人たりとも寄せ付けない絶対不可侵の領域。
島全体を覆うのは、神代の魔法による【絶対結界】。
物理攻撃無効、魔法攻撃反射。
歴史上、いかなる軍隊も、勇者も、この結界に傷一つつけられなかった。
だが、今日。
その歴史が終わる。
ズズズズズズズ……!
雲海を突き破り、一つの「山」が浮上してきた。
いや、それは山ではない。
無数の剣、槍、瓦礫、そして古代遺跡のパーツが複雑に絡み合い、泥と魔力で接合された、全長五百メートルを超える超巨大構造物。
俺たち「銀の翼」が操る決戦要塞、【大地の箱舟】(ゴミ拾い号から改名・セシリア案)だ!
「見えたぞ! あれが魔王城だ!」
箱舟の先端で、俺は叫んだ。
風圧が凄まじいが、【風の支配権】で制御しているため、甲板(瓦礫の上)は無風地帯だ。
「結界が来ます! エディさん!」
セシリアが警告する。
目の前に、空を覆い尽くすほどの六角形の光の壁が出現した。
魔王城を守る【絶対結界】だ。
「上等だ! 四宝玉、同調開始!」
俺は、箱舟の中枢に埋め込んだ四つの宝玉に魔力を流し込む。
火、水、風、土。
四つの元素が共鳴し、虹色の光が箱舟全体を包み込む。
「フェン、頼む!」
「はいっ! 【白狼の城壁】・衝角形態!」
フェンが、箱舟の最前部に立ち、自身の盾を巨大化させる。
それは鋭利な角となり、結界の一点を目指す。
「メロディ、歌え! リカルド、呪え!」
「♪~~(結界中和の歌)!」
「【結界腐食】ッ! 食らえ、錆びちまえ!」
そして、俺が舵を取る。
「全速前進! このままブチ抜くぞォォォッ!」
ドォォォォォォォォンッ!!
衝突音。
世界が歪むような衝撃。
絶対結界と、四宝玉の力が激突し、火花が散る。
――ピキッ。
乾いた音が響いた。
無敵を誇った結界の表面に、亀裂が走る。
「いっけぇぇぇぇぇッ!!」
パァァァァァァァァンッ!!
結界が、ガラス細工のように砕け散った。
俺たちの箱舟は、その破片を蹴散らしながら、魔王城の正門前広場へと強行着陸した。
ズシンッ!!
着陸の衝撃で、魔王城そのものが揺れる。
「……着いたな」
俺は、瓦礫の山から降り立った。
目の前には、威圧的な黒曜石の城門。
そして、そこから雪崩れ出てくる、おびただしい数の魔族の軍勢。
「キサマラァァッ! ココヲドコダトオモッテイル!」
「魔王様ノ御前デアルゾ!」
上級悪魔、ガーゴイル、魔鎧騎士。
その数、数千。
Sランク級の魔物も混じっている、文字通りの最強軍団だ。
「……ふん。歓迎会にしちゃあ、暑苦しい連中だぜ」
リカルドが、首をコキコキと鳴らす。
「大将。ここは俺たちに任せて、先に行きな」
「は?」
俺が振り返ると、仲間たちがそれぞれの武器を構えていた。
「魔王は、最上階の玉座にいるはずです」
セシリアが杖を握りしめる。
「ここは私たちが食い止めます。エディさんは、魔王のところへ!」
「……おいおい、数千だぞ? 無茶だろ」
「無茶じゃありません!」
フェンが、タワーシールドを地面に叩きつけた。
「わたくしたちは、『銀の翼』です! エディさんに拾われた、最強の『元・ゴミ』たちです!」
「私の歌で、全員強化します! いけます!」
メロディも、気合十分にウィンクする。
「……へっ、言ってくれるじゃねえか」
俺は、仲間たちの顔を見た。
誰も、微塵も負ける気なんてしていない。
こいつら、いつの間にか俺より頼もしくなりやがって。
「わかった。……死ぬなよ」
「当たり前だろ。酒代、まだ返してもらってねえかんな!」
俺は、仲間たちに背を向け、魔王城の入り口へと走り出した。
「かかれェェェッ! 人間どもを殺せェェェッ!」
魔族軍団が襲いかかる。
「させません! 【白狼の城壁】・多重展開!」
フェンが無数の光の盾を展開し、軍勢の進路を塞ぐ。
「【天罰の雷】!」
セシリアの広範囲魔法が炸裂する。
「【連鎖呪怨】! 一人呪えば全員伝染だ、ヒャッハー!」
リカルドの凶悪なデバフがパンデミックを起こす。
「♪~~(戦意高揚のマーチ)!」
背後で繰り広げられる激戦の音を聞きながら、俺は城内へと突入した。
◇ ◇ ◇
魔王城の内部は、静かだった。
外の喧騒が嘘のように、冷たい静寂が支配していた。
俺は、長い螺旋階段を駆け上がる。
罠はない。伏兵もいない。
魔王は、俺が来るのを待っているのだ。
そして、最上階。
巨大な両開きの扉を、俺は蹴り開けた。
そこは、天井のない広大な広間だった。
頭上には、渦巻く暗黒の雷雲。
その下、玉座に、一人の男が座っていた。
漆黒の礼服。背中には六枚の黒い翼。
人間と変わらない容姿だが、その額にはねじれた二本の角がある。
そして、何より目を引くのは、その瞳。
全てを見透かし、全てを「無価値」と断ずる、冷酷な金色の瞳。
魔王、ルシファー。
「……来たか、人間」
魔王の声は、静かだった。
だが、その一言だけで、周囲の空間が震え、重力が倍加したような圧力が俺を襲う。
「意外だったぞ。大渓谷へ捨てたゴミが、まさか自力で這い上がってくるとはな」
魔王は、頬杖をついたまま、つまらなそうに俺を見た。
「しかも、私が捨てた失敗作(ゴミ)どもを引き連れてな。……物好きにも程がある」
「……ゴミゴミうるせえな、あんた」
俺は、圧力を跳ね除け、一歩踏み出した。
俺はエディ。ゴミ拾いだ。……あんたが捨てたモン、全部拾ってここまで来たぜ」
「ほう。……で? 私に勝てるとでも?」
魔王が、指先を軽く上げた。
ドォォォン!!
俺の足元が爆発した。
魔法の詠唱も、予備動作もない。ただの「魔力の放出」だけで、この威力。
「くっ……!」
俺はバックステップで回避するが、衝撃波だけで吹き飛ばされる。
【超再生】が発動するが、ダメージが深い。
「無駄だ。貴様らがどれほど足掻こうと、所詮は『規格外品』。世界の理から外れた異物だ」
魔王が立ち上がった。
その背後の翼が大きく広がり、世界を闇で覆い尽くす。
「私は、この世界を『再構築』する」
魔王が、淡々と語り始めた。
「人間は愚かで、弱く、醜い。互いに争い、資源を食い潰し、星を汚すだけの害虫だ。……だから、一度すべてを『廃棄(リセット)』し、新たな秩序ある世界を創る」
それが、魔王の目的。
人類抹殺。世界のリセット。
よくある話だ。だが、こいつの実力は本物だ。
「貴様らのような『ゴミ』に、新しい世界の席はない。……消えろ」
魔王が手をかざす。
その掌に、黒い極小の球体が生まれた。
【虚無の球】。
触れたもの全てを、存在ごと消滅させる、究極の破壊魔法。
「……勝手なこと言ってんじゃねえよ」
俺は、短剣を構えた。
膝が震える。本能が「死ぬ」と警鐘を鳴らしている。
だが、引くわけにはいかない。
「人間が醜い? 弱い? ……ああ、そうかもな。俺だって、何度もそう思ったよ。裏切られ、捨てられ、絶望した」
俺の脳裏に、レオンたちの顔が浮かぶ。
ヴァレリウスの顔が浮かぶ。
汚染された街、捨てられた精霊王。
「だけどな!」
俺は叫んだ。
同時に、フェンの笑顔が、セシリアの涙が、リカルドの憎まれ口が、メロディの歌声が浮かぶ。
「捨てられたゴミの中にも、輝くモノはあるんだよ! 泥だらけでも、傷だらけでも……磨けば光る『宝物』があるんだ!」
「……戯言を」
魔王が、虚無の球を放った。
音もなく迫る、死の塊。
回避不可能。防御不可能。
俺は、逃げなかった。
右手を、前に突き出した。
「俺のスキルは【万物拾得】!」
俺は、迫りくる「虚無」を睨みつけた。
「あんたが放ったその『絶望』すら! 俺にとっては『拾うべき力』だッ!!」
バチバチバチッ!!
俺の右手が、黒い球体に触れる。
皮膚が焼ける。骨が軋む。
魂が削り取られるような激痛。
だが、離さない!
『警告! 対象:【虚無】エネルギー! 拾得許容量を超過!』
『身体崩壊の危険性アリ!』
「うるせええええ! 根性で耐えろおおおッ!」
俺は、叫びと共に、魔王の放った最大魔法を、無理やり「握り潰した」。
シュゥゥゥン……。
黒い球体が、俺の右手に吸い込まれ、消滅した。
「……な、に……?」
魔王の顔に、初めて「驚愕」の色が浮かんだ。
「私の『虚無』を……拾った、だと……?」
「はぁ……はぁ……」
俺の右腕は、黒く変色し、炭のようになっていた。
だが、動く。
そして、俺の中には今、魔王の力が宿っている。
「言っただろ。俺は『ゴミ拾い』だ」
俺は、黒く染まった右腕で、魔王を指差した。
「あんたが世界を『ゴミ』だって捨てようとするなら……俺は、世界ごとあんたを『拾って』やる」
俺は、地面を蹴った。
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