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少女たちとの出会い
路地裏監禁
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【翌朝】
アリスは清々しい顔をしていた
昨夜、ヒイロと何かあった事を理解するカルーアとサーシャだが…姉の良い変化に水は差さないでおこう、という事になり2人はアリスを見守る事にした
【それから2日間】
三人姉妹はお互いで訓練し、ヒイロはミルの補助を付けて修理の依頼をこなしていた
【約束の日】
シェリーとシャルルはやってきた
シャルルの興奮系魔法をかけられて、身悶えしながらもアリスはシェリーとの訓練をこなす
あとは場数を踏めば、という評価だった
カルーアはシャルルと互角に戦い、サーシャはひたすらシェリーから打ち込まれ、防御を叩き込まれた
【そして1週間が過ぎた】
双子姉妹からは「後は弛(たゆ)まない努力と、場数を踏むこと」と言われ訓練は終了した
【更に翌日】
ヒイロ達は5人揃って街に出掛けた。冒険者ギルドでクエストの閲覧をする為だ
「皆さん…グレイス姉さんの…お店の様子を見に行っても…良いでしょうか…」
街に出てくるとミルはグレイス達の店が気になるようだ。昼前だという事で【サメ焼き屋】に向かった。開店初日の大忙しさはなく、程々に繁盛しているみたいだ
「お久しぶりだニャ!皆さん揃って、今日はどうしたのニャ?」
ヒイロは三人姉妹だけでクエストを受けさせようと、今から冒険者ギルドに行くとこだと伝えた
「それなら、ちょうど良いクエストがあるニャ!程々に大変だけど危険は少なく、報酬はそれなりのがあるけど、どうするニャ?」
そのクエストの内容を聞いてみると、クルーザー漁船で漁に出掛ける、グレイスの仕入先の魚屋があるのだが、前回の漁でスタッフの半分が怪我をして人手を探しているとの事だった
モンスターとの遭遇率も低く、三人姉妹が協力してこなす程良いクエストと言える
確かに安全性は高いクエストだったので、ヒイロはそれを受けようと提案した。三人姉妹も異論は無かった
【更に更に翌朝】
指定された漁港にやってきた三人姉妹。1隻のクルーザーから1人の男が現れ、三人姉妹に声をかけて来た
「俺はハーゲンだ!お嬢さん達がグレイスちゃんの知り合いの三姉妹かな?…そうか、1泊になるのは聞いているな…良し、今回はよろしく頼むぜ」
クルーザーから現れた男は筋肉質で身長2メートル近い身体で、スキンヘッドにサングラスの知らなければ、いかにも怪しいオッサンだった
船からもう1人20代半ばの女性が現れた。スタイルは良いが、鍛えられた身体をしている
「レビィアタンだ、よろしくね。可愛いお嬢さん達!…さて、手荷物の確認をするよ!釣り用の道具は船のを貸すんだけどさ、手袋と酔い止めは必要だね。出航は2時間後くらいだから、買ってきた方がイイよ?」
「じゃあ、わたしが買ってくるよ」
カルーアが引き受けるとサーシャも付き添うと、立候補した。最近のサーシャはエッちい事をして来ないので、カルーアは軽く了承した
アリスが船員から説明を受けておく事になった
グレイスからその船員達が変な事とかしてくるのは、絶対に無いと聞いていたので、カルーア達は安心してアリスを残し街へ買い物に向かった
ハーゲンの話によれば、漁港から裏路地を通れば繁華街への近道らしいのだが…治安が悪いので遠回りでもメイン通りを行く方が良い。との事だった
必要な物を購入して漁港に向かう2人
「初めての三人でのクエストが、まさか釣りになるとはね。嫌ではないけど、冒険者らしくないクエストになっちゃうね」
「そうですね、カルーア姉さま…でも、お兄さまは無事での帰宅を願ってくれてますから、これはコレで良いと思いますの」
サーシャの言う通りだった。安全なクエストがあるなら、それに越したことはない
帰り道で此処を入れば、漁港への近道と言う裏路地まで来た。もちろん、予(あらかじ)め注意されているように、ソッチへ入って行く気はなかった
カルーアが周りを見渡した
さっきまで横に居たサーシャが居ない?
まさか、裏路地に入ったのか?
「いやぁ!お姉さまっ!」
間違いない、裏路地の方からサーシャの悲鳴が聞こえた
カルーアは躊躇(ためら)わずに裏路地へ入って行った
「何処だい?サーシャ!」
裏路地に入ると華やかな表通りから一転、薄暗い通りだった。細い路地の右手から再びサーシャの声がした
右に行くとサーシャが男に捕まっている
助けようと近付いた時…
「ガシッ!」
突然、背後から組み付かれたカルーア
「何だいキミ達は?サーシャを離してもらえないかな?大切な妹なんだ…えっ!?離して欲しかったら服を脱げ?な、ナニ言ってんのさ?」
サーシャを捕まえている者たちは、追いかけて来たカルーアに無茶な要求をしてきた…
薄暗い裏路地で姉妹を待ち受けるのは?
続く
アリスは清々しい顔をしていた
昨夜、ヒイロと何かあった事を理解するカルーアとサーシャだが…姉の良い変化に水は差さないでおこう、という事になり2人はアリスを見守る事にした
【それから2日間】
三人姉妹はお互いで訓練し、ヒイロはミルの補助を付けて修理の依頼をこなしていた
【約束の日】
シェリーとシャルルはやってきた
シャルルの興奮系魔法をかけられて、身悶えしながらもアリスはシェリーとの訓練をこなす
あとは場数を踏めば、という評価だった
カルーアはシャルルと互角に戦い、サーシャはひたすらシェリーから打ち込まれ、防御を叩き込まれた
【そして1週間が過ぎた】
双子姉妹からは「後は弛(たゆ)まない努力と、場数を踏むこと」と言われ訓練は終了した
【更に翌日】
ヒイロ達は5人揃って街に出掛けた。冒険者ギルドでクエストの閲覧をする為だ
「皆さん…グレイス姉さんの…お店の様子を見に行っても…良いでしょうか…」
街に出てくるとミルはグレイス達の店が気になるようだ。昼前だという事で【サメ焼き屋】に向かった。開店初日の大忙しさはなく、程々に繁盛しているみたいだ
「お久しぶりだニャ!皆さん揃って、今日はどうしたのニャ?」
ヒイロは三人姉妹だけでクエストを受けさせようと、今から冒険者ギルドに行くとこだと伝えた
「それなら、ちょうど良いクエストがあるニャ!程々に大変だけど危険は少なく、報酬はそれなりのがあるけど、どうするニャ?」
そのクエストの内容を聞いてみると、クルーザー漁船で漁に出掛ける、グレイスの仕入先の魚屋があるのだが、前回の漁でスタッフの半分が怪我をして人手を探しているとの事だった
モンスターとの遭遇率も低く、三人姉妹が協力してこなす程良いクエストと言える
確かに安全性は高いクエストだったので、ヒイロはそれを受けようと提案した。三人姉妹も異論は無かった
【更に更に翌朝】
指定された漁港にやってきた三人姉妹。1隻のクルーザーから1人の男が現れ、三人姉妹に声をかけて来た
「俺はハーゲンだ!お嬢さん達がグレイスちゃんの知り合いの三姉妹かな?…そうか、1泊になるのは聞いているな…良し、今回はよろしく頼むぜ」
クルーザーから現れた男は筋肉質で身長2メートル近い身体で、スキンヘッドにサングラスの知らなければ、いかにも怪しいオッサンだった
船からもう1人20代半ばの女性が現れた。スタイルは良いが、鍛えられた身体をしている
「レビィアタンだ、よろしくね。可愛いお嬢さん達!…さて、手荷物の確認をするよ!釣り用の道具は船のを貸すんだけどさ、手袋と酔い止めは必要だね。出航は2時間後くらいだから、買ってきた方がイイよ?」
「じゃあ、わたしが買ってくるよ」
カルーアが引き受けるとサーシャも付き添うと、立候補した。最近のサーシャはエッちい事をして来ないので、カルーアは軽く了承した
アリスが船員から説明を受けておく事になった
グレイスからその船員達が変な事とかしてくるのは、絶対に無いと聞いていたので、カルーア達は安心してアリスを残し街へ買い物に向かった
ハーゲンの話によれば、漁港から裏路地を通れば繁華街への近道らしいのだが…治安が悪いので遠回りでもメイン通りを行く方が良い。との事だった
必要な物を購入して漁港に向かう2人
「初めての三人でのクエストが、まさか釣りになるとはね。嫌ではないけど、冒険者らしくないクエストになっちゃうね」
「そうですね、カルーア姉さま…でも、お兄さまは無事での帰宅を願ってくれてますから、これはコレで良いと思いますの」
サーシャの言う通りだった。安全なクエストがあるなら、それに越したことはない
帰り道で此処を入れば、漁港への近道と言う裏路地まで来た。もちろん、予(あらかじ)め注意されているように、ソッチへ入って行く気はなかった
カルーアが周りを見渡した
さっきまで横に居たサーシャが居ない?
まさか、裏路地に入ったのか?
「いやぁ!お姉さまっ!」
間違いない、裏路地の方からサーシャの悲鳴が聞こえた
カルーアは躊躇(ためら)わずに裏路地へ入って行った
「何処だい?サーシャ!」
裏路地に入ると華やかな表通りから一転、薄暗い通りだった。細い路地の右手から再びサーシャの声がした
右に行くとサーシャが男に捕まっている
助けようと近付いた時…
「ガシッ!」
突然、背後から組み付かれたカルーア
「何だいキミ達は?サーシャを離してもらえないかな?大切な妹なんだ…えっ!?離して欲しかったら服を脱げ?な、ナニ言ってんのさ?」
サーシャを捕まえている者たちは、追いかけて来たカルーアに無茶な要求をしてきた…
薄暗い裏路地で姉妹を待ち受けるのは?
続く
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