136 / 173
生じたズレ
しおりを挟む
【スポーツジム563】
「ハッハッハッハッ……ぷはぁ!…どうですか?太一君。前より泳げていますか?」
プールで泳いでいる2人。太一は梨香と並ぶように泳いでいた。中学時代、身体が弱かった梨香と付き合っていた時から同じようにしていたのもあるが…すっかりナイスバディに成長した……いや、成長し過ぎた梨香の身体はあまりにも目立ち過ぎているので、他の男たちを近付けさせない為でもあった
「うん。もうクラスの女子の中でも普通に速いんじゃないかな?これなら俺が付き添わなくても大丈夫そうだね?」
「な!?何を言っているんですの?…私(わたくし)は太一君と一緒に泳ぐのが大好きなんです!これからも御一緒してください!」
あくまで太一は、もう他の人と見比べる必要が無いほど立派に泳げているから、無理に付き添う必要は無い。という意味で言ったのだが…中学時代ろくに学校に通えなかった時期もあり寂しい想いをした梨香は、また1人にされるのではないか?と心配になっていた
「(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...そういう意味じゃなくてさ…周りの人と比べなくても良いよ。って意味で……って梨香!?ズレてるぞ!」
「(๑º ロ º๑)何がですか?……キャア!?太一君、見ないでくださいっ!!」
久しぶりに太一と一緒に泳ぐ事になったので、彼の前で十分泳げるようになった姿を魅せたかった梨香は、今日買った水着がバストよりもサイズダウン気味だということを忘れて無我夢中で泳いでしまった為、水着の上が半ズレしてしまい下乳があらわになってしまっていた!
「み、見てないから!」
慌ててズレた水着を直す梨香
サイズ違いの水着でこれ以上泳ぐのは危険だという事で、今日の泳ぎはこれまでにする事にした
【休憩室】
鈴鹿市で新たにオープンした(この前ロミータ達が撮影した)スポーツジムに比べれば多少規模は小さいが、プールや筋トレで汗を流した人達がひと休み出来る場所は設けられている。着替えた梨香と太一はその部屋で休んでから帰ることにした
「先ほどは失礼してしまいましたわ。やっぱり水着を買う時は、ちゃんと採寸してから買うべきでしたわね」
「そ、そうだね。今日は他の人が少なかったから良かったけどね。あはは…」
「あの…真正面でしたし…気付くのも遅かったですから…もしかして見えちゃいました?」
「Σ(゜ロ゜;)い、いやいや見てないよ。梨香のハミ出た胸とか全然見てないから!」
「そ、そうですか…」
(そんなに必死に否定されると…少し悲しいですわ。男の人なら、こういうシチュエーションでは喜ぶモノだと思ってましたのに……まさか、太一君は梨香の肌を見ても嬉しくないのかしら?)
言うまでもないのだが…梨香の真正面に居て先に気が付いた太一が、梨香の下乳を見ていないハズはない。加えて言えば、こういう突然のラッキースケベな事態に遭遇したら、だいたい普通の男は照れ隠しからこういう態度になってしまうのだが…中学時代での普通の学生生活が欠如している梨香には、その事が理解できていないようだ
「あの…もしかしたら太一君は…私(わたくし)からキスされたのは迷惑だったのかしら?」
「えっ!?いや、そんな事はないよ…嬉しかったよ…柔らかかったし…あっ!?いや、そうじゃなくて…」
太一は緊張のあまり上手く話せなかった。普通の女子高生なら、太一のこの分かりやすい態度で彼(たいち)の気持ちを理解できるのだが…それが分からない梨香には、不安な気持ちが湧いてきていた
「で、でも。服部さんをナンパ男と誤解されていた時に「俺の女に手を出すな!」と仰ってくれていましたが…」
「Σ(゜□゜)あっ!!いや、そのアレは…ああいうナンパ男を撃退する時の決まり文句なんだよ。そう言った方が諦めさせやすいからさ…」
確かに太一は照れ隠しで言葉を濁しただけなのだが…鈴鹿市のスポーツジムで思い切って自分から太一にキスをした梨香からすれば、ここは男らしく「梨香は俺の彼女だからな!」とかいった言葉を掛けて欲しかったので、少し期待ハズレでガッカリしたようだ
「そう…でしたか…」
(あ、あれ?奥手な梨香の事だから、俺が彼女認定しちまうような言い方をしたら嫌がるだろうと思ったから気をつかったつもりだったけど…マズったか?)
共に男女交際の経験が皆無な2人は、異性間での意思の疎通がどうも上手くいかない感じだ。この気まずい空気を変えようと考えた太一は、違う話題を出すことにした
「し、しかし。街中で【アミー水】って言葉を言うような危険な奴に出くわすなんて思いもしなかったな。梨香もああいう危ない奴には気を付けないと駄目だぜ?」
「えっ!?…うん、そうですわね…」
(服部さんは紳士的に私(わたくし)を助けてくれただけですのに、どうして太一君は悪く言うのかしら?…分からないですわ…)
お互いにこの初デートを楽しみにしていたのだが、経験不足者同士にありがちな意見の食い違いが発生してしまい、今ひとつな初デートになってしまったようだ
「晩御飯までには帰ります。と言って出てきましたので、今日はそろそろ帰ろうと思います」
「そ、そう?…あ!また変なのに絡まれると危ないから家まで送って行くよ」
「はい、有難うございます…」
夏だからとは言え、そんな立派な胸をオープンにしている服装ではまたナンパ男に目をつけられかねない!と心配した太一は梨香を、彼女の家まで送り届けたのだが…上手くいかなかった初デートの気まずさから、帰り道の間もお互い口数が少ないまま帰る事になってしまった
続く
「ハッハッハッハッ……ぷはぁ!…どうですか?太一君。前より泳げていますか?」
プールで泳いでいる2人。太一は梨香と並ぶように泳いでいた。中学時代、身体が弱かった梨香と付き合っていた時から同じようにしていたのもあるが…すっかりナイスバディに成長した……いや、成長し過ぎた梨香の身体はあまりにも目立ち過ぎているので、他の男たちを近付けさせない為でもあった
「うん。もうクラスの女子の中でも普通に速いんじゃないかな?これなら俺が付き添わなくても大丈夫そうだね?」
「な!?何を言っているんですの?…私(わたくし)は太一君と一緒に泳ぐのが大好きなんです!これからも御一緒してください!」
あくまで太一は、もう他の人と見比べる必要が無いほど立派に泳げているから、無理に付き添う必要は無い。という意味で言ったのだが…中学時代ろくに学校に通えなかった時期もあり寂しい想いをした梨香は、また1人にされるのではないか?と心配になっていた
「(;゜∀゜)イヤイヤイヤイヤ...そういう意味じゃなくてさ…周りの人と比べなくても良いよ。って意味で……って梨香!?ズレてるぞ!」
「(๑º ロ º๑)何がですか?……キャア!?太一君、見ないでくださいっ!!」
久しぶりに太一と一緒に泳ぐ事になったので、彼の前で十分泳げるようになった姿を魅せたかった梨香は、今日買った水着がバストよりもサイズダウン気味だということを忘れて無我夢中で泳いでしまった為、水着の上が半ズレしてしまい下乳があらわになってしまっていた!
「み、見てないから!」
慌ててズレた水着を直す梨香
サイズ違いの水着でこれ以上泳ぐのは危険だという事で、今日の泳ぎはこれまでにする事にした
【休憩室】
鈴鹿市で新たにオープンした(この前ロミータ達が撮影した)スポーツジムに比べれば多少規模は小さいが、プールや筋トレで汗を流した人達がひと休み出来る場所は設けられている。着替えた梨香と太一はその部屋で休んでから帰ることにした
「先ほどは失礼してしまいましたわ。やっぱり水着を買う時は、ちゃんと採寸してから買うべきでしたわね」
「そ、そうだね。今日は他の人が少なかったから良かったけどね。あはは…」
「あの…真正面でしたし…気付くのも遅かったですから…もしかして見えちゃいました?」
「Σ(゜ロ゜;)い、いやいや見てないよ。梨香のハミ出た胸とか全然見てないから!」
「そ、そうですか…」
(そんなに必死に否定されると…少し悲しいですわ。男の人なら、こういうシチュエーションでは喜ぶモノだと思ってましたのに……まさか、太一君は梨香の肌を見ても嬉しくないのかしら?)
言うまでもないのだが…梨香の真正面に居て先に気が付いた太一が、梨香の下乳を見ていないハズはない。加えて言えば、こういう突然のラッキースケベな事態に遭遇したら、だいたい普通の男は照れ隠しからこういう態度になってしまうのだが…中学時代での普通の学生生活が欠如している梨香には、その事が理解できていないようだ
「あの…もしかしたら太一君は…私(わたくし)からキスされたのは迷惑だったのかしら?」
「えっ!?いや、そんな事はないよ…嬉しかったよ…柔らかかったし…あっ!?いや、そうじゃなくて…」
太一は緊張のあまり上手く話せなかった。普通の女子高生なら、太一のこの分かりやすい態度で彼(たいち)の気持ちを理解できるのだが…それが分からない梨香には、不安な気持ちが湧いてきていた
「で、でも。服部さんをナンパ男と誤解されていた時に「俺の女に手を出すな!」と仰ってくれていましたが…」
「Σ(゜□゜)あっ!!いや、そのアレは…ああいうナンパ男を撃退する時の決まり文句なんだよ。そう言った方が諦めさせやすいからさ…」
確かに太一は照れ隠しで言葉を濁しただけなのだが…鈴鹿市のスポーツジムで思い切って自分から太一にキスをした梨香からすれば、ここは男らしく「梨香は俺の彼女だからな!」とかいった言葉を掛けて欲しかったので、少し期待ハズレでガッカリしたようだ
「そう…でしたか…」
(あ、あれ?奥手な梨香の事だから、俺が彼女認定しちまうような言い方をしたら嫌がるだろうと思ったから気をつかったつもりだったけど…マズったか?)
共に男女交際の経験が皆無な2人は、異性間での意思の疎通がどうも上手くいかない感じだ。この気まずい空気を変えようと考えた太一は、違う話題を出すことにした
「し、しかし。街中で【アミー水】って言葉を言うような危険な奴に出くわすなんて思いもしなかったな。梨香もああいう危ない奴には気を付けないと駄目だぜ?」
「えっ!?…うん、そうですわね…」
(服部さんは紳士的に私(わたくし)を助けてくれただけですのに、どうして太一君は悪く言うのかしら?…分からないですわ…)
お互いにこの初デートを楽しみにしていたのだが、経験不足者同士にありがちな意見の食い違いが発生してしまい、今ひとつな初デートになってしまったようだ
「晩御飯までには帰ります。と言って出てきましたので、今日はそろそろ帰ろうと思います」
「そ、そう?…あ!また変なのに絡まれると危ないから家まで送って行くよ」
「はい、有難うございます…」
夏だからとは言え、そんな立派な胸をオープンにしている服装ではまたナンパ男に目をつけられかねない!と心配した太一は梨香を、彼女の家まで送り届けたのだが…上手くいかなかった初デートの気まずさから、帰り道の間もお互い口数が少ないまま帰る事になってしまった
続く
0
あなたにおすすめの小説
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる

