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夢忘れ編
止まった世界の中で
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【平原地帯】
「くっそー!間に合わない!…お願いだから、時間よ止まってー!」
師匠のシャオシュウを助ける為に最大速度で飛行するマーマルだが…どうしてもあと数秒の間には合いそうにない。目の前で大切な師匠が殺されてしまう!もう無理だ!!
そう覚悟したマーマルは、彼女に渡そうと持ってきたサーシャが封じ込められている宝石を強く握り締めた!
……………………………………………
「……何これは?…身体が動かない?師匠を助けることに頭がいっぱいになり過ぎて、何者から魔法干渉を受けてしまった?……いや…時間が止まっているのか?…完全に世界が止まっている?…いったい何が!?」
世界の色が明るさを失い、薄暗い世界に変わっていた。師匠目掛けてソードを振りかざしている人間の兵士も、生命を奪われる寸前のシャオシュウもピクリとも動かない
「何が起こったと言うの?」
完全に世界が停止していた。そんな中、上空から光の筋(スジ)が降りてくるのが視界に入った
その光の筋のちょうどマーマルの目線と同じくらいの高さの部分が、急に膨らみ始めると…中から目映(まばゆ)い光を帯びた女性が現れた
目の前の彼女は背中に純白の翼を生やしており、天使か?神か?と思わされる神々しさを纏(まと)っていた
「ガシッ」
その女性が滑らかな動きで、身動き出来ないマーマルの右手首を掴んだ
「…んっ!?あれ?…動く…貴方は誰?」
突然、世界が止まったかと思ったら…振り降りてきた光の中から現れた女性に手を掴まれた途端、身体の自由が戻ったマーマル
しかも世界はまだ完全に動きを停止している。当然、目の前の彼女が只者(タダモノ)ではない。と容易に想像できる
「貴女の名前は…マーマル・フラナガンですね…私はこの星の神エリスアと申します。突然現れたので驚かせてしまいましたね」
「神?…まさか、この星の?…惑星神エリスア様だと言うのですか?」
世界の動きを止める!なんて神がかった所業をしながらも涼やかな笑顔を向けている目の前の女性が、この星の神だとしても何も不思議ではないだろう
「はい、その通りです。今日は貴女にお願いがあってお邪魔させて頂きました。貴女の持つ宝石に、封じ込めた我が娘を返して欲しいのです」
「この中の子が本当に天使族だと言うの?…でも困ります!僕はこの子の魔法力(チカラ)で師匠の身体を癒したいんだ!……あ!」
マーマルの言葉を受けたエリスアは、彼女の額に手のひらを当てた。しばらく黙っている
(まさか僕の考えてる事を読み取っているの?それとも僕の記憶が覗かれている?)
エリスアが本当に神ならば、それくらいの事は朝飯前にやりかねないとマーマルは考えた
「その通りですよ。なるほど…今あそこで殺される寸前になっているのが貴女の師匠のシャオシュウですね?…マーマル、私と取り引きをしませんか?」
「エリスア様が僕と取り引き?」
「はい。貴女はサーシャを私に返す。私は貴女の師匠を助けましょう。…それとサーシャが抜けた後にもその宝石に高い回復効果が得られるように、神の奇跡を注いでおきましよう。その条件で如何(いかが)ですか?」
「この状況からお師匠様を助けられるの?」
「無論ですよ。私はこの星の神なのですからね…シャオシュウよ。我が手の内に…」
エリスアは両手をバスケットボールを左右から押さえ込むような形にした。すると何も無かった空間から光の球体が現れた
次第にそれは大きくなり…いつの間にかその光の中に、マーマルの師匠シャオシュウが居る
「受け取りなさい」
「ぽすっ」
「お師匠様っ!?」
光の球体の中から現れたシャオシュウは、マーマルの腕に抱かれた
「さて、私は約束を守りました。貴女にも守ってもらいますよ。私の娘を返してもらいますね」
「ま、待ってください!宝石から中の者を取り出すにはテウの術式が必要なんです!今から彼女の所に行って…」
「その必要はありませんよ。失礼しますね」
信じられない事が目の前で次々と起こったので、流石に頭脳明晰のマーマルも半分パニック状態になっているのだが…エリスアは涼しい顔でマーマルが握りしめている、サーシャが封じ込められている宝石の中に手を突っ込むと…何も問題は無いかのように無造作に中からサーシャを引き抜いた
「(;゜Д゜)んなっ!?」
エリスアはテウの術式を解除する事すら必要ともせず、いとも簡単に宝石の中からサーシャを引っ張りだした!
彼女が神様である事を信じざるを得ない状況だが、何事も無いようにサーシャを助け出したそのチカラに驚くマーマル
「起きなさいサーシャ。助けに来ましたよ」
「むにゅ~…お母様ですの?…うーん…ここは?…うあっ!?お空に居ますの!?」
サーシャからすれば、マーマル遊撃隊との戦闘中にテウに攻撃されそうになっていたエルデスを庇った次の瞬間、イキナリ空中に居るのだから凄く驚いている
「あ!貴女は、さっきサーシャ達を襲ってきた女性ですの!!」
目覚めたサーシャの眼前に、先程エリエスやカルーアを翻弄(ほんろう)していたマーマルが居るので、当然身構えるのだが…
「大丈夫ですよサーシャ。私がそばに居るのです。私の前ではこの星のいかなる者でも、私の身内に害を成すことは出来ませんよ」
それが当然。それが当たり前!と言わんばかりのエリスアの笑み。その姿から感じる圧に、マーマルは黙って静観する事しか出来なかった
「約束でしたね。その宝石に神の奇跡を施しましょう」
エリスアがサーシャが抜けて光を失った宝石に創世力を注ぐと…宝石は再びまばゆい光を放ち始めた
「これで約束は成されましたね。それでは私たちはこれで…」
「ま、待ってくださいエリスア様!貴女を信奉しているのは人間達だけではありません!我々魔族の者も貴女を信奉しています!ですから、人間側だけに助力されるではなく…僕ら魔族にも御チカラを与えてください!」
マーマルの顔の側面を一筋の汗が流れ落ちた。この星に生きる全ての者が神と崇める存在エリスア。そんな彼女に面と向かって異議申し立てをしているのだ。誰であっても緊張しないハズはない
「そうですね…ですが、私はこのサーシャの尊い優しさに感銘して、我が創世力の一部を授けたのです。決して人間だけを贔屓(ひいき)した訳ではないのですよ?」
「そ、そうなのですか?…ですが…彼女の回復力は常軌を逸しています。どれほど偉大な賢者であっても、その娘の回復力には及ばないと思います。そんな彼女に人間側の味方をされたら、僕らは苦戦すること間違いありません!どうか御一考お願いします!」
このまま戦争が長引きば、マーマルの大切な師匠は終戦の日を迎えるまでに天から迎えが来るのは避けられない。いかに神の奇跡の創世力(チカラ)を宝石に注いでもらったとは言え、天使族のサーシャが再び人間側に着いたら魔族は間違いなく苦しくなるだろう
マーマルは底の見えないクレバスに飛び降りる程の覚悟をして、惑星神であるエリスアに意見していた
「貴女の望み聞き入れましょう。貴女の師匠が死んだ後に、その宝石に封じ込めなさい。魔族の子供として生まれ変わらせられる創世力(チカラ)を、その宝石に付与しました。記憶は失われますが、魔女としての素質は受け継がれるでしょう」
「お、お聞き入れ下さり有難うございますエリスア様!!」
惑星神であるエリスア様から見れば、1個体に過ぎない自分の要望を聞き入れてくれた事に深く感謝をし、深々と頭を下げたマーマル
「良いですか?マーマル・フラナガン。私は中立であらねばならない存在ですので、2度と貴女の前に姿を表さないでしょう。例え現れても2度と神の恩恵を与えることは有りません。その事を肝に銘じておきなさい」
「承知しましたエリスア様!」
マーマルは師匠を救ってくれたエリスア様に感謝した。その時、彼女の両目には涙が流れ落ちていた
「さぁ話は終わりましたよサーシャ。貴女の姉たちが帰りを待っていますよ。向かいましょうか?それと、貴女は私の娘なのです。なるべくで良いので、この地上に生きる者たちに出来るだけ公平であってください」
「分かりましたの。お母さま!」
エリスアはサーシャを抱き抱えたまま、姉妹たちの居るヒルドルブ砦へと飛んで行った。彼女たちが去りゆく姿を、彼女たちが豆粒サイズになるまで頭を下げて見送ったマーマル
「…ワシは助かったのか?…マーマル!?まさか、お前が助けてくれたのか?一体どうやって?」
「詳しくは戻ってから説明致します」
エリスアが去ると周囲の世界は色を取り戻し、再び時間が流れ始めていた。絶対に殺される!と思っていたシャオシュウは助かった事と、マーマルが居ることに驚いていた
続く
「くっそー!間に合わない!…お願いだから、時間よ止まってー!」
師匠のシャオシュウを助ける為に最大速度で飛行するマーマルだが…どうしてもあと数秒の間には合いそうにない。目の前で大切な師匠が殺されてしまう!もう無理だ!!
そう覚悟したマーマルは、彼女に渡そうと持ってきたサーシャが封じ込められている宝石を強く握り締めた!
……………………………………………
「……何これは?…身体が動かない?師匠を助けることに頭がいっぱいになり過ぎて、何者から魔法干渉を受けてしまった?……いや…時間が止まっているのか?…完全に世界が止まっている?…いったい何が!?」
世界の色が明るさを失い、薄暗い世界に変わっていた。師匠目掛けてソードを振りかざしている人間の兵士も、生命を奪われる寸前のシャオシュウもピクリとも動かない
「何が起こったと言うの?」
完全に世界が停止していた。そんな中、上空から光の筋(スジ)が降りてくるのが視界に入った
その光の筋のちょうどマーマルの目線と同じくらいの高さの部分が、急に膨らみ始めると…中から目映(まばゆ)い光を帯びた女性が現れた
目の前の彼女は背中に純白の翼を生やしており、天使か?神か?と思わされる神々しさを纏(まと)っていた
「ガシッ」
その女性が滑らかな動きで、身動き出来ないマーマルの右手首を掴んだ
「…んっ!?あれ?…動く…貴方は誰?」
突然、世界が止まったかと思ったら…振り降りてきた光の中から現れた女性に手を掴まれた途端、身体の自由が戻ったマーマル
しかも世界はまだ完全に動きを停止している。当然、目の前の彼女が只者(タダモノ)ではない。と容易に想像できる
「貴女の名前は…マーマル・フラナガンですね…私はこの星の神エリスアと申します。突然現れたので驚かせてしまいましたね」
「神?…まさか、この星の?…惑星神エリスア様だと言うのですか?」
世界の動きを止める!なんて神がかった所業をしながらも涼やかな笑顔を向けている目の前の女性が、この星の神だとしても何も不思議ではないだろう
「はい、その通りです。今日は貴女にお願いがあってお邪魔させて頂きました。貴女の持つ宝石に、封じ込めた我が娘を返して欲しいのです」
「この中の子が本当に天使族だと言うの?…でも困ります!僕はこの子の魔法力(チカラ)で師匠の身体を癒したいんだ!……あ!」
マーマルの言葉を受けたエリスアは、彼女の額に手のひらを当てた。しばらく黙っている
(まさか僕の考えてる事を読み取っているの?それとも僕の記憶が覗かれている?)
エリスアが本当に神ならば、それくらいの事は朝飯前にやりかねないとマーマルは考えた
「その通りですよ。なるほど…今あそこで殺される寸前になっているのが貴女の師匠のシャオシュウですね?…マーマル、私と取り引きをしませんか?」
「エリスア様が僕と取り引き?」
「はい。貴女はサーシャを私に返す。私は貴女の師匠を助けましょう。…それとサーシャが抜けた後にもその宝石に高い回復効果が得られるように、神の奇跡を注いでおきましよう。その条件で如何(いかが)ですか?」
「この状況からお師匠様を助けられるの?」
「無論ですよ。私はこの星の神なのですからね…シャオシュウよ。我が手の内に…」
エリスアは両手をバスケットボールを左右から押さえ込むような形にした。すると何も無かった空間から光の球体が現れた
次第にそれは大きくなり…いつの間にかその光の中に、マーマルの師匠シャオシュウが居る
「受け取りなさい」
「ぽすっ」
「お師匠様っ!?」
光の球体の中から現れたシャオシュウは、マーマルの腕に抱かれた
「さて、私は約束を守りました。貴女にも守ってもらいますよ。私の娘を返してもらいますね」
「ま、待ってください!宝石から中の者を取り出すにはテウの術式が必要なんです!今から彼女の所に行って…」
「その必要はありませんよ。失礼しますね」
信じられない事が目の前で次々と起こったので、流石に頭脳明晰のマーマルも半分パニック状態になっているのだが…エリスアは涼しい顔でマーマルが握りしめている、サーシャが封じ込められている宝石の中に手を突っ込むと…何も問題は無いかのように無造作に中からサーシャを引き抜いた
「(;゜Д゜)んなっ!?」
エリスアはテウの術式を解除する事すら必要ともせず、いとも簡単に宝石の中からサーシャを引っ張りだした!
彼女が神様である事を信じざるを得ない状況だが、何事も無いようにサーシャを助け出したそのチカラに驚くマーマル
「起きなさいサーシャ。助けに来ましたよ」
「むにゅ~…お母様ですの?…うーん…ここは?…うあっ!?お空に居ますの!?」
サーシャからすれば、マーマル遊撃隊との戦闘中にテウに攻撃されそうになっていたエルデスを庇った次の瞬間、イキナリ空中に居るのだから凄く驚いている
「あ!貴女は、さっきサーシャ達を襲ってきた女性ですの!!」
目覚めたサーシャの眼前に、先程エリエスやカルーアを翻弄(ほんろう)していたマーマルが居るので、当然身構えるのだが…
「大丈夫ですよサーシャ。私がそばに居るのです。私の前ではこの星のいかなる者でも、私の身内に害を成すことは出来ませんよ」
それが当然。それが当たり前!と言わんばかりのエリスアの笑み。その姿から感じる圧に、マーマルは黙って静観する事しか出来なかった
「約束でしたね。その宝石に神の奇跡を施しましょう」
エリスアがサーシャが抜けて光を失った宝石に創世力を注ぐと…宝石は再びまばゆい光を放ち始めた
「これで約束は成されましたね。それでは私たちはこれで…」
「ま、待ってくださいエリスア様!貴女を信奉しているのは人間達だけではありません!我々魔族の者も貴女を信奉しています!ですから、人間側だけに助力されるではなく…僕ら魔族にも御チカラを与えてください!」
マーマルの顔の側面を一筋の汗が流れ落ちた。この星に生きる全ての者が神と崇める存在エリスア。そんな彼女に面と向かって異議申し立てをしているのだ。誰であっても緊張しないハズはない
「そうですね…ですが、私はこのサーシャの尊い優しさに感銘して、我が創世力の一部を授けたのです。決して人間だけを贔屓(ひいき)した訳ではないのですよ?」
「そ、そうなのですか?…ですが…彼女の回復力は常軌を逸しています。どれほど偉大な賢者であっても、その娘の回復力には及ばないと思います。そんな彼女に人間側の味方をされたら、僕らは苦戦すること間違いありません!どうか御一考お願いします!」
このまま戦争が長引きば、マーマルの大切な師匠は終戦の日を迎えるまでに天から迎えが来るのは避けられない。いかに神の奇跡の創世力(チカラ)を宝石に注いでもらったとは言え、天使族のサーシャが再び人間側に着いたら魔族は間違いなく苦しくなるだろう
マーマルは底の見えないクレバスに飛び降りる程の覚悟をして、惑星神であるエリスアに意見していた
「貴女の望み聞き入れましょう。貴女の師匠が死んだ後に、その宝石に封じ込めなさい。魔族の子供として生まれ変わらせられる創世力(チカラ)を、その宝石に付与しました。記憶は失われますが、魔女としての素質は受け継がれるでしょう」
「お、お聞き入れ下さり有難うございますエリスア様!!」
惑星神であるエリスア様から見れば、1個体に過ぎない自分の要望を聞き入れてくれた事に深く感謝をし、深々と頭を下げたマーマル
「良いですか?マーマル・フラナガン。私は中立であらねばならない存在ですので、2度と貴女の前に姿を表さないでしょう。例え現れても2度と神の恩恵を与えることは有りません。その事を肝に銘じておきなさい」
「承知しましたエリスア様!」
マーマルは師匠を救ってくれたエリスア様に感謝した。その時、彼女の両目には涙が流れ落ちていた
「さぁ話は終わりましたよサーシャ。貴女の姉たちが帰りを待っていますよ。向かいましょうか?それと、貴女は私の娘なのです。なるべくで良いので、この地上に生きる者たちに出来るだけ公平であってください」
「分かりましたの。お母さま!」
エリスアはサーシャを抱き抱えたまま、姉妹たちの居るヒルドルブ砦へと飛んで行った。彼女たちが去りゆく姿を、彼女たちが豆粒サイズになるまで頭を下げて見送ったマーマル
「…ワシは助かったのか?…マーマル!?まさか、お前が助けてくれたのか?一体どうやって?」
「詳しくは戻ってから説明致します」
エリスアが去ると周囲の世界は色を取り戻し、再び時間が流れ始めていた。絶対に殺される!と思っていたシャオシュウは助かった事と、マーマルが居ることに驚いていた
続く
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