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催眠のされた側
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私は別に百合でもレズでもないけど、こうやって女の子と身体を密着するのは好きなんだよね。
ベッドに二人、並んで座る。ユウが私に寄りかかり、恋人のように手を繋いでいる状態。
私は自力では動けないでいた。考えることはできても、その命令が手足まで届かない。そういう催眠がユウの手によって施されていた。
『私のすることを黙って受け入れて』
という命令。今回で四回目だ。
ユウは私にバレていないと思っている。術中の記憶はないと思い込んでいるようだ。しかし実際は思考を続けることだけはできるし、催眠が終わっても記憶が消えたりはしない。今、されるがままなのは止めようがないけど。
「頭を撫でて」
ユウから命令が下される。私の手が自動的に浮き上がりユウの頭に伸びていく。そのまま優しく撫でた。
「抱きしめて」
言われるがまま、身体を向けて両腕をユウの背中に回す。肩口から空気を吸う音が聞こえた。どうやら私の匂いを嗅いでいるようだ。
「ベッドに横になって」
緩慢な動作で言われた通りにする。
ユウが私の上に覆い被さった。甘えるように顔を私の胸に擦り付ける。
そのまましばらく身体中を弄り続けると、その内ユウは眠った。
眠ると催眠は解けるらしい。指先だけ動かすと、ちゃんと動く。それでもユウを引き剥がすことはしなかった。
この状況、側から見たらどう映るのか。
私にそういった趣味はないし、何ならユウにだってないかもしれない。少なくとも、まだそのレベルのことはされてない。だから私は深いことは考えないようにしていた。
この関係性の行き着く先が悪いことなのかどうか、他人はどう思うのか、私は考えない。考える必要はないと思っていた。
何故なら仕方ないからだ。催眠されて、他者から見たら私の意思が隠されているという状況があるからだ。良いか悪いかのスタンスを取らないのが許される状況。そこには何も考えず、受け身でいられるという幸福がある。
ずっと浸っていたい。ある意味での無償の愛が、ここにあるから。
ベッドに二人、並んで座る。ユウが私に寄りかかり、恋人のように手を繋いでいる状態。
私は自力では動けないでいた。考えることはできても、その命令が手足まで届かない。そういう催眠がユウの手によって施されていた。
『私のすることを黙って受け入れて』
という命令。今回で四回目だ。
ユウは私にバレていないと思っている。術中の記憶はないと思い込んでいるようだ。しかし実際は思考を続けることだけはできるし、催眠が終わっても記憶が消えたりはしない。今、されるがままなのは止めようがないけど。
「頭を撫でて」
ユウから命令が下される。私の手が自動的に浮き上がりユウの頭に伸びていく。そのまま優しく撫でた。
「抱きしめて」
言われるがまま、身体を向けて両腕をユウの背中に回す。肩口から空気を吸う音が聞こえた。どうやら私の匂いを嗅いでいるようだ。
「ベッドに横になって」
緩慢な動作で言われた通りにする。
ユウが私の上に覆い被さった。甘えるように顔を私の胸に擦り付ける。
そのまましばらく身体中を弄り続けると、その内ユウは眠った。
眠ると催眠は解けるらしい。指先だけ動かすと、ちゃんと動く。それでもユウを引き剥がすことはしなかった。
この状況、側から見たらどう映るのか。
私にそういった趣味はないし、何ならユウにだってないかもしれない。少なくとも、まだそのレベルのことはされてない。だから私は深いことは考えないようにしていた。
この関係性の行き着く先が悪いことなのかどうか、他人はどう思うのか、私は考えない。考える必要はないと思っていた。
何故なら仕方ないからだ。催眠されて、他者から見たら私の意思が隠されているという状況があるからだ。良いか悪いかのスタンスを取らないのが許される状況。そこには何も考えず、受け身でいられるという幸福がある。
ずっと浸っていたい。ある意味での無償の愛が、ここにあるから。
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