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イシス王国&ドルイド王国編
夜に笑う者たち
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【吸血姫コハラコ】
圧倒的スピードと強靭な肉体を駆使して戦う吸血姫に、アドルもアリスも防戦を強いられていた
吸血姫は両腕の鉄甲を巧みに使い、ヴァンパイアが苦手な銀製品(クレリアソード)に直接触らないように戦いながら、記憶喪失中で本調子ではないとは言え、本来はSランク級のアドルを圧倒していた
「こんのおぅ!」
側面からアリスが切りつけたが、またもや素手で防がれてしまった。しかし、アリスは一瞬右手のソードを離し、右手の裏拳で吸血姫の頭に一撃入れた!
「ゴチン!」
「いっ、痛いのらー!」
吸血姫は意表を突かれた一撃に、頭を押さえ痛がっている。それを見ていたアドルは何かに気が付いた
(ボクの勘が正しければ!)
アドルはクレリアソードに、炎魔法を上乗せして吸血姫に斬り掛かる!ヴァンパイアにとっては銀製品だけでなく炎も苦手な物だった
「Σ( ˙꒳˙ )ひゃうっ!?」
慌てて回避する吸血姫!しかしアドルは途中でソードを止め足で腹の辺りを蹴り、吸血姫を壁に叩きつけた!
「やっぱりだ!血を吸って身体は大人になっても、頭は5歳児なみだね!」
そのまま壁にもたれる吸血姫に斬り掛かる
「うわっ!今は来るなのらー!」
吸血姫は手に持っていたコウモリのぬいぐるみをアドルに投げつけた
「こんなもの!」
アドルがぬいぐるみを払いのけようとした時だった!ぬいぐるみは瞬く間に姿を変えた!
「ぬわーっはっはっー!!吾輩けんざーんっ!!」
「吸血鬼だとっ!?」
ソレはぬいぐるみではなく、吸血鬼が変化していたコウモリだった!超至近距離からの不意討ちに笑う吸血鬼
しかし、その時アドルの脳裏に対【不死の魔女】との戦いで、超至近距離から極大魔法を喰らった事が思い出された
「ギニャアァァァァ!」
アドルが記憶喪失になるキッカケとなった、渇望の魔女からの超至近距離からの攻撃。ソレを受けた経験が、アドルに超反応の動きをさせた
「なんとぉーっ!」
目の前で変化されてからの不意討ちに、神速とも言える反応で斬り伏せたアドル!吸血鬼は予想外の反撃を受け床に転がった
「父上ー!」
不死の者達が苦手とする銀製品(クレリアソード)の一撃を、モロに喰らった吸血鬼の胴体は焼かれる様に煙を吐いていた
「馬鹿ぬぅぁー!あ、あの距離で…反撃が出来る人間など…居るはずががが…」
深手を受けて動けない吸血鬼を見て、リリアがアリスのソードに破邪の魔法を掛けた!光り輝くアリスのソード
「チャンスだわ、もらったぁ!」
アリスが吸血鬼に追撃しようとした時だった
吸血姫は目から光線を放った
「吸血ビィームッ!」
吸血姫コハラコの放った光線が、アリスと吸血鬼の間の床を吹き飛ばす!室内は瞬く間に煙で視界がZEROになった
「ガチャん!」
窓ガラスが割れコウモリを抱いた吸血姫が、夜の空へと飛び上がる
「うぉのれぇ~!アドル・クリスニッジぃー…ちゅぎこそはぁ…ちゅぎこそはぁ!」
コウモリの癖に負け犬の遠吠えを吐き、宵闇に消えて行く吸血鬼と吸血姫だった
「アドル。ダイジョーブ?」
「はぁはぁ…ボクは平気だ、それよりも血を吸われたアリスを診てくれ!」
リリアは用心して、吸血姫に吸われたアリスの腕の部分に浄化魔法をかけておいた。万が一にも吸血化しない為である
【百合真っ最中のテント】
「ふあぁ!もう…もう、やめれ…シャーシャ…」
ふた穴を魔法癒器でゴリゴリ振動されているカルーアは、全身から汗を吹き出し気絶する寸前だった
「んっ、はぁはぁ…可愛いですの!お姉様ぁ!」
姉の必死の頼みも全く聞く耳を持っていないサーシャは、更に激しく尻を振る
「んぎいっ!?…ふひゃあぁ…」
ヨダレが零(こぼ)れるのも抑えられないカルーアは今にも気を失いそうだ。そんな限界寸前の姉の表情をニヤけた笑みで見つめる妹は、顔を近付けて口付けしようとした
「フギュウゥ!サーシャぁ!」
今まで兄のヒイロや妹のサーシャから激しい責めを何度も受け、僅かに抵抗が付いていたのか?カルーアは意識を集中し頭部に強化結界を張り、Kissしようと顔を近付けたサーシャに、渾身の頭突きを入れた
「ゴッチーん!」
「くひゃあぁぁ!」
予想外の反撃過ぎて、無防備なまま喰らったサーシャは後方に倒れた
「ガスッ!」
倒れた後頭部の場所に偶然、サーシャ専用武器の鉄球が置いてあり、サーシャは頭の前も後ろも続け様にクリティカルヒットをもらってしまった!
「ぐはっ!」
そのままサーシャは泡を吹き気を失った!カルーアは意識を集中し、突っ込まれていた魔法癒器を抜いた
「はぁはぁ…妹にこんな物を使うのはどうかと…躊躇ってたけど…わたしが甘かったね!コレでも一生付けてろ!」
カルーアはサーシャの首にチョーカーを装備させた!
「デロデロデロデロデンデデン!」
何やら呪いのアイテムらしきBGMが聞こえた気がしたw
「コレで…ゆっくり…寝れる…」
窮地を脱したカルーアは、気絶するかのように眠りについた。お互い無事に危機を脱したアリスとカルーアだったw
続く
圧倒的スピードと強靭な肉体を駆使して戦う吸血姫に、アドルもアリスも防戦を強いられていた
吸血姫は両腕の鉄甲を巧みに使い、ヴァンパイアが苦手な銀製品(クレリアソード)に直接触らないように戦いながら、記憶喪失中で本調子ではないとは言え、本来はSランク級のアドルを圧倒していた
「こんのおぅ!」
側面からアリスが切りつけたが、またもや素手で防がれてしまった。しかし、アリスは一瞬右手のソードを離し、右手の裏拳で吸血姫の頭に一撃入れた!
「ゴチン!」
「いっ、痛いのらー!」
吸血姫は意表を突かれた一撃に、頭を押さえ痛がっている。それを見ていたアドルは何かに気が付いた
(ボクの勘が正しければ!)
アドルはクレリアソードに、炎魔法を上乗せして吸血姫に斬り掛かる!ヴァンパイアにとっては銀製品だけでなく炎も苦手な物だった
「Σ( ˙꒳˙ )ひゃうっ!?」
慌てて回避する吸血姫!しかしアドルは途中でソードを止め足で腹の辺りを蹴り、吸血姫を壁に叩きつけた!
「やっぱりだ!血を吸って身体は大人になっても、頭は5歳児なみだね!」
そのまま壁にもたれる吸血姫に斬り掛かる
「うわっ!今は来るなのらー!」
吸血姫は手に持っていたコウモリのぬいぐるみをアドルに投げつけた
「こんなもの!」
アドルがぬいぐるみを払いのけようとした時だった!ぬいぐるみは瞬く間に姿を変えた!
「ぬわーっはっはっー!!吾輩けんざーんっ!!」
「吸血鬼だとっ!?」
ソレはぬいぐるみではなく、吸血鬼が変化していたコウモリだった!超至近距離からの不意討ちに笑う吸血鬼
しかし、その時アドルの脳裏に対【不死の魔女】との戦いで、超至近距離から極大魔法を喰らった事が思い出された
「ギニャアァァァァ!」
アドルが記憶喪失になるキッカケとなった、渇望の魔女からの超至近距離からの攻撃。ソレを受けた経験が、アドルに超反応の動きをさせた
「なんとぉーっ!」
目の前で変化されてからの不意討ちに、神速とも言える反応で斬り伏せたアドル!吸血鬼は予想外の反撃を受け床に転がった
「父上ー!」
不死の者達が苦手とする銀製品(クレリアソード)の一撃を、モロに喰らった吸血鬼の胴体は焼かれる様に煙を吐いていた
「馬鹿ぬぅぁー!あ、あの距離で…反撃が出来る人間など…居るはずががが…」
深手を受けて動けない吸血鬼を見て、リリアがアリスのソードに破邪の魔法を掛けた!光り輝くアリスのソード
「チャンスだわ、もらったぁ!」
アリスが吸血鬼に追撃しようとした時だった
吸血姫は目から光線を放った
「吸血ビィームッ!」
吸血姫コハラコの放った光線が、アリスと吸血鬼の間の床を吹き飛ばす!室内は瞬く間に煙で視界がZEROになった
「ガチャん!」
窓ガラスが割れコウモリを抱いた吸血姫が、夜の空へと飛び上がる
「うぉのれぇ~!アドル・クリスニッジぃー…ちゅぎこそはぁ…ちゅぎこそはぁ!」
コウモリの癖に負け犬の遠吠えを吐き、宵闇に消えて行く吸血鬼と吸血姫だった
「アドル。ダイジョーブ?」
「はぁはぁ…ボクは平気だ、それよりも血を吸われたアリスを診てくれ!」
リリアは用心して、吸血姫に吸われたアリスの腕の部分に浄化魔法をかけておいた。万が一にも吸血化しない為である
【百合真っ最中のテント】
「ふあぁ!もう…もう、やめれ…シャーシャ…」
ふた穴を魔法癒器でゴリゴリ振動されているカルーアは、全身から汗を吹き出し気絶する寸前だった
「んっ、はぁはぁ…可愛いですの!お姉様ぁ!」
姉の必死の頼みも全く聞く耳を持っていないサーシャは、更に激しく尻を振る
「んぎいっ!?…ふひゃあぁ…」
ヨダレが零(こぼ)れるのも抑えられないカルーアは今にも気を失いそうだ。そんな限界寸前の姉の表情をニヤけた笑みで見つめる妹は、顔を近付けて口付けしようとした
「フギュウゥ!サーシャぁ!」
今まで兄のヒイロや妹のサーシャから激しい責めを何度も受け、僅かに抵抗が付いていたのか?カルーアは意識を集中し頭部に強化結界を張り、Kissしようと顔を近付けたサーシャに、渾身の頭突きを入れた
「ゴッチーん!」
「くひゃあぁぁ!」
予想外の反撃過ぎて、無防備なまま喰らったサーシャは後方に倒れた
「ガスッ!」
倒れた後頭部の場所に偶然、サーシャ専用武器の鉄球が置いてあり、サーシャは頭の前も後ろも続け様にクリティカルヒットをもらってしまった!
「ぐはっ!」
そのままサーシャは泡を吹き気を失った!カルーアは意識を集中し、突っ込まれていた魔法癒器を抜いた
「はぁはぁ…妹にこんな物を使うのはどうかと…躊躇ってたけど…わたしが甘かったね!コレでも一生付けてろ!」
カルーアはサーシャの首にチョーカーを装備させた!
「デロデロデロデロデンデデン!」
何やら呪いのアイテムらしきBGMが聞こえた気がしたw
「コレで…ゆっくり…寝れる…」
窮地を脱したカルーアは、気絶するかのように眠りについた。お互い無事に危機を脱したアリスとカルーアだったw
続く
応援ありがとうございます!
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