灰の星に降る光

Mr.シルクハット三世

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開発ログNo.012

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「おいユグド、起きてるか?
まあ、まだ意識レイヤーの接続テスト段階だから、反応なんかあるわけないか。
でも、言っておこうと思ってな。
いつかお前が空を飛ぶとき、何を見てくれるんだろうって、考えることがあるんだよ。
俺たちは、ただ“届かない空”を飛ぶ機体が欲しかったわけじゃない。
本当はな....もっと単純だったんだ。
街路に咲いた花、川沿いにできた霧の輪、屋上から見た光の海。
そういう景色を、お前に見せてやりたかった。
それが、俺たちが“心”を与えた理由だったんだ。
....まあ、このAIも、そのうち“何か”に使われるのかもしれないけどさ。
それでも、今の俺は、まだお前に“きれいなもの”を見てほしいと思ってるよ。
ユグド。
もし、お前が空を飛ぶ日が来たら....そのときは、世界がまだ、ちゃんと“美しい”って、思ってくれるといいな。」
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