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対『カッカス』
一夜明けて
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リルは夜明け前に家を出ることになった。
アキーエは最後まで心配そうだったけど、リルが大丈夫と言うからしぶしぶ諦めていた。
「アキーエ。ありがとう。こんなで形じゃなかったら友達になれたかもね。もう会えないとは思うけど、もしかしたら魔王が倒されて平和になったら‥」
「うん。その時はまた会えるかもね。」
アキーエとリルはお互い手を出して握っている。
「魔王が倒されれば洗脳も完全に解けるだろ。それでも残ってるならまた手を貸すぞ。」
するとリルは凄い勢いで此方を振り向き威嚇してきた。
「シャァーッ!あばばばは嫌!お前にされた事は一生忘れないからな!」
あれ?
洗脳されていたの少しでも解いたのは俺のはずなんだけど‥
げせぬ。
「でも魔王が倒されたら大丈夫かどうかわからないわ‥だって多分私を洗脳したのは魔王じゃないもの。記憶は戻ってないけど、それだけはわかるわ。」
「ん?それはどういう事だ?魔王の配下の誰かって事か?」
「ん~‥多分違うかな。魔王とは全く別の人達と思う。」
もしかしてガルヘアが言っていた『あのお方』ってやつか?
「そいつはどんなやつだった?」
「よく覚えていないけど、私が洗脳された時に私以外にも何人かいた気がする。私みたいに洗脳されて苦しんでる人もいれば逆に喜んでその人に感謝している人もいたわ。」
喜んでる‥?
洗脳以外にも何か‥
『お前も‥分け与える事ができるのか?』
不意にガルヘアの言葉が頭をよぎる。
分け与えているのか?
何を?
スキルを‥?
やはり『あのお方』とやらは俺と同じかはわからないがスキルを他人に与える事ができるんじゃないのか?
しかし渡すスキルはどこから得る?
スキルを作り出すなんて事ができるとしたら、それはもう神の所業だ。
どこからかスキルを得る方法があるのだろう。
それが俺の【模倣】と同じなのかはわからないが‥
「そうか。教えてくれてありがとう。辛い記憶だろうに。」
「いや構わないよ。私を助けてくれたんだ。こんな話をするだけで礼になるとは思えないけどね。本当はもっと色んな事を知ってるのかもしれないけど、覚えてるのはこれだけなんだ‥ごめんね。」
「ふふん。随分と殊勝だな。光属性のせいでおかしくなったか?あれだったらもう一回くらい喰らっとくか?」
「フシャーッ!」
猫か。
「それじゃあここらで帰ることにするよ。みんな私が言うのも何だけど魔族には気をつけてね。特に魔王の傘下じゃない魔族の方が危ないと思うから。」
「忠告ありがとう。リルも気をつけてな。洗脳されてないってバレたら危険だからな。少しバカっぽい感じでいけば大丈夫と思うぞ。あと変な家に入るなよ。何が出るかわからないからな。」
「誰がバカだ!それにこんな恐ろしいものが出てくる家が他にあるかっ!まったく‥それじゃ。」
「うん。またね。」
アキーエがそう言うとリルは笑って去っていった。
魔族襲撃から一夜が明けた。
サントバルたちは今頃枕を高くして寝ている事だろう。
暗殺の成功を信じてるだろうからな。
残念だけど、その枕引っこ抜かせてもらうぞ。
俺はリルが去った後、夜が明ける前にナーメルの街に羽根人形を使って飛んでいった。
そして空から『カッカス』の拠点に魔族が来ていたフードを落とした。
俺たちに襲撃をかけた自慢の暗殺者がどうなったのか、早急に知らせてやりたかったからな。
後でスキャンに『カッカス』の様子を聞いたら、ものすごい怒声が響き渡っていたそうだ。
ナーメルの街の英雄さんたちが集う傭兵団にあるまじき行為だな。
そのあとしばらくは『カッカス』を見張っている人からの情報はなかった。
しかし着実にホット商会の売り上げは上がっていき、キリーエが言うには最初の投資をほぼ取り戻しつつあるとの事だった。
それに伴い、ナーメルからセイルズや他の街に移住する人が増えておりナーメルの街は過疎化していった。
そしてそんな時に『アウローラ』から連絡が入った。
アキーエは最後まで心配そうだったけど、リルが大丈夫と言うからしぶしぶ諦めていた。
「アキーエ。ありがとう。こんなで形じゃなかったら友達になれたかもね。もう会えないとは思うけど、もしかしたら魔王が倒されて平和になったら‥」
「うん。その時はまた会えるかもね。」
アキーエとリルはお互い手を出して握っている。
「魔王が倒されれば洗脳も完全に解けるだろ。それでも残ってるならまた手を貸すぞ。」
するとリルは凄い勢いで此方を振り向き威嚇してきた。
「シャァーッ!あばばばは嫌!お前にされた事は一生忘れないからな!」
あれ?
洗脳されていたの少しでも解いたのは俺のはずなんだけど‥
げせぬ。
「でも魔王が倒されたら大丈夫かどうかわからないわ‥だって多分私を洗脳したのは魔王じゃないもの。記憶は戻ってないけど、それだけはわかるわ。」
「ん?それはどういう事だ?魔王の配下の誰かって事か?」
「ん~‥多分違うかな。魔王とは全く別の人達と思う。」
もしかしてガルヘアが言っていた『あのお方』ってやつか?
「そいつはどんなやつだった?」
「よく覚えていないけど、私が洗脳された時に私以外にも何人かいた気がする。私みたいに洗脳されて苦しんでる人もいれば逆に喜んでその人に感謝している人もいたわ。」
喜んでる‥?
洗脳以外にも何か‥
『お前も‥分け与える事ができるのか?』
不意にガルヘアの言葉が頭をよぎる。
分け与えているのか?
何を?
スキルを‥?
やはり『あのお方』とやらは俺と同じかはわからないがスキルを他人に与える事ができるんじゃないのか?
しかし渡すスキルはどこから得る?
スキルを作り出すなんて事ができるとしたら、それはもう神の所業だ。
どこからかスキルを得る方法があるのだろう。
それが俺の【模倣】と同じなのかはわからないが‥
「そうか。教えてくれてありがとう。辛い記憶だろうに。」
「いや構わないよ。私を助けてくれたんだ。こんな話をするだけで礼になるとは思えないけどね。本当はもっと色んな事を知ってるのかもしれないけど、覚えてるのはこれだけなんだ‥ごめんね。」
「ふふん。随分と殊勝だな。光属性のせいでおかしくなったか?あれだったらもう一回くらい喰らっとくか?」
「フシャーッ!」
猫か。
「それじゃあここらで帰ることにするよ。みんな私が言うのも何だけど魔族には気をつけてね。特に魔王の傘下じゃない魔族の方が危ないと思うから。」
「忠告ありがとう。リルも気をつけてな。洗脳されてないってバレたら危険だからな。少しバカっぽい感じでいけば大丈夫と思うぞ。あと変な家に入るなよ。何が出るかわからないからな。」
「誰がバカだ!それにこんな恐ろしいものが出てくる家が他にあるかっ!まったく‥それじゃ。」
「うん。またね。」
アキーエがそう言うとリルは笑って去っていった。
魔族襲撃から一夜が明けた。
サントバルたちは今頃枕を高くして寝ている事だろう。
暗殺の成功を信じてるだろうからな。
残念だけど、その枕引っこ抜かせてもらうぞ。
俺はリルが去った後、夜が明ける前にナーメルの街に羽根人形を使って飛んでいった。
そして空から『カッカス』の拠点に魔族が来ていたフードを落とした。
俺たちに襲撃をかけた自慢の暗殺者がどうなったのか、早急に知らせてやりたかったからな。
後でスキャンに『カッカス』の様子を聞いたら、ものすごい怒声が響き渡っていたそうだ。
ナーメルの街の英雄さんたちが集う傭兵団にあるまじき行為だな。
そのあとしばらくは『カッカス』を見張っている人からの情報はなかった。
しかし着実にホット商会の売り上げは上がっていき、キリーエが言うには最初の投資をほぼ取り戻しつつあるとの事だった。
それに伴い、ナーメルからセイルズや他の街に移住する人が増えておりナーメルの街は過疎化していった。
そしてそんな時に『アウローラ』から連絡が入った。
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