深夜の街灯

Buddies

1人で孤独でいた毎日も、
私として生きることで仲間が出来た。
でも、なんだか本物になれない。
今体験してる事も、何もかもが嘘に感じる。

そんな時、誰も居ない所で声を掛けられた。
「なんで君は本物を生きないの？」
と。

「え？なんでって…」

「人に嫌われたくないからって、良い子を演じてて楽しい？」
殺されたはずの[僕]としての感情が蘇ってくる。
「…楽しくは…ないよ。でも、そうしないと独りぼっちになっちゃう…」

「君は、俺と同じだろ？」

私は[僕]を牢屋に閉じ込めただけで、
殺してなんかいなかった。
殺せるわけが無かった。
だって、
「うん。本当は、何があっても僕は僕だね。」

そう言うと、君はとびきりの笑顔になって、
「俺達は相棒だ！」
と言った。

「うん！ありがとう！」

「遅れたけど、俺、はると！旧字体の櫻に斗！」

「僕はつき。漢字は新しい方の槻(けやき)に月。」

「槻月、君みたいな人に会いたかった。」

「世界は変わってないし僕たちも前と同じなのに、嬉しくおもえる日が来て嬉しい。」

「俺もだよ。」

「僕達、本物の[親友]になりたいね。」

「絶対なれるって！いや、なろうぜ！」

本当の自分を出せる。
これこそが本当の自由だ。