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もふもふさま
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夜に見えた閃光。
そして庭から聞こえる女の子の声。
お隣の家も何百メートルも離れているのです。
何かあれば電話してもいいとは言われていますが、ゆりちゃんは
とりあえずコンコンを抱きしめて毛布をかぶったまま部屋の窓に近づきました。
キラキラとまだ庭が光っています。
「あぁ~……畑が」
ゆりちゃんがおじいちゃんと育てている畑の真ん中にぼっこり穴が開いているのが見えました。
そしてその穴の中で何やらジタバタしている……女の子?
「えっ……誰?」
小さな子が買って買って~と駄々をこねているように女の子は
穴で寝転んだままジタバタジタバタしています。
まさにどろんこ。
でもキラキラした光に包まれて……。
レースのカーテンも開けて目をこらすと女の子は
もふもふとした長い綺麗な金髪に、大きな三角耳
そしてコンコンと同じような大きな尻尾がついています。
それをバタバタさせるものだから、もう土まみれ。
しかもそこはピーマンを植えた場所です。
「や、やめてよー」
「んん?」
ゆりちゃんはピーマンが苦手ですが、おじいちゃんは大好きなので
悲しくなって、つい窓を開けて言ってしまいました。
「なんじゃ……こどもか……」
「そ、そこ、畑なんだから……」
「ん? あぁ……そうか、悪いことした……」
素直に謝られると戸惑ってしまう、ゆりちゃん。
「詫びをする……でもお腹が減ったのじゃ……」
「待って、そっち行く」
慌てて夜の外へ飛び出します。
ゆりちゃんは倒れている狐耳の女の子を引っ張て起こしてあげました。
「うわ……どろどろ……あぁピーマン……」
小さな苗は狐耳の女の子の下敷きになっています。
くしゃっとなってしまいました。
「すまぬ……すまぬ……」
「わざとじゃないもんね、おじいちゃんもわかってくれるよ」
「……まだ、しんではおらんから……力が戻ったら、きれいにできる」
「そうなの? じゃあ力戻して」
「……おなか、すきすきじゃ……」
「そっか……じゃあさ、その泥落として家に来て」
「んー」
ぶんぶん! と狐の耳女の子は土を犬のように身を震わせる。
「きたなっ!! もう!!」
「水……あるか」
「水? 浴びたら風邪ひいちゃう」
「……おなかすいた……」
「わかったよ、その着物脱いでくれたら入っていいから」
神社で巫女さんが着てるような服を着ている女の子。
神社は山の中にある。
そこから来たのかな? とゆりちゃんは思う。
「うん、脱ぐ」
その場で脱ぎだそうとしたので、慌ててゆりちゃんは玄関につれていきました。
「……あなた、どこの子?」
「ん? ん~」
「もしかして耳も尻尾も生えてるし……神様?」
「うん」
「名前は……?」
「……もふもふ……」
「もふもふさま……!」
「うん……おまえは?」
「ゆり」
「ゆりゆり……」
「うん……ちょっと待ってて、タオル濡らしてくるね」
「感謝」
ゆりちゃんのパジャマを着せて、顔を拭き
とりあえず居間のテーブルの椅子に座らせました。
「おなかすいた……」
「ごはんと……味噌汁ならあるけど」
「……たべたい……」
神様も食べるんだと思いながら、お賽銭じゃなくてよかったと
ゆりちゃんは思います。
「じゃあ、あっためるね。あ、そうだ」
ゆりちゃんは古くてたまにブーンと鳴る冷蔵庫から、卵を一個取り出しました。
「これ、お味噌汁に入れてあげる」
「たまご……」
「うん。卵焼きとかできないけど、お味噌汁に入ってると美味しい」
「わあい」
お味噌汁を温めながら、コンコンして割った卵をお椀に入れてお味噌汁に落とします。
今日は大根の味噌汁だったので、大根にくっつかないように
鍋のそこに張り付かないように、お玉でちょいちょい動かします。
「たまごが踊ってるなぁ」
「くふふ」
透明な白身がどんどん白く固まってきました。
丸くなってきた卵はお味噌汁の中でぷかぷかしています。
「はんじゅくと、いっぱい固めるどっち?」
「いっぱい固める」
「じゃあ、もうちょっと待ってて。
ふりかけも食べる? 鮭とツナマヨならあるよ」
「つなまよ? つなまよ」
「そこの引き出しに入ってる」
昔ながらの食器棚の引き出し。
言われて、もふもふさまは袋のふりかけを取り出しました。
シャカシャカ振って音を楽しんでいます。
ゆりちゃんはご飯をよそって、座ったもふもふさまの前に置きました。
ご飯の甘いよい香りに、もふもふさまは目を輝かせ大きなお耳がぴこぴこ揺れています。
お味噌汁も少し沸かしてしまいましたが、無事に卵の入ったお味噌汁が出来上がりました。
ふりかけもかけて、お箸を渡します。
ツナマヨふりかけのマヨの香りにもふもふさまは反応し、今度は大きな尻尾が
椅子の後ろでもっふもっふと揺れています。
「どうぞ」
「いただきます」
もふもふさまは両手を合わせ、一礼しました。
とても綺麗な仕草です。
はむっと、ツナマヨふりかけご飯を口に入れると
もふもふさまはニッコリ笑います。
「うまい!」
「よかった」
「はむはむ」
一膳すぐに食べてしまったので、もう一膳よそいました。
炊飯器は空っぽだけど明日の朝冷凍ご飯を食べればいいかと、ゆりちゃんは思います。
もふもふさまはお味噌汁をすすります。
おじいちゃんが適当に粉のかつおだしを入れて作るお味噌汁ですが
大根の甘みも滲み出て美味しいです。
「んまい……」
じんわり身体に染み込むように、もふもふさまは言いました。
ゆりちゃんも誇らしい気持ちになります。
「はふ……はふっ……」
味噌汁のなかのたまごは、食べごたえ十分のおかずです。
しっかり固めた黄身はホロホロと崩れ、味噌汁に浸して食べると
味噌汁の甘みに黄身のコクが加わって、お口の中が幸せです。
もふもふさまは、夢中になってご飯を食べ味噌汁をすすり
お耳はパタパタ、尻尾もパタパタ。
にこにこはふはふもぐもぐにこにこ。
ゆりちゃんもそれを見ていると、いつの間にかにこにこになっていました。
「ごちそうさまでした」
その言葉が、ひどく寂しく思えました。
「ゆりゆり、ありがとう。力が戻ったぞ」
「うん……もふもふさま」
もふもふさまは、にっこり微笑むとキラキラと輝きに包まれ
まだ残っていた土の汚れも無くなり先程汚れた式服に身を包んでいました。
ゆりちゃんのパジャマは椅子の上に綺麗にたたまれています。
「ぴーまんなおそう」
ぱたぱたと尻尾をゆらして廊下を走っていくもふもふさまを、ゆりちゃんは慌てて追いかけます。
もふもふさまは下駄を履くと、すぐに家庭菜園に行きます。
足が速い。
「ほい」
開いた穴は塞がれ、キラキラの光に包まれたピーマンはシャキッとなって
元のように生き生きと土の上、月明かりに照らされています。
「……ありがとう」
「いや、われがしたことじゃ……うまい飯ありがとう、感謝する」
「……う……」
「ん?」
「もう、いっちゃうの?」
ゆりちゃんは、どうしてか涙が溢れてきました。
「どうした」
「……わかんない……」
我慢しようとして、ゆりちゃんの顔は歪みます。
それでもポロポロ溢れてきます。
「わからない……なぜ泣く?」
「……わかんない……」
「ふむ……いたい?」
「……いたくないけど……」
「泣くのはいたいから……じゃないのか?」
「いたい……痛い……」
「どこ」
「……寂しい……寂しくて……痛い……」
パジャマの胸元を、ゆりちゃんが押さえました。
「寂しいのか……」
「ひとりぼっちは、いやだよぉ……」
「そうか、ひとりぼっちは、いやだよなぁ……」
「うう……うえーん」
もう我慢できなくて、この家に来た時も泣かなかったのに
ゆりちゃんは声を出して泣き始めました。
ぽろぽろ止められません。
「うう……うあーん」
「……じゃあ、一緒にいてやるよ」
「うえーん……え?」
「もふもふさまは神さまだから、泣くこどもを置いておけない」
「うん……」
もふもふさまは、式服の袖でゆりちゃんの頬を拭います。
「だから、もう泣くなよぉ」
「……うん」
柔らかいおててが繋がれて、ゆりちゃんのお部屋に一緒に行きました。
「これがね、この子が……ね! こう言うの! ガーン! くふふ」
「くふふ、おもしろい」
二人で月刊の漫画を布団で読んで笑いました。
もう心臓がいたいのも、無くなりました。
「これはコンコン……」
「われとおなじだ、よろしくコンコン」
「うん」
ゆりゆりちゃんはコンコンを抱きながら、もふもふさまの大きなもふもふの尻尾に包まれながら眠りました。
次の日の朝、眠い目をこすりながらおじいちゃんが帰ってきました。
空っぽの炊飯器、少し卵がこびりついた空っぽの味噌汁鍋、水に浸かった食器。
「……おや」
いつもはすぐ起きてくるゆりちゃんが今日はまだ眠っているようで
様子を見に来たおじいちゃんが、仲良く一緒に寝てる二人を見つけて微笑みました。
そして庭から聞こえる女の子の声。
お隣の家も何百メートルも離れているのです。
何かあれば電話してもいいとは言われていますが、ゆりちゃんは
とりあえずコンコンを抱きしめて毛布をかぶったまま部屋の窓に近づきました。
キラキラとまだ庭が光っています。
「あぁ~……畑が」
ゆりちゃんがおじいちゃんと育てている畑の真ん中にぼっこり穴が開いているのが見えました。
そしてその穴の中で何やらジタバタしている……女の子?
「えっ……誰?」
小さな子が買って買って~と駄々をこねているように女の子は
穴で寝転んだままジタバタジタバタしています。
まさにどろんこ。
でもキラキラした光に包まれて……。
レースのカーテンも開けて目をこらすと女の子は
もふもふとした長い綺麗な金髪に、大きな三角耳
そしてコンコンと同じような大きな尻尾がついています。
それをバタバタさせるものだから、もう土まみれ。
しかもそこはピーマンを植えた場所です。
「や、やめてよー」
「んん?」
ゆりちゃんはピーマンが苦手ですが、おじいちゃんは大好きなので
悲しくなって、つい窓を開けて言ってしまいました。
「なんじゃ……こどもか……」
「そ、そこ、畑なんだから……」
「ん? あぁ……そうか、悪いことした……」
素直に謝られると戸惑ってしまう、ゆりちゃん。
「詫びをする……でもお腹が減ったのじゃ……」
「待って、そっち行く」
慌てて夜の外へ飛び出します。
ゆりちゃんは倒れている狐耳の女の子を引っ張て起こしてあげました。
「うわ……どろどろ……あぁピーマン……」
小さな苗は狐耳の女の子の下敷きになっています。
くしゃっとなってしまいました。
「すまぬ……すまぬ……」
「わざとじゃないもんね、おじいちゃんもわかってくれるよ」
「……まだ、しんではおらんから……力が戻ったら、きれいにできる」
「そうなの? じゃあ力戻して」
「……おなか、すきすきじゃ……」
「そっか……じゃあさ、その泥落として家に来て」
「んー」
ぶんぶん! と狐の耳女の子は土を犬のように身を震わせる。
「きたなっ!! もう!!」
「水……あるか」
「水? 浴びたら風邪ひいちゃう」
「……おなかすいた……」
「わかったよ、その着物脱いでくれたら入っていいから」
神社で巫女さんが着てるような服を着ている女の子。
神社は山の中にある。
そこから来たのかな? とゆりちゃんは思う。
「うん、脱ぐ」
その場で脱ぎだそうとしたので、慌ててゆりちゃんは玄関につれていきました。
「……あなた、どこの子?」
「ん? ん~」
「もしかして耳も尻尾も生えてるし……神様?」
「うん」
「名前は……?」
「……もふもふ……」
「もふもふさま……!」
「うん……おまえは?」
「ゆり」
「ゆりゆり……」
「うん……ちょっと待ってて、タオル濡らしてくるね」
「感謝」
ゆりちゃんのパジャマを着せて、顔を拭き
とりあえず居間のテーブルの椅子に座らせました。
「おなかすいた……」
「ごはんと……味噌汁ならあるけど」
「……たべたい……」
神様も食べるんだと思いながら、お賽銭じゃなくてよかったと
ゆりちゃんは思います。
「じゃあ、あっためるね。あ、そうだ」
ゆりちゃんは古くてたまにブーンと鳴る冷蔵庫から、卵を一個取り出しました。
「これ、お味噌汁に入れてあげる」
「たまご……」
「うん。卵焼きとかできないけど、お味噌汁に入ってると美味しい」
「わあい」
お味噌汁を温めながら、コンコンして割った卵をお椀に入れてお味噌汁に落とします。
今日は大根の味噌汁だったので、大根にくっつかないように
鍋のそこに張り付かないように、お玉でちょいちょい動かします。
「たまごが踊ってるなぁ」
「くふふ」
透明な白身がどんどん白く固まってきました。
丸くなってきた卵はお味噌汁の中でぷかぷかしています。
「はんじゅくと、いっぱい固めるどっち?」
「いっぱい固める」
「じゃあ、もうちょっと待ってて。
ふりかけも食べる? 鮭とツナマヨならあるよ」
「つなまよ? つなまよ」
「そこの引き出しに入ってる」
昔ながらの食器棚の引き出し。
言われて、もふもふさまは袋のふりかけを取り出しました。
シャカシャカ振って音を楽しんでいます。
ゆりちゃんはご飯をよそって、座ったもふもふさまの前に置きました。
ご飯の甘いよい香りに、もふもふさまは目を輝かせ大きなお耳がぴこぴこ揺れています。
お味噌汁も少し沸かしてしまいましたが、無事に卵の入ったお味噌汁が出来上がりました。
ふりかけもかけて、お箸を渡します。
ツナマヨふりかけのマヨの香りにもふもふさまは反応し、今度は大きな尻尾が
椅子の後ろでもっふもっふと揺れています。
「どうぞ」
「いただきます」
もふもふさまは両手を合わせ、一礼しました。
とても綺麗な仕草です。
はむっと、ツナマヨふりかけご飯を口に入れると
もふもふさまはニッコリ笑います。
「うまい!」
「よかった」
「はむはむ」
一膳すぐに食べてしまったので、もう一膳よそいました。
炊飯器は空っぽだけど明日の朝冷凍ご飯を食べればいいかと、ゆりちゃんは思います。
もふもふさまはお味噌汁をすすります。
おじいちゃんが適当に粉のかつおだしを入れて作るお味噌汁ですが
大根の甘みも滲み出て美味しいです。
「んまい……」
じんわり身体に染み込むように、もふもふさまは言いました。
ゆりちゃんも誇らしい気持ちになります。
「はふ……はふっ……」
味噌汁のなかのたまごは、食べごたえ十分のおかずです。
しっかり固めた黄身はホロホロと崩れ、味噌汁に浸して食べると
味噌汁の甘みに黄身のコクが加わって、お口の中が幸せです。
もふもふさまは、夢中になってご飯を食べ味噌汁をすすり
お耳はパタパタ、尻尾もパタパタ。
にこにこはふはふもぐもぐにこにこ。
ゆりちゃんもそれを見ていると、いつの間にかにこにこになっていました。
「ごちそうさまでした」
その言葉が、ひどく寂しく思えました。
「ゆりゆり、ありがとう。力が戻ったぞ」
「うん……もふもふさま」
もふもふさまは、にっこり微笑むとキラキラと輝きに包まれ
まだ残っていた土の汚れも無くなり先程汚れた式服に身を包んでいました。
ゆりちゃんのパジャマは椅子の上に綺麗にたたまれています。
「ぴーまんなおそう」
ぱたぱたと尻尾をゆらして廊下を走っていくもふもふさまを、ゆりちゃんは慌てて追いかけます。
もふもふさまは下駄を履くと、すぐに家庭菜園に行きます。
足が速い。
「ほい」
開いた穴は塞がれ、キラキラの光に包まれたピーマンはシャキッとなって
元のように生き生きと土の上、月明かりに照らされています。
「……ありがとう」
「いや、われがしたことじゃ……うまい飯ありがとう、感謝する」
「……う……」
「ん?」
「もう、いっちゃうの?」
ゆりちゃんは、どうしてか涙が溢れてきました。
「どうした」
「……わかんない……」
我慢しようとして、ゆりちゃんの顔は歪みます。
それでもポロポロ溢れてきます。
「わからない……なぜ泣く?」
「……わかんない……」
「ふむ……いたい?」
「……いたくないけど……」
「泣くのはいたいから……じゃないのか?」
「いたい……痛い……」
「どこ」
「……寂しい……寂しくて……痛い……」
パジャマの胸元を、ゆりちゃんが押さえました。
「寂しいのか……」
「ひとりぼっちは、いやだよぉ……」
「そうか、ひとりぼっちは、いやだよなぁ……」
「うう……うえーん」
もう我慢できなくて、この家に来た時も泣かなかったのに
ゆりちゃんは声を出して泣き始めました。
ぽろぽろ止められません。
「うう……うあーん」
「……じゃあ、一緒にいてやるよ」
「うえーん……え?」
「もふもふさまは神さまだから、泣くこどもを置いておけない」
「うん……」
もふもふさまは、式服の袖でゆりちゃんの頬を拭います。
「だから、もう泣くなよぉ」
「……うん」
柔らかいおててが繋がれて、ゆりちゃんのお部屋に一緒に行きました。
「これがね、この子が……ね! こう言うの! ガーン! くふふ」
「くふふ、おもしろい」
二人で月刊の漫画を布団で読んで笑いました。
もう心臓がいたいのも、無くなりました。
「これはコンコン……」
「われとおなじだ、よろしくコンコン」
「うん」
ゆりゆりちゃんはコンコンを抱きながら、もふもふさまの大きなもふもふの尻尾に包まれながら眠りました。
次の日の朝、眠い目をこすりながらおじいちゃんが帰ってきました。
空っぽの炊飯器、少し卵がこびりついた空っぽの味噌汁鍋、水に浸かった食器。
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