ようこそ幼い嫁候補たち④

龍之介21時

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夢忘れ編

既成事実

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【隠れ家周辺】
森林帯の中、息を切らせて汗ばみながらも目覚めない19歳(♀)のリュウキを見下ろす12歳(♂)のヨシュア

「元魔王(ザッド)の息子と合体出来るんだ!光栄に思いやがれぇ!」

リュウキの身体は、見た目以上のエロい肉付きをしていた。そして男勝りな性格をしている彼女が、寝込みに全身を弄ばれて漏らした甘い声に…遂にヨシュアの理性は欲情に負けた!

もう良いや。やってやる!そのヤケクソな感情が…実は彼が元魔王(ザッド)の息子であるという大秘密を口にさせてしまった!


「えぇー!元魔王ザッド様の息子さんなのですかー!?」

木の影に隠れて遠隔操作していた女性も、あまりに大きな秘密を聞いてしまったので…思わず叫び声を上げてしまった!


「ギヌロ!」
「やっぱり何者かが居やがったのかぁ!!」

やはり、この肉欲劇を演出した者が居た事を知ったヨシュア。ズボンも降ろし反り返った幼いキカン棒を、意を決してリュウキの中に突っ込もうとした直前の事だった為、絶好のタイミングでストップを掛けられた彼のイライラは爆発した

「てんめぇぇ!ソコを動くなよォ!!」

ズボンを履き直したヨシュアは、今まで抑えていた闇の波動を全開にしてその女性目掛けて跳躍した


「ザシュッ!」
ヨシュアと女性との距離は2km弱ほど離れていたのだが…闇の波動を全開にして跳躍した彼は、1飛翔で約半分の距離を詰めた

(マズイですー!私、殺されちゃいますー!)

隠れていた女性はテウだった。アルバートファミリーがマナティートに入った直後に戦闘した【マーマル遊撃隊】の一員【宝石魔獣(カーバンクル)】のテウ・メッソスだ

彼女が宝石のチカラを遠隔で操作しても、Sランク魔法使いのカルーアにも探知されなかった特殊なチカラで起動させる事ができるので、彼女がリュウキやヨシュアに宝石に封じている性欲高揚効果で発情させていたり、強睡魔でリュウキを起きれなくしていたのだ

後にテウは、この時のことをマーマルに聞かれた際に…魔王級のモンスターに生命を狙われたと感じた!と説明している。その余りの迫力に宝石の操作を切ってしまった。が…


「んっ!?…きゃあああ!!何だお前ら!俺の身体に何してやがるっ!?…まさか俺はお前に!?」

ヨシュアが先程まで居た位置で、何をされても起きれなかったリュウキが、テウの宝石の効果が途絶えた事で目を覚ましたようだ

ヨシュアがその声に振り返ると…エロい顔をしたウータンがリュウキに乗っかろうとしていた


【エロエロウータン】
三度の飯より女好きな猿科の魔物。兎に角にもメスを抱くのを生きがいにしている。リュウキのメスの匂いに引き寄せられてやって来ていたが…ヨシュアの潜在能力の高さに、隠れて様子を見ていたのだが…彼がリュウキから離れるや否や、性欲が我慢出来ずに彼女に襲いかかっていた


「こんのエロ猿がぁ!その女に触んじゃねーよ!!」

反転したヨシュアは、また1跳躍でリュウキの元に戻ってきた。そしてエロエロウータンを超凄んだ目で睨みつけた!

「ウキャー!?」

「覚悟しやがれー!!」

「ドバキッー」
「ウキー!!」

ヨシュアに蹴り飛ばされたエロエロウータンは、遥か先まで吹き飛ばされ姿も見えなくなった


「な、なぁヨシュア。聞きたい事があるんだ…俺は平気だから…その、正直に答えてくれ…」

起きたらエロエロウータンに馬乗りにされていて…衣服も乱れているし、何より女の子の大切な入り口を隠す布が剥がされていて、全身汗だくで息も荒くなっている事から、リュウキは最悪の状況を想像していた

「お、おう。何だ?」

「…もしかして俺は…あの猿に犯(や)られてしまったのか?…俺の初めてはあんなエロ猿に奪われてしまったのか!?」

全身の異常から既に自分は誰かに抱かれてしまった。と思っているリュウキ。もはや問題はあのウータンが相手だったのか?が焦点になっている

ヨシュアは考えた。戦闘用合成魔獣(キメラ)として生み出されたとは言えリュウキは女だ。初めての相手がウータンだったなら、自害する事も有り得そうだと思われた

プライドの高い家柄に生まれているヨシュアだからこそ、あんな魔物に初めてを奪われたと聞かされたら、リュウキの性格では耐えられるハズか無いだろう!そう考えたヨシュアは…


「馬っ鹿野郎!んな事ある訳ねーだろうが!俺様が横に居たんだぜ!あんなエロ猿にテメェを抱かせてしまう間抜けな事になるかよ!」

ヨシュアはあくまで彼女を庇った

「そうか……!?じゃ、じゃあ。誰が俺を抱いたんだ!?誰が俺の身体をこんなに弄んだんだ?」

ウータンに手を出させなかったと断言したヨシュア。しかし、高い時間弄られたので…本番を済ませたかの様に火照っているリュウキの身体

「お、お、俺様だ!この俺様に手篭めにされた事を光栄に思うんだな!あーハッハッハッハ!」

(しまった!誰にも抱かれてない。と言えば良かったんじゃねーのか?…やっちまった…今更言い訳しても嘘くさく聞こえるよなぁ……)

あまりに色々な事が起きた後なので冷静さを失(か)いたヨシュアは、自分がリュウキを抱いた!と宣言してしまった



【隠れ家】
「ガチャ…」
リュウキはヨシュアの斜め後ろに位置し、彼の上着の裾をツマミ頬を赤らめながら一緒に入ってきた

「お帰りなさいませー……お、おやおや2人ともいつの間にそんなに仲良くなったのですかー?腕なんか組んで帰ってくるなんてー私ビックリですよー…あはは、ははー…」

まだ100%今回の件に自分が関与していた事はバレて無い?と考えたテウは、とぼけた挨拶をしたのだが…


「言い訳はそれだけか?…ちょっと話が有る。表に出ろや!」
「ヒィィィィ!! Σ(๑꒪ꑣ꒪๑ノ)ノ」

「あん!ドコに行くの?ヨシュア?」

自分はヨシュアに抱かれたんだ。と思い込んだリュウキにシバかれる覚悟をしたヨシュアだが…リュウキはそんな事はせずに…彼に依存するメスの態度に変わっていた

帰るなり自分を置き去りにして、テウと出ていこうとする事に不安を感じたようだ

「あはは…その待ってろよリュウキ。俺の言うことを聞いてくれるよな?なに、スグに戻るからよ」

「そ、そう?…うん。分かった。良い子にして待ってるからね、ヨシュア…」

「うわー…あのリュウキの変わり様。凄い効果ですねー」

テウの知るリュウキとは思えないほど、ヨシュアにベッタリになっている姿に驚いたのだが…

「おら!ついて来い!って言ってるだろうがよっ!!」

「ひいーっ!お情けをー…」

テウはヨシュアに首根っこを掴まれて、隠れ家の外に引きずり出されて行った



続く
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