10 / 51
シロ(3-6)
しおりを挟む
「間違って、ない?」
「そうだ嬢ちゃん。お前がしたいことは何だ? 仲間を里に連れ戻すことか? 違うだろ。お前はーー」
「黙りなさい、ウォーリ」
ウォーリの言葉がグリエロに遮られる。
「それ以上は邪魔をしていることになりますよ。約束を破る気ですか?」
グリエロがウォーリに向けた左手。その中指の指輪はぼんやりとした光が灯っていた。
「ちっ、黙りゃいいんだろ。目的を見失うな嬢ちゃん。言えるのはこれだけだ」
「目的……。したいこと?」
苛立ち混じりに吐き捨てたウォーリの言葉に、シロは頭を悩ませる。既にシロの心は自分の間違いを認めていた。もっと早くシロが外を知ろうとしていれば、死ぬ仲間を減らせたはずだった。安全な土地と豊富な食糧を得られたはずなのだ。里は強いという驕りが間違いだった。それはクロの言葉通りだ。
「わたしは、間違ってた。それは事実」
「ようやくアンタもわかったわけね」
シロにクロが杖を突きつけて笑う。勝ち誇ったその笑みを見て、シロは自分のしたいことが何かを考えた。したいこと、しようとしていたこと。それは、奴隷として捕まった人達を解放することだ。クロを里に連れ戻すことではない。
「うん。里に連れ戻す気はない。でも、クロは奴隷から解放する。それならいい?」
クロの言葉は正しい。正しいけれど、それが奴隷であり続ける理由にはなっていなかった。
尊厳もなく閉じこめられ、誰かから命令される環境が健全であるはずもない。たった数日奴隷として扱われただけでも、シロは奴隷となることの理不尽さを感じていた。
だからシロはチアーレと協力して、奴隷の人達を解放すると決めたのだ。
「いいわけないでしょ! それじゃアタシの計画が台無しじゃない! ご主人様から呪具の使い方を学んで、アタシはこれからたくさん冒険するのよ!」
クロが激昂して口調を荒げる。理路整然とシロの間違いを語っていた時とは違い、その表情にはシロの知るクロらしさが抜けていた。そして何より、クロの計画が歪んでいるように感じたのだ。
「それ、本当にクロの計画?」
ふと漏らしたシロの言葉にクロが一瞬固まる。
「何を……。だってアタシはようやく里の外に出れたのよ! なら後は冒険をするだけでしょ? だからアタシの計画通りこうして冒険者になって仲間に色々教えてもらいながら一緒に冒険を……あれ?」
クロが困惑するように頭を抱える。その言葉と表情は明らかに異常を含んでいた。クロの計画は冒険者となることだったのだ。その予定と現状は大きくかけ離れている。それなのにクロは今が計画通りだと認識してしまっていた。その歪みがクロを蝕む。
「あぁ、これはよくないですね。思い出してくださいクロミャウラさん。里が嫌いでしょう? 現状を理解してくれないシロニャヴェアさんが憎いでしょう? だから貴女は僕の奴隷となって力を得たい。僕と一緒に冒険がしたい」
「うっ……。アタシは、冒険を……」
クロに向けられたグリエロの右手。その人差し指の指輪にぼうっと光が灯る。淡い光を目にした瞬間にクロの表情が抜け落ちた。
「やめて、クロに変なことしないで」
「変なことなんてしておりませんよ。彼女を導いているんです。これも呪具の恩恵! 彼女が幸せに至るための儀式!」
「ふざけないで」
クロはグリエロによって操られているのだとシロは確信し、怒りに毛を逆立たせる。排除すべきはやはりグリエロなのだと短剣を構えた瞬間、シロの頬が突然切り裂かれた。
何が起きたのか確認しようとシロが見つめた先、蠢いていたのは黒い刃。それはクロの影から伸びていた。
「シロを、殺す。アタシの冒険のために!」
理性を失った瞳でクロはシロを睨み叫ぶ。その瞬間、クロの影が床を離れ刃となりシロに襲いかかった。
「なっ……。これが、クロの呪具の能力?」
向かってくる影の刃に短剣を合わせ弾く。キンッと鋭い音が響き、シロの手に重い衝撃が奔った。確かな質量と硬さを持って、影の刃が迫る。
「『からころ鳴れや礫の楽団』」
「にゃぅ、まずいっ!」
襲いかかる刃を弾いている間にクロから魔法詠唱の一節が聞こえて、シロは焦りながらクロに視線を移した。
「『巌も貫く雨となれ』!」
「『加速』!」
跳ねるように現れた無数の小石がシロに照準を定め一斉に飛来する。その瞬間にシロは跳躍に合わせ加速。刃と小石を横に避け、続く一蹴りでクロへと迫る。
「喰らえっ!」
クロの頭を殴打しようとシロは短剣の柄を振り下ろした。ガンッと音を響かせ右の一撃が影に防がれる。続く左の一撃は直撃するよりも先にクロの右手が添えられた。
「『堅体』!」
魔法により堅くなったクロの右手がシロの攻撃を完全に弾く。そのまま掴もうとする右手から逃げるようにシロはクロを蹴って後ろに跳んだ。
「どう? 隙がないでしょ。今までは手数の差でアンタに負けてたけど、アタシは手数を補う力を手に入れたのよ」
クロは勝ち誇った笑みを浮かべる。対するシロは一連の攻防で息を荒げていた。
「クロ、強い」
中遠距離ならば攻撃魔法、近距離ならば優秀な肉体と自己強化魔法による格闘。そして常に攻撃を続ける影。一人ではなく複数を相手にしているような絶え間ない攻撃にシロは手も足も出なかった。
「なにか言った? アンタ昔から声が小さいのよ。そのくせいつも怒ったようにアタシのことを見て、そんなところも嫌いだったわ」
声を張り上げてクロが怒りを露わにする。その様子にシロは違和感を覚えた。普通ではない。けれど、何が。
「わたしは怒ったことない。ずっと、クロと仲良くなりたかった」
シロはクロの勘違いを正そうと、想いを告げる。けれど、クロは気にした様子もなく影の刃をシロに振りかざした。
「『こんこん叩けや岩の塔』!」
張り上げる声はより大きく、クロは魔法の一節を唱える。その様子を見つめ、シロは気がついた。クロは周りの音が少しずつ聞こえなくなっているのだ。
「『天まで伸びるーー』。何、音が……」
魔法を唱える終える直前、クロは詠唱を止めて周囲を見回した。猫耳を忙しなく動かして、クロは困惑の表情を浮かべる。
「この音、何? うるさい、うるさい!」
クロは耳を塞ぎ蹲った。その隙を好機と見て、シロはクロに向けて地を駆ける。
「『加速』」
瞬間的に速度を上げ、シロは短剣を構える。攻撃を外すわけにはいかないと意識を集中。シロはクロの手前で地を一際強く蹴った。
「そうだ嬢ちゃん。お前がしたいことは何だ? 仲間を里に連れ戻すことか? 違うだろ。お前はーー」
「黙りなさい、ウォーリ」
ウォーリの言葉がグリエロに遮られる。
「それ以上は邪魔をしていることになりますよ。約束を破る気ですか?」
グリエロがウォーリに向けた左手。その中指の指輪はぼんやりとした光が灯っていた。
「ちっ、黙りゃいいんだろ。目的を見失うな嬢ちゃん。言えるのはこれだけだ」
「目的……。したいこと?」
苛立ち混じりに吐き捨てたウォーリの言葉に、シロは頭を悩ませる。既にシロの心は自分の間違いを認めていた。もっと早くシロが外を知ろうとしていれば、死ぬ仲間を減らせたはずだった。安全な土地と豊富な食糧を得られたはずなのだ。里は強いという驕りが間違いだった。それはクロの言葉通りだ。
「わたしは、間違ってた。それは事実」
「ようやくアンタもわかったわけね」
シロにクロが杖を突きつけて笑う。勝ち誇ったその笑みを見て、シロは自分のしたいことが何かを考えた。したいこと、しようとしていたこと。それは、奴隷として捕まった人達を解放することだ。クロを里に連れ戻すことではない。
「うん。里に連れ戻す気はない。でも、クロは奴隷から解放する。それならいい?」
クロの言葉は正しい。正しいけれど、それが奴隷であり続ける理由にはなっていなかった。
尊厳もなく閉じこめられ、誰かから命令される環境が健全であるはずもない。たった数日奴隷として扱われただけでも、シロは奴隷となることの理不尽さを感じていた。
だからシロはチアーレと協力して、奴隷の人達を解放すると決めたのだ。
「いいわけないでしょ! それじゃアタシの計画が台無しじゃない! ご主人様から呪具の使い方を学んで、アタシはこれからたくさん冒険するのよ!」
クロが激昂して口調を荒げる。理路整然とシロの間違いを語っていた時とは違い、その表情にはシロの知るクロらしさが抜けていた。そして何より、クロの計画が歪んでいるように感じたのだ。
「それ、本当にクロの計画?」
ふと漏らしたシロの言葉にクロが一瞬固まる。
「何を……。だってアタシはようやく里の外に出れたのよ! なら後は冒険をするだけでしょ? だからアタシの計画通りこうして冒険者になって仲間に色々教えてもらいながら一緒に冒険を……あれ?」
クロが困惑するように頭を抱える。その言葉と表情は明らかに異常を含んでいた。クロの計画は冒険者となることだったのだ。その予定と現状は大きくかけ離れている。それなのにクロは今が計画通りだと認識してしまっていた。その歪みがクロを蝕む。
「あぁ、これはよくないですね。思い出してくださいクロミャウラさん。里が嫌いでしょう? 現状を理解してくれないシロニャヴェアさんが憎いでしょう? だから貴女は僕の奴隷となって力を得たい。僕と一緒に冒険がしたい」
「うっ……。アタシは、冒険を……」
クロに向けられたグリエロの右手。その人差し指の指輪にぼうっと光が灯る。淡い光を目にした瞬間にクロの表情が抜け落ちた。
「やめて、クロに変なことしないで」
「変なことなんてしておりませんよ。彼女を導いているんです。これも呪具の恩恵! 彼女が幸せに至るための儀式!」
「ふざけないで」
クロはグリエロによって操られているのだとシロは確信し、怒りに毛を逆立たせる。排除すべきはやはりグリエロなのだと短剣を構えた瞬間、シロの頬が突然切り裂かれた。
何が起きたのか確認しようとシロが見つめた先、蠢いていたのは黒い刃。それはクロの影から伸びていた。
「シロを、殺す。アタシの冒険のために!」
理性を失った瞳でクロはシロを睨み叫ぶ。その瞬間、クロの影が床を離れ刃となりシロに襲いかかった。
「なっ……。これが、クロの呪具の能力?」
向かってくる影の刃に短剣を合わせ弾く。キンッと鋭い音が響き、シロの手に重い衝撃が奔った。確かな質量と硬さを持って、影の刃が迫る。
「『からころ鳴れや礫の楽団』」
「にゃぅ、まずいっ!」
襲いかかる刃を弾いている間にクロから魔法詠唱の一節が聞こえて、シロは焦りながらクロに視線を移した。
「『巌も貫く雨となれ』!」
「『加速』!」
跳ねるように現れた無数の小石がシロに照準を定め一斉に飛来する。その瞬間にシロは跳躍に合わせ加速。刃と小石を横に避け、続く一蹴りでクロへと迫る。
「喰らえっ!」
クロの頭を殴打しようとシロは短剣の柄を振り下ろした。ガンッと音を響かせ右の一撃が影に防がれる。続く左の一撃は直撃するよりも先にクロの右手が添えられた。
「『堅体』!」
魔法により堅くなったクロの右手がシロの攻撃を完全に弾く。そのまま掴もうとする右手から逃げるようにシロはクロを蹴って後ろに跳んだ。
「どう? 隙がないでしょ。今までは手数の差でアンタに負けてたけど、アタシは手数を補う力を手に入れたのよ」
クロは勝ち誇った笑みを浮かべる。対するシロは一連の攻防で息を荒げていた。
「クロ、強い」
中遠距離ならば攻撃魔法、近距離ならば優秀な肉体と自己強化魔法による格闘。そして常に攻撃を続ける影。一人ではなく複数を相手にしているような絶え間ない攻撃にシロは手も足も出なかった。
「なにか言った? アンタ昔から声が小さいのよ。そのくせいつも怒ったようにアタシのことを見て、そんなところも嫌いだったわ」
声を張り上げてクロが怒りを露わにする。その様子にシロは違和感を覚えた。普通ではない。けれど、何が。
「わたしは怒ったことない。ずっと、クロと仲良くなりたかった」
シロはクロの勘違いを正そうと、想いを告げる。けれど、クロは気にした様子もなく影の刃をシロに振りかざした。
「『こんこん叩けや岩の塔』!」
張り上げる声はより大きく、クロは魔法の一節を唱える。その様子を見つめ、シロは気がついた。クロは周りの音が少しずつ聞こえなくなっているのだ。
「『天まで伸びるーー』。何、音が……」
魔法を唱える終える直前、クロは詠唱を止めて周囲を見回した。猫耳を忙しなく動かして、クロは困惑の表情を浮かべる。
「この音、何? うるさい、うるさい!」
クロは耳を塞ぎ蹲った。その隙を好機と見て、シロはクロに向けて地を駆ける。
「『加速』」
瞬間的に速度を上げ、シロは短剣を構える。攻撃を外すわけにはいかないと意識を集中。シロはクロの手前で地を一際強く蹴った。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする
初
ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。
リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。
これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
戦国転生・内政英雄譚 ― 豊臣秀長の息子として天下を創る
丸三(まるぞう)
ファンタジー
戦国時代に転生した先は、豊臣秀吉の弟にして名宰相――豊臣秀長の息子だった。
現代では中世近世史を研究する大学講師。
史実では、秀長は早逝し、豊臣政権は崩壊、徳川の時代と鎖国が訪れる。
ならば変える。
剣でも戦でもない。
政治と制度、国家設計によって。
秀長を生かし、秀吉を支え、徳川の台頭を防ぎ、
戦国の終わりを「戦勝」ではなく「国家の完成」にする。
これは、武将ではなく制度設計者として天下を取る男の物語。
戦国転生×内政改革×豊臣政権完成譚。
(2月15日記)
連載をより良い形で続けるため、更新頻度を週5回とさせていただきます。
一話ごとの完成度を高めてお届けしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
(当面、月、水、金、土、日の更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる