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8月3日 山﨑探偵事務所
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今は夏休みで、土曜日でも日曜日でも関係なく休みだが、土谷と遊ぶ予定がある。
昨日カラオケに行こうと思っていたが、電車の時間やらなんやらで、今日に持ち越しになった。
夏休みということもあるので、前日に予約をし、フリータイムが始まる11時に現地に集合になった。
目当てのカラオケ店はF市内にあり、電車で移動が必要なのもあるので、早めに家を出ようと思い10時に家を出た。
ちょっと早すぎるかと思ったが、ついでにある用事があった。
場所は、F駅近くの繁華街から少し離れた、3階建てのひっそりとした雑居ビル。
ここの3階の「探偵事務所」に用がある。用とはいっても挨拶程度だが。
ー山﨑(やまさき)探偵事務所ー。ここが目的の場所だ。
コンコン。古びた、ザラザラの中が見えないようになっているガラスが付いたドアの向こうからノックの音に反応して、どうぞと、いかにもおじさん臭い声が聞こえる。
「おひさしぶりです。所長」
室内には、ソファーがテーブルをはさんで2つ。その奥の探偵漫画で、名探偵が使ってそうなデスクに腰かけたおじさんが新聞を見ている。
「おう。光一じゃねえか」
新聞をたたみながらそう言う。山﨑所長はここを一人で経営している。地元ではあまり有名ではないのだが、元刑事をやっていて、なんでもその時はとても優秀な刑事で、日本でも有名な事件を解決するきっかけになったそうだ。
どんな事件かは知らないが、その時のこともあってからか遠くからわざわざ依頼に来る人もいるという。
ただ、このF市ではそこまで知名度もなく、経営はいつも苦しいようだった。
「なんだ、仕事か? 悪いが知り合いでも安くはしねえぞ? カカ」
「違いますよ。 ただ挨拶に来ただけです。 進級してからまだ来ていませんでしたからね」
「だろうと思ったよ。 あーあ、また馬券でも買いに行くか」
所長の収入は、ほとんどギャンブルだった。その為もあり常にお金がない。
「ま、座れや。 コーヒーは出さないがな。 カカ」
再び新聞に目を通しながら言った。
どうして学生の俺が、探偵と知り合いかというと。
今から6年前の8月。僕の妹、愛未(あみ)が、忽然と姿を消してしまった。
俺の住む町、風北(かざきた)待ちと、F市は隣合っている。俺が生まれる前から、この2つの場所は「人が突然いなくなる」ことが、他の地方都市に比べて、異常なほど多かった。
原因は不明だが、住民たちは「神隠し」と呼んでいた。
子供大人関係なく、突然消えてしまう。 それは、残された者にとっては、地獄としか言いようがない。
当時小学生だった僕と妹は、家が近かった親友の女の子と遊んでいた。
8月の蒸し暑い夕方。陽が沈みかけてきた頃、公園で遊んでいた俺たちは、帰宅の準備に取り掛かっていた。
「おにいちゃん、わたしの水筒しらない?」
そういえば、公園の隅にある鉄棒に掛けていたことに気づいた。遊びに夢中で、鉄棒で遊んだ後に持っていくのを忘れていた。
公園は広く、鉄棒は今いる野球場の反対側にあり、近くに外灯も無いので少し薄暗い。子供にとっては、陽が沈みかけた今、独りで行くのは勇気がいる。ましてや、低学年の妹にはかなり勇気がいるだろうと思った。
「おにいちゃんがっ取ってきてやる。 あみと、みもりちゃんは待ってて」
そう言って駆けだそうとした時。
「わたしがいくもん!」
妹が俺の袖をつかんだ。普段はかなりの怖がりで、半年前までは一人でトイレにも行けなかった。そんな妹が最近、一人でなんでもしようと頑張っている。理由は、近い親戚で赤ちゃんが生まれたからだ。愛未は親戚の中で一番年下だったが、自分より年下ができて嬉しいらしく、なんでも一人でやるようになった。
「けど…」
同い年で、俺らと生まれたころから遊んでいたみもりが、不安そうに言う。
「もうけっこう暗いし、あしたじゃダメかな・・・?」
いくら公園内とはいえ、小学生が取りに行く距離にしては遠い。ましてや「神隠し」なんて話があるぐらいだ。それは小学生の俺でも、知っていた。現にみもりの父は、2年ほど前から行方不明なのだ。
それか、一度家に帰って、じいちゃんかばあちゃんと取りに行こう、と提案した。両親は共働きのため、祖父母に頼ろうと思った。だが…。
「だいじょうぶ! あみ、もうおねえちゃんだよ? ひとりでできるから!」
最近の口癖だった。ことあるごとに毎日言っていた。だがやはり、みちるは不安そうに俺の顔を見ている。
それでも引かない妹。みもりに口寄せし、陰から俺たちも見守っていけばいい。そう小声で言った。
「ふたりはここにいること!」
といって暗闇へ駆け出す。こうしている間にも、周りはかなり暗くなってしまった。そろそろほんとにまずい時間だった。
俺とみもりでぎりぎり見失わない距離で後を追う。まだ小さいとはいえ、あみは走るのが速かったのと、怖いせいなのも後押しして、かなりスピードが出ていた。
「はあはあ…」
みもりも運動は苦手ではないが、いまのあみにはついて行くのが厳しそうだった。
「大丈夫かみちる…はあはあ」
俺の方も消耗が激しい。うん…と言いつつ膝についてしまった。
仕方ない、いったん止まるかと思い、あみの背中を見る。…まだ見えない距離ではない。そう思ってしまったことに、俺は後から後悔した。
一瞬だった。ほんとに一瞬だけ、みもりを見た。
その時間で、あみは暗闇に消えてしまった。
鉄棒のところにも、野球場にもいない。俺とみちるは一緒に見て回ったが、どこにも見つけられなかった。
疲れ果てて、2人で泣いていたところを、帰りが遅いことに心配になった祖父が車できて、俺たちを発見した。
「どうしたんじゃ2人とも! …あみはどこにおる?」
泣きながら2人で必死に説明し、祖父がすぐに警察と家族に連絡した。警察はすぐに来て、赤いランプの光が、不気味に照らす中、祖父が事の顛末を必死に説明していたことを、いまだに鮮明に覚えている。
風北町は流れ星が多いことで有名だ。その日も流れ星を見たのを覚えている。
…結局、警察の捜査も虚しく、3日が過ぎた。
そんな中、祖父がある探偵を依頼した。それが山﨑所長だった。
山﨑所長は人探し調査に特化しており、行方不明者捜査では、とても有名だったそうだ。
「君が、愛未ちゃんのおにいちゃんだね?」
鋭い目つきに、子供にとってはかなり怖かった。
「お兄ちゃん失格だぞ。 なぜちゃんと一緒にいてやらなかった?」
子供相手に迫るような言い方をしている。それは周りの大人を焦らせるやり方であり、母さんは、やめてくださいと叫んでいた。俺も目に涙を浮かべていた。だが、子供でもきちんと対等に扱ってやる。そのやり方が俺は、とても素晴らしいと後になって思った。それはなかなかできるものではないと。
結局妹は、依頼したその日の夜に見つかった。
公園は入り口以外は、桃の木の畑に囲まれている。公園だけ10メートル少し土地が高くなっており、畑は土地が低い。その畑で、気絶して寝ているところを、山﨑所長が見つけた。
もともと4つあった野球場を、1つ残して他を遊具などに作り替えた。そのせいもあって、野球用の高い防護ネットが公園を囲んでいる。鉄棒は防護ネットの近くにあり、妹は暗闇のせいもあり落ちてしまった、というのが警察の説明だった。
だが奇妙な事が残る。小学生とはいえ、3日間も気絶しているだろうか。食料は? そもそもほんとに落ちたのか?
発見された妹の服は、まったく汚れていなかった。山﨑所長は納得していなかったようだが、探偵という都合もあって、その先は探らなかった(これは後から聞いた話)。
妹の方も、なぜかこのことについては、よく覚えていないようだった。後から聞き返しても、ぼうっとしたように答えるだけ。詳細な部分に関してはだんまりだった。
「妹さんは元気かい」
新聞から目を離さずに言った。
「そうですね、今ではすっかり口も利かなくなりましたけどね」
「そりゃあ、年頃ってやつだよ。 ほっといてやれ。 カカ」
そういうと煙草に火をつけた。吸っている銘柄は分からないが、どうやら赤い箱の煙草らしい。
「んで、今日はそれだけかい」
煙草をふーっと吹くと、そう言った。
「はい。 これから友達と約束があるので」
所長は「カカ」と笑いながら。
「こんなおっさんに会いに来ている貴重な時間があるなら、もっと有意義なことしろ。 青春時代の時間なんて、限られてんだからよ」
これは所長の口癖だった。確かに言う通りで、大人になってからの時間の方が、圧倒的に多い。
できるときに体験しておけ。そうゆうことだ。
ソファーから立ち上がり、所長にまた来ると言い事務所から立ち去る。所長は俺が出るのを最後まで見送ってくれた。ごつい外見に似合わず、そうゆうところはしっかりしている。
さて。待ち合わせまでもう少しと思い、待ち合わせのカラオケ店に向かうと、ちょうどいい時間だった。
その日は、夜まで遊んだ。帰り道、電車から降りて、駅から空を見上げる。
その日、風北町の空に名物の ー流れ星が降った。きれいなオレンジ色の流れ星が―
昨日カラオケに行こうと思っていたが、電車の時間やらなんやらで、今日に持ち越しになった。
夏休みということもあるので、前日に予約をし、フリータイムが始まる11時に現地に集合になった。
目当てのカラオケ店はF市内にあり、電車で移動が必要なのもあるので、早めに家を出ようと思い10時に家を出た。
ちょっと早すぎるかと思ったが、ついでにある用事があった。
場所は、F駅近くの繁華街から少し離れた、3階建てのひっそりとした雑居ビル。
ここの3階の「探偵事務所」に用がある。用とはいっても挨拶程度だが。
ー山﨑(やまさき)探偵事務所ー。ここが目的の場所だ。
コンコン。古びた、ザラザラの中が見えないようになっているガラスが付いたドアの向こうからノックの音に反応して、どうぞと、いかにもおじさん臭い声が聞こえる。
「おひさしぶりです。所長」
室内には、ソファーがテーブルをはさんで2つ。その奥の探偵漫画で、名探偵が使ってそうなデスクに腰かけたおじさんが新聞を見ている。
「おう。光一じゃねえか」
新聞をたたみながらそう言う。山﨑所長はここを一人で経営している。地元ではあまり有名ではないのだが、元刑事をやっていて、なんでもその時はとても優秀な刑事で、日本でも有名な事件を解決するきっかけになったそうだ。
どんな事件かは知らないが、その時のこともあってからか遠くからわざわざ依頼に来る人もいるという。
ただ、このF市ではそこまで知名度もなく、経営はいつも苦しいようだった。
「なんだ、仕事か? 悪いが知り合いでも安くはしねえぞ? カカ」
「違いますよ。 ただ挨拶に来ただけです。 進級してからまだ来ていませんでしたからね」
「だろうと思ったよ。 あーあ、また馬券でも買いに行くか」
所長の収入は、ほとんどギャンブルだった。その為もあり常にお金がない。
「ま、座れや。 コーヒーは出さないがな。 カカ」
再び新聞に目を通しながら言った。
どうして学生の俺が、探偵と知り合いかというと。
今から6年前の8月。僕の妹、愛未(あみ)が、忽然と姿を消してしまった。
俺の住む町、風北(かざきた)待ちと、F市は隣合っている。俺が生まれる前から、この2つの場所は「人が突然いなくなる」ことが、他の地方都市に比べて、異常なほど多かった。
原因は不明だが、住民たちは「神隠し」と呼んでいた。
子供大人関係なく、突然消えてしまう。 それは、残された者にとっては、地獄としか言いようがない。
当時小学生だった僕と妹は、家が近かった親友の女の子と遊んでいた。
8月の蒸し暑い夕方。陽が沈みかけてきた頃、公園で遊んでいた俺たちは、帰宅の準備に取り掛かっていた。
「おにいちゃん、わたしの水筒しらない?」
そういえば、公園の隅にある鉄棒に掛けていたことに気づいた。遊びに夢中で、鉄棒で遊んだ後に持っていくのを忘れていた。
公園は広く、鉄棒は今いる野球場の反対側にあり、近くに外灯も無いので少し薄暗い。子供にとっては、陽が沈みかけた今、独りで行くのは勇気がいる。ましてや、低学年の妹にはかなり勇気がいるだろうと思った。
「おにいちゃんがっ取ってきてやる。 あみと、みもりちゃんは待ってて」
そう言って駆けだそうとした時。
「わたしがいくもん!」
妹が俺の袖をつかんだ。普段はかなりの怖がりで、半年前までは一人でトイレにも行けなかった。そんな妹が最近、一人でなんでもしようと頑張っている。理由は、近い親戚で赤ちゃんが生まれたからだ。愛未は親戚の中で一番年下だったが、自分より年下ができて嬉しいらしく、なんでも一人でやるようになった。
「けど…」
同い年で、俺らと生まれたころから遊んでいたみもりが、不安そうに言う。
「もうけっこう暗いし、あしたじゃダメかな・・・?」
いくら公園内とはいえ、小学生が取りに行く距離にしては遠い。ましてや「神隠し」なんて話があるぐらいだ。それは小学生の俺でも、知っていた。現にみもりの父は、2年ほど前から行方不明なのだ。
それか、一度家に帰って、じいちゃんかばあちゃんと取りに行こう、と提案した。両親は共働きのため、祖父母に頼ろうと思った。だが…。
「だいじょうぶ! あみ、もうおねえちゃんだよ? ひとりでできるから!」
最近の口癖だった。ことあるごとに毎日言っていた。だがやはり、みちるは不安そうに俺の顔を見ている。
それでも引かない妹。みもりに口寄せし、陰から俺たちも見守っていけばいい。そう小声で言った。
「ふたりはここにいること!」
といって暗闇へ駆け出す。こうしている間にも、周りはかなり暗くなってしまった。そろそろほんとにまずい時間だった。
俺とみもりでぎりぎり見失わない距離で後を追う。まだ小さいとはいえ、あみは走るのが速かったのと、怖いせいなのも後押しして、かなりスピードが出ていた。
「はあはあ…」
みもりも運動は苦手ではないが、いまのあみにはついて行くのが厳しそうだった。
「大丈夫かみちる…はあはあ」
俺の方も消耗が激しい。うん…と言いつつ膝についてしまった。
仕方ない、いったん止まるかと思い、あみの背中を見る。…まだ見えない距離ではない。そう思ってしまったことに、俺は後から後悔した。
一瞬だった。ほんとに一瞬だけ、みもりを見た。
その時間で、あみは暗闇に消えてしまった。
鉄棒のところにも、野球場にもいない。俺とみちるは一緒に見て回ったが、どこにも見つけられなかった。
疲れ果てて、2人で泣いていたところを、帰りが遅いことに心配になった祖父が車できて、俺たちを発見した。
「どうしたんじゃ2人とも! …あみはどこにおる?」
泣きながら2人で必死に説明し、祖父がすぐに警察と家族に連絡した。警察はすぐに来て、赤いランプの光が、不気味に照らす中、祖父が事の顛末を必死に説明していたことを、いまだに鮮明に覚えている。
風北町は流れ星が多いことで有名だ。その日も流れ星を見たのを覚えている。
…結局、警察の捜査も虚しく、3日が過ぎた。
そんな中、祖父がある探偵を依頼した。それが山﨑所長だった。
山﨑所長は人探し調査に特化しており、行方不明者捜査では、とても有名だったそうだ。
「君が、愛未ちゃんのおにいちゃんだね?」
鋭い目つきに、子供にとってはかなり怖かった。
「お兄ちゃん失格だぞ。 なぜちゃんと一緒にいてやらなかった?」
子供相手に迫るような言い方をしている。それは周りの大人を焦らせるやり方であり、母さんは、やめてくださいと叫んでいた。俺も目に涙を浮かべていた。だが、子供でもきちんと対等に扱ってやる。そのやり方が俺は、とても素晴らしいと後になって思った。それはなかなかできるものではないと。
結局妹は、依頼したその日の夜に見つかった。
公園は入り口以外は、桃の木の畑に囲まれている。公園だけ10メートル少し土地が高くなっており、畑は土地が低い。その畑で、気絶して寝ているところを、山﨑所長が見つけた。
もともと4つあった野球場を、1つ残して他を遊具などに作り替えた。そのせいもあって、野球用の高い防護ネットが公園を囲んでいる。鉄棒は防護ネットの近くにあり、妹は暗闇のせいもあり落ちてしまった、というのが警察の説明だった。
だが奇妙な事が残る。小学生とはいえ、3日間も気絶しているだろうか。食料は? そもそもほんとに落ちたのか?
発見された妹の服は、まったく汚れていなかった。山﨑所長は納得していなかったようだが、探偵という都合もあって、その先は探らなかった(これは後から聞いた話)。
妹の方も、なぜかこのことについては、よく覚えていないようだった。後から聞き返しても、ぼうっとしたように答えるだけ。詳細な部分に関してはだんまりだった。
「妹さんは元気かい」
新聞から目を離さずに言った。
「そうですね、今ではすっかり口も利かなくなりましたけどね」
「そりゃあ、年頃ってやつだよ。 ほっといてやれ。 カカ」
そういうと煙草に火をつけた。吸っている銘柄は分からないが、どうやら赤い箱の煙草らしい。
「んで、今日はそれだけかい」
煙草をふーっと吹くと、そう言った。
「はい。 これから友達と約束があるので」
所長は「カカ」と笑いながら。
「こんなおっさんに会いに来ている貴重な時間があるなら、もっと有意義なことしろ。 青春時代の時間なんて、限られてんだからよ」
これは所長の口癖だった。確かに言う通りで、大人になってからの時間の方が、圧倒的に多い。
できるときに体験しておけ。そうゆうことだ。
ソファーから立ち上がり、所長にまた来ると言い事務所から立ち去る。所長は俺が出るのを最後まで見送ってくれた。ごつい外見に似合わず、そうゆうところはしっかりしている。
さて。待ち合わせまでもう少しと思い、待ち合わせのカラオケ店に向かうと、ちょうどいい時間だった。
その日は、夜まで遊んだ。帰り道、電車から降りて、駅から空を見上げる。
その日、風北町の空に名物の ー流れ星が降った。きれいなオレンジ色の流れ星が―
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