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突然の呼び出し
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【教室】
「亜沙美ちゃんとロミータさんって、何か共通点とかあったりするの?」
「そっかー、浅宮(たいち)君との線は無くなっちゃったのかぁ…」
「気付いてる?亜沙美ちゃんって結構クラス外の男子からも人気高いんだよ~」
「知ってる知ってる!」
「だよね~。亜沙美ちゃんオドオドしてて可愛いし♪」
「ロミータさんも、そういうとこ気に入ったのかな?」
「( °◽︎° ;)えっと…いや、どうかなぁ…私がそんなに人気なの?…うーん、よくわかんないけど…みんなみたいにお洒落じゃないし…」
ロミータが梨香に呼ばれて教室を出て行き、クラス内でひとり話題の中心になってしまった亜沙美は、数人の女生徒から質問攻めにあっていた
「逆にさー、あんまりキメ過ぎるとひいちゃう男子多くね?」
「わかるー!アイドルとかには理想像を求めるけど、彼女にはあまり着飾って欲しくない系っしょ!」
「素で可愛いのが受けんよねー」
「それが逆にハードル高ぇんだって!」
「だから竹取さんみたいな子って貴重よね」
クラスの女子たちが亜沙美を中心にトークを盛り上げようとすると夏休み前は梨香が、夏休み明け後はロミータが彼女(あさみ)を護衛しに来るので、言いたい事が言いきれなかった彼女らは梨香とロミータが居ない今、ここぞとばかりに質問Rushを開始した
しかし、コミュ障気味な亜沙美にハキハキとソレらを捌く能力は無いので、ただただオドオド相槌(あいづち)を打つのがやっとだった
「その点、亜沙美ちゃんは素で可愛いから良いよね~。隠れファンがたくさん狙ってるから気をつけなよ!」
「そーそー、ほら何だっけ?…最近出てきたっていう…あの…」
「えー、何の話よ?」
「ほら!実写じゃなくてゲーム画面のキャラみたいなさ…」
「Σ(゜□゜)あっ!!VTuberって奴?」
「あー!ソレそれ!【アミー水】って単語で最近ちょい有名な子よね?」
「( ゜∀゜):∵グハッ!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「良い亜沙美?ロミー達がVTuberやってる。って事は梨香と太一以外には、ぜ~~~ったいに話したら駄目だからねっ!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
クラスメイトや知人からVTuberの話が出ても「知ってはいるけど、そんなに詳しくはない。たまに見てるかな~」程度にしておくように、ガッツリとロミータから釘を刺されていた話がダイレクトに出てきて、思わず吹き出してしまった亜沙美
「なーに亜沙美、知ってんの?」
「もしかして!中の人が知り合いだとか?」
「うそー!?誰だれ?教えてよ!」
「ヽ(≡ω≡;ヽ)ォロォロ(ノ;≡ω≡)ノ ち、違うの…私…あの…ほら!引き籠もってた時に暇つぶしに見てたから…あんなに可愛いVTuberに私が似てるって言われたから…その…」
「えー…何か怪しくね?」
「ヾノ・ω・`)イヤイヤ 亜沙美ちゃんならイケんじゃない?」
「だよねー。亜沙美ちゃん可愛いし♪」
VTuber【浅宮アミ】がクラスメイトの【竹取亜沙美】だとバレるのではないか?とヒヤヒヤさせられた時…
「すみませ~ん!亜沙美、居ませんか~?」
「あれ?呼んでるよ?」
「おっ!太一君じゃん!」
「亜沙美ほら!」
「う、うん。ちょっと行ってくるね」
このままだとボロが出て、VTuber【浅宮アミ】が自分(あさみ)だとバレるのでは?と思った時、隣のクラスから太一が入って来た
【校舎裏】
「はぁぁ…助かったよ、太一…」
太一は亜沙美を連れて人気の無い野球部の部室裏にやって来た。ここなら誰にも聞かれないだろうから、気兼ねなく相談できるだろうと思った亜沙美だが…
「あのさ亜沙美…」
「うん?どうかしたの?」
太一の顔をよくよく見てみると、どうも困っている亜沙美を助けに乱入してくれた。という感じではなく何か用件があるような顔をしていた
「じ、実はさ…引き籠もりのお前の面倒をしばらく見てやる。とか、朝は迎えに行ってやるよ。とか言ってただろ?」
「あ、うん…あ!そっか、梨香ちゃんに申し訳ないから、もう来れない。って事なのぉ?」
「そ、そう……あのな。まだまだ深い仲にはなれてない気がするから、俺と梨香の事はみんなには内緒で頼むな」
「分かった。言わないようにするね…」
いつか、このカミングアウトを亜沙美にしなければ!と思っていた太一だが、なかなかタイミングが掴めずにいて亜沙美の様子を見にたまたま来たところ…彼女が困っている姿が見えたので思わず声を掛けてくれたらしい
「お、おう頼むな。そ、それとな亜沙美…」
「ん?まだ何かあるの?」
もう用事は終わったと思った亜沙美だが、太一の口からは別の話が出ようとしている
その太一は、手で「待っててくれ」とゼスチャーをすると、野球部部室のドアの方に歩いていき、そのドアを開けた
「こ、こんにちは竹取さん。野球部のキャプテンをしてる今和泉(いまいずみ)っす」
「……は、はい!あの、私に何か?」
部室の中から野球部のキャプテンが現れたのだが…顔を赤くしうつむき加減で亜沙美に挨拶をしていた。勘の良い女子なら、ここで今和泉の目的を察しているとこなのだが…モチロン亜沙美は察していなかったw
「あの…竹取さんの事、5月に見かけてから…良いな。と思ってたんですけど、最初は太一の彼女なのかな?と思って声を掛けられなかったんすが…あの…」
鍛え抜かれた立派な身体に、女子ウケ良さそうな整った顔立ち。そんな彼が恥ずかしさを耐えながら何かを言おうとしていた
「Σ(ㅇㅁㅇ;;)えっ!?あの…もしかして…きゃっ!?何?何ですか!?」
「俺!本気で竹取さんに惚れたんっす!突然なんですけど、俺と付き合ってもらえませんか?」
「!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?…マジですかぁ!?」
野球部のイケメンキャプテンからの突然の告白に、ただただ驚く亜沙美だった
この先、亜沙美はどうなってしまうのか!?
続く
「亜沙美ちゃんとロミータさんって、何か共通点とかあったりするの?」
「そっかー、浅宮(たいち)君との線は無くなっちゃったのかぁ…」
「気付いてる?亜沙美ちゃんって結構クラス外の男子からも人気高いんだよ~」
「知ってる知ってる!」
「だよね~。亜沙美ちゃんオドオドしてて可愛いし♪」
「ロミータさんも、そういうとこ気に入ったのかな?」
「( °◽︎° ;)えっと…いや、どうかなぁ…私がそんなに人気なの?…うーん、よくわかんないけど…みんなみたいにお洒落じゃないし…」
ロミータが梨香に呼ばれて教室を出て行き、クラス内でひとり話題の中心になってしまった亜沙美は、数人の女生徒から質問攻めにあっていた
「逆にさー、あんまりキメ過ぎるとひいちゃう男子多くね?」
「わかるー!アイドルとかには理想像を求めるけど、彼女にはあまり着飾って欲しくない系っしょ!」
「素で可愛いのが受けんよねー」
「それが逆にハードル高ぇんだって!」
「だから竹取さんみたいな子って貴重よね」
クラスの女子たちが亜沙美を中心にトークを盛り上げようとすると夏休み前は梨香が、夏休み明け後はロミータが彼女(あさみ)を護衛しに来るので、言いたい事が言いきれなかった彼女らは梨香とロミータが居ない今、ここぞとばかりに質問Rushを開始した
しかし、コミュ障気味な亜沙美にハキハキとソレらを捌く能力は無いので、ただただオドオド相槌(あいづち)を打つのがやっとだった
「その点、亜沙美ちゃんは素で可愛いから良いよね~。隠れファンがたくさん狙ってるから気をつけなよ!」
「そーそー、ほら何だっけ?…最近出てきたっていう…あの…」
「えー、何の話よ?」
「ほら!実写じゃなくてゲーム画面のキャラみたいなさ…」
「Σ(゜□゜)あっ!!VTuberって奴?」
「あー!ソレそれ!【アミー水】って単語で最近ちょい有名な子よね?」
「( ゜∀゜):∵グハッ!!」
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「良い亜沙美?ロミー達がVTuberやってる。って事は梨香と太一以外には、ぜ~~~ったいに話したら駄目だからねっ!!」
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クラスメイトや知人からVTuberの話が出ても「知ってはいるけど、そんなに詳しくはない。たまに見てるかな~」程度にしておくように、ガッツリとロミータから釘を刺されていた話がダイレクトに出てきて、思わず吹き出してしまった亜沙美
「なーに亜沙美、知ってんの?」
「もしかして!中の人が知り合いだとか?」
「うそー!?誰だれ?教えてよ!」
「ヽ(≡ω≡;ヽ)ォロォロ(ノ;≡ω≡)ノ ち、違うの…私…あの…ほら!引き籠もってた時に暇つぶしに見てたから…あんなに可愛いVTuberに私が似てるって言われたから…その…」
「えー…何か怪しくね?」
「ヾノ・ω・`)イヤイヤ 亜沙美ちゃんならイケんじゃない?」
「だよねー。亜沙美ちゃん可愛いし♪」
VTuber【浅宮アミ】がクラスメイトの【竹取亜沙美】だとバレるのではないか?とヒヤヒヤさせられた時…
「すみませ~ん!亜沙美、居ませんか~?」
「あれ?呼んでるよ?」
「おっ!太一君じゃん!」
「亜沙美ほら!」
「う、うん。ちょっと行ってくるね」
このままだとボロが出て、VTuber【浅宮アミ】が自分(あさみ)だとバレるのでは?と思った時、隣のクラスから太一が入って来た
【校舎裏】
「はぁぁ…助かったよ、太一…」
太一は亜沙美を連れて人気の無い野球部の部室裏にやって来た。ここなら誰にも聞かれないだろうから、気兼ねなく相談できるだろうと思った亜沙美だが…
「あのさ亜沙美…」
「うん?どうかしたの?」
太一の顔をよくよく見てみると、どうも困っている亜沙美を助けに乱入してくれた。という感じではなく何か用件があるような顔をしていた
「じ、実はさ…引き籠もりのお前の面倒をしばらく見てやる。とか、朝は迎えに行ってやるよ。とか言ってただろ?」
「あ、うん…あ!そっか、梨香ちゃんに申し訳ないから、もう来れない。って事なのぉ?」
「そ、そう……あのな。まだまだ深い仲にはなれてない気がするから、俺と梨香の事はみんなには内緒で頼むな」
「分かった。言わないようにするね…」
いつか、このカミングアウトを亜沙美にしなければ!と思っていた太一だが、なかなかタイミングが掴めずにいて亜沙美の様子を見にたまたま来たところ…彼女が困っている姿が見えたので思わず声を掛けてくれたらしい
「お、おう頼むな。そ、それとな亜沙美…」
「ん?まだ何かあるの?」
もう用事は終わったと思った亜沙美だが、太一の口からは別の話が出ようとしている
その太一は、手で「待っててくれ」とゼスチャーをすると、野球部部室のドアの方に歩いていき、そのドアを開けた
「こ、こんにちは竹取さん。野球部のキャプテンをしてる今和泉(いまいずみ)っす」
「……は、はい!あの、私に何か?」
部室の中から野球部のキャプテンが現れたのだが…顔を赤くしうつむき加減で亜沙美に挨拶をしていた。勘の良い女子なら、ここで今和泉の目的を察しているとこなのだが…モチロン亜沙美は察していなかったw
「あの…竹取さんの事、5月に見かけてから…良いな。と思ってたんですけど、最初は太一の彼女なのかな?と思って声を掛けられなかったんすが…あの…」
鍛え抜かれた立派な身体に、女子ウケ良さそうな整った顔立ち。そんな彼が恥ずかしさを耐えながら何かを言おうとしていた
「Σ(ㅇㅁㅇ;;)えっ!?あの…もしかして…きゃっ!?何?何ですか!?」
「俺!本気で竹取さんに惚れたんっす!突然なんですけど、俺と付き合ってもらえませんか?」
「!?工エエェ(゜〇゜ ;)ェエエ工!?…マジですかぁ!?」
野球部のイケメンキャプテンからの突然の告白に、ただただ驚く亜沙美だった
この先、亜沙美はどうなってしまうのか!?
続く
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