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キミガイナイ
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夏の蒸し暑い夜。
こっそり家を出て、街灯の明る過ぎる街を歩いてた。
みんな僕と違うんだ。
ヒソヒソ話して、誰かを貶して。
なんでみんなそんなこと出来るの?
僕は普通じゃなかったの?
よく考えたら、[普通]に基準はないけれど。
街はすっかり寝ているはずなのに、
こんな路地でなぜ人とすれ違うの?
独り占めしていたはずの[不眠症]なのに。
僕だけの物じゃなくて落胆した。
らしさって、一体何?
貴方らしく生きて。
なんて…
何十年か僕より長く生きてるだけで、人生をわかったように何を僕に教えれるんだ?
周りのに塗って貼られた通りに生きるくらいならさ、いっそ死んだ方がマシだ。
そんな事考えてたら眠れなくなってた。
だからまたそこの角を曲がる。
こんな都会じゃ星さえも満足に見えない。
街灯が明る過ぎるんだ。
明日晴れでも雨でも、結局は[今日]がやってくるだけ。
塗って貼られた物を無理やり剥がして抵抗しても
誰も僕に興味を持ってくれない。
え、僕なんで泣いてるんだろ…
誰かの近くに居たって僕をしっかり観てくれる人は1人も居ないし、
僕は何かの景色みたいに映ってるんだろうな…
ピントを合わせていない被写体が
泣いていようが睨みつけてようがどうでもいいのか。
分かってもらおうとすればギクシャクする。
与えられた場所で求められる[私]で居れば、
嫌われないんだよね?
問題を起こさなければ、幸せをくれるんでしょう?
ねえ、僕が幸せになれる方法はそれしかないの?
らしさって、結局なんなの?
貴方らしく微笑んで。
なんてさ。
微笑みたくない。笑いたくない。
そんな時、僕を殺して[私]になるには、
どうすればいいの?
みんなが期待しているような人に絶対になれなくて
ごめんなさい
誰も[僕]にフォーカスしてくれないから、
私はまたそこの角を曲がる。
「時代の片隅に[僕]は殺されたんだ。」
こっそり家を出て、街灯の明る過ぎる街を歩いてた。
みんな僕と違うんだ。
ヒソヒソ話して、誰かを貶して。
なんでみんなそんなこと出来るの?
僕は普通じゃなかったの?
よく考えたら、[普通]に基準はないけれど。
街はすっかり寝ているはずなのに、
こんな路地でなぜ人とすれ違うの?
独り占めしていたはずの[不眠症]なのに。
僕だけの物じゃなくて落胆した。
らしさって、一体何?
貴方らしく生きて。
なんて…
何十年か僕より長く生きてるだけで、人生をわかったように何を僕に教えれるんだ?
周りのに塗って貼られた通りに生きるくらいならさ、いっそ死んだ方がマシだ。
そんな事考えてたら眠れなくなってた。
だからまたそこの角を曲がる。
こんな都会じゃ星さえも満足に見えない。
街灯が明る過ぎるんだ。
明日晴れでも雨でも、結局は[今日]がやってくるだけ。
塗って貼られた物を無理やり剥がして抵抗しても
誰も僕に興味を持ってくれない。
え、僕なんで泣いてるんだろ…
誰かの近くに居たって僕をしっかり観てくれる人は1人も居ないし、
僕は何かの景色みたいに映ってるんだろうな…
ピントを合わせていない被写体が
泣いていようが睨みつけてようがどうでもいいのか。
分かってもらおうとすればギクシャクする。
与えられた場所で求められる[私]で居れば、
嫌われないんだよね?
問題を起こさなければ、幸せをくれるんでしょう?
ねえ、僕が幸せになれる方法はそれしかないの?
らしさって、結局なんなの?
貴方らしく微笑んで。
なんてさ。
微笑みたくない。笑いたくない。
そんな時、僕を殺して[私]になるには、
どうすればいいの?
みんなが期待しているような人に絶対になれなくて
ごめんなさい
誰も[僕]にフォーカスしてくれないから、
私はまたそこの角を曲がる。
「時代の片隅に[僕]は殺されたんだ。」
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