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落ちる太一と堕ちる亜沙美
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【ゾンビワールド・サバイバー】
「おめでとうございますっ!見事に30分以内にクリアです!コチラ景品のウサちゃん人形になります。お揃いですよ、大事にしてくださいね!また来てくださいね~♪」
太一がルートと索敵係、亜沙美がゾンビを撃ち倒す係と役割分担する事で……見事に初参加でクリア出来た2人。クリア景品として手のひらサイズのうさぎ人形をもらった2人
「あははははっ!楽しかったね太一!ぬいぐるみも貰えたし♪…どったの太一?そんなに息切らしてさ」
「はぁはぁ…お前…本当にゾンビとか…平気だったな…俺はちょっと…それに激し過ぎじゃなかったか?」
「そうそう!太一ったらゾンビ役のお兄さんを見る度に「ギャー、ウギャー!」って叫んでたよね~♪おっかしいの(笑)」
「うるせーよ…はぁはぁ…中学時代あんなに怖がってたのに…何であんなに平気になってんだよ?おかしいだろ?」
亜沙美は気が付いていなかったが…最近始めたVTuber活動でホラー系配信ばかりしていたので、見た目がエグいホラーにも慣れていたようで、作り物だと分かっているとリアル物でも恐怖は感じなかったようだ
すぐ近くにベンチを見付けた亜沙美は、太一を連れて行きベンチに座らせた。そして前屈みになった
「確か…向こうのカゲに自販機あったと思うから、何か買ってきてあげるよ。何が良い?……うん、分かった。少し待っててよ」
そう言って亜沙美は息切れしている太一をベンチで休ませ、少し離れた建物の影の自販機に飲料を買いに向かった
「何か…俺の方が息切れしたうえにビビっちまってカッコ悪ぃなぁ…
……………………………………………………………………………
あれ?亜沙美、遅すぎないか?……まさか!?」
【自販機前】
「そんなツレない事を言うなよ。1人じゃせっかくの遊園地も面白くないだろう?俺が一緒に遊んでやるって、言ってんじゃねーかよ。なぁ?」
「いえ私、友達と来てるので困ります(汗)」
人目に付きにくい自販機の前で飲み物を買おうと財布を用意していた時、亜沙美は突然20歳くらいの男からナンパされた
「そんなのほっといてさ、俺の相手してくれよ。なんなら朝まで「ヒーヒー」鳴かせて楽しませてやるからよぉ(ニヤニヤ)」
「ヒィィィィィ(゜ロ゜;ノ)ノ やめてよぉ……」
普段引き籠もりの亜沙美にとって、こんな状況で男を上手くあしらう方法など知る由もないない。ただ怯えるその表情が、ナンパ男を余計に喜ばせてしまっていた
「待てやヽ(`Д´#)ノ こらー!!」
「なんだぁ、てめぇは!!」
「太一?」
縄島スパーランドに来る前のバスの中で睨まれた時の太一は【蛇に睨まれた蛙】状態だったが…その時とは明らかに状況が違う。太一は是か非でも「亜沙美は俺が守る」という決意をした目付きをしていた
「ソイツは俺の女だ!気安く触んじゃねーよ!それに、連絡しておいたから警備員も間もなく来るぞ!」
「あ~ん?適当言ってると痛い目に…」
「通報が有ったのは向こうの自販機の所ですか?有難うございます!おーい、無事かー?」
「ちっ!本当に呼んでたのか!……良いか!俺は声を掛けただけだからな!何もしてねーからなっ!クソがっ!」
ナンパ男はお約束の【負け犬の遠吠え】をかまし、その場から逃げ出した。ワンテンポ遅れてきた警備員が、ナンパ男を見付け追い掛けて行った
「ごめんな亜沙美、無事だったか?」
「ふえぇーん太一ぃ、怖かったよぉ!」
しつこかったナンパ男から解放されたその安心感から、太一の胸に飛び込んだ亜沙美
その後、不注意から亜沙美を危険な目に合わせてしまった詫びに、彼女の乗りたいアトラクションに付き合うことにした太一
【ジェットコースター】
「ぐわあぁっ!むり、ムリ、無理ーっ!!」
「あははははっ!たのしーね太一♪」
亜沙美のリクエストは、この遊園地の目玉アトラクションの【ブラック・サイクロン】だった
はしゃぐ亜沙美とは反対に、完全にビビって怖がってしまう太一
怖い目にあった傷を癒そうと、太一は必死に亜沙美のリクエストに付き合った甲斐があって、2時間後には元気な亜沙美に戻っていた
そして時刻はまだ13時過ぎだった
ようやく緊張も無くなってきた2人は、午後からも【縄島スパーランド】を楽しむことにした
続く
「おめでとうございますっ!見事に30分以内にクリアです!コチラ景品のウサちゃん人形になります。お揃いですよ、大事にしてくださいね!また来てくださいね~♪」
太一がルートと索敵係、亜沙美がゾンビを撃ち倒す係と役割分担する事で……見事に初参加でクリア出来た2人。クリア景品として手のひらサイズのうさぎ人形をもらった2人
「あははははっ!楽しかったね太一!ぬいぐるみも貰えたし♪…どったの太一?そんなに息切らしてさ」
「はぁはぁ…お前…本当にゾンビとか…平気だったな…俺はちょっと…それに激し過ぎじゃなかったか?」
「そうそう!太一ったらゾンビ役のお兄さんを見る度に「ギャー、ウギャー!」って叫んでたよね~♪おっかしいの(笑)」
「うるせーよ…はぁはぁ…中学時代あんなに怖がってたのに…何であんなに平気になってんだよ?おかしいだろ?」
亜沙美は気が付いていなかったが…最近始めたVTuber活動でホラー系配信ばかりしていたので、見た目がエグいホラーにも慣れていたようで、作り物だと分かっているとリアル物でも恐怖は感じなかったようだ
すぐ近くにベンチを見付けた亜沙美は、太一を連れて行きベンチに座らせた。そして前屈みになった
「確か…向こうのカゲに自販機あったと思うから、何か買ってきてあげるよ。何が良い?……うん、分かった。少し待っててよ」
そう言って亜沙美は息切れしている太一をベンチで休ませ、少し離れた建物の影の自販機に飲料を買いに向かった
「何か…俺の方が息切れしたうえにビビっちまってカッコ悪ぃなぁ…
……………………………………………………………………………
あれ?亜沙美、遅すぎないか?……まさか!?」
【自販機前】
「そんなツレない事を言うなよ。1人じゃせっかくの遊園地も面白くないだろう?俺が一緒に遊んでやるって、言ってんじゃねーかよ。なぁ?」
「いえ私、友達と来てるので困ります(汗)」
人目に付きにくい自販機の前で飲み物を買おうと財布を用意していた時、亜沙美は突然20歳くらいの男からナンパされた
「そんなのほっといてさ、俺の相手してくれよ。なんなら朝まで「ヒーヒー」鳴かせて楽しませてやるからよぉ(ニヤニヤ)」
「ヒィィィィィ(゜ロ゜;ノ)ノ やめてよぉ……」
普段引き籠もりの亜沙美にとって、こんな状況で男を上手くあしらう方法など知る由もないない。ただ怯えるその表情が、ナンパ男を余計に喜ばせてしまっていた
「待てやヽ(`Д´#)ノ こらー!!」
「なんだぁ、てめぇは!!」
「太一?」
縄島スパーランドに来る前のバスの中で睨まれた時の太一は【蛇に睨まれた蛙】状態だったが…その時とは明らかに状況が違う。太一は是か非でも「亜沙美は俺が守る」という決意をした目付きをしていた
「ソイツは俺の女だ!気安く触んじゃねーよ!それに、連絡しておいたから警備員も間もなく来るぞ!」
「あ~ん?適当言ってると痛い目に…」
「通報が有ったのは向こうの自販機の所ですか?有難うございます!おーい、無事かー?」
「ちっ!本当に呼んでたのか!……良いか!俺は声を掛けただけだからな!何もしてねーからなっ!クソがっ!」
ナンパ男はお約束の【負け犬の遠吠え】をかまし、その場から逃げ出した。ワンテンポ遅れてきた警備員が、ナンパ男を見付け追い掛けて行った
「ごめんな亜沙美、無事だったか?」
「ふえぇーん太一ぃ、怖かったよぉ!」
しつこかったナンパ男から解放されたその安心感から、太一の胸に飛び込んだ亜沙美
その後、不注意から亜沙美を危険な目に合わせてしまった詫びに、彼女の乗りたいアトラクションに付き合うことにした太一
【ジェットコースター】
「ぐわあぁっ!むり、ムリ、無理ーっ!!」
「あははははっ!たのしーね太一♪」
亜沙美のリクエストは、この遊園地の目玉アトラクションの【ブラック・サイクロン】だった
はしゃぐ亜沙美とは反対に、完全にビビって怖がってしまう太一
怖い目にあった傷を癒そうと、太一は必死に亜沙美のリクエストに付き合った甲斐があって、2時間後には元気な亜沙美に戻っていた
そして時刻はまだ13時過ぎだった
ようやく緊張も無くなってきた2人は、午後からも【縄島スパーランド】を楽しむことにした
続く
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