碧眼のマリオネット

ショー・ケン

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1章

新入り、クラン

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 その日は朝から騒がしかった。プラグは牢からだされ、マルグリッドが何か頼みがあるというので、孤児院に皆が集められ、その一つの教室の中で、待たされていた。  《ガラガラ》
 教室のドアがあく。前方からマルグリッドと、見知らぬ子どもがはいってきた。そのこともは、目まで隠れるほどの前髪、中世的な顔だちの性別不明、マッシュルームヘアっぽい感じで、しかしどこかおしゃれさもあった。鼻と口しかみえないが、無表情な奴だとおもった。
「はいはーい、今日は、サプライズだよ、今日からうちでお世話することになった、クランさんだよ、皆よろしくね」
 マルグリッドが笑うと、皆もりあがっていた。クランという少年はその中でも無表情たったが、プラグをみると、にやり、と笑った。皆が騒ぐ中で二人だけが、異様にお互いを見つめあっていたのだった。
 プラグは少し気味の悪さを感じたが、それでも、歓迎会がおわるころには、その偏見を捨てようと彼になるべく優しく接した。
「君の好きなものは?」
「海かな」
「趣味はある?」
「ダンスだよ」
「どうしてここへ?」
「家族と離れ離れになったから」
「これからよろしくね」
「よろしく」
 そういって二人は握手をした。その様子をマルグリッドと、その両腕をかかえてマルグリットにあまえているエリサがにっこりみていた。

 その一方。ペペロはいまだ医務室にいた。体の傷もそうだが、熱があり、しばらく安静にしていろといわれた、その病室に、ある子供がきた。グドである。むすっとした顔で、ずんずんとわけいってきた。ペペロは思わず叫んだ。
「アイリーン!!神父!!誰か!!!誰か!!!」
 その口をおさえて、グドがいった。
「しっ、静かにしていなきゃだめでしょ」
 そういって、彼女の手にゆっくりと手を伸ばした。
「な、何を、何をするき、だっ」
 その時、ペペロは手に何かを握らされたことにきづいた。
「??」
 ふと、グドは距離をとって、笑った。
「アイリーンの好きな華だよ、ポピー」
 ペペロは、一瞬あっけらかんとした表情をみせた。
「なんで……お前」
「ペペロ……困った時はたすけるよ、確かにひどい事をされたけど、あれは決闘の結果だし、仕方ないことだ、それに、プラグがとめてくれたし、結果よければすべてよしだよ」
 頭を抱えて笑うグドに、ペペロは、照れ笑いを隠すようにしてそっぽをむいて笑った。

 その夜、プラグはひとり、庭でシャドーボクシングをしていた。それに筋トレも一式。毎日隠れてトレーニングをするのだが、それを人に見られるのをとても嫌っていた。ふと後ろに気配を感じて振り返る。だれもいない。だが人影は、特訓する彼の後ろで飛び上がり……街へと消えていった。
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