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憂鬱な1週間
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【野球部部室裏】
「亜沙美さんの事…ずっと好きだったんす。どうか俺と付き合ってください!!」
「( °◽︎° ;)えっ!?…急にそんなこと言われても…私、そういうこと考えたこと無くて…」
突然の告白に戸惑う亜沙美。無理もない。彼女は今、VTuber活動を頑張る事と仲良くなったロミータと同性付き合いしながらも、お互いに配信を頑張っていく!それしか頭に無かったからだ
「俺は決して、からかったりとか冗談とかじゃないんすよ。本気で大切にしますから!」
「あの…その…でも私なんかじゃ…」
実は周囲の男子から人気者だった亜沙美。しかし、彼女があまりに奥手で強コミュ障なので、男子たちもアプローチする方法が見いだせていなかっただけなのだ
「まーまーまー、落ち着けよ今和泉。亜沙美ってば全然男女関係とか意識してない奴だからさ…たぶん異性からの告白も初めてだと思うんだ。だからさ、少し時間的な猶予をだな…」
「そ、そーだな太一……竹取さん。返事は週末の…土曜日の下校する時で良いっす。それまで俺の良さをアピールする時間をください。竹取さんもその間に考えてくれませんか?」
「えっ、あ、うん…じゃあ。取り敢えずそれで…でも、私そんなに良い女じゃないですよ…」
野球部キャプテン今和泉の押しの強さにたじろぐ亜沙美を見て、少し時間を与えてあげようぜ。という話で今回は終わりを迎えた
【金曜日の夜】
その週の土曜日まで亜沙美の配信は上手くいかなかった…今和泉から告白される前日まではロミータのサポートがあったので、自分でも信じられないくらいに場が盛り上がった!その前の1人でゲーム配信の時でも、視聴者は常に数百人ではあったが亜沙美としては楽しくやっていられたのだが…
異性の男から告白をされたのは初めてだ
太一からの煮え切らない言い回しで、全く亜沙美本人には理解されてないモノを除けばw
ライブ配信中のコメントでも…
「あ~…あはは。また失敗しちゃったぁ…」
✱「不調か?」
✱「元気ないやん」
✱「友達とトラブった?」
✱「相談してもイイんやで」
✱「元気に行こうぜ」
✱「まさか好きな男が出来たとか?」
✱「俺のアミに近寄る男は絶対許さん」
などなど亜沙美を心配するコメントが多数寄せられていた。「そんな大した事じゃないんだよ。大丈夫、大丈夫」
と言う亜沙美だが、演技のヘタクソな彼女の嘘などネット界猛者の多い視聴者(アミーゴ)たちにはバレバレだった
ロミータも教室で亜沙美の異変には勘づいてはいたのだが…梨香の目もあるので教室内で深掘りトークも出来ずにいた
彼女からの電話を待っていた亜沙美だが…不思議と彼女からコールは鳴らなかった
「電話かかって来ないなぁ…いつもなら…「頻繁に掛けてこないで!」…って言っても掛けてきそうなんだけどなぁ…やっぱり梨香ちゃんと太一のKissの事で、まだ揉めてるのかなぁ…私はもうイイんだけどなぁ…」
今和泉に告白される直前に、太一の口から「俺、梨香と付き合ってみることにしたから」…と言われた亜沙美は、むしろ太一を応援する気持ちになっているのだが…
「私から電話して正直に全部説明すれば良いのかなぁ………私にそれが出来れば苦労しないんだけどね…あはは…」
そうなのである。ロミータのようにズバズバと言えたりとか、梨香のように相手に伝わりやすい説明が亜沙美に出来るのなら、初めから悩んだりはしないのだ
【土曜日の朝】
亜沙美は足取りも遅く登校した。高校生になってからは、太一が朝迎えに来てくれて一緒に登校していたし、夏休みの間はロミータが頻繁に居てくれて心強かったのだが…
こんな不安な時に限って、横に誰も居てくれない。その不安に押し潰されそうな亜沙美。何しろ今日の下校時には今和泉に返事をしなくてはならないのだ
結局、今和泉も亜沙美に対して大したアプローチはして来なかった。いや、出来なかったのだが…
亜沙美の教室に行けばロミータの監視の目が強過ぎて、気軽に話し掛ける事も出来なかったし、授業が終わってからも今和泉には野球部キャプテンの立場があるので、部活に向かう前の数分間だけ亜沙美と会話した程度だった
【空き教室】
少子化の影響と思われるが、年々生徒数が減少しているのは亜沙美の通う高校でも同じであって、かつては使われていたが今は使用目的の無い部屋がある。そこで返事が欲しい。と言われて来た亜沙美
「ガラガラ…亜沙美。ごめんな今回は…」
「う、ううん。太一も今和泉くんと友達なんでしょ?頼まれたら…断りにくいよね…」
太一と一緒に今和泉も来るものだと思っていた亜沙美だが、先に太一だけがやって来た
「アイツさ、中学の時に俺と同じで空手部に居てさ、怪我をして野球部に変わったんだけど…真面目な奴だがらスグに上手くなって、気付いたらキャプテンやってたんだ。それぐらい真面目な奴なんだよ」
「う、うん…それは、この数日でなんとなく…」
どうやら今和泉はワザと太一と一緒に来なかったようだ。少し時間をズラす事で、自分の居ない場所で亜沙美に自分(いまいずみ)の良い所をアピールしてもらう作戦のようだ
「し、失礼します!」
「∑(O_O;)…は、はい…」
気合いを入れたのか?緊張しているのか?今和泉はいかにも【The体育会系】な大きい声で1度断りを入れてから、空き教室へと入って来た。緊張する亜沙美
「あの…返事を聞かせてもらってイイっすか?」
「う、うん…あのね…」
正直、亜沙美はまだ迷っていた。どんな言葉で話せば良いのか?という事もモチロンだが…この場であっても受け入れるべきなのか?断るべきなのか?まだハッキリと答えが固まっていなかった
続く
「亜沙美さんの事…ずっと好きだったんす。どうか俺と付き合ってください!!」
「( °◽︎° ;)えっ!?…急にそんなこと言われても…私、そういうこと考えたこと無くて…」
突然の告白に戸惑う亜沙美。無理もない。彼女は今、VTuber活動を頑張る事と仲良くなったロミータと同性付き合いしながらも、お互いに配信を頑張っていく!それしか頭に無かったからだ
「俺は決して、からかったりとか冗談とかじゃないんすよ。本気で大切にしますから!」
「あの…その…でも私なんかじゃ…」
実は周囲の男子から人気者だった亜沙美。しかし、彼女があまりに奥手で強コミュ障なので、男子たちもアプローチする方法が見いだせていなかっただけなのだ
「まーまーまー、落ち着けよ今和泉。亜沙美ってば全然男女関係とか意識してない奴だからさ…たぶん異性からの告白も初めてだと思うんだ。だからさ、少し時間的な猶予をだな…」
「そ、そーだな太一……竹取さん。返事は週末の…土曜日の下校する時で良いっす。それまで俺の良さをアピールする時間をください。竹取さんもその間に考えてくれませんか?」
「えっ、あ、うん…じゃあ。取り敢えずそれで…でも、私そんなに良い女じゃないですよ…」
野球部キャプテン今和泉の押しの強さにたじろぐ亜沙美を見て、少し時間を与えてあげようぜ。という話で今回は終わりを迎えた
【金曜日の夜】
その週の土曜日まで亜沙美の配信は上手くいかなかった…今和泉から告白される前日まではロミータのサポートがあったので、自分でも信じられないくらいに場が盛り上がった!その前の1人でゲーム配信の時でも、視聴者は常に数百人ではあったが亜沙美としては楽しくやっていられたのだが…
異性の男から告白をされたのは初めてだ
太一からの煮え切らない言い回しで、全く亜沙美本人には理解されてないモノを除けばw
ライブ配信中のコメントでも…
「あ~…あはは。また失敗しちゃったぁ…」
✱「不調か?」
✱「元気ないやん」
✱「友達とトラブった?」
✱「相談してもイイんやで」
✱「元気に行こうぜ」
✱「まさか好きな男が出来たとか?」
✱「俺のアミに近寄る男は絶対許さん」
などなど亜沙美を心配するコメントが多数寄せられていた。「そんな大した事じゃないんだよ。大丈夫、大丈夫」
と言う亜沙美だが、演技のヘタクソな彼女の嘘などネット界猛者の多い視聴者(アミーゴ)たちにはバレバレだった
ロミータも教室で亜沙美の異変には勘づいてはいたのだが…梨香の目もあるので教室内で深掘りトークも出来ずにいた
彼女からの電話を待っていた亜沙美だが…不思議と彼女からコールは鳴らなかった
「電話かかって来ないなぁ…いつもなら…「頻繁に掛けてこないで!」…って言っても掛けてきそうなんだけどなぁ…やっぱり梨香ちゃんと太一のKissの事で、まだ揉めてるのかなぁ…私はもうイイんだけどなぁ…」
今和泉に告白される直前に、太一の口から「俺、梨香と付き合ってみることにしたから」…と言われた亜沙美は、むしろ太一を応援する気持ちになっているのだが…
「私から電話して正直に全部説明すれば良いのかなぁ………私にそれが出来れば苦労しないんだけどね…あはは…」
そうなのである。ロミータのようにズバズバと言えたりとか、梨香のように相手に伝わりやすい説明が亜沙美に出来るのなら、初めから悩んだりはしないのだ
【土曜日の朝】
亜沙美は足取りも遅く登校した。高校生になってからは、太一が朝迎えに来てくれて一緒に登校していたし、夏休みの間はロミータが頻繁に居てくれて心強かったのだが…
こんな不安な時に限って、横に誰も居てくれない。その不安に押し潰されそうな亜沙美。何しろ今日の下校時には今和泉に返事をしなくてはならないのだ
結局、今和泉も亜沙美に対して大したアプローチはして来なかった。いや、出来なかったのだが…
亜沙美の教室に行けばロミータの監視の目が強過ぎて、気軽に話し掛ける事も出来なかったし、授業が終わってからも今和泉には野球部キャプテンの立場があるので、部活に向かう前の数分間だけ亜沙美と会話した程度だった
【空き教室】
少子化の影響と思われるが、年々生徒数が減少しているのは亜沙美の通う高校でも同じであって、かつては使われていたが今は使用目的の無い部屋がある。そこで返事が欲しい。と言われて来た亜沙美
「ガラガラ…亜沙美。ごめんな今回は…」
「う、ううん。太一も今和泉くんと友達なんでしょ?頼まれたら…断りにくいよね…」
太一と一緒に今和泉も来るものだと思っていた亜沙美だが、先に太一だけがやって来た
「アイツさ、中学の時に俺と同じで空手部に居てさ、怪我をして野球部に変わったんだけど…真面目な奴だがらスグに上手くなって、気付いたらキャプテンやってたんだ。それぐらい真面目な奴なんだよ」
「う、うん…それは、この数日でなんとなく…」
どうやら今和泉はワザと太一と一緒に来なかったようだ。少し時間をズラす事で、自分の居ない場所で亜沙美に自分(いまいずみ)の良い所をアピールしてもらう作戦のようだ
「し、失礼します!」
「∑(O_O;)…は、はい…」
気合いを入れたのか?緊張しているのか?今和泉はいかにも【The体育会系】な大きい声で1度断りを入れてから、空き教室へと入って来た。緊張する亜沙美
「あの…返事を聞かせてもらってイイっすか?」
「う、うん…あのね…」
正直、亜沙美はまだ迷っていた。どんな言葉で話せば良いのか?という事もモチロンだが…この場であっても受け入れるべきなのか?断るべきなのか?まだハッキリと答えが固まっていなかった
続く
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