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ロッカーの中で・・・
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なぜ俺は、裸の彼女とこんな狭いロッカーで密着しているのか・・・
「はぁ・・はぁ・・・」
顔に、裸の彼女の息遣いを感じる。
そっと、指先で彼女の太ももを撫でてみた。
「ぁ・・・ん・・・だめ」
小声だがはっきとした口調で、責められる俺。
ロッカーの外から話し声が聞こえる。
「さっきさぁ、ウザいのがいたから、服剥いでやったのよ」
「え、マジ、チョー見たかった」
「けっこう、いい体してたよ」
「おまえさ、かわいい顔してやることエゲツないよね」
「うっさいなぁ」
「今度は、俺らも呼んでよ。せっかくだから犯っちゃおうぜ」
彼女の体が小刻みに震えた・・・
★★★★★
あぁ~、だるい、何もすることないしなぁ。
毎日が退屈だ。いつもこの屋上で暇をつぶしているだけの生活・・・
授業もつまらないし、部活に入る気力もない・・・
毎日、だらだら過ごしているだけ。
屋上へつづく階段の終わりは広い踊り場になって、用具入れの大きなロッカーが置いてある。
用具入れのロッカーは、人間が入れるくらいの大きさで、俺はそこで昼寝をするのが大好きだ。
今日も、このロッカーで昼寝でもしようか・・・
屋上から女子たちの声が聞こえてきた。
「つーか、あんたさ、何様だか知らないけど、むかつくんだよね」
「うっざいなぁ。こいつ、やっちゃわない?」
「ちょ!何するの!やめてよ!」
俺は・・・ロッカーの中で、その痛々しげな声を聞いているしかなかった。
俺はロッカーの中で動けずにいた。
「へぇ、けっこういい体してるじゃん」
「や・・・やめ!」
「ねぇ、裸でどこに逃げるの?」
「まさか、その格好で校内うろつくつもり?」
「途中で、男子にまわされちゃうよー」
屋上から必至に逃げようとする彼女。
しかも、間が悪いことに階段下から男子達の声が聞こえる。
おいおい!このまま来たら、今度は男子どもに見つかっちゃうぞ!
屋上と踊り場を隔てる扉が開く。
助けなきゃ!
俺は思わず、ロッカーから腕を伸ばし、彼女をつかんだ。
「!!」
彼女が声にならない悲鳴を上げた。
俺は、とっさに口をふさぐと、彼女とロッカーの中に身を隠した。
ロッカーの扉を閉めると同時に、外から声が聞こえきた。
どうやら、踊り場に入ってきた女子達と階段を上がってきた男子達が出会ったようだ。
「屋上で何してたん?」
「あ、ちょっとね。ま、『お・し・お・き』ってとこかな」
「また、おしおきかよ。また同じことが起きたら、ヤバイだろ」
★★★★★
ロッカーの中の暗がりで、彼女の顔はよく見えなかったが、俺は、小刻みに震える彼女にそっと唇を重ねた。
「ぃゃ・・・」
目を潤ませながら、彼女は唇から逃れようとする。
俺は、やさしくキュッと抱きしめた。
「大丈夫、こわくないから」
彼女はコクっと頷き、今度は彼女のほうから唇を重ねてきた。
俺は、ずっと、このロッカーの中で彼女と一緒にいたいと思った。
★★★★★
どのくらい時間が経っただろう。
既にロッカーの外からは声が聞こえないし、人の気配もなかった。
「もう大丈夫だよ・・・」
ロッカーの扉をそっと開ける。
明るい光が薄暗いロッカーの中に差し込んでくる。
「見ないで・・・」
彼女は、両腕で胸とその部分を隠して、恥ずかしそうに顔をそむけている。
そういえば、まだちゃんと彼女の顔を見てなかったな・・・
俺は恥ずかしがる彼女の顔をゆっくりと覗き込んでみた。
とても、かわいい顔をした彼女だった。
でも、彼女は俺を見たとたんに、みるみる顔を強張らせていく・・・
「あ・・・あなた・・・ずっと前・・・屋上で死んだはずでしょ・・・」
あぁ、そんなこともあったけなぁ・・・
でも、そんなことは関係ない。
俺達は、偶然とはいえ、こうして知り合ったんだ。
ずっと、一緒にいようよ。
「確か・・・ロッカーの中で死体で見つかっ・・・」
俺はそっと、ロッカーの扉を閉めた。
「はぁ・・はぁ・・・」
顔に、裸の彼女の息遣いを感じる。
そっと、指先で彼女の太ももを撫でてみた。
「ぁ・・・ん・・・だめ」
小声だがはっきとした口調で、責められる俺。
ロッカーの外から話し声が聞こえる。
「さっきさぁ、ウザいのがいたから、服剥いでやったのよ」
「え、マジ、チョー見たかった」
「けっこう、いい体してたよ」
「おまえさ、かわいい顔してやることエゲツないよね」
「うっさいなぁ」
「今度は、俺らも呼んでよ。せっかくだから犯っちゃおうぜ」
彼女の体が小刻みに震えた・・・
★★★★★
あぁ~、だるい、何もすることないしなぁ。
毎日が退屈だ。いつもこの屋上で暇をつぶしているだけの生活・・・
授業もつまらないし、部活に入る気力もない・・・
毎日、だらだら過ごしているだけ。
屋上へつづく階段の終わりは広い踊り場になって、用具入れの大きなロッカーが置いてある。
用具入れのロッカーは、人間が入れるくらいの大きさで、俺はそこで昼寝をするのが大好きだ。
今日も、このロッカーで昼寝でもしようか・・・
屋上から女子たちの声が聞こえてきた。
「つーか、あんたさ、何様だか知らないけど、むかつくんだよね」
「うっざいなぁ。こいつ、やっちゃわない?」
「ちょ!何するの!やめてよ!」
俺は・・・ロッカーの中で、その痛々しげな声を聞いているしかなかった。
俺はロッカーの中で動けずにいた。
「へぇ、けっこういい体してるじゃん」
「や・・・やめ!」
「ねぇ、裸でどこに逃げるの?」
「まさか、その格好で校内うろつくつもり?」
「途中で、男子にまわされちゃうよー」
屋上から必至に逃げようとする彼女。
しかも、間が悪いことに階段下から男子達の声が聞こえる。
おいおい!このまま来たら、今度は男子どもに見つかっちゃうぞ!
屋上と踊り場を隔てる扉が開く。
助けなきゃ!
俺は思わず、ロッカーから腕を伸ばし、彼女をつかんだ。
「!!」
彼女が声にならない悲鳴を上げた。
俺は、とっさに口をふさぐと、彼女とロッカーの中に身を隠した。
ロッカーの扉を閉めると同時に、外から声が聞こえきた。
どうやら、踊り場に入ってきた女子達と階段を上がってきた男子達が出会ったようだ。
「屋上で何してたん?」
「あ、ちょっとね。ま、『お・し・お・き』ってとこかな」
「また、おしおきかよ。また同じことが起きたら、ヤバイだろ」
★★★★★
ロッカーの中の暗がりで、彼女の顔はよく見えなかったが、俺は、小刻みに震える彼女にそっと唇を重ねた。
「ぃゃ・・・」
目を潤ませながら、彼女は唇から逃れようとする。
俺は、やさしくキュッと抱きしめた。
「大丈夫、こわくないから」
彼女はコクっと頷き、今度は彼女のほうから唇を重ねてきた。
俺は、ずっと、このロッカーの中で彼女と一緒にいたいと思った。
★★★★★
どのくらい時間が経っただろう。
既にロッカーの外からは声が聞こえないし、人の気配もなかった。
「もう大丈夫だよ・・・」
ロッカーの扉をそっと開ける。
明るい光が薄暗いロッカーの中に差し込んでくる。
「見ないで・・・」
彼女は、両腕で胸とその部分を隠して、恥ずかしそうに顔をそむけている。
そういえば、まだちゃんと彼女の顔を見てなかったな・・・
俺は恥ずかしがる彼女の顔をゆっくりと覗き込んでみた。
とても、かわいい顔をした彼女だった。
でも、彼女は俺を見たとたんに、みるみる顔を強張らせていく・・・
「あ・・・あなた・・・ずっと前・・・屋上で死んだはずでしょ・・・」
あぁ、そんなこともあったけなぁ・・・
でも、そんなことは関係ない。
俺達は、偶然とはいえ、こうして知り合ったんだ。
ずっと、一緒にいようよ。
「確か・・・ロッカーの中で死体で見つかっ・・・」
俺はそっと、ロッカーの扉を閉めた。
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