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学園生活をエンジョイする
閑話:或第二王子の豹変 ※No Side※
第四皇子が退出した教室では、緊張の糸が切れたように皆が肩を下ろした。
「……はあ。やっといなくなった」
「もうしんどいよ……これを2年間も続けなきゃいけないの……?」
「運が無かったとして、諦めるしかないんだろうけどさ……」
「もっと楽しい学園生活を送ろうと思ってたのに……」
生徒たちの口から漏れ出るのは、落胆と絶望。言葉にはしていないが、そこには確かに第四皇子に対する非難が含まれていた。
担任の教師はこの空気は良くないと感じ、何とか場を明るくしようと前向きな言葉を発する。
「こらこら。まだまだこれからだろ」
「だって先生、無理でしょ」
「そりゃ元凶がいなくなったら、変わるかもしれないけど……」
「ちょっと、そんなこと思ってても言ったら駄目でしょ!」
だが生徒たちの会話はどんどん悪い方へと向かっていく。身分上、生徒たちは第四皇子を表立って糾弾し、排除することは出来ない。しかし言外に出て行って欲しいと表現している発言を、窘めはするものの誰も非難していないことから、その発言が皆の心情を代表した言葉であることが窺えるだろう。
そこで今まで沈黙を貫いていた公爵家の令嬢が口を開いた。
「……この国の象徴である皇族が、この学園の精神に反するとは、この国の未来は暗いな」
令嬢らしくないその口調は、男女の社会的差別を嫌う彼女の信念の表れである。彼女は平等を尊び、男女のみならず身分制度などの様々な差別を嫌悪している。そんな彼女にとって、先程のあの出来事は耐え難いものだったようだ。
これはいけない。
担任の教師は危機感を覚えた。彼はわかっていた。第四皇子があの空気を望んでなかったことを。あの空気を作り出したのはここにいる生徒たちの方で、助長したのは自分であることを。
教室を去る時の、平静を装いながらも隠しきれていない寂しさを滲ませていた、あの後ろ姿を。
だがどう伝えれば良いか。下手なことを言えば皇族に媚びを売っていると言われかねない。そうなれば余計このクラスの空気が悪くなる。あくまで客観的に、公平な立場で話をしなければ。
担任の教師が内心で焦っていると、不意に「ふふっ」と言う不敵な笑い声が聞こえてきた。ザワついていたはずの教室は、シンと静かになった。
「責任転換もここまでくると滑稽で笑えるな」
笑い声の主は皮肉めいた声色でそう言う。その口調は物腰柔らかな『白馬の王子様』と呼ばれる彼には似つかわしくないが、第四皇子が聞けば「やっと本性を現したな!」と心の中で嬉々として指差しただろう。
声の主は、シーウェルト王子だった。
公爵令嬢はキッとシーウェルト王子を睨みつけて問い質した。
「……シーウェルト王子、責任転換とは何だろうか」
「言葉の通りだ。あの空気を作り出したのは紛れもないお前たちなのにも関わらず、全てエルネスティ皇子のせいにして自分たちは被害者ぶっているのだから、責任転換でしかないだろう。いつエルネスティ皇子が委員会を譲れと言った?いつあんな身分順に希望を言って行けと言った?あれはお前たちが勝手にやり始めたことであって、エルネスティ皇子の責任ではないだろう」
シーウェルト王子の発言に生徒たちは分が悪そうに目を逸らした。確かにあの空気は第四皇子に強要された訳ではないのだ。それで第四皇子を責めるのはお門違いと言うもの。
しかし公爵令嬢は果敢に反論した。
「だが!あれを望んでいないのであれば、初めに『自分は何でも良いから先に他の生徒で決めろ』とでも言う必要があった!」
「ああ、確かにその点に関してはエルネスティ皇子の判断ミスだ。そこには責任があるだろう。しかし俺は今そんな話をしているのではない。あの空気を好んで作り出したのはエルネスティ皇子だと言うのがおかしいと言っているのだ」
自分の主張があっさり認められたことに、公爵令嬢は勢いが削がれて微妙な表情を浮かべる。しかしすぐに気を取り直して反論を続けた。
「しかし!皇族相手に気を使うなと言うのも、一般の者には無理な話だろう!」
「ほう?お前たちはエルネスティ皇子に気を使おうとしていたのか?」
「当たり前だろう!自国の皇族だぞ!?」
公爵令嬢が断言すると、シーウェルト王子はいよいよ抑えきれないと言わんばかりに声を出して笑った。頭に血が上っている公爵令嬢はその態度に苛立ちを覚える。
「何故笑っている!?」
「お前は自分の先程の発言との齟齬に気づかなかったのか?お前は平等の精神に反しているエルネスティ皇子を非難した。だがしかし自分自身に対しては身分差を理由に平等の精神に反していることを正当化している。利己的で滑稽だと思わないか?」
「っ!しかしっ!世の中にはマナーと言うものがあってだな!」
「従来のしきたりを覆したいのであれば無作法者と罵られようが行動に移さないといけない。変わって欲しいなら自分で変えろ。他人に求める前に自分がしろ。口だけ達者で具体的な行動に起こせない愚か者が、聞こえの良い言葉だけ並べて得意気になるんじゃない」
公爵令嬢は返す言葉もなく口を噤んだ。確かに歴史上でも、革新的な変化をもたらしたのはいつも行動を起こした人物である。弾圧され、非難の的となったとしても諦めなかった人間である。長い物に巻かれているような人間ではない。
「お前が本当に平等を望んでいたのであれば、あの空気を作り出した生徒たちを窘めるべきだった。自分が率先して希望を言うべきだった。あの空気になった時に『これはおかしい』と声を上げるべきだった。何か行動すべきだった。何もしないでただその場に座っていただけの人間が、行動した人間を非難する資格なんてない」
シーウェルト王子の断言に公爵令嬢は拳を握りしめた。正論すぎて何も言い返せないのだ。ここで『第四皇子は何にも悪くない』などと言われたら、まだ公爵令嬢にも反論の余地があるのだが、そもそも『どちらが悪いか』とか、そんは話をしている訳ではない。この場面で彼女が第四皇子の非を理由に反論するのは見当違いである。
「それにお前はエルネスティ皇子に気を使ったと言ったな?あれがお前らの気遣いなのであれば、お前らは余程耳が節穴なのか、余程の愚鈍なのだろうな」
「……どう言うことだ」
「お前は俺に聞いてばかりだな?少しは自分で考えたらどうだ?……まあ良い。さっさとこの話を終わらせたいからな。俺が直々に教えてやろう。お前たちは、昨日の俺とエルネスティ皇子の一件を見ていたか?」
公爵令嬢はシーウェルト王子の言い回しがいちいち気に障ったが、努めて平常心を保って質問に答えた。内心「人畜無害な王子だと思っていたが、とんだ意地の悪い男だな」と毒を吐きながら。
「……ああ。殿下がお怒りになったら恐ろしいことをあの一件で知った。だから皆殿下に細心の注意を払ったのだ」
「あれが!お前らの細心の気遣いの結果か!とんだ無能だな!」
シーウェルト王子は嘲るように笑った。公爵令嬢は馬鹿にされているのに怒りを感じたが、そう言い切るのであれば余程の根拠があるのだろう。何とか怒りを鎮めて話を聞く。
「昨日、エルネスティ皇子は何を言った?『代表挨拶はユルヤナで良かったと思っている』だ。身分の低い人間が自分たちの代表になることを厭わない人が、身分順に希望を言って行くのを望むと思うか?」
「……それは、そうだが……」
「そんな簡単なことも気づけずに何が『気を使った』だ。お前らは耳がタコになるまで教え込まれた『目上の人には席を譲る』を脳死で実行しただけに他ならない。そんなもの、気遣いとは言わない」
公爵令嬢は完全に反論出来なくなり、シンと嫌な沈黙がその場を支配した。シーウェルト王子は呆れと侮蔑を滲ませた溜息をつく。
「……こんな浅慮どものせいでエルネスティ皇子のあの美しい瞳が濁ってしまっただなんて、嘆かわしい。今のお前たちに文句を言う権利などない。精々自分たちの愚かな行為を恥じていろ」
シーウェルト王子はそう吐き捨てて教室を去った。教室には行き場のない憤りと、どうしようもない後悔が漂う。誰一人として、動くことが出来なかった。
「……はあ。やっといなくなった」
「もうしんどいよ……これを2年間も続けなきゃいけないの……?」
「運が無かったとして、諦めるしかないんだろうけどさ……」
「もっと楽しい学園生活を送ろうと思ってたのに……」
生徒たちの口から漏れ出るのは、落胆と絶望。言葉にはしていないが、そこには確かに第四皇子に対する非難が含まれていた。
担任の教師はこの空気は良くないと感じ、何とか場を明るくしようと前向きな言葉を発する。
「こらこら。まだまだこれからだろ」
「だって先生、無理でしょ」
「そりゃ元凶がいなくなったら、変わるかもしれないけど……」
「ちょっと、そんなこと思ってても言ったら駄目でしょ!」
だが生徒たちの会話はどんどん悪い方へと向かっていく。身分上、生徒たちは第四皇子を表立って糾弾し、排除することは出来ない。しかし言外に出て行って欲しいと表現している発言を、窘めはするものの誰も非難していないことから、その発言が皆の心情を代表した言葉であることが窺えるだろう。
そこで今まで沈黙を貫いていた公爵家の令嬢が口を開いた。
「……この国の象徴である皇族が、この学園の精神に反するとは、この国の未来は暗いな」
令嬢らしくないその口調は、男女の社会的差別を嫌う彼女の信念の表れである。彼女は平等を尊び、男女のみならず身分制度などの様々な差別を嫌悪している。そんな彼女にとって、先程のあの出来事は耐え難いものだったようだ。
これはいけない。
担任の教師は危機感を覚えた。彼はわかっていた。第四皇子があの空気を望んでなかったことを。あの空気を作り出したのはここにいる生徒たちの方で、助長したのは自分であることを。
教室を去る時の、平静を装いながらも隠しきれていない寂しさを滲ませていた、あの後ろ姿を。
だがどう伝えれば良いか。下手なことを言えば皇族に媚びを売っていると言われかねない。そうなれば余計このクラスの空気が悪くなる。あくまで客観的に、公平な立場で話をしなければ。
担任の教師が内心で焦っていると、不意に「ふふっ」と言う不敵な笑い声が聞こえてきた。ザワついていたはずの教室は、シンと静かになった。
「責任転換もここまでくると滑稽で笑えるな」
笑い声の主は皮肉めいた声色でそう言う。その口調は物腰柔らかな『白馬の王子様』と呼ばれる彼には似つかわしくないが、第四皇子が聞けば「やっと本性を現したな!」と心の中で嬉々として指差しただろう。
声の主は、シーウェルト王子だった。
公爵令嬢はキッとシーウェルト王子を睨みつけて問い質した。
「……シーウェルト王子、責任転換とは何だろうか」
「言葉の通りだ。あの空気を作り出したのは紛れもないお前たちなのにも関わらず、全てエルネスティ皇子のせいにして自分たちは被害者ぶっているのだから、責任転換でしかないだろう。いつエルネスティ皇子が委員会を譲れと言った?いつあんな身分順に希望を言って行けと言った?あれはお前たちが勝手にやり始めたことであって、エルネスティ皇子の責任ではないだろう」
シーウェルト王子の発言に生徒たちは分が悪そうに目を逸らした。確かにあの空気は第四皇子に強要された訳ではないのだ。それで第四皇子を責めるのはお門違いと言うもの。
しかし公爵令嬢は果敢に反論した。
「だが!あれを望んでいないのであれば、初めに『自分は何でも良いから先に他の生徒で決めろ』とでも言う必要があった!」
「ああ、確かにその点に関してはエルネスティ皇子の判断ミスだ。そこには責任があるだろう。しかし俺は今そんな話をしているのではない。あの空気を好んで作り出したのはエルネスティ皇子だと言うのがおかしいと言っているのだ」
自分の主張があっさり認められたことに、公爵令嬢は勢いが削がれて微妙な表情を浮かべる。しかしすぐに気を取り直して反論を続けた。
「しかし!皇族相手に気を使うなと言うのも、一般の者には無理な話だろう!」
「ほう?お前たちはエルネスティ皇子に気を使おうとしていたのか?」
「当たり前だろう!自国の皇族だぞ!?」
公爵令嬢が断言すると、シーウェルト王子はいよいよ抑えきれないと言わんばかりに声を出して笑った。頭に血が上っている公爵令嬢はその態度に苛立ちを覚える。
「何故笑っている!?」
「お前は自分の先程の発言との齟齬に気づかなかったのか?お前は平等の精神に反しているエルネスティ皇子を非難した。だがしかし自分自身に対しては身分差を理由に平等の精神に反していることを正当化している。利己的で滑稽だと思わないか?」
「っ!しかしっ!世の中にはマナーと言うものがあってだな!」
「従来のしきたりを覆したいのであれば無作法者と罵られようが行動に移さないといけない。変わって欲しいなら自分で変えろ。他人に求める前に自分がしろ。口だけ達者で具体的な行動に起こせない愚か者が、聞こえの良い言葉だけ並べて得意気になるんじゃない」
公爵令嬢は返す言葉もなく口を噤んだ。確かに歴史上でも、革新的な変化をもたらしたのはいつも行動を起こした人物である。弾圧され、非難の的となったとしても諦めなかった人間である。長い物に巻かれているような人間ではない。
「お前が本当に平等を望んでいたのであれば、あの空気を作り出した生徒たちを窘めるべきだった。自分が率先して希望を言うべきだった。あの空気になった時に『これはおかしい』と声を上げるべきだった。何か行動すべきだった。何もしないでただその場に座っていただけの人間が、行動した人間を非難する資格なんてない」
シーウェルト王子の断言に公爵令嬢は拳を握りしめた。正論すぎて何も言い返せないのだ。ここで『第四皇子は何にも悪くない』などと言われたら、まだ公爵令嬢にも反論の余地があるのだが、そもそも『どちらが悪いか』とか、そんは話をしている訳ではない。この場面で彼女が第四皇子の非を理由に反論するのは見当違いである。
「それにお前はエルネスティ皇子に気を使ったと言ったな?あれがお前らの気遣いなのであれば、お前らは余程耳が節穴なのか、余程の愚鈍なのだろうな」
「……どう言うことだ」
「お前は俺に聞いてばかりだな?少しは自分で考えたらどうだ?……まあ良い。さっさとこの話を終わらせたいからな。俺が直々に教えてやろう。お前たちは、昨日の俺とエルネスティ皇子の一件を見ていたか?」
公爵令嬢はシーウェルト王子の言い回しがいちいち気に障ったが、努めて平常心を保って質問に答えた。内心「人畜無害な王子だと思っていたが、とんだ意地の悪い男だな」と毒を吐きながら。
「……ああ。殿下がお怒りになったら恐ろしいことをあの一件で知った。だから皆殿下に細心の注意を払ったのだ」
「あれが!お前らの細心の気遣いの結果か!とんだ無能だな!」
シーウェルト王子は嘲るように笑った。公爵令嬢は馬鹿にされているのに怒りを感じたが、そう言い切るのであれば余程の根拠があるのだろう。何とか怒りを鎮めて話を聞く。
「昨日、エルネスティ皇子は何を言った?『代表挨拶はユルヤナで良かったと思っている』だ。身分の低い人間が自分たちの代表になることを厭わない人が、身分順に希望を言って行くのを望むと思うか?」
「……それは、そうだが……」
「そんな簡単なことも気づけずに何が『気を使った』だ。お前らは耳がタコになるまで教え込まれた『目上の人には席を譲る』を脳死で実行しただけに他ならない。そんなもの、気遣いとは言わない」
公爵令嬢は完全に反論出来なくなり、シンと嫌な沈黙がその場を支配した。シーウェルト王子は呆れと侮蔑を滲ませた溜息をつく。
「……こんな浅慮どものせいでエルネスティ皇子のあの美しい瞳が濁ってしまっただなんて、嘆かわしい。今のお前たちに文句を言う権利などない。精々自分たちの愚かな行為を恥じていろ」
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