◆完結◆『3年2組 ボクらのクエスト~想像✕創造の異世界修学旅行~』《全7章》

カワカツ

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第4章 陰謀渦巻く王都 編

第 205 話 事後処理

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 1体目のオーガを倒したカミーラたち3人は、すぐに散開し先ほどと同じように立ち位置を定めた。もう1体のオーガは目の前で倒れた「仲間」の死体を見下ろし首を傾げている。
 オーガは自分の正面、左右に立つ「敵」の姿を確認したが、攻撃優先順位を決めかねるようにしばらく3人を順に睨みつけた。カミーラがオーガへの1撃を放ち、注意を向けさせる。だがオーガはすぐにカミーラに向かうことはせず、そばに倒れているオーガの死体に目を向けると、その両足を掴み引き寄せた。

「……マズイな……」

 ウラージは即座に隊形から離脱する。立ち退く際にカミーラとベガーラの動きをチラッと確認すると、2人もすでに隊形から離脱しているのを確認した。

「ほう……いい判断だ」

 オーガは引き寄せた死体の両足を両手で掴むと、勢いよく左右に振り回し始める。周囲の木々は、振り回されるオーガの遺体によって次々へし折られて行く。木々の枝葉や砕かれた幹が飛び舞う空間から、ウラージはさらに距離をとった。カミーラやベガーラの位置は、もう目視では確認出来ない。

「仲間の死骸をも道具として使うか……さて……どうしたものか……」

 十分に距離をとったウラージは意識を集中しカミーラへの伝心を試みる。しかし、届かない。

「離れ過ぎてるのか られたのか……」

 無反応な伝心を諦めると、木々の隙間から見える猛り狂うオーガの破壊行為をジッと眺める。

 哀れなものよの……

 ウラージは突然強大な法力を感じとり、背後に目を向けた。何かが近づいて来ている……新手の敵か? 暴れるオーガが撒き散らす樹骸と、振り回され飛び散るオーガの肉片弾に注意を払いつつ、より強大な「恐怖」に向かい即応態勢をとる。
 「それ」は唐突に目の前に現れた。

「……貴様……何者だ?」

「エルフの爺さんか……」

 ピュートはウラージの存在を確認すると、特に興味も示さずその場を過ぎ去ろうとする。

 人間……か? だが……禍々し過ぎる法力の質……危険な力……放っておくのはマズいか……

 ウラージはピュートの背に向け右腕を静かに突き出し狙いを定めた。

「あんたに狙われる理由が知りたい」

 攻撃魔法を放とうとした瞬間、焦点を合わせていた背中が消え、当の的が背後から語りかけて来た。ウラージのこめかみに汗が滲み浮かび流れる。

「……人間の小僧が、いかほどのものか見定めようと思ってな……不要な老婆心だったようだな……」

 ウラージは数百年以上忘れていた生命の恐怖に身を震わせながらピュートにそう答え、言葉を続けた。

「……そもそもお前は……人間か?」

 ゆっくり振り返るが、そこにピュートの姿はもう無い。急いで周りを見回すが、立ち去った気配さえ残されていなかった。ウラージは深く息を吐き出す。

「面白い……実に愉快だ。……人間め……なかなかやりおるな」

 激しく破壊音を響かせ、森の木々を仲間の遺骸で払い続けるオーガの方向を見つめ、ウラージは薄く笑みを浮かべた。


―・―・―・―・―・―・―


「クソっ! こうも手当たり次第に動かれていては近づくことも出来ん!」

 カミーラはオーガへの接近を何度も試みるが、本体との距離を詰める機会が訪れずに苛立っていた。押し倒される木々とその「道具」に使われているオーガの遺骸の体長のため、半径15メートルは常に距離をとらなければならない。眼球から脳へ法力矢を撃ち込むにしても、7~8メートル以内から放たなければ致命傷を与えられない……カミーラはオーガが疲れるのを待つが、破壊速度は一向に衰える気配も見せなかった。

「カミーラ高老大使……」

 突然、場違いに冷静な声で名前を呼ばれたカミーラは急いで振り返る。

「……もう一人の内調か?」

 これほど近くまで気配を感じとらせなかった人間種の少年に対し、カミーラは不愉快そうに答えた。

「お嬢さんは向こうで1体を倒した。でも今は法力枯渇状態で倒れている」

「お嬢さん?……ああ……レイラか……。では、もう一体はお前が?」

 カミーラはレイラの状態よりも「向こうの2体目」を倒したであろうこの法術士に興味を抱く。ピュートはカミーラの視線に目を合わせた。

「ああ……俺が処理した。コイツも俺が処理する」

 そう告げると、木々の隙間に見え隠れするオーガの手元に狙いを定める。

 ほう……この距離からでも狙えるというのか……では、お手並み拝見といこうか……「あの男の息子」とやらの力

 カミーラは数歩下がると腕を組み、ピュートの動きを観察するように見守った。ピュートの右腕に法力が集まり青白い光の球が膨らむ。直径1メートル程に膨らんだ青白い光球は、すぐに拳大の青い光球へと変わった。

 あれだけの法力をこの短時間であのサイズにまで圧縮するとは……本物か……

 ピュートの拳から、光の尾を引き放たれた青い光球は、仲間の遺骸を振り回すオーガの左肩へ突き刺さって行く。ピュートが右手拳を開くと「光の尾」は光球に吸い寄せられるようにオーガの左肩へと収まる。一瞬、何が起こったのか分からないオーガは仲間の遺骸を落とし、自分の左肩を凝視した。青白い光を放ち異常に膨張していく自分の肩に気付くと、頭部を守るように右手の平で顔を防御する。

 ズドォン!

 何だ……この攻撃魔法は……これほどとは……

 激しい衝撃波と爆風にカミーラは顔を背け、防御魔法壁を発現させた。その衝撃の中をピュートが悠然とオーガに向かって近づいていく背中を確認する。

「ま……待て!」

 衝撃が収まると、すぐにカミーラが声をかけたがピュートの姿はすでに無かった。

 クッ……サーガ化しているとは言え、あのオーガの硬質外皮を貫く法撃だと? 人間種の分際で……

 ピュートが向かったであろうオーガの方向から、すぐに新たな法力の高まりをカミーラは感じ取る。

 どれだけの法力量を持ってると言うのだ……あんな人間種が……

 カミーラは法撃波に備え、今度は事前に防御魔法壁を前面に発現させた。直後、再び大きな衝撃波と爆風が周りの木々をなぎ倒し襲い来る。

「……仕留めた……か……」

 ピュートがオーガにとどめを刺したことを感知すると、カミーラは呆然と呟いた。

 人間め……

 苦々しく表情を歪め、カミーラは木々がすっかり掃われた「爆心地」に立つ若き人間法術士を睨みつけた。


―・―・―・―・―・―・―


「被害甚大だな……」

 ビデルは渡橋口を中心とする「切り拓かれた森跡」を見渡しながら、隣に立つルロエに語りかけた。

「どうされますか?」

 ルロエも腰に手を置き、辺りを見渡し呆れたように問いかける。護衛に付いていた兵は法術兵3名を残し、全てが「行方不明」となってしまった。散乱する部位を集めれば5名分位にはなるだろうが、個人を特定出来るかどうかも怪しい損傷具合だ。馬車も無傷な貨車が1台、引馬も1頭しか無事に保護出来なかった。生存法術兵の内2名も命にかかわる重傷だったが、ミシュラとカシュラの治癒魔法により落命だけは免れていた。

「どの道『足』が足りんな……ミシュバの軍部に、兵と物資の補充を要請するか……ここの始末もやってもらわねばな……」

 ビデルはそう告げると、近くの兵を呼び寄せ指示を与え始める。

「……さすがですねレイラさん。聞きましたよ。オーガあれを1体倒されたそうで……」

 ルロエはビデルから離れると、倒木に腰かけるレイラに語りかけた。

「その1体を倒すのに、2度ほど死にかかりましたわ……」

 レイラは苦笑しながら立ち上がる。

「それにしても……あんなバケモノと出くわすなんて思ってもみませんでしたわ……『彼ら』から何か伺いまして?」

 離れてこちらを窺っているボルガイルたちの視線に応えるように、レイラは微笑みを返しながらルロエに尋ねる。

「ボルガイルですか? 彼自身からは何も……。しかしビデル大臣の推察が的を射ていたようですが……」

「逃亡した実験体の処分……とか?」

 レイラの涼し気な表情での問いに、ルロエは驚いた表情を見せる。

「お若いのに……っと失礼、つい見た目で判断するのはルエルフも人間と同じでしてお赦しを……。いや、優れた洞察力ですね。確かに……ビデル大臣がその旨、鎌をかけて質問した時のボルガイルの反応は……自白しているようなものでしたよ」

「お気になさらずに。誉め言葉と受け止めますわ……。まあ洞察力というほどのものでもありませんわ。王都に入る前に、彼らと偶然に遭遇しましたの……その時も偶然『見たことも無いサーガの群れ』に襲われましたのよ。そして今回もアレでしょ? あんな大型のサーガが数百年間もうろついていれば、さすがに情報は入りますわ。それがこんな突然に……」

 レイラはまだこちらを見ているボルガイルに笑顔で手を振って見せた。ボルガイルは苦々しそうに顔をしかめると、ピュートとベガーラを率い、僅かに残る立木の陰に移動する。

「……王宮研究所地区内にいたんでしょうね」

 ルロエも立ち去ったボルガイルたちの背に手を振りながら答える。

「そうですわね……。それにオーガの遺体の処理……黒霧化しなかったのだから、研究材料としても価値のあるモノであったはず。それを……遺骸を完全に滅消する必要は無かったはずですもの」

 ルロエとビデルがボルガイルと共に渡橋口に戻った時、4体のオーガの遺骸はピュートとベガーラの法術により完全に消し飛ばされていた。ビデルは残念そうな表情を浮かべはしたが、かえって自分の推察が正しい事を証明されたとも感じたのか、ボルガイルに笑顔を向けていた。

「ルロエくん、ちょっと良いかね? レイラさんも……」

 兵士への指示書を書き渡したビデルが2人に声をかけて来た。兵士が立ち去るのと入れ替わるように、2人はビデルへ歩み寄ろうとするが、ビデル自身も少し離れた倒木に集まっている「エルフ族協議会」の面々のほうへ歩み寄って行く。

「協議会との調整……か」

 ルロエはビデルに呼ばれた理由を察し、レイラに笑みを向け首を傾げ見せた。

「お初にお目にかかりますドュエテ・ド・ウラージ・シャルドレッド長老大使殿」

 協議会メンバーの傍に寄ると、ビデルは立ち止まりウラージに向かって深々と敬礼を表す。

「私はエグデン王国文化法歴省大臣ビデル・バナルにございます。カミーラ高老大使と共に、先の地震により損壊しました渓谷橋の視察を行っておりました。まさかこのような場で長老大使にお目にかかれますとは……備え無き身での御挨拶の非礼をどうぞお赦し下さい」

 ウラージは 鬱陶うっとおしそうに眉間にシワを寄せながらカミーラに視線を向ける。

「ビデル大臣……長老は他種族との交流を快くは受け入れてはおらぬ。話があるのなら私が伺おう」

「人間以上に『ルエルフ』なんかとは目も合わせたくもないものだがな……」

 ビデルの言葉に被せ、ウラージは吐き捨てるように呟く。しかし、不快な態度をあからさまに示して背を向けてしまったウラージに向かい、ルロエが声をかける。

「これはこれはウラージ長老、お久しぶりです」

「ルロエ!話を聞いてないのか……」

 にこやかに挨拶をしたルロエに対し、カミーラは噛み付くように怒鳴った。ウラージは怪訝そうに振り返る。

「久しい? ん? 貴様……あの時のガキか?」

「その節はお世話になりました」

 ウラージは真っ直ぐルロエに向き直る。その目は怒りと憎悪に満ちてはいるが、見ず知らずの「汚物」では無いとの認識に変わっていた。

「小人のルエルフの息子か……ヤツはどうした?」

「父は……行方知れずとなっております……村が襲われまして……」

「先の大群行の際にルエルフ村も……例のガザルの手の者たちに……」

 2人の会話に割って入ったカミーラの言葉に、ウラージは薄ら笑みを浮かべる。

「……そうか……あの村もやられたのか? 湖神の力で守られとると聞いたが……そうかそうか……シャルロの行方も分からずとは……いよいよルエルフも終わりよのぉ?」

 ルロエは苦笑いを浮かべ、首を横に振りながら応じる。

「父がいなくとも、ルエルフが滅びたわけではございませんので御安心を。それよりもガザルの行方も分からない状況ですから……充分に気を付けなければ……」

「ガザル……奴も動き出しただと?……所詮タクヤと言えども人間法術士……押さえられんかったということか……。この かんに何が起こっとったのだカミーラ」

 ウラージからの問いに、数週間前の大群行と「最後のチガセ」についてカミーラは説明を始めた。それを横目で聞きながらレイラが小声でルロエに尋ねる。

「長老とお知り合いだったとは驚きましたわ」

「こちらに住んでいた時に、父と母に連れられてね……。ガザルの件で話が有ったんでしょう……。その時に、私は 貴女あなたのお父様とも知り合いましてね……」

 ルロエの声が耳に入ったのか、カミーラの鋭い視線が一瞬突き刺さる。ルロエは笑みを浮かべて両手を上げた。

「……以前の大群行が起こる少し前の話です。私も 成者しげるものになったばかりでしたから……その時の因縁というか……お互いに、まだわだかまりがあるんでしょうね……」

 ウラージへの説明を続けながら、カミーラは再びルロエを睨みつけた。
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