士農工商

火つけ盗賊改方2

長谷川源蔵は、考えている。
江戸の町を、焦土にして、一番得をするのは誰か？
材木商。
自問自答の即答だった。
今、材木商で、新興勢力者はと、言えば。
将太店長。
ほ～、
奴か！
未だ十代の、実業家で、手広く商いを展開している。
ふぅ～ん、
元読売堂の主か！

長谷川源蔵は、将太店長をマークした。
はりこみ、尾行をつけた。
長谷川源蔵の元に、情報が、上がってくる。
ほ～
横浜港で造船中！
大金が、いるなぁ！
それでか。
だが、証拠が無い。
長谷川源蔵は一計を案じた。
将太店長の読売堂に、垂れ込んだ。
火付け魔出没。
下手人は、元読売堂健吾。
片輪をほりながら、気づいた。
これ、将太店長の父をやった、健吾だ！
将太に一報。
至急命令。
刷るな！