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日常編
カルーア復活☆
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【アルバート家】
ヒイロとサーシャが買ってきた鉢植えの数々を、ヒイロとエリスアで各部屋のアチコチに配置している間に、サーシャとミルはピクニック用の弁当を作っていた
「エリスア様に手伝ってもらうのは…流石に気が引けますから、座って待っていて貰えませんか?」
「うふふ。優しいのですねヒイロは…でも私が好きでやっている事ですから、やらせてくれませんか?」
ヒイロはこの星そのものの神様であるエリスア様に、沢山ある鉢植えの配置を手伝ってもらっては気が引けてしまうのだが…エリスア自信が楽しくてやっている様なので、引き続きお願いする事にした
「そうですか…しかし、ひとつひとつは軽くてもこの数ですから疲れたら無理しないでくださいね…」
「ヒイロ。そんなに私のことを特別扱いしなくても良いのですよ。私は、しばらくアルバート家の一員としてお世話になろうと思っているのですから。皆さんと同じように接して頂きたいのですよ」
「そうですか。そういう事でしたら……えっ?
ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!この家で、ですか?」
「はい。私も1度、自分の星の子供たちと生活を共にしてみたい!という感情が湧いてしまいまして…それならば、やはりこのアルバート家にお世話になりたいのですが?…駄目でしょうか?」
なんと!!惑星神であるエリスアが、1市民であるアルバート家に同居したいと言ってきた。これには流石にヒイロも度肝を抜かれた!
「ええっ!?」
「エリスア様が?」
「家族が増えるノ?」
話が聞こえていたサーシャもミルも同じように驚いていた。惑星神という概念が分からないコハラコには、ただ家族がまた1人増える?という感覚のようだ
「俺は全然構いませんけれど、宜しいのですか?惑星神のエリスア様が、こんな庶民的な家で暮らされても?」
「えぇ。むしろ私は庶民的な暮らしというものを味わってみたいのですよ。ですから、服装もなるべく着飾っていない物を選んできたのですよ♪」
「そ、そうでしたか…エリスア様がそれで良いのでしたら歓迎しますよ」
(庶民的か…俺からしたら、その薄い生地の服が逆に刺激的過ぎて目のやり場に困ってしまうのだが…あ!?)
スタイル抜群で美しい惑星神エリスアが、生地面積の少ない服で同じ家に暮らす。その魅惑的な状況に目線を泳がせたヒイロの視界に入ったのは…
「ヒイロ…どうかしたのかい?」
(何さ!そりゃエリスア様はスタイルも良くて美しいけど、わたしに対してそんなデレデレした事ないくせにぃ!)
「い、いや…全然いつも通りだぞ。ははは…」
エリスア様に対してソワソワしているヒイロの態度に、いち早く気が付いたカルーアがジト目で彼を睨んでいた
【トール大森林】
ヘルメスの街の最東端に工房を構えるアルバート家から、東へ20キロメートル移動すると…トール大森林に差し掛かる
この森林帯の中央に遺跡跡がありソコは…かつて魔族の王子の妹であるアルテッツァ(今は改名してテルアと名乗りサメ焼き屋とBARの踊り子として働いている)とヒイロが男女関係に及び、現在アレクス城で次期魔王として育てられているメイビーを産み落とした場所である
「はぁはぁ…はぁ…ふぅ……すぅ、すや…」
「どうやら、高い効果が得られている様です。良かったですね♪」
「カルーア、良かった…」
「流石お母さま!的確なアドバイスですの」
エリスアの助言に従い久しぶりに自然がいっぱいの森林帯に、カルーアをおんぶして連れてきたヒイロは、サーシャとコハラコが敷いたシートの上に彼女を寝かせた。自然のマナを大量に浴びたカルーアは、段々と表情が良くなっていた。その時!
「ワオーン!」
「ガルルルル!」
するとピクニックとして来た彼らの匂いを嗅ぎつけたのか?ピクニック用に作った弁当の匂いに釣られたのか?野生の狼が6頭現れた!
アリスとヨシュアが冒険者ギルドの依頼で北に遠征中で留守にしているし、Sランク魔法使いに認定されたカルーアも回復中で動けないとはいえ…それでも緋の目族のヒイロと吸血姫のコハラコが居る。野生の狼が数匹程度では彼らにとって脅威でもなく、簡単に負い払えそうなのだが…
「ふふふ。どうしたのですか我が子達よ。そんなに怯える事はないのですよ………ふむふむ。そういう事でしたか…サーシャ。付き合ってください」
「はい!何でしょうか?お母さま?」
狼たちと向き合うヒイロ達との間に入ってきたエリスアが、何やら聞き取れない言葉を発していると…唸り声をあげていた狼たちは静かになった
狼たちはどうやら自分たちの巣穴に向かっている。それに付いていくエリスアとサーシャ。それにコハラコ(ヒイロはカルーアの護衛として残った)
「この子ですね?」
「ワオーン…」
岩穴を利用している狼たちの巣穴の奥に、小さな狼が2頭居る。しかし2頭とも脚に怪我をしていた
「私たちが来たからには安心ですよ。今すぐ怪我を直してあげるわね」
エリスアとサーシャが別々に、苦しそうにしている狼の怪我を魔法で治してあげた。更にコハラコが持ってきてくれた水とピクニック用に作ってきた、鶏肉の唐揚げを差し出すと狼たちは喜んで食べ始めた
「あっ!エリスア様お久しぶりです!それにサーシャとコハラコ。今回はありがとう。おかげで随分良くなったよ♪先ほど家の中でエリスア様に会った夢を見ていたと思ってたのだけど…アレは夢じゃなかったんですね(笑)」
エリスアたちがヒイロの所に戻ると…元気を取り戻したカルーアが立ち上がり、手を振って彼女たちを迎えてくれた
「良かったですね、カルーア♪」
「エリスア様のアドバイスのおかげだと聞きました。有難うございます!」
「カルーアお姉さま。だいぶ顔色が良くなってますの♪本当に心配しましたけど良かったですの!」
「カルーア。顔色良くなったノ!」
回復したカルーアに安心するサーシャとコハラコ。しかし、カルーアはサーシャににじり寄った
「けどさサーシャ…この服はどういう事かな?やたら布面積が少なくないかい?絶対にサーシャの趣味なんだろ?」
「いえ…あの、その…ツラそうでしたので着やすい服が良いかと思いましたの!決してやましい気持ちで選んだ訳ではないですの(汗)」
腕周りや腰周りの布地はシースルーになっており、カルーアのキメ細かい肌が露出しているかの様に見える。それにスカートの丈も短い。ハッキリ言ってサーシャが趣味で選んだ服だったw
続く
ヒイロとサーシャが買ってきた鉢植えの数々を、ヒイロとエリスアで各部屋のアチコチに配置している間に、サーシャとミルはピクニック用の弁当を作っていた
「エリスア様に手伝ってもらうのは…流石に気が引けますから、座って待っていて貰えませんか?」
「うふふ。優しいのですねヒイロは…でも私が好きでやっている事ですから、やらせてくれませんか?」
ヒイロはこの星そのものの神様であるエリスア様に、沢山ある鉢植えの配置を手伝ってもらっては気が引けてしまうのだが…エリスア自信が楽しくてやっている様なので、引き続きお願いする事にした
「そうですか…しかし、ひとつひとつは軽くてもこの数ですから疲れたら無理しないでくださいね…」
「ヒイロ。そんなに私のことを特別扱いしなくても良いのですよ。私は、しばらくアルバート家の一員としてお世話になろうと思っているのですから。皆さんと同じように接して頂きたいのですよ」
「そうですか。そういう事でしたら……えっ?
ヾ(ヽ0Д0)ェエエ工ー!!この家で、ですか?」
「はい。私も1度、自分の星の子供たちと生活を共にしてみたい!という感情が湧いてしまいまして…それならば、やはりこのアルバート家にお世話になりたいのですが?…駄目でしょうか?」
なんと!!惑星神であるエリスアが、1市民であるアルバート家に同居したいと言ってきた。これには流石にヒイロも度肝を抜かれた!
「ええっ!?」
「エリスア様が?」
「家族が増えるノ?」
話が聞こえていたサーシャもミルも同じように驚いていた。惑星神という概念が分からないコハラコには、ただ家族がまた1人増える?という感覚のようだ
「俺は全然構いませんけれど、宜しいのですか?惑星神のエリスア様が、こんな庶民的な家で暮らされても?」
「えぇ。むしろ私は庶民的な暮らしというものを味わってみたいのですよ。ですから、服装もなるべく着飾っていない物を選んできたのですよ♪」
「そ、そうでしたか…エリスア様がそれで良いのでしたら歓迎しますよ」
(庶民的か…俺からしたら、その薄い生地の服が逆に刺激的過ぎて目のやり場に困ってしまうのだが…あ!?)
スタイル抜群で美しい惑星神エリスアが、生地面積の少ない服で同じ家に暮らす。その魅惑的な状況に目線を泳がせたヒイロの視界に入ったのは…
「ヒイロ…どうかしたのかい?」
(何さ!そりゃエリスア様はスタイルも良くて美しいけど、わたしに対してそんなデレデレした事ないくせにぃ!)
「い、いや…全然いつも通りだぞ。ははは…」
エリスア様に対してソワソワしているヒイロの態度に、いち早く気が付いたカルーアがジト目で彼を睨んでいた
【トール大森林】
ヘルメスの街の最東端に工房を構えるアルバート家から、東へ20キロメートル移動すると…トール大森林に差し掛かる
この森林帯の中央に遺跡跡がありソコは…かつて魔族の王子の妹であるアルテッツァ(今は改名してテルアと名乗りサメ焼き屋とBARの踊り子として働いている)とヒイロが男女関係に及び、現在アレクス城で次期魔王として育てられているメイビーを産み落とした場所である
「はぁはぁ…はぁ…ふぅ……すぅ、すや…」
「どうやら、高い効果が得られている様です。良かったですね♪」
「カルーア、良かった…」
「流石お母さま!的確なアドバイスですの」
エリスアの助言に従い久しぶりに自然がいっぱいの森林帯に、カルーアをおんぶして連れてきたヒイロは、サーシャとコハラコが敷いたシートの上に彼女を寝かせた。自然のマナを大量に浴びたカルーアは、段々と表情が良くなっていた。その時!
「ワオーン!」
「ガルルルル!」
するとピクニックとして来た彼らの匂いを嗅ぎつけたのか?ピクニック用に作った弁当の匂いに釣られたのか?野生の狼が6頭現れた!
アリスとヨシュアが冒険者ギルドの依頼で北に遠征中で留守にしているし、Sランク魔法使いに認定されたカルーアも回復中で動けないとはいえ…それでも緋の目族のヒイロと吸血姫のコハラコが居る。野生の狼が数匹程度では彼らにとって脅威でもなく、簡単に負い払えそうなのだが…
「ふふふ。どうしたのですか我が子達よ。そんなに怯える事はないのですよ………ふむふむ。そういう事でしたか…サーシャ。付き合ってください」
「はい!何でしょうか?お母さま?」
狼たちと向き合うヒイロ達との間に入ってきたエリスアが、何やら聞き取れない言葉を発していると…唸り声をあげていた狼たちは静かになった
狼たちはどうやら自分たちの巣穴に向かっている。それに付いていくエリスアとサーシャ。それにコハラコ(ヒイロはカルーアの護衛として残った)
「この子ですね?」
「ワオーン…」
岩穴を利用している狼たちの巣穴の奥に、小さな狼が2頭居る。しかし2頭とも脚に怪我をしていた
「私たちが来たからには安心ですよ。今すぐ怪我を直してあげるわね」
エリスアとサーシャが別々に、苦しそうにしている狼の怪我を魔法で治してあげた。更にコハラコが持ってきてくれた水とピクニック用に作ってきた、鶏肉の唐揚げを差し出すと狼たちは喜んで食べ始めた
「あっ!エリスア様お久しぶりです!それにサーシャとコハラコ。今回はありがとう。おかげで随分良くなったよ♪先ほど家の中でエリスア様に会った夢を見ていたと思ってたのだけど…アレは夢じゃなかったんですね(笑)」
エリスアたちがヒイロの所に戻ると…元気を取り戻したカルーアが立ち上がり、手を振って彼女たちを迎えてくれた
「良かったですね、カルーア♪」
「エリスア様のアドバイスのおかげだと聞きました。有難うございます!」
「カルーアお姉さま。だいぶ顔色が良くなってますの♪本当に心配しましたけど良かったですの!」
「カルーア。顔色良くなったノ!」
回復したカルーアに安心するサーシャとコハラコ。しかし、カルーアはサーシャににじり寄った
「けどさサーシャ…この服はどういう事かな?やたら布面積が少なくないかい?絶対にサーシャの趣味なんだろ?」
「いえ…あの、その…ツラそうでしたので着やすい服が良いかと思いましたの!決してやましい気持ちで選んだ訳ではないですの(汗)」
腕周りや腰周りの布地はシースルーになっており、カルーアのキメ細かい肌が露出しているかの様に見える。それにスカートの丈も短い。ハッキリ言ってサーシャが趣味で選んだ服だったw
続く
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