禅師白隠の教え

ロコ

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信徒

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始めの内は、冷やかしがきたが、やがて地回りのヤクザが、上納金を巻き上げにやって来た。
ない、何もない。四畳半一間に、何もない。
大声でどなりちらしたが、無一文の様子に、呆れ返って一言。

何かたべないと、お前死ぬよ!

実に心優しいヤクザである。
以降、来なくなった。
彰裕は、次第に衰弱していく。
何か、食わないと。
看板を、観に出たり入ったり。

水は仮り腹。
ガブがぶ水を呑む。
絶食が、六日目になる頃。

新宗教樹立は、冒法だった!
気弱になって、看板を下げに出た。
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