【R18】大人女子✕年下男子!あなたがだいすきです!可愛い年下わんこ君との恋人7日間契約

兎森りんこ

文字の大きさ
30 / 37

火曜日・二人の未来・その1

しおりを挟む
 仕事終わり、駅前。
 どれだけこの道の往復を繰り返してきたか。
 でも、今日はいつもと違う。

「利佳子~~っ!」

「りゅう」

 利佳子を見つけると走ってくる隆太朗。
 大型犬がわふわふ走ってくる様子のようだ。
 抱き締められる勢いで、間近で止まる。
 
「お疲れ様ーーー!」

「貴方もお疲れ様。お迎えありがとう。……道は覚えてるんだから、家で待っててくれて良かったのよ」

「1秒も無駄にしたくないもん」

 ぎゅっと手を握られる。
 そして離してもらえない……。

「えへへ」

 ニコニコ笑顔で見つめられて、利佳子は頬が熱くなるのを自覚して下を向いた。

「あっ重いのよ」

「いいから」

 自然に利佳子のお泊りの荷物を隆太朗は持って、手を繋いで歩きだす。

 ちらほらと行き交う人が隆太朗を見て何か話をしている。
 女の子二人が指をさしてヒソヒソ話す。

「ねぇ、何か見られてる……?」

「あ、さっきテレビ見たって言われた」

「ええ! 有名人じゃない! じゃあ早く離れた方がいいわ」

「やーだっ! 俺は有名人なんかじゃないし、絶対離さないよ」

「りゅう……」

「だって……そんな事で離すことないもん。今日は特別な日だし……今から、いっぱいいちゃつきます!」

「な、なんの宣言なの」

「イチャイチャ宣言!」

 また耳をパタパタさせるような笑顔。
 誰でも可愛いと思う笑顔だ。
 そう、今日はゆっくり二人で過ごせる特別な日。
 
 そして、最後の日。

 でもそれは顔には出さず、利佳子は笑顔で手を繋いで歩いた。

 温かい部屋に入ると、すでに用意がしてあった。
 テーブルの上の鍋……これは。

「まぁ、すき焼きね」

「また、お肉でごめんね」

「お肉大好きよ。すき焼きが一番好きだし、ビーフシチューも……あ」

「えへへ知ってた」

 モリモリ働くためには肉が一番!
 なんて、隆太朗の前でも話した事があった。
 
「……自分だって、私の好きなもの覚えててくれてるじゃない……」

「当然だよ。好きな女の子のことだもん」

 照れたように、でもダイレクトに伝わる好意。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

密室に二人閉じ込められたら?

水瀬かずか
恋愛
気がつけば会社の倉庫に閉じ込められていました。明日会社に人 が来るまで凍える倉庫で一晩過ごすしかない。一緒にいるのは営業 のエースといわれている強面の先輩。怯える私に「こっちへ来い」 と先輩が声をかけてきて……?

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜

来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、 疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。 無愛想で冷静な上司・東條崇雅。 その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、 仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。 けれど―― そこから、彼の態度は変わり始めた。 苦手な仕事から外され、 負担を減らされ、 静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。 「辞めるのは認めない」 そんな言葉すらないのに、 無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。 これは愛? それともただの執着? じれじれと、甘く、不器用に。 二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。 無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。 ※この物語はフィクションです。 登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...