藁。

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爪を剥ぐ音 肉を削ぐ音 人間の叫び声。全てが心地良い。
「ああ、極上だ」
こんな言葉まで溢すほどに。

この世界はなぜこんなにも美しいものがあるのか。なぜ世界はこの美しさに気づくことができないのか。私は怒りと呆れを含めてこんな疑問を浮かべる。

そんなことを考えながら私は肉を食べる。牛肉のようなラム肉のような肉を食す。非常に美味だ。久しぶりにこんなにうまい肉を食った。そんな極上の食事をしていたのに

「警察だ!大人しく両手をあげろ!」

男が窓を割って私の部屋に飛び込んでくる。そして私に何かを突きつける。男は息が上がっていて、額には汗を浮かべている。

誰だ…?

私は素直な疑問を浮かべる。こんな男を見たことがない。そして何より美しくない。何一つ美しくない。

こんな人間は

いらない。

食事を邪魔されたことと、部屋を傷つけたことに顔を歪めながら私はなんの躊躇いもなく男に近づく。

「止まりなさい!止まらないと撃つぞ!」

男は声を張り上げる。なんのことか分からない。私は無視して男に近づく。一歩 二歩 三歩目で

「パァン!」

何かが弾ける音がした。右足に激痛を感じる。

なんだ…これは。

私の右足には弾丸がねじ込まれている。辺りに真っ赤な血が広がる。私はあまりの痛さにその場にうずくまる。

男は私が動けないことを確認すると、全速力であろう速さで近づいてくる。

「確保!」

そう言って男は私を拘束しようとする。

何を言っているんだこいつは。

怒りと激痛で頭に血が上る。気づくと私は拳をつくり、男を殴っていた。

男が吹き飛ぶ。私は男にもう一度殴ろうと近づいていく。

「く、来るな!」

男は真っ赤に腫れた左目を向けて拳銃を突きつける。だが、その手はとても震えており当たるとは思えなかった。なぜこんなにも怯えているのか。そんなことを問いかけたかったが男が

「うああああああぁぁ!」

と逃げ出そうとしたので諦める。私は男の髪を引っ張る。男は暴れに暴れた。私は男の腹に拳を沈める。男は嗚咽を溢しながら悶絶した。それを確認すると私は男を担ぎ、地下室に連れて行く。そこは真ん中に椅子があり、その周りには沢山の器具が置いてある。そして一番気を引くのは、椅子の周りに広がる血のような染みだろう。そうここは拷問部屋だった。

私は男を椅子に座らせる。私は男を起こそうと思いっきり頬を叩く。男は目を覚さない。私は小さなため息をつき、水を汲む。水の音が私の怒りを抑えてくれる。汲み終わり、私は男に近つぎ頭から水をかける。男はやっと目を覚ます。男は最初戸惑っていたが、すぐにさっきのことを思い出し体を震わす。男が叫びそうになり、私は

「叫んだら殺す」

と男に吐く。男はすんでのところで口を閉じる。

「私の趣味は拷問でね、これが楽しくて仕方がないんだよ」

私は低い声で男に言う。男は私に助けを求めようとする。

「た、助けてくれ!命だけは!」
「叫んだら何と言った?」
「あ…あぁ」

男の顔が絶望の色に染まって行く。

「ただ殺すだけじゃ面白くない。さぁ拷問を始めようか」

私は爪を剥ぎ、肉を削いだ。男の悲鳴が部屋に響く。全てが心地良い。
「ああ、極上だ」
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