◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

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第4章 陰謀渦巻く王都 編

第 204 話 企て

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「撃ち抜くだけじゃなく中で炸裂、か……こうかな?」

 ピュートは木々の枝を移動しながら、自分を追いかけてくるオーガ型サーガの左膝を狙った。放たれた黄色い光の球は狙い通りの位置に当たるが、まるでボールのように弾き飛ばされてしまう。

「……皮も骨も硬い……中に入れるためにはもう少しか……」

 オーガはピュートが立っていた枝を目がけ右拳のパンチを繰り出し、その枝も幹も粉砕した。自らの攻撃によって舞い散る木の葉の幕間に、獲物の姿を見失ったオーガはしばらく左右を見回す。

「こうかな?」

 攻撃をかわしオーガの頭上へ跳んでいたピュートは、落下の間にオーガの右肩を次の攻撃ポイントに定め、先ほどよりも2回りほど大きな黄色光球を右腕から撃ち放った。オーガの右肩がみるみる黄色く輝き膨張する。ピュートは用意していた法力を全てオーガの右肩に注ぎ込み終えると、近くの枝を両手で掴み落下を止める。

「グ……ギャウ……ブパァー!」

 オーガが苦痛に叫ぶと同時に、膨張した右肩が破裂し腕が吹き飛んでいく。

「……このくらいで通るのか……ふうん……」

 ピュートは続けてオーガの左肩と左膝に、左右の手で狙いを定めた。すぐに両手に光球が整い始める。オーガはピュートの姿を見つけると、左手を伸ばし捕まえようと前進してきた。

「……遅いよ」

 左右の拳に現れた光球を放ちながらピュートは呟く。光球は先ほどと同じく、狙いを定めたオーガの左肩と左膝に当たるとグイグイ内部まで侵食し、関節部を膨張させ、両肢を吹き飛ばす威力で炸裂した。両腕と片足を失ったオーガは周りの木を押し倒しながら、その場に前のめりに崩れ倒れる。

「じゃあね……」

 ピュートは倒れたオーガの後頭部に右手で狙いを定めると一瞬の をおいてさらに大きな光球を発現させた。


―・―・―・―・―・―


「何だ? 今の衝撃波は……」

 カミーラは森の中を駆け抜けて来た足を止め、気配を探る。すぐ背後で立ち止まったベガーラも衝撃波の発生方向をしばらく注視する。

「……ピュートの法力……」

「ピュート?……誰だそいつは?」

 ベガーラの呟きにカミーラが問う。しばらく沈黙したベガーラが、ポツリと口に出す。

「……ウチのもう一人の隊員……向こうは終わったようだ」

 そう言い残し、カミーラの横をすり抜け駆け出した。

「ふん……変わり者か……それにしても今の衝撃波……ピュートだと? あの波長……エルフ族か?」

 カミーラは、自分が今しがた駆け抜けて来た森の奥に目を向ける。

 ボルガイルという男……ピュートとやらを「我が息子」と呼んでいたが……普通の人間法術士とは違うな。ふん……まあ良い……

 ベガーラが先に駆けて行った渡橋口へ向き直り、カミーラは独り言ちる。

「人間め……何を企んでおるのか……」

 大きく息を吸い込んだカミーラは、 猛禽類もうきんるいが獲物を目がけ急降下するかのように、森の木々の合間を駆け抜けて行った。


―・―・―・―・―・―・―


「君も共に行って 武勲ぶくんを上げてくればよいのでは? ルエルフ族のルロエくん」

 ビデルの傍でジッと自分の動きを監視しているルロエに対し、ボルガイルは提案する。しかしルロエは小さく笑みを見せ、それに応じた。

「あなたの魔法術レベルと同じく、私の棒弓銃ではあのオーガ型サーガと対峙しても傷ひとつ負わせられないでしょう……そもそも私の任務はビデル大臣の警護ですからね……武勲も必要ありません」

「……まあ、そういう事だよボルガイルくん」

 ビデルは頷きながら口を開く。

「さあ……話してくれたまえ。『王宮研究所』では何をやっているのか? 魔法院評議会の連中は、あそこで何を研究しているのか……君は知っているのだろう?」

 ボルガイルは目を閉じて首を横に振る。

「しつこいお方だ……ですが先ほども申し上げた通り、我々の守秘義務は命を賭しても守るもの……お答えは出来ませんなぁ」

「そうか……」

 ビデルは想定内の回答に満足するように微笑みを浮かべ、言葉を紡ぐ。

「35~36年前まで、我が文化法歴省は研究所と協力関係にあった。私の前々任者オフェル大臣の頃だ。評議会との深いつながりがあったらしくてね……だがミシュバの研究施設で『何か』が起きた。オフェル氏の急逝以降、法歴省内に保管されていた研究所関連資料は評議会に移管されてねぇ……どんな研究がなされていたか推察する以外にないのだよ」

 ボルガイルの反応を見ながらビデルは話を続ける。

「研究所……魔法院評議会では『新たな生物』を造り出す研究が行われている……というのはどうだね?」

 ボルガイルの表情が硬くなる。ビデルは自分の推察が核心を突いていることをその表情から確認しさらに続けた。

「研究所にかけられている国の経費は莫大な額だ。ミシュバの研究所は閉ざされたが、中央研究所は変わらずに広大な敷地を保有している……にもかかわらず、国への報告は一切上がって来ない。魔法院評議会からの口頭説明のみで質疑さえ行われないときた。エグデン王国1000年の歴史の中で変わることなく続けられて来た『研究』とは何か? そのことに興味と関心を持つ多くの者は、これまで命を落として来たわけだが……」

 ビデルは笑顔をボルガイルに向け尋ねる。

「それでも『探求心』を持つ者は後を絶たなくて困るだろう? 君たちの『仕事』が増えるのだから」

「何が言いたいのですか? 大臣」

 ボルガイルは苛々した様子でビデルとルロエを睨みつける。その様子に、ビデルは満足そうに語り続けた。

「今回のサーガ大群行は『途中』で終わったと我々は判断している。……だが、数万体は集まったであろうサーガ共は、一体どこへ散ったのか?……軍部はその行方調査を進めているが、未だに全体の把握には至っておらぬ。そんな中、研究所が『サーガに襲われた』という情報だけが入って来た。被害状況については相変わらず評議会による口頭説明のみ……そして複数の『新種サーガ』の目撃情報……関連を疑うのは当然のことだと思わないかね?」

 ルロエはボルガイルが発する殺意の動きに合わせ、棒弓銃の角度を変える。ボルガイルもそれを承知しているため、攻撃に移ることは出来ない。今の状況で確実にビデルの口を封じることが出来ない以上、この茶番に付き合わざるを得ないことを苦々しく思う。

「サーガを使って何かの研究を行っていた? サーガとの 混成生物キメラを造り出したり、とか。以前の大群行時にはこのような『新種のサーガ』という記録が無いとこを見ると、サーガを使っての研究はそれほど古くからではない。……まあ、数十年程度前からと見るべきか……しかし驚きだよ! まさか数百年も前に滅んだオーガまで再生させる研究だとはね!」

 ビデルは心底嬉しそうに笑みを浮かべている。

「今回君たちは『逃げ出した実験体』を処理するために活動している……と見るのは不自然な憶測だろうか? 研究所の立入禁止地帯にサーガの群れが潜伏しているのではないかという疑いは勘繰り過ぎだろうか?……いずれにせよ、是非とも研究所の研究内容を全て知りたいものだよ。どうだね? ボルガイルくん……私と組まないかね?」

 ビデルからの申し出にボルガイルは頑なな表情を崩さずに応じた。

「……大臣……酔狂話はもうおやめ下さい……」

「ふん……そうかね。まあ、気が変わったらいつでも声をかけて来たまえ。君の情報が新鮮な間なら厚遇を約束しよう」

 ビデルはそう言うと、カミーラとベガーラが駆けて行った森の奥へ視線を移した。


―・―・―・―・―・―・―


 誰かが戦っている?……護衛兵たちか?

 カミーラはベガーラに追いつくと、2体のオーガ型サーガが巻き起こす振動と衝撃波から位置を推測する。

 いや……これは……エルフ族の法力波長か? ミシュラとカシュラでは手に余る個体……レイラか?

 前進していたベガーラが急速に左方へと跳び退くのを視界の端に見つつ、カミーラも右方向へ跳び退く。ほぼ同時に、2人が突き進んでいた森の木々が押し倒されオーガの巨体が転がって来た。
 倒れたオーガはすぐに起き上がると、自分を押し倒した敵を見つけ出そうと周囲を見回す。

「ほう……やはり効かぬか……」

 巨体が転がり倒れた際に拓けた「道」に立つ一つの人影にオーガは気付いた。その人影の背後から、もう一体のオーガが挟み撃ちをするように駆け込んで来ている。

「……伝説の巨戦士も、サーガとなればただの 木偶でくぼうよ……」

 前後から駆け寄る2体のオーガは、それぞれの右腕を伸ばしてその人物を掴もうとする。だが、直前にその人物は後方のオーガの腕に退け跳び、さらに2体の頭部よりも高く跳び上がった。勢いがついている2体のオーガは加速した自重を踏み止められず、顔面からぶつかり合い転倒してしまう。

「長老!?」

 カミーラは地に降り立ったその人物……エルフ族協議会現会長であり北部のエルフ族長老であるドュエテ・ド・ウラージ・シャルドレッドを確認すると、駆け寄りながら呼びかけた。

「やはりお前だったかカミーラ……あっちの人間法術士は……使えるのか?」

 ウラージは倒れている2体のオーガを挟み、こちらを見ているベガーラを確かめるとカミーラに尋ねた。

「……内調隊の1人です。こ奴らを始末する友軍として使えるレベルかと……」

「人間か……好かんな……。伝心も使えぬヤツと共闘とは 虫唾むしずが走るが……致し方無しか……。腐ったサーガとは言えオーガだからな……よし。アイツも使うぞカミーラ」

 オーガたちは自分たちの状態を確認するように頭を抱え動き出している。

「……どのように仕留めますか?」

 カミーラはオーガの動きを警戒しつつ、ウラージに指示を仰ぐ。

「 強靭きょうじん・堅固な鋼の如き身体を持つオーガであっても、眼球から脳までを貫けば下等な人間種でさえ倒せるもの……開眼時の眼球に法術矢を撃ち込めば良いだけ」

 オーガの1体がカミーラたちの存在に気付き、怒りの声を上げ襲いかかって来た。

「よし。コイツから るとしよう。あの人間に伝えて来い。オーガは瞼も鎧の一部……確実に開眼時を狙えとな」

 頭上から振り下ろされて来たオーガの拳を紙一重で跳び避けたカミーラとウラージは、左右に散ってオーガの追撃を 撹乱かくらんする。カミーラはそのままベガーラの下へ駆けて行く。ベガーラも2人が会話している姿を確認していたため、何か考えがある事を悟るとカミーラに向かい駆け寄った。

「おい! ヤツ1体を先に狙うぞ。開眼時に眼球から脳にまで貫くように攻撃魔法を撃ち込め。手は抜くな。貴様の法力6割は込めて て! いいか?」

 ベガーラはカミーラの指示に黙って頷くと、すぐに位置取りに駆け出した。

 ふん……前面3角点を位置取るか……人間法術士とはいえ、使える男のようだな……

 カミーラはベガーラが取った位置を見て口元に笑みを浮かべる。
 狙いを定めたオーガの前面左右と正面に三人が立つ。オーガはどの獲物を先ず潰すべきか判断に迷っているようだ。背後で立ち上がったもう一体のオーガがその様子に気付き駆け込んで来た。その動きを合図とするようにウラージとカミーラが同時に対象のオーガへ駆け出す。オーガはウラージを初撃対象と定め、左方向へ向きを変えた。
 対象オーガはウラージに向かい、打撃を繰り出す動作に移る。その目は「獲物」をしっかり見据えて開眼していた。ベガーラはその「開眼」を確認すると、一気に駆け出し跳び上がる。左手方向の少し上にカミーラも跳び上がって来たのを感じつつ、右拳に込めた法力を一気に攻撃魔法として開放し、オーガの右目眼球へ撃ち込む。カミーラも同じポイントを目がけ法術矢を放った。
 オーガの拳がウラージの立つ位置に届く前に、2人の攻撃は狙い通りの眼球に撃ち込まれた。オーガの拳を避けて上に跳んだウラージの法術矢も一瞬遅れて放たれると、強力な追い打ちとなってオーガの右目眼球に正面から突き刺さっていく。
 わずか3秒ほどの内に行われたエルフと人間の共同法術攻撃により、頭内に大量の攻撃法術を撃ち込まれたオーガ型サーガは、打ち下ろした自らの右腕の勢いに引っ張られるように前のめりに倒れ伏す。巨大な手足を痙攣させたオーガの動きは数秒で完全に止まり、二度と動き出すことは無かった。
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