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1.父と子の変化①

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ある休日の夜。
自宅で夕飯を済ませた後、少しして息子がコーヒーを入れてくれて手渡してくれた。
ありがとうと言って受け取ったのに、上の空だった。
最近の私はおかしいのだ。
息子と一緒に居ると苦しい。でも苦しくても離れることなど考えられない。
苦しいのは嫌だからではない。寧ろその反対だ。
その苦しみは胸を締め付けるようで、呼吸さえままならないほどになる事がある。
ひたすらに隠しているから当然なのだが、私がそんな風になっているのに息子の方はいつも通りで、私だけが一方的に苦しんでいる。
隠しているのは、息子に対して許されない劣情を秘めているからだ。
父親としては失格な自分を認められない。許せないのだ。
いっそ、何もかも捨てて逃げてしまいたいと思うこともある。
けれど、息子を置いて逃げるなんて出来ない。
私が見張っていなければ誰かにあっという間に攫われてしまうだろう。それは絶対に許せない。
そんな私の心は日に日に良心が壊れていってしまったようだ。
息子を手に入れたくて仕方なかった。
だからどうすれば手に入れられるのか考えるようになった。
そしてある日、夢を見た。
私はベッドの上で裸の息子を組み敷いていた。
身体中を撫で回し、舐め回して、口付けて痕を残した。
抵抗する息子を押さえつけて欲望のまま貫いた。
目が覚めてはっきりとした。
夢の中で私は確かに歓喜していた。愛しい息子が自分を受け入れてくれた事に。
自分の手で淫らに育てた夢の中の息子は理想だった。こんなにも求めていたものだったのかと、初めて知ることが出来た。
そして同時に、自分がどれだけ歪んだ人間なのかを思い知らされた。
息子を愛しているからこそ、あの夢の通りにしたいと思っている。
それが罪深い事だと解っているからこそ、抑えきれない欲求として現れるのだろうか。
それを知らずに息子は私を父として接している。
それを壊すべく準備した三連休前日の夜だ。
まだ止められるという僅かな葛藤と息子の純情を壊す計画に思いを巡らせていたばかりに息子の声も右から左に流れていた。
「オヤジ?どうしたの?今日、なんか変だよ?」
「そんなに変かな?」
動揺して口を付けたコーヒーは思ったより熱くて、思わず声を上げた。
「熱ッ…!!」
「なっ、大丈夫?!」
慌てて息子が駆け寄ってくる。
ソファの私の隣の位置に座って心配そうに見つめる顔が可愛くて堪らない。
本当に壊してしまいたくなるくらい可愛い。
「ヤケド、したかな?」
「え!大変じゃん!」
「うーん、ちょっとヒリヒリする」
少しだけ痛むけど、この程度なら放っておけば治まるし跡が残るような火傷でもない。
それよりも今はもっと大切なことがある。これはチャンスかもしれない。
「どうなっているか見てくれないか?」
「良いよ。舌出して」
私は息子に出した舌を見せる。
普段の生活の中ではこんなふうに見せる事など無くて少し興奮した。
「ちょっと、赤くなってるかな?痛い?」
「ああ、痛いよ」
「どうしよう!氷持ってこようか?」
私はやんわりと息子を止めた。
いやらしさを悟られないように優しい父親のふりをして言う。
「お前が嘗めてくれると治るんじゃないかな?」
「えっ?!こんな時に冗談言うなって」
でもここで押し切ってしまうと計画が台無しになってしまう。
「お前が小さい頃、転んで擦り傷を作ってな。私が嘗めてあげたんだよ」
「いやいや。そういうのと違うだろ。だって手とか足とか嘗めるのと、舌を嘗めるのは違うから」
「同じだよ」
父は嘗めて傷が治ると思うほど天然だったのだろうかと、息子は思った。
「痛いんだけど、ダメか?」
「いや、だって、そんな……キスみたいじゃないか」
「キスなんて、お前もそんな色気づいた事を言うようになったんだな」
「俺もう大学生だよ。子供扱いすんな」
「へぇ、子供じゃないなら誰かとキスしたことあるのか?」
「……無いよ。モテるオヤジと違うから」
ふてくされた様に口を尖らせて拗ねる様子が可愛らしい。私がモテるなんて何をどう勘違いしているか分からないが嫉妬だったら嬉しい。
キスも誰にも奪われていないなんて奇跡だ。
私は自然に笑みが漏れていた。
最後まで冗談だって思ってくれるのならば、ジョークで終らせるけれど、もう一度くらい誘ってみよう。
「なぁ本当に痛いんだ。ペロって嘗めてくれれば唇も当たらないし、キスにはならないから」
「………そうかな?……うん、わかった。ちょっとだけ、なんだからな」
そっと舌を差し出してきた。
提案にのってくれるとは思わなくて歓喜に胸が高鳴った。ちょっとだけでも嘗めてくれるなんて言ってくれるとは思わなかった。
唇の間から見える赤い舌もエッチだ。
私は先ほどと同じように口を開け、舌を出した。
私の舌を狙って息子の顔が慎重に近付く。
唇がくっつかないように舌先を伸ばして、チョンと触れるか触れないかだけで弾けたように顔を引いた。
息子は恥ずかしさで耳まで赤く染めている。
私は何も言わず息子を見つめた。
すると視線に耐えられなくなったのか、目を伏せてしまった。
嫌がっての反応ではないことは明らかだった。この好機を逃さない。
「ちょっと触れただけで嘗めてないじゃないか。やっぱり父さんに触れるなんて嫌だよな?」
「違う!そんなことは……」
「じゃあしてくれるか?赤くなってるここをペロって嘗めて」
そう言いながら自分の舌を指し示した。
少し躊躇う様子を見せたけれど、意を決した様子でゆっくりと顔を近づけてきた。
レロっ……レロっ……
舌先が遠慮がちに軽く触れ、舌を出したまま顔を下から上に動かして、私の舌の腹を嘗めてくれた。
粘膜同士が触れてヌルリとするのか官能的だ。
「はぁ……はぁ……」
「息荒くして、どうしたんだ?もしかして、したことないキス想像して興奮した?」
図星なのか、ますます頬を紅潮させて俯いてしまう。
その仕草が私を煽っているとも知らずに。
私はまだ距離の近い息子の顎を持ち上げた。
息子の身体がビクッとして強張る。
「父さんで練習してみるか?」
「……えっ?」
「もう一度父さんの舌を嘗めてごらん」
「ちょ……オヤジ、何言ってんの?」
「いいから、ほら」
私は更に舌を突き出す。
息子は恐る恐るといった感じで私の突き出した舌の先に自分の舌を擦り付けた。
私はその舌先を唇で挟んで軽く啄む。
「……ぁ…」
小さく漏れた声が悩ましい。
ちょっとずつ息子の舌を侵略するように何度か食むように近付いて、最後に薄く開いたままで何かを欲するような唇をペロリと嘗めた。
逃げないなら食べてしまうよ?
視線が合うと睫毛が反るくらいギュッと目を閉じてしまった息子が愛おしすぎて、今度は口を大きく開けて、パクりと食べてしまう。
そのまま舌を絡ませて、吸い上げた。
「んぅ……ンフゥ……」
息子から吐息が漏れる。
初めてのキスにしてはかなり濃厚なキスだろう。
息子はされるがままに大人しくしていた。
唇が離れると糸が引き、それを親指で拭ってやった。
「これが大人のキスだ」
「……」
「初めてだったのに……」
涙目になっている。
ちょっとやり過ぎたかもしれない。
「嫌だったか?」
フルフルと首を横に振った。
そして、息子は照れ隠しのように私の胸を叩く。
「初めてでこんなキス、……困る」
「どう困るんだ?」
息子はモゴモゴと小さな声で答えた。気持ち良かったからと。
それは私が聞きたかった言葉だ。
自惚れてもいいのだろうか? いや、これは誘導尋問に近い。
息子から言わせたいだけだ。
息子から告白されたい。
ただそれだけなのに、どうしてこうも上手くいかないのか。
素直じゃない所も可愛いくて好きだ。
私は意地悪な質問を繰り返す。
もっと困らせたくなるなんて、酷い父親だ。
「初めてのキス、気持ち良かったのか?」 
俯いている息子が頷いたように見える。
「フフッ、エッチだね」
表情は見えないが耳が赤く染まっているのは分かる。
その可愛らしい耳朶に唇を触れさせる。
「父さんとのキス、好きか?」
身体を竦ませて身動きしない息子にエッチな気分になるように囁いた。
「教えて。キス好き?」
「………好…き……かも」
ああ、なんてことだ。
私は理性を保つのに必死だった。
今すぐ押し倒してしまいたい衝動に駆られる。
「じゃあ、父さんの事は好きか?」
「……」
「黙っていても分からないぞ?」
息子は私を見上げながら不安げに瞳を揺らしている。
それはそうだろう。数分前まで父親だったのだから。
だが、答えの書いてある顔をしているのだから余計意地悪したくなって仕方がない。
「答えないともうキスはしてあげられないよ。ねぇ答えて」
「……す……き……」
消え入りそうな声だったけれど、確かに聞こえた。
「答えられたね。良い子だ。私も素直な子は好きだよ」
頭を撫でながら優しく微笑みかける。
本当はそんな余裕など全く無いのだけれど。
息子に拒絶されなかった事が嬉しすぎて舞い上がっている。
息子は少しだけホッとしたような顔を見せた。
まだ気を緩めるのは早い。
ここで終わらせるつもりはない。まだまだ、これからなのだから。
私は息子の腰を抱き寄せて、身体ごと引き寄せる。
息子はバランスを崩して私の胸に倒れ込んできた。
そのまま抱き締めて、首筋に鼻を埋める。
スン……と匂いを嗅いでみると、息子特有の甘い香りがした。
この香りも大好物だ。
思わずペロリと舐めてしまう。
ビクッとして離れようとする息子を逃すまいと、しっかりと腕を回して押さえ込んだ。
息子の体温を感じながら、ゆっくりと味わうように嘗めてみる。
「キスも気持ち良いけど、もっと気持ち良い事もあるんだよ」
息子は身を捩らせているけれど、嫌がっているわけではない。
そう信じたい。
チュッ……と音を立てて吸ってみた。
何度も繰り返して、時々甘噛みをしてみた。
息子は声を出すのを我慢しているのか、唇を噛んで震えていた。
そっと手を背中から前に移動させて、Tシャツの中に手を入れて素肌をまさぐる。
お腹や脇腹を触ると身体がピクンと跳ねた。
その反応が面白くて、執拗に撫で回すと息子が私の手首を掴んできた。
ちょっと調子に乗りすぎたかと心配したが、息子は潤んだ目で見つめてきた。
そして、恥ずかしそうに頬を染めながら口を開く。
何を言うのかと思い、じっと見つめていたが、息子は何も言わずに口を閉じた。
「何かしてほしい事があるのか?」
「……」
「遠慮せずに言ってごらん」
「……」
「言ってくれないと何も出来ないぞ」
「……」
「言いなさい」
少し強めに言うと、ビクンと大袈裟なほど肩が震えた。
興奮した息遣い。とろんと潤んだ瞳。
もしかしてこの子は命令されるのが好きなのかもしれない。
私は敢えて冷たい声を出した。
「さぁ、早く」
「……っ…」
「ん?なんだ?」
「……て」
「聞こえない」
「……ぉ……し……て」
「もう一度」
「……のに」
「何をして欲しいんだい?はっきりと言いなさい」
息子は泣き出しそうな顔なのに、意を決したように言った。
「ねぇ、どうして……、こんなことするの?」
「そんなことが知りたかったのか?」
「だって親子なんだぞ?」
「生物学的にはな」
「それならなんで……」
「それがどうかしたのか?」
「え?」
私はわざとらしく溜息をついた。
「お前はまだ子供だな」
「なんだよ!俺のこと馬鹿にしてるだろ!」
「いいや、全然していないよ。ただ私は正直になっただけだ」
「正直に?」
「ああ、そうだ。ずっとお前を欲しいと思っていた」
「何を……」
「好きだからなんていうのは綺麗事で、世界で一番愛おしいお前の全てを支配したくなったんだ」
息子は目を丸くしていた。
「し、支配……?それは、……つまり、その、そういう意味ってこと……なんだよな?」
「お前の想像しているのとは同じか分からないけれど」
息子は固まったまま動かない。
私は構わずに続けた。
もう止まらない。止められない。
今まで抑えていた感情を吐き出すように告白を続ける。
もう二度と後悔しないように。
私は息子を自分のものにしたかった。
心も体も全部。
誰にも渡したくない。
いや、もう私だけのものだ。
誰よりも先に見つけて、私の手で慈しんで、ここまで育てた。
私だけを見て、私だけを慕って、私の事を愛し続けて欲しかった。
「息子を愛して、支配したいと思う私が怖いか?」
息子は首を横に振り、縋るような目で見つめてきた。
「……俺を、愛してくれるの?」
「もう愛してる」
そうじゃないと息子は話し始める。聞いてほしいと。
「俺……ずっと悩んでたんだ。オヤジに叱られるとゾクゾクすることがあって、……自分は変態なんだって」
ああ、やっぱり……。
息子は私の思った通りの子だった。
私は嬉しくて、思わず笑みがこぼれる。
息子は不安げに見上げてくる。
大丈夫だよ、と頭を撫でてから続きを促した。
息子は安心したのか、話を続けた。
幼い頃、偶然にも知ってしまったのだと言う。私と母の関係を。
元々息子の母とはセックスパートナーで支配する者とされる者という主従関係だった。愛もあったが、俗っぽく言えば主人と奴隷だった。
お互い性癖が合ったので長く続き、結婚もしたし、子も産ませた。
だが、息子が小学生の高学年になる頃病気で亡くしてからは息子が生きがいとなり、妻の面影がある息子を歪んだ性の対象として愛してしまっていた。
だが、そんな私も知らなかった事なのだが、性行為もあまり理解していなかった年齢だった息子は偶然にも両親のプレイを見てしまい、興奮というものを知ってしまっていた。
成長してもずっと悦びの声を上げていた母の姿を忘れることは出来なかった息子も己の性癖に悩んだが、結果として母のように扱って欲しいと願ってしまっていたのだ。
だから父からの支配したいという言葉は、死ぬほど嬉しかった。
代用でも何でも良い。だって母はもう居ないのだから、父の愛を独り占め出来るのだと。
「母さんみたいにして欲しい」
「無理しなくて良いんだよ」
「無理じゃない。……俺、変態だから」
「お前は本当に可愛いね」
息子の頬に手を添えると、そっと擦り寄せてきた。
その仕草があまりにも可愛くて、思わずキスをした。
最初は触れるだけだったが、次第に深くなっていく。
舌を差し入れ、絡ませ、吸い上げると息子もそれに応えてくれた。
お互いに息が上がり、呼吸する度に漏れる声が色っぽい。
「私のモノになるか?」
「うん」
「違う。ちゃんと言葉にしなさい」
「はい。僕は、お父さんのモノになります」
大学生になる頃から大人びてオヤジなんて呼び方をするようになっていたが、子供返りをしたのか昔のように呼んでくれたのが嬉しい。
身体は大人なのに幼子のような甘い喋り方がサドの血を沸かせた。もっと虐めたくなる。
「私のモノになったら酷いこともされてしまうんだよ?」
「いい、よ。父さんにされるならどんなことでも受け入れるから」
「それならば、今すぐここで犯されても良いんだな?」
「……うん」
息子は緊張した面持ちで、それでも期待に満ちた目で見つめている。
「初めてだから、痛いかもしれないよ」
「はぁ…、はぁ……痛くても我慢する」
「ふふっ、もう興奮してる。痛いのも好きなの?……変態」
「はぅ……」
息子は恥ずかしそうに顔を赤らめ、股間を手で隠した。
私はそれを無理やり引き剥がすと、服を脱ぐように命令した。
息子はこれから起こることに胸を躍らせながらいそいそと服を脱いでいく。
「下着まで脱ぎなさい」
「はい……」
ゆっくりとパンツに手をかけていく。焦らすような動作が余計に私を煽る。
完全に勃起しているペニスの先端には染みが出来ていて、糸を引いていた。
私は息子の耳元で囁く。
「これから初めて犯されるというのに勃起しているとは、いやらしい身体だ」
息子はそれを聞いて身震いをしていた。
私は息子に、ゆっくり時間をかけてキスをした。
最初は自分の裸体を恥じらうように隠していたが、私がじっと見つめていることに気付くと隠してはいけないと気付きその手を退けた。
その従順さが堪らない。
全てを見られている羞恥心で、また感じてしまっているようだった。
「どうやって遊ぼうか?」
私はそう言って、乳首に軽く触れてみる。
すると息子はそれだけでビクビクと反応して見せた。
「初めてだから、気持ち良い事だけにしようか。痛いのは慣れてきたらね」
「んっ……、うん」
「不満なのか?そうじゃないなら返事が違うだろう?」
息子は瞳を潤ませて必死に答えた。
「き、気持ち良い事して欲しいです!」
「ふふ、良い子」
優しく頭を撫でてあげると息子は嬉しそうな顔を見せた。
そのまま暫く撫でていたが、やがて私は息子の頭を掴んで引き寄せると強引に口付けた。
歯列をなぞり、舌を絡め取り、唾液を流し込む。
その口付けの隙間から二本の指を差し込み、舌を押して下顎を下げながら口唇を嘗めねぶる。
当然飲みきれなかったものが溢れ出して顎へと伝っていく。
息子はそれを気にする余裕もなく、されるがままになっている。
そのままソファに押し倒すと、無垢な身体に覆い被さるようにして、息子を見下ろす。
「ああ……。したいことがありすぎて困ってしまう」
独り言のように呟くと、息子は荒くなった息を整えようと深呼吸しながら答える。
「全部して。父さんがしたいこと、全部」
そんな息子の様子にゾクリとする。
この子はどこまで私好みになれば気が済むのだろうか。
「そうだな。まずはお尻を解すところから始めようか。自分で広げて見せて」
「恥ずかしいけど……いいよ。見える?」
息子は自分で膝を抱えるようにして足を開く。
「ふふ、優秀だね。これなら随分早く奴隷に出来そうだ」
「奴隷……?」
「そう。奴隷。嫌かい?」
「ううん!嬉しい!父さんの奴隷になる!」
「まだ駄目だよ。おちんぽも入れたことの無い子に奴隷はまだ無理だ。さぁ、アナルを柔らかくする訓練をしようか」
私はローションをたっぷり手に取ると、息子の肛門を弄り始める。
最初は優しくマッサージするように。徐々に力を込めて揉みほぐしていく。
そして、中指を根元まで入れて、出し入れする。
「あっ……、うあ……」
「まだ指一本だぞ」
息子は不快感に耐えているのか眉間にシワを寄せている。
しかし、次第に声に甘さが混ざり始めた。
私は一旦手を離すと、息子が息を吐いた瞬間を狙って再び挿入した。
今度は人差し指も一緒にだ。
「初めて前立腺を触られて感じるはずはないんだが?もしかして自分で弄っていたのか?」
「じ、自分の部屋で、オナニーするとき、に……触ってました」
「そうか。なら遠慮はいらないな」
息子は私の言葉をどう捉えたのか、期待するような目で見つめてくる。
私はそれを無視して、ゆっくりと二本の指を出し入れする。
「うっ……、はぁ……、ん」
息子は物足りなさそうにしている。
「なんだ、足りないのか?」
「は、はい……」
「どうして?」
「父さんの、大きいの、欲しい……」
息子の言葉に思わず笑ってしまった。
「まだ入らないよ」
「痛くても良いから、父さんのちょうだい!」
「変態なだけじゃなくて淫乱でもあるんだね。でもダメだよ」
私は息子をフローリングに四つん這いにして、腰を高く上げた状態にさせる。
「気持ち良いことだけにすると私は言ったはずだ。忘れたの?」
バチンッ!と臀部の肉を叩く。
言葉とは矛盾しているが、奴隷調教をする上でお仕置きは重要だ。
息子は泣きそうな声で謝罪をする。
「ひぃん!ごめんなさい……!」
「何について謝っているのか、ちゃんと言いなさい」
「……はいっ。僕は、いやらしい変態なので、虐められたくて父さんの言うことを無視してしまいました。奴隷にもなれていないのに、身の程知らずでごめんなさい!ドMでごめんなさい!」
私は息子に近付くと、頭を踏みつけ、足の裏で撫でてやった。
息子は悦びの声を上げ、身体を震わせていた。
「さすが父さんと母さんの子だ。母さんに似て、自分がドMだと知っているんだね。生まれた時から知っていたのかな?」
「うんっ。生まれる前から知ってたのぉ!」
私は息子の顔を踏んでいた足を下ろすと、息子の口元へ持っていく。
息子は躊躇なく舐め始める。
犬のようにペロペロと必死になって奉仕してくる姿は愛くるしい。
はしたない犬だと罵って上げたいが、奴隷宣言もさせていない息子のアナル処女喪失は快楽の記憶だけにしたい。だから私は我慢することにした。
もうほとんど堕ちかけている息子だが、いずれ私が望むように振る舞えるようになって貰うのだから焦らなくて良いのだ。
「父さんのおちんぽ入る準備を続けて良いかな?私が入れると言うまで我慢しような」
「は、はい」
再びアナルに、今度は三本同時に突き立てた。
息子はビクンっと跳ねて、苦しげに息を漏らす。
わざと音が響くよう激しく動かしたり、バラバラに動かしたりする。
息子は初めて味わう感覚に戸惑っているようで、不安そうにこちらを見てきた。
「集中なさい。これは気持ちの良いことだから、おちんぽ以外を入れられても悦べるように身体で覚えなさい」
「うん。全部覚えるから、もっとほじってぇ」
そう言ってからは私の指の動きに集中するようになった。
そして肛門が柔らかくなったのを確認すると指を引き抜いた。
「両手で閉じないように、お尻を開いたまま待機しなさい」
息子は言われた通り、自分の手で尻朶を掴み、広げる。
柔らかくなったアナルが左右に伸びて歪んだ。
入れてもらえるとでも思っているのだろうが、指だけでは奥が全然拡張されていない。
だから、しばし放置してバイブを用意した。この日のために準備していたものだ。
ディルドもあったが、処女喪失前にぺニス型を入れるのは気分的に嫌で、あえてスーパーボールが連なったような形状の物を選んだ。
これならば長さもありながら太さもほどほどで、奥も肛門も十分刺激できる。
拡張しすぎないサイズなのも良い。
「待たせたね。穴は元に戻ってない?」
「うん。まだ閉じてないよ」
ひくんひくん、とケツ穴が収縮して返事をしているようだ。
私はローションをたっぷりと塗り込むと、息子の穴に先端を押し当てる。
息子が息を呑む。
ゆっくり押し進めると、最初は抵抗があったものの、すぐに飲み込んでいった。
「あぁ……、入ってきたぁ」
「どうだい?初めてのバイブの感想は」
「ポコってボールが入ってきて……変な感じ」
息子の顔を見ると真っ赤に染まり、額には汗をかいている。
緊張しているのか、全身に力が入っている。
「力を抜け。奥まで入らないぞ」
「はい……。ふぅ……、んっ……」
息子は大きく深呼吸をして力を抜き始める。
指が入った深さまでは柔らかくて抵抗無く入るが、それより奥になると苦しいらしい。
奥に入れるのは一旦諦め、前立腺にバイブのデコボコを押し当てた。そしてスイッチを入れる。
「ああぁぁぁぁ!!」
息子が絶叫する。
振動により球が腸壁にぶつかる。
その度に息子は悲鳴を上げる。
「気持ち良いか?」
「うんっ!気持ち良いよぉ!」
「どんなふうに?言わないと分からないよ」
「お腹の中っ、前立腺を、ぶるぶるされて、あっ、あっ、あひぃいん!!」
息子は涙を流し、鼻水を流しながらも笑顔だった。
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