無職女に彼氏が出来た件

無職女に彼氏が出来た件

無職女だけど、彼氏が出来た件（半分実話）

助けてくれ。

人生紆余曲折あって、去年から無職の引きこもりだった。
25歳、職なし、金なし、男性経験なし。
それに加えて、バスが3時間に1本の
超ド田舎実家暮らし。

気軽に話す友達すらいない。
というか、かれこれ3年以上同年代の子と
話したことがない。

そんな無い物づくしの私の人生に、
神様はなんと、彼氏という爆弾を投下したのだ。

しかも相手は歳上理系スイーツ男子。
貯蓄もある。社会人4年目。
友達だって多い。

因みに好きなスイーツはプリン。
（これから彼を「プリン」と呼ぶ）

出会いは親から言われて嫌々行った、
公務員試験予備校。
勿論ノーメイク、服も全身に親からのお下がりを着て、無料体験講座を受験した。

そこでプリンに話しかけられたのだ。

プリン「はじめまして～ここ来るの初めてですか？」




ﾋｭｯ



やばい。


声が出ない。

一目惚れしたからではない。
私の引きこもり生活が長すぎて、
他人と話すほどの声量が出ない…

「ゲホゲホゲホゲホゲホ」
プリン「え？！大丈夫ですか？？」

今思い返せば恥ずかしいくらいに
その場でむせ返ってしまった。

プリンは私にハンカチを渡した。

プリン「あの。いきなり話しかけてごめんなさい。これ良ければ…」

こ、これは…

某有名なプリンのつくゴールデンレトリーバーのキャラクター？？？？？？？？？

プリン氏のハンカチには、意外にも
そのイケイケフェイスからは想像もつかない、ポ〇ポ〇プリンのワンポイントがあった。

そんな私らを尻目に、おじいちゃん講師がは～いさっさと授業始めますと教室に入ってくる。

それにびびった私はプリンのプリンを
思わずバックに入れてしまう。

その瞬間、プリン氏がこっちをじっと見つめてきた。

プリン「あ、あの…」
あ、やばい…。

ついうっかり間違えて自分のバックに入れてしまった…。
詰んだ…もうこの予備校行くのはやめようそう思った矢先、プリンは私にこう言い放った。

プリン「実は僕も。プリン、好きなんです」



プリン好きでよかったああああああああああ！！！！？？！！？！！！？！！！！

良かった…
私はポムポ〇プ〇ンの舎弟（お友達のハムスター）派だけど、もうこの際どうでもいい。

それからプリン氏とは好きな音楽やバンド同じだった事もあり、講義の休憩時間に色々話をした。

数年ぶりに男性というか人間と話をする事が出来た。
もうこれだけで十分。
私の人生今日がクライマックス。


そんな事思いながら授業は無事に終わった。
しかし帰り際、私はプリン氏に最大の嘘をついてしまった。

プリン「あ、そうだ。私さんって社会人だよね？どんなお仕事してるの？」



やばい


私は咄嗟に嘘をついた

「と、
　
　図書館…」