440 / 464
外伝 とある新人生産プレイヤーは…… 気付いたら、神の子供(双子)の専属メカニックになってました!?
日ノ本創生神話…… 大神龍と大狼神
しおりを挟む
「この地は…… 我等が御先祖…… 大神龍がその身で持ち上げた地なのだ」
「「「「持ち上げた?」」」」
「ふむ、我等…… 将軍家の本家と分家に伝わる口伝を伝えよ……」
・
・
・
神々の争いより昔は…… 日ノ本が在りし場所には、巨大な大陸が在った……
しかし、アドラギースが邪神になり、元眷族神の魔神達と反旗を翻した事で……
神々の争いの戦火が大陸を焼き、穢れに包まれた時に……
天のさらに上から、巨大な鋼の神が現れた。
鋼の神の力が穢れた魔物達を打ち倒す…… しかし、その力はあまりに強かった……
穢れた魔物達を打ち倒すと同時に…… 大陸の大地を砕き……
神々の争いが終決しようとした時…… 大陸の大地の崩壊が始まる……
その時、巨大な神獣…… 大神龍と大狼神が現れ……
大陸に住む者達を救った。
その方法は……
崩壊を始めた大陸の山々を地殻変動を操作し集め……
大神龍が地中に潜ると…… その身で山々を持ち上げた。
こうして…… 大陸が沈む代わりに……
巨大な翼を持つ龍の姿をした島国…… 日ノ本が生まれた。
その時、大神龍の心臓に当たる中央…… 今の京江戸に当たる場所に、1つの卵が現れる。
その卵から、大狼神に守られて生まれたのは…… 今の将軍家の祖先である。
長い月日…… 新たな神獣達が現れるまで、将軍家が人を、大狼神が獣達をまとめて、日ノ本と言う国を作り上げたのだった。
今の神獣神社の神獣達が集まると…… 長い間、日ノ本を穢れから守り傷付いた大狼神が力尽きる。
神獣達と人々は、その亡骸を魔神達に悪用されぬ様にと……
大神龍の頭に当たる…… この北蝦夷の地に祀った。
やがて…… 大神龍の様にその子孫が現れる事を願って……
・
・
・
「つまり…… 大神龍の子供の将軍様達は、大神龍の友達の大狼神の子供達が生まれるのを…… 待っているって、事ですか?」
「まあ、そう言う事じゃ。ともかく歓迎するぞ、小さな客人達よ」
分家である北の将軍家の城塞都市【五竜郭】の本丸で、北の将軍家当主【北直】から、モナ達は…… 将軍家口伝の日ノ本創生神話を聞かされていた。
「それにしても…… すごい城塞ですね。建てるのが大変そう……」
「この五竜郭は、神獣達と我が北の将軍家の力が特殊な結界を張っているのだ。それ故に、中と外の気候は別物…… この地の自然は弱きもの達には、過酷過ぎるのでなぁ」
「北直様、裏の京江戸より御神体が届きました!」
「なんと!? ついに届いたか! 直ぐに持って参れ、この本丸の中央に祀ろうぞ」
「はぁ!」
「小さな客人達よ、そなた等は運が良い! 今日、この五竜郭の結界がさらに強固なものとなる…… めでたき日じゃ! 付いて参れ」
「「「「は、はい」」」」
豪快に笑う北直に逆らえずに…… モナ達は、その背に付いて行くと……
「これは……」
「裏の京江戸より届いた……〝混沌神様と破壊神様の御神体〟だ」
(これは…… 奥方様とお世継ぎ様…… を、抱き締める母神様? その横のは…… あの怪人に必殺キックをする仁王様…… な仮面のヒーロー?)
最高神と妖精神に精霊神の御神体とされる御神像達が並ぶ中……
きれいな着物姿の女性と、その女性が抱く赤子を優しく包む様に抱く…… 幼い顔した混沌神像。
京江戸城に現れた怪人の様な邪気、その邪気に必殺キックで蹴り付ける仁王の様な特撮ヒーローの…… 破壊神像が並んでいた。
「破壊神様の御神体は、穢れを破壊し…… 混沌神様の御神体は、赤子や魔物の力を優しく馴染ませて安定させるのだ。それにより、この五竜郭の結界の揺らぎも安定し、より強固なものとなるのだ」
「これはこれは…… なつかしい匂いがするの?」
北直とモナ達が御神体の神像を見ていると…… 小さな子犬達を抱いた女性が現れた。
「歌牙美殿…… 大丈夫なのか?」
「大丈夫…… その子等からは、あの方々の匂いがする…… それに旦那様の主人の匂いもなぁ」
「旦那様? 主人?」
「ふむ…… その二人は、兄妹かの? あの方々様の匂いが強い……」
「あの……」
「方々様?」
「そして、お主!」
「わたし!?」
モナに女性が鼻を近付けて…… クンクンと匂いを嗅ぎ始める。
「やはりな…… お主から旦那様と主人の匂いを強くする」
「えっ!?」
「「「「「ひゃん♪」」」」」
「ひゃ!? ちょっ、ちょっと! あ、あぶない!?」
女性が抱いていた子犬達が、嬉しそうに尻尾を振りながらモナに飛び付く!
「ふむ…… 子等も〝父〟の匂いに喜んでおるわ♪」
「「「「へっ!?」」」」
「ち、父って……?」
「そう言えば…… 名乗ってなかったの。私の名は【歌牙美】…… 今生の大狼神で、魔王狼【ウー】の妻」
「「「「う、うー???」」」」
「ふむ、旦那様に直接は会ってはいないのか? ならば、主人…… マコ様を知っているか?」
「マコって……」
「あの……」
「マコさんの……」
「こ…… と?」
「「「「え~!?」」」」
「大狼神様に……」
「そのお子さん……」
「旦那さんの主人が……」
「「「「マコさん!?」」」」
「ふむ♪」
「「「「「ひゃん♪」」」」」
復活していた大狼神は、人妻…… いや、狼妻で5匹の子持ちの美女でした。
「「「「持ち上げた?」」」」
「ふむ、我等…… 将軍家の本家と分家に伝わる口伝を伝えよ……」
・
・
・
神々の争いより昔は…… 日ノ本が在りし場所には、巨大な大陸が在った……
しかし、アドラギースが邪神になり、元眷族神の魔神達と反旗を翻した事で……
神々の争いの戦火が大陸を焼き、穢れに包まれた時に……
天のさらに上から、巨大な鋼の神が現れた。
鋼の神の力が穢れた魔物達を打ち倒す…… しかし、その力はあまりに強かった……
穢れた魔物達を打ち倒すと同時に…… 大陸の大地を砕き……
神々の争いが終決しようとした時…… 大陸の大地の崩壊が始まる……
その時、巨大な神獣…… 大神龍と大狼神が現れ……
大陸に住む者達を救った。
その方法は……
崩壊を始めた大陸の山々を地殻変動を操作し集め……
大神龍が地中に潜ると…… その身で山々を持ち上げた。
こうして…… 大陸が沈む代わりに……
巨大な翼を持つ龍の姿をした島国…… 日ノ本が生まれた。
その時、大神龍の心臓に当たる中央…… 今の京江戸に当たる場所に、1つの卵が現れる。
その卵から、大狼神に守られて生まれたのは…… 今の将軍家の祖先である。
長い月日…… 新たな神獣達が現れるまで、将軍家が人を、大狼神が獣達をまとめて、日ノ本と言う国を作り上げたのだった。
今の神獣神社の神獣達が集まると…… 長い間、日ノ本を穢れから守り傷付いた大狼神が力尽きる。
神獣達と人々は、その亡骸を魔神達に悪用されぬ様にと……
大神龍の頭に当たる…… この北蝦夷の地に祀った。
やがて…… 大神龍の様にその子孫が現れる事を願って……
・
・
・
「つまり…… 大神龍の子供の将軍様達は、大神龍の友達の大狼神の子供達が生まれるのを…… 待っているって、事ですか?」
「まあ、そう言う事じゃ。ともかく歓迎するぞ、小さな客人達よ」
分家である北の将軍家の城塞都市【五竜郭】の本丸で、北の将軍家当主【北直】から、モナ達は…… 将軍家口伝の日ノ本創生神話を聞かされていた。
「それにしても…… すごい城塞ですね。建てるのが大変そう……」
「この五竜郭は、神獣達と我が北の将軍家の力が特殊な結界を張っているのだ。それ故に、中と外の気候は別物…… この地の自然は弱きもの達には、過酷過ぎるのでなぁ」
「北直様、裏の京江戸より御神体が届きました!」
「なんと!? ついに届いたか! 直ぐに持って参れ、この本丸の中央に祀ろうぞ」
「はぁ!」
「小さな客人達よ、そなた等は運が良い! 今日、この五竜郭の結界がさらに強固なものとなる…… めでたき日じゃ! 付いて参れ」
「「「「は、はい」」」」
豪快に笑う北直に逆らえずに…… モナ達は、その背に付いて行くと……
「これは……」
「裏の京江戸より届いた……〝混沌神様と破壊神様の御神体〟だ」
(これは…… 奥方様とお世継ぎ様…… を、抱き締める母神様? その横のは…… あの怪人に必殺キックをする仁王様…… な仮面のヒーロー?)
最高神と妖精神に精霊神の御神体とされる御神像達が並ぶ中……
きれいな着物姿の女性と、その女性が抱く赤子を優しく包む様に抱く…… 幼い顔した混沌神像。
京江戸城に現れた怪人の様な邪気、その邪気に必殺キックで蹴り付ける仁王の様な特撮ヒーローの…… 破壊神像が並んでいた。
「破壊神様の御神体は、穢れを破壊し…… 混沌神様の御神体は、赤子や魔物の力を優しく馴染ませて安定させるのだ。それにより、この五竜郭の結界の揺らぎも安定し、より強固なものとなるのだ」
「これはこれは…… なつかしい匂いがするの?」
北直とモナ達が御神体の神像を見ていると…… 小さな子犬達を抱いた女性が現れた。
「歌牙美殿…… 大丈夫なのか?」
「大丈夫…… その子等からは、あの方々の匂いがする…… それに旦那様の主人の匂いもなぁ」
「旦那様? 主人?」
「ふむ…… その二人は、兄妹かの? あの方々様の匂いが強い……」
「あの……」
「方々様?」
「そして、お主!」
「わたし!?」
モナに女性が鼻を近付けて…… クンクンと匂いを嗅ぎ始める。
「やはりな…… お主から旦那様と主人の匂いを強くする」
「えっ!?」
「「「「「ひゃん♪」」」」」
「ひゃ!? ちょっ、ちょっと! あ、あぶない!?」
女性が抱いていた子犬達が、嬉しそうに尻尾を振りながらモナに飛び付く!
「ふむ…… 子等も〝父〟の匂いに喜んでおるわ♪」
「「「「へっ!?」」」」
「ち、父って……?」
「そう言えば…… 名乗ってなかったの。私の名は【歌牙美】…… 今生の大狼神で、魔王狼【ウー】の妻」
「「「「う、うー???」」」」
「ふむ、旦那様に直接は会ってはいないのか? ならば、主人…… マコ様を知っているか?」
「マコって……」
「あの……」
「マコさんの……」
「こ…… と?」
「「「「え~!?」」」」
「大狼神様に……」
「そのお子さん……」
「旦那さんの主人が……」
「「「「マコさん!?」」」」
「ふむ♪」
「「「「「ひゃん♪」」」」」
復活していた大狼神は、人妻…… いや、狼妻で5匹の子持ちの美女でした。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
28
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる