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ロミータ・アナメルという女
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【隣町の商店街】
地元で太一と会っていると「誰かに見られたら恥ずかしいよね?」という理由から、学校から見て南東にある大きなショッピングモールに来ていた亜沙美と太一
学校の東側に住む彼らから見れば南の方向のショッピングモールだが、学校の南側に住む梨香たちから見たらソコは彼女の家から東の方向である
つまり彼女たちがそのショッピングモールで休みの日に鉢合わせしても、別に驚くほどの事ではないのだが…よりもよって家のスペアキーを渡している現場を見られてしまった
当然、太一は自分が亜沙美とラブラブな関係だと思われてしまった!と焦っているのだが…その辺を全く考慮していない亜沙美には、なぜ梨香が急に走り去ったのか?分かっていなかった
「と、取り敢えず梨香ちゃんを探しに行くね!」
梨香を心配した亜沙美は1人、彼女の後を追って走り出した。その場に取り残されたロミータと太一
太一はロミータが梨香を姉のように慕っている事を知っている。なんとか当たり障りのないように誤魔化そうと話し出した
「あはは( ̄▽ ̄;)な、なんか誤解されちゃったのかな?別に亜沙美とは…恋人同士って程じゃないんだけど…もしかして梨香からも好かれてたりするのかな?なんてな…はは…」
取り敢えずトボケておこうとした太一だったが…ロミータの梨香への想いを読み違えた太一。その言葉はロミータの心を強く刺激した!
「……はっ!太一、アンタ何か勘違いしてるんじゃないのっ!自分が2人から取り合いされる程の良い男だとか、勘違いしてるんじゃないでしょーねっ!!だとしたら笑っちゃうわッ!!」
「ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅえっ!?どうしたんだよ急に…」
「太一は梨香お姉ちゃんの親戚なんでしょっ?だったら知ってるよね?梨香が病弱な身体を克服する為にどれだけ頑張っていたかっ!それでも学校の成績は上位クラス。スタイル抜群なうえに優しくて委員長まで頑張ってる
それに比べてアンタはどうなの太一っ?梨香お姉ちゃんに好かれて、太陽のように元気な亜沙美と両手に華!って言ってられる程の男の甲斐性があるのか?って聞いてんのっ!!」
いつも、お人形さんの様に可愛くて…クラスメイトに囲まれた1人では対処出来ずに、梨香のカゲに隠れているロミータからは想像も出来ない厳しくて、チカラ強い言葉が浴びせられた
「お、俺は…」
確かに太一は少し浮かれていたかもしれない
不登校気味になった幼なじみにお節介をやいたら…懐かれて恋人ゴッコみたいな楽しい時間を過ごせていた
そこに偶然、転校してきた梨香とも良好な関係をなんとなく築けていて、根拠の無い自信を持っていたのかもしれない
「梨香お姉ちゃんが心配だからもう行くねっ!…あのね、勘違いして欲しくないんだけど…太一の事を嫌いになった訳では無いよ…その、友達としては好きだからね。ゴッチャにしないでよ、分かった?」
そう言い残すとロミータは、梨香たちを追って走り出した。走りながら携帯をもって梨香にcallしているようだ
【その日の夜】
「はろはろー♡︎(°´ ˘ `°)日本の皆さん、こんばんわ♪ロミー今はね、日本に帰って来たんだよっ!」
✱「おおー!」
✱「おかえり~」
✱「しばらく日本に居るの?」
✱「配信待ってた!」
✱「ハロハロ~」
「うん!今のところ、日本から出ていくような予定は無いから安心してねっ♪…えっと早速なんだけど、日本の新人VTuberで気になる娘を見付けたから…金曜日の夜の配信で決闘を申し込んじゃおうかな?って思ってるのっ!」
✱「マジか!」
✱「誰の事やろ」
✱「楽しみ」
✱「何かあったの?」
✱「誰のこと?」
✱「いいやん、いいやん」
「それは…金曜日の配信で教えるっ!楽しみに待っていてね!さて、今夜はイングランドでのお土産話をたっぷり聞いてもらおうかな?」
……………………………………………
「それじゃみんなっ!おやすみなさ~い!」
✱「おやすみ~」
✱「日本に来てんのか」
✱「日本語配信嬉しい」
✱「金曜日予定開けないと!」
✱「切り抜きかアーカイブで見るよ」
✱「お疲れ様~」
そして彼女は1時間の配信を終えると部屋を出た
「梨香~!今夜は寂しくて寝られないから…一緒に寝てよ。良いでしょっ!」
「またですか?ロミー…本当に甘えん坊さんね」
「えへへ、やったァ♪」
(待ってなさいよ竹取亜沙美。貴女の器(うつわ)ロミーが測ってあげるわっ!)
なんと!ロミータも配信者だった。しかも亜沙美のように数千人ではなく、6桁のチャンネル登録者を持つかなり人気のVTuberだった
梨香を姉と慕うロミータが、亜沙美と太一が梨香との友人として釣り合っているのか?を判断するべく動き出した!
続く
地元で太一と会っていると「誰かに見られたら恥ずかしいよね?」という理由から、学校から見て南東にある大きなショッピングモールに来ていた亜沙美と太一
学校の東側に住む彼らから見れば南の方向のショッピングモールだが、学校の南側に住む梨香たちから見たらソコは彼女の家から東の方向である
つまり彼女たちがそのショッピングモールで休みの日に鉢合わせしても、別に驚くほどの事ではないのだが…よりもよって家のスペアキーを渡している現場を見られてしまった
当然、太一は自分が亜沙美とラブラブな関係だと思われてしまった!と焦っているのだが…その辺を全く考慮していない亜沙美には、なぜ梨香が急に走り去ったのか?分かっていなかった
「と、取り敢えず梨香ちゃんを探しに行くね!」
梨香を心配した亜沙美は1人、彼女の後を追って走り出した。その場に取り残されたロミータと太一
太一はロミータが梨香を姉のように慕っている事を知っている。なんとか当たり障りのないように誤魔化そうと話し出した
「あはは( ̄▽ ̄;)な、なんか誤解されちゃったのかな?別に亜沙美とは…恋人同士って程じゃないんだけど…もしかして梨香からも好かれてたりするのかな?なんてな…はは…」
取り敢えずトボケておこうとした太一だったが…ロミータの梨香への想いを読み違えた太一。その言葉はロミータの心を強く刺激した!
「……はっ!太一、アンタ何か勘違いしてるんじゃないのっ!自分が2人から取り合いされる程の良い男だとか、勘違いしてるんじゃないでしょーねっ!!だとしたら笑っちゃうわッ!!」
「ฅ(๑⊙д⊙๑)ฅえっ!?どうしたんだよ急に…」
「太一は梨香お姉ちゃんの親戚なんでしょっ?だったら知ってるよね?梨香が病弱な身体を克服する為にどれだけ頑張っていたかっ!それでも学校の成績は上位クラス。スタイル抜群なうえに優しくて委員長まで頑張ってる
それに比べてアンタはどうなの太一っ?梨香お姉ちゃんに好かれて、太陽のように元気な亜沙美と両手に華!って言ってられる程の男の甲斐性があるのか?って聞いてんのっ!!」
いつも、お人形さんの様に可愛くて…クラスメイトに囲まれた1人では対処出来ずに、梨香のカゲに隠れているロミータからは想像も出来ない厳しくて、チカラ強い言葉が浴びせられた
「お、俺は…」
確かに太一は少し浮かれていたかもしれない
不登校気味になった幼なじみにお節介をやいたら…懐かれて恋人ゴッコみたいな楽しい時間を過ごせていた
そこに偶然、転校してきた梨香とも良好な関係をなんとなく築けていて、根拠の無い自信を持っていたのかもしれない
「梨香お姉ちゃんが心配だからもう行くねっ!…あのね、勘違いして欲しくないんだけど…太一の事を嫌いになった訳では無いよ…その、友達としては好きだからね。ゴッチャにしないでよ、分かった?」
そう言い残すとロミータは、梨香たちを追って走り出した。走りながら携帯をもって梨香にcallしているようだ
【その日の夜】
「はろはろー♡︎(°´ ˘ `°)日本の皆さん、こんばんわ♪ロミー今はね、日本に帰って来たんだよっ!」
✱「おおー!」
✱「おかえり~」
✱「しばらく日本に居るの?」
✱「配信待ってた!」
✱「ハロハロ~」
「うん!今のところ、日本から出ていくような予定は無いから安心してねっ♪…えっと早速なんだけど、日本の新人VTuberで気になる娘を見付けたから…金曜日の夜の配信で決闘を申し込んじゃおうかな?って思ってるのっ!」
✱「マジか!」
✱「誰の事やろ」
✱「楽しみ」
✱「何かあったの?」
✱「誰のこと?」
✱「いいやん、いいやん」
「それは…金曜日の配信で教えるっ!楽しみに待っていてね!さて、今夜はイングランドでのお土産話をたっぷり聞いてもらおうかな?」
……………………………………………
「それじゃみんなっ!おやすみなさ~い!」
✱「おやすみ~」
✱「日本に来てんのか」
✱「日本語配信嬉しい」
✱「金曜日予定開けないと!」
✱「切り抜きかアーカイブで見るよ」
✱「お疲れ様~」
そして彼女は1時間の配信を終えると部屋を出た
「梨香~!今夜は寂しくて寝られないから…一緒に寝てよ。良いでしょっ!」
「またですか?ロミー…本当に甘えん坊さんね」
「えへへ、やったァ♪」
(待ってなさいよ竹取亜沙美。貴女の器(うつわ)ロミーが測ってあげるわっ!)
なんと!ロミータも配信者だった。しかも亜沙美のように数千人ではなく、6桁のチャンネル登録者を持つかなり人気のVTuberだった
梨香を姉と慕うロミータが、亜沙美と太一が梨香との友人として釣り合っているのか?を判断するべく動き出した!
続く
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